日本の子どもはアフリカンキッズ並みにずる賢くなるべきだ

おだやんです!

マラウイで高原の上にあるリビングストーニアの絶景キャンプ場へとやってきたおだやんとちょく。このキャンプ場「Mushroom farm」はとにかくキャンプサイトからの景色が最高!!本当に来てよかった。

さて、この日はこの村にある有名な滝へ行ってみることに!

Mancheweの滝へ

朝テントを開けるとこんな景色が。

すげえよ。本当にすごい。

今までの人生で、雲海が見える北岳の肩の小屋キャンプ場とか、超巨大なヘラジカがテントの真横に来るアラスカの原生林の中とか、マイナス30度のマッキンリーのハイキャンプ(5200m)とか、北海道は支笏湖とか十勝とか屈斜路湖とか知床とか、この旅だと目の前にカバが現れるナイバシャ湖キャンプ場とかいろんなところでキャンプしてきたけど・・・

ここは凄い。

こんな高原の崖っぷちにキャンプサイトがあることが凄いし、だからこそ景色が凄い。

マラウイ行く日本人なんて多分年間50人くらいしかいないと思うし、リビングストーニアに行く日本人なんて年間5人くらいしかいないと思うけど、ここは本当にオススメ!誰もいかないと思うけど。

朝からすげーすげー言いながら朝ごはん用の薪を拾ってたら・・・・

くっつき棒がたくさん付いてしまった・・・

「30歳近くにもなってガキンチョみたいに何やってんだ!」とちょくから笑われた。

二人してくっつき棒を取って、お昼ご飯の材料を持っていざMancheweの滝へ!

未舗装の道をひたすら進む。

途中、とある家からたくさんのキッズたちが出て来た。

たぶん保育園みたいな施設なんだと思う。あまりに可愛くて近づいてみた。

もうムチムチポニョポニョテカテカしてて目が大きくて・・・なんでアフリカの子どもってこんなに可愛いんだろう・・・二人して子どもたちに夢中になってしまう。

そうだ、滝に行くんだった!

 

途中、こんなオシャレなカフェの看板があった。

こんな森の中にカフェがあるなんて驚いた。

 

sて、キャンプ場からは15分くらいで滝に着いた。

ゲートで一人500クワチャ(=75円)の入場料を払う。

 

滝はゲートの目と鼻の先だった。

ここは滝の流れ出しの部分。

下を見ると・・・・

うおおおお!!足がすくむ・・・

遠くにマラウイ湖が見える。

さて、ここでお昼ご飯でも食べるか!

と準備をしていたら・・・

「よお!俺らがガイドしてやるぜ!」

「1000クワチャでどうだ?」

待ってましたと言わんばかりに地元の子どもたちがやって来て、自分をガイドにしろと言ってきた。観光客のガイドをしてお小遣いをもらおうという魂胆だ。

「ごめんよ、ガイドは必要ないんだ」

「じゃあその犬のエサみたいなシミったれた食料をくれよ!」

「ごめんよ、これは大事な昼ごはんの材料なんだよ・・・」

「嘘つけよ!こんなハムとかトマトとかどうやって食うんだよ!」

 

「これをこうやって切って乗せてマヨかけて・・っと!」

「ジャーン!!!」

 

子どもたち「・・・・・・・」

 

 

「えーっと、さっきのは嘘です!失礼しました!で、一口くれませんか?たった一口でいいんです!」

「うっせえ」

なんてずる賢い奴らだ・・・

・・・

その後、食べてる時にちょくのサンドイッチの卵が地面に落ちて、50cmほど下(滝中断)にある1mもない小さな滝壺の中に吸い込まれていった。

 

「やった!」

そう言って、子どもたちはその落ちた卵めがけて水に手を突っ込んで卵をまさぐり始めた。

 

「ちょっと、危ないって!落ちるよ!」

卵が落ちたのは足を滑らせたらそのまま50m下の滝壺に落下するような危険な場所。そこに手を伸ばして、水の中に落ちたゆで卵のかけらをまさぐっている。

そこまでしなくても・・・

 

「分かった!分かった!これあげるからもうやめてくれ!!」

 

 

なんていう優しさは残念ながら俺にはない。俺に出来ることは目の前にあるサンドイッチを美味しそうに食べることだけだった。

 

そして、ついに一番小さい子が水に落ちたゆで卵のかけらを手に入れて口の中に放り込んだ。水の中でぐちょぐちょになったゆで卵のかけらを本当に食べてしまった。

それを妬んだ年長の子どもたちが小さい子をいじめたもんだから、小さい子が泣き出してしまう。

あまりにかわいそうだから仲裁してなだめる。

 

てかお前ら!せっかくの滝デートを邪魔するんじゃねえ!!!

 

ご飯を食べたあとは滝の全景が見られる場所まで歩く。

すると少年たちだけじゃなくヒゲの生えた青年たちもぞろぞろ付いてきた。

「俺が1000クワチャで秘密の滝まで連れていってやる」

「僕なら500クワチャでいいよ!」

「うるさい!道は一本なんだからガイドはいらない!」

8人くらいの青少年につきまとわれながら滝が見える場所へ着いた。

そしてこの滝はさっき上から見てた滝とは別の滝っぽかった。

なんだか・・・

ちょっと期待はずれ・・・

迫力にかけるなあ・・・・

ちなみにこんな感じで子どもたちに囲まれて「ねえ、お金ちょうだい!」なんて耳元で囁かれながら滝を眺めた。

でもこういうハングリーな子どもたちは嫌いじゃない。必死に英語で話しかけてくるあたりたくましいと思う。

俺も子どもの頃は家がとてつもなく貧乏で、自分でお金を手に入れないと何も買えなかった頃があった。そこで流行ってたゲームボーイのカセットに目をつけて、金持ちの友達からタダ同然で買い取ってフリーマーケットで高額でさばいて小学生ながら数万円を手に入れてたなあ。

自分の子ども時代が彼らと重なって見えた。

それに比べて今の日本の子どもってなんかこう、ハングリーさがないというか冒険しないというか、リスクを極端に嫌う傾向がある気がする。もちろんこれはつまらない大人による教育と長く続きすぎた不況のせいだと思うんだけど、冗談でも子どもに「将来の夢は安定した仕事に就くこと」なんて言わせてしまう社会はおかしいと思う。

・・・

さて、仲良くなった小さな子ども達が秘密の場所を見せてくれるというのでついていくことに。

道中、ちょくが案内してくれている二人組の少年を突然呼び止めた。

「あれ?君たち顔が似てるね・・・」

「うん、双子なんだ!」

そんなどうでも良い会話を少年たちとしながら10分くらい山道を歩くと、見えていた滝の裏に回りこめる場所に着いた。

確かにこれは秘密基地みたいだ!

滝の裏側はヒンヤリしていて気持ちがいい!

子どもたちがいなければここには絶対にたどり着けなかった。

ありがとう子どもたち!

案内してくれた2人の子どもにお礼にチョコレートをあげた。

しくこくつきまとってきて面倒くさいけど、目がギラギラしててハングリー精神むき出しなリビングストーニアの子ども達。ちょっと応援したくなった。

彼らは一体どんな大人に育つんだろう。

続く!

 

Manchewe滝の場所

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