エベレストトレッキング21日目(Gokyo↔︎Gokyo Ri)ゴーキョピークから見た美しすぎるエベレスト

ちょくです!

最大の難所チョラパス峠と氷河を越えて、ついにゴーキョにやって来たおだやんとちょく。

今日はゆっくり足を休めのんびり!そして午後はゴーキョリへ!

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人生で一番美しいと感じた「窓からの景色」

【Day21】12月9日(晴れ)Gokyo(4750m)↔︎Gokyo Ri(5370m)

朝目を開けると、キラキラした結晶が目に飛び込んできた。

え、可愛い!

これは「窓霜」と言い、外気温が氷点下6℃を下回ると出現するそう。厳しい寒さの中でのみ形成されるなんてステキだな。自然が作り出した芸術だ。

窓霜の奥には、雪山がドドン!

これ、寝転んだ状態の目線です。もう意味不明。額縁に入った絵のよう。

朝から刺激が強すぎる。

今まで色んな「窓の景色」を見てきたけど、個人的には間違いなく優勝。

勝手に「窓からの絶景オブザイヤー」受賞!

 

むくっと起き上がると、ゴーキョ湖が見えた。

まだ日の当たっていないゴーキョ湖は少し暗め。

部屋を出て、庭へ出ると少しずつ光が当たり始めていた。これからどんな風に変化するか楽しみだ。

 

朝からなんて贅沢なんだろう。ゴーキョ最高。ゴーキョ万歳。

極寒と絶景とトランプと

ゴーキョの朝は信じられないほど寒い。このトレッキングで一番寒いかも。

息を吐くと、息が真っ白!

さて、朝ごはんを食べている間もリビングの大きな窓からは絶景がドーン。

え、今流行りのプロジェクションマッピングですか?

いいえ、違います、現実です。

・・・

部屋に戻ってからは、トランプ!

合成にしか見えない!おかしい!

太陽が登ってゴーキョ湖が照らされると、眩しいほどに美しいエメラルドグリーン色。

ほんのりと湖面に雪山が反射して、それはもう幻想的。

うん、やっぱり今年の「窓の景色オブザイヤー」はここだわ。完璧すぎる。

しかし、この部屋代がタダって奇跡!(でも朝夕は宿で食べてねっていう条件付き)

・・・

外が暖かくなるまで部屋でトランプし、頃合いを見てお庭へ。

なんなんすか。天国ですか?

絶景トランプ。

宿の右側の方へ歩くと、雪山が。ゴーキョは山々に囲まれているから、どの方角をみても絶景。やっぱり天国なのかもしれない。

宿の前まで戻り、湖に近づくと手前の透明度が際立つ。

今日もカラッと晴れていて空が青い。そういえばナムチェで曇った以外、今回のトレッキングは全日快晴だ。

湖沿いを歩いていたら、看板を見つけた。

「ゴーキョ湖は神聖なる湖なので泳いだり洗濯をしたりしないでください」

はわわわ・・・実はそうとは知らず、昨日おだやんが湖に入ってしまった。知らなかったとは言え、神聖な場所に足を踏み込んでしまい落ち込む。村の皆さんごめんなさい。

これからゴーキョに行かれる方はゴーキョ湖には入らない・洗濯しないようにしましょう。

・・・

気を取り直してお散歩。

よーく湖を見ると・・・

あれ、凍ってる!

透明すぎて、遠目からでは気づかなかった!

小石を乗せると、まるで浮いているみたい。

端っこの凍りは薄くてパキッと割れる。これがまた美しい。

湖の氷はお昼過ぎには太陽の光で溶けて、また夜には凍るの繰り返し。

なんだか、とても清々しい。

水がキレイだと、心も洗われる気分。

久々の洗濯でスッキリ!

心が洗われてくると、身の回りも洗いたくなる!ってことで洗濯!

えっと、何日ぶり・・・?

恐ろしくて数えられない。考えたら負けだと思う。多分ナムチェ以来?

洗濯をしたいと宿の女将さんに伝えると、水とお湯の入ったタンクを用意してくれた。

あとは自分でバケツを用意。

宿のお庭でお洗濯。広々としたお庭は開放感があり、洗濯物を干すスペースも十分ある。

用意してくれたお湯と水を少しずつバケツに入れてジャブジャブ。お湯ってとってもありがたい。

久々の洗濯は気持ち良い!

こんなにゆったり過ごすのはいつ振りだろうか。トレッキングに出て始めてかも?

今までもナムチェやロブチェで連泊してきたけど、高度順応という目的があった。今日は午後からゴーキョリに登るけど、午前中がゆったりって久々だから嬉しいな。

超人おばちゃんズ、ゴーキョに降臨!

11時過ぎ、洗濯を終えて庭で休んでいると、何やら声が聞こえてきた。

「おださーーーん!!」

この声は・・・

おばちゃんズ!!!

氷河を越えてきたとは思えないパワフルさ!何度も言うけど60代前後には到底思えない。絶対に背中にジッパーがあって、中に20代の食べ盛り男子が入ってるはず。それくらい元気!

