中国伝統のお葬式に遭遇

タイガーバームをゲットして涼し気な夏を堪能中、ちょくです。
鼻の下に塗りすぎるとめっちゃスースーして鼻が痛くなる。塗りすぎ注意です。

 

さて、老寨山からの帰り道、偶然中国の伝統的なお葬式に遭遇したおだやんとちょく。
日本とのあまりの違いに驚きました。

 

突然村中に響き渡る、爆竹の音

老寨山からの絶景を堪能したおだやんとちょく。

あ~最高だったなあ~と余韻に浸りながら下山していたら突然・・・

 

 

 

 

 

バババババババ!!

 

 

 

「ぎゃーっ!」

「え、なに、事件?!」

慌てふためく私たち。

 

村中に響き渡る爆発音で、音量が半端ない。

 

その後も間隔をあけて、

 

バババババババババババ!

シーン

バババババババババババ!

シーン

バババババババババババ!

 

の繰り返し。

 

でも周りの中国人は全然びっくりしていない。

「お葬式だね。中国の伝統的なお葬式は爆竹を鳴らすんだよ」

と言ってサクサク下山。こんなに大音量なのに、ビクともしないなんてすごい。

 

一緒に山に登った中国人の学生たちによると、どうやら村でお葬式をしているとのこと。

でも時計をみるとまだ朝の7時・・・

こんな朝早くから?

しかも爆竹使って?

 

下山中、爆竹の音が継続的に、しかも移動しながら村中に鳴り響いていてとても不思議だった。

 

 

「赤」一色の道、爆竹の足跡

下山して街に出ると、朝通った時は見なかった光景がそこに広がっていた。

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真っ赤に染まる、道。

 

「お葬式が通った後だね」

 

 

通ったあと?

中国のお葬式は移動式なの?

 

もう頭の中は質問でいっぱい。国が違ければ文化が違うのも当たり前。
そう頭では分かっていても、実際にその様子を目撃する機会は中々ないから気になって仕方ない。

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宿に戻る途中、中国人の学生たちが中国の伝統的な葬儀について色々と教えてくれた。

 

中国の伝統的なお葬式は、一日では終わらないそう。家族によっては3日間に渡って故人を悼む。
亡くなった人があの世で健やかに過ごせるように、お葬式は盛大にやるのが良いとされている。
洋服は「白」を着るのが一般的で、「黒」の喪服を着る日本とは正反対。

最後は参列者全員で行列を作って、お墓までの道のりを爆竹を鳴らしながら歩く。
故人をお墓まで運ぶ際にその道筋に爆竹を鳴らすため、道がこのように真っ赤になるんだとか。

 

なるほど。爆竹の音が移動して聞こえるのはお墓まで移動しているからなのか、と納得。

 

それにしても、中国から日本には様々な文化が入ってきているのに、お葬式は全然違うことにビックリ。

不謹慎ではあるけれど、こんなにも違う文化を目の当たりにすると直接見てみたいという気持ちになる。
この爆竹の音がどのようにして響き渡っているのか、正直、気になる。

 

「見てみたい」

 

・・・とは言えなかったので、私たちは「水を買ってくる」とみんなに告げて爆竹の音の方向へ。

 

 

素直な気持ちが伝わってくる、中国伝統のお葬式

音がする方へ進んでいくと、煙が見えてきた。

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最後尾の人たちみたい。

赤い獅子舞と、黄色い獅子舞のような衣装を着た人がいる。
「盛大であればあるほど良い」と言っていたので、こうやってお祭りのように盛り上げているのかな。

でも表情はとても真剣で悲しそうで、それでいて少し疲れているようにも見える。
場合によっては3日間も続くと言っていたから、精神面のほかに体力的にも大変な儀式なのかもしれない。

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装飾をもって歩く人、楽器を奏でて歩く人、獅子舞の人・・それぞれ何か担当があるみたい。

みんな白い布を洋服の上から来ていて、頭にも同じ布をかぶっている。

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先頭集団は爆竹を置いて、火をつけて走る。

すぐに爆竹の音がすごい音を立てて響き渡る。煙と火薬の匂いと、飛び散る破片がすごい。

最初はお葬式に爆竹?!とびっくりしたけど、実際に見てみると、全力で故人と向き合っている気がした。

 

故人が通る道を爆竹で示してあげて、親族で行列を作っている姿はまるで最後の花道のよう。

文化や作法の違いはあれど、故人を送り出す気持ちは同じ。

中国のお葬式はとても素直に真剣に、ストレートに死と向き合っているのが伝わってくるお葬式だった。

 

故人のことを想って、何日もかけて、体力の限界まで、全力で故人を送り出す。

 

 

偶然ではあるけれど、今回はそんな文化を知ることができました。

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