っていうか、まだ11時過ぎなのに、どうやったらあの氷河を越えて午前中に到着するんだろう。タケコプターとか隠し持ってるんじゃないかな?

しかも、会うなり「やっほー!元気だったー?!」とマシンガントーク。あのスタミナはどこから・・・?!

いやー、本当に凄いんですって、おばちゃんズ。会うと必ず元気を貰えるから、私たち夫婦はおばちゃんズが大好きです。

お昼はベーカリーで豪華ランチ!

さておばちゃんズと別れ、お昼は昨日行ったベーカリーへ。

店の前には面白い看板が。

「世界一標高の高いベーカリー」

本当かはわからないけど、確かにそうかもしれない。

そして、このベーカリーは景色もピカイチ。

私たちの宿は湖の目の前だけど、このベーカリーは少し登ったところにある。広角で景色が見れて、これはこれでキレイ。

でも、やっぱり私は目の前に湖が望めるCho Oyu Lodgeが良いな。これは好みが分かれるのかなー。

ベーカリーには本棚もあり、英書が置かれている。結構面白そうな本も並んでた。

さて、今日はここで豪勢にランチ!

ベジチーズバーガー!

オニオントマトチーズピザ!!

バーガーは野菜バーガーだけど、かき揚げみたいで美味しい!チーズがとろーり!

そして、ピザが!ピザが!

今までものエベレストトレッキングで一番うまいいいいー!

鼻水出そうになるくらい、美味しかった。なんだこりゃ。ここ標高4800mなのに・・・ベーカリー、本気出しすぎ!!

・・・

幸せな満腹感を得たあとはトランプ。

え、またトランプ?

ってツッコミは不要です。だって、山って歩く以外やることないんだよ。景色もステキだけど、ずっとボーッとしてるわけにもいかないし。

えー、でも流石に他にもやることあるでしょっ!て言う人は、一度エベレストトレッキングしてみてください、絶対に、絶対に、絶対に・・・

トランプしたくなるからー!

キラキラの世界と絶景エベレスト

さて、腹ごしらえとトランプを終えたら出発!

どこに向かうかというと・・・

 

それは・・・

ゴーキョリ(ゴーキョピーク)!!

ゴーキョリはゴーキョ村のすぐ横にある小高い山で、エベレストを含む雪山の大パノラマとゴーキョ湖を拝める絶景中の絶景スポット。

小高いと言いつつ、標高は5357m。

村は4750mだから、約600mの登り。

高山病になる可能性もあるから、水分を取りながら登るべし。

さて、登り始めてみると、結構急な斜面で怖い。でも、目の前には絶景!

キラキラ輝くゴーキョ湖と、まるでシルバニアファミリーみたいなロッジ。

その裏には雪山がドーン。

なんかもう、ロッジが模型みたい。

ちなみに、一番左手前の大きくて立派な建物は高級なロッジ。ここだけは作りが別格。

私たちのロッジは写真中央手前の小さなロッジ。

こうやって上から見ると、ゴーキョ湖の大きさにビックリする。

そしてキラキラ度が凄い。これは目で見ないと分からないんだけど、風に揺れる湖面が太陽の光ですんごいキラキラする。もうね、ギラギラ!

これが本当に美しすぎて感動的だった。頂上に行く前からこんな絶景なんて、すごいぞゴーキョ。本気だ。

さらに上へ登ると、今度はゴーキョ村の後ろに氷河が現れた!

昨日はあの氷河を渡ったのか・・・

昨日のことなのに信じられないし遠い昔のことのよう。

湖が美しすぎて目線が下がってしまいがち。そのとき、おだやんが叫んだ。

「ちょく!エベレスト!」

前を向くと、そこにはエベレストが。

「一番高いぞ!」

カラパタールとは違い、ここからはエベレストが一番高く見える!

す・・凄い!!!

頂上まではあと少し。逸る気持ちを抑えながら少しずつ登る。

カラパタールで見た景色も綺麗だったけど、ここからの景色はそれを上回りそうな予感がした。

なんだか胸がドキドキした。

結構急な斜面を、休み休みで登りきり登頂!

頂上にはタルチョが風になびいていた。カラフル!

そして頂上から見えた世界最高峰のエベレスト。

感無量。泣きそうになった。

パノラマで見てもエベレストの迫力がすごい。貫禄!

そう、こんなエベレストが見たかったんだよ!これが思い描いていたエベレストだったんだよ!!

 

カラパタールではエベレストが一番高く見えず、個人的には達成感が今ひとつだった。

そしてEBCではそのモヤモヤが疲れと相まって大爆発。なんのために歩いてきたのか、これから何を目指して歩けば良いのか、これからどうすれば良いのかが分からなくなって、氷河の上で泣きまくった。

あの時のモヤモヤを、ついにゴーキョリが全て晴らしてくれた。

 

 

だいぶ焼けちゃったけどこれも勲章。

頂上で記念写真!

足手まといな私に寄り添ってくれたおだやんには頭が上がらない。

エベレストと、夫婦のシルエット。

この写真お気に入り。手を取り合ってここまでこれて本当に良かった!

 

エベレスト七変化

ゴーキョリからの景色はもう圧巻!絶景すぎてたくさん写真を撮った。

そして少しずつ太陽が傾き始め色が変わる。

ここからは、なんだか不思議な時間だった。息をするのも忘れる景色。

エベレストの色が毎分変化していく。まるで生きているみたいに。

さっきまで見えていた山々が見えなくなり、光はエベレストだけに当たる。

スポットライトみたい。これが世界最高峰なんだ!

しばらくたっても、エベレストは光ったまま。

そして赤く染まり出したエベレスト。

そしてここからは謎めいたエベレストに姿を変える。

空の色が、なんていうか、おかしい。

キレイ!っていうより、怪しい!

とっても不思議な色。

いつしか、少し不気味とも言えるグラデーションにエベレストは包まれた。

 

どうしてこんな色になるんだろう。

でも、まだまだ終わらない。

紫色の空に人々は釘付け。

でも、もう陽は暮れていて、これから暗くなっていく。

慌てて下山し始めた。

そんな中、まだまだ空は変化し続けていて、いよいよ世界の終わりみたいな色になってきた。

 

このときの夫婦の会話は、

「え、気持ち悪い!」

「きもい!きもい!空きもい!」

 

 

 

 

空がこんなに変化するなんて・・・下山しながらも、目線は景色に釘付け。

暗くなるにつれて、雪山の白が際立っていくのも面白かった。暗いのに、白はパッと明るい。

 

 

もう一度、エベレストの色の移り変わりをまとめてどうぞ。

こういう景色の移り変わりは、やっぱり肉眼で見ないと分からない。毎分毎秒の変化に目も思考も追いつかない感じは、実体験しないと分からない。

私たちがわざわざ絶景を見に行くのは、こういう変化を肌で感じたいからなんだろうな。って、このとき思った。

 

人々が滑りまくる!恐怖の下山

ギリギリまで写真を撮っていたけど、これが限界。

もう、暗くなる!急げ!下山だ!

と、みんな足早に下山。

がしかし、急斜面でかつ砂利道のこの山、

めちゃくちゃ、滑る!!

しかも、下山し始めたころはすでに暗く、頼れるのはヘッドライトのみ。

かなりの人が滑って転んでて、もうてんやわんや!

キャー!とか、ウォー!とか、ズルルルッて音が山にこだましていて辛いやら可笑しいやら。

崖ではないから超危険ではないんだけど、暗いから滑って転んだら怪我もするので、みんな慎重になりつつ早足で下山した。

山から見るゴーキョの村は夜なっても美しい。背景の雪山がモンスターみたい。

このあと無事下山し、夜ご飯を食べたら就寝。ゴーキョリの絶景を思い出しながら、ふわふわしながら眠りについた。

・・・

まだまだゴーキョ、堪能します!

明日もゴーキョ探検!!

続く!

使ったお金

【朝飯】チャパティwithハニー(350Rs)、プレーンオムレツ(350Rs)、ブラックティー2杯(150Rs)

【昼飯】ベジチーズバーガー(650Rs)、オニオントマトピザ(550Rs)

【晩飯】ダルバート(550Rs)、ボイルベジ(350Rs)

【宿代】無料@Cho Oyu Lodge

この日の日記

おだやん
朝起きたら窓から良い景色。ダイニングは極寒。マイナス3〜5℃。思わずブラックティを注文。その後トランプ→部屋でもトランプで堕落。そのあとは洗濯して氷で遊んで庭でトランプ。そしてベーカリーへ。ピザうま!クリス&エミリー、ナターシャたちもいた。13:40からゴーキョリへ。辛い!そして急斜面で少し怖い。上から見るゴーキョレイクは絶景。頂上で見るエベレストはどの山よりも高い。毎分変わる景色に感動。最後の青と紫の空がすごい。

ちょく
朝起きたら絶景!!ゴーキョ、噂通りやばい。ご飯食べてるときも、目の前に湖。すごい、ゴーキョ大好き。インド人に教えてもらったトランプにハマりやりまくる。庭でも絶景トランプ!そしたら、「おださーん!」の声が。なんとおばちゃんズがもう氷河を越えてきた!時刻は11:13…はやっ!昼はベーカリー、ピザは550ルピーなのにボリュームあり、美味い!午後はゴーキョリへ。登って降り時に見える湖がめちゃくちゃキラキラしてて美しい…。最高すぎるゴーキョ!一番好きかも!そして、頂上からの景色も絶景。エベレストがデカイ!

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2 件のコメント

  • mappy より:

    こちらも達成感でウルっとなりました。(ブログを見ていただけですが)
    シルエットの写真いいですね、

    • backtothenature より:

      mappyさん

      素敵なコメントありがとうございます!辛かった分、達成感に包まれました。シルエット写真はお気に入りです(^^)!

      ちょく

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