おだやんです!
マラウイとの国境でVISA代をふっかけられるというトラブルにあいながらもモザンビーク北部の大きな街ナンプラまでやってきたおだやんとちょく。
この日はいよいよモザンビークへ来た目的の一つ、モザンビーク島へと向かいます!
ナンプラからモザンビーク島へ
この日も、頼れる旅仲間・デイビットおじさんと出発!


一緒に国境を抜けて来たカナダ人のデイビット、彼は本当に不思議な人だ。
決してコミュニケーションが上手とは言えないし、いつもソワソワしていて、常にガイドブックと睨めっこしているか、家計簿と睨めっこしている、そんなおじさん。口癖は「このビールいくらか知ってる?めっちゃ安かったんだよ!」だ。
1円単位で旅を切り詰めて、浮いたお金で安いビールを買って美味しそうに飲む。それが彼の唯一の生きがいのようだった。
普通だとこんなおじさん気にもとめないと思うんだけど、俺らは何故かデイビットおじさんのことを放って置けなかった。ダメ男とばかり付き合ってしまう女性の気持ちが分かる気がする。
ダメすぎると、愛おしさすら感じるようになる。

これまでいろんな国を旅してきたそうで、彼のカバンはボロボロだった。
毎晩彼の旅話を聞くのが楽しかった。

大体がしょうもない話なんだけど・・・
「フィジーを旅してる時、自転車の後ろにカバンをのっけて走ってたんだ。カバンの中にはマンゴーが入っててさ。
で、何故か、急にマンゴーが入ってるカバンが後輪に巻き込まれちゃってさ。もう全てがベチョベチョのグチャグチャで大変だったんだよ!」
この話にどう反応していいかわからないけど、とにかく不思議で面白いおじさんで、一緒にいて飽きなかった。ただ喋りすぎてたまに面倒臭いけど(笑)
宿からナンプラ駅の前まで歩いていくと、ミニバス乗り場があった。

地図で言うとこの辺。多分。
陽気な運転手たち。

ナンプラからモザンビーク島まではひとり250Mt。

このミニバスも、運転席の裏にもう一列加えてあるタイプで、車内は超絶にギュウギュウだった。
モザンビークといい、マラウイといいミニバスが辛い。
窓の外には不思議な岩山がたくさん見えた。


遠くの方までポツポツ、巨大な岩山がそびえてる。

不思議な地形。この辺は景色が良かった!
道沿いにはアフリカのイメージそのままの家がたくさん。




あと車内の子供の髪型が面白かった。



個性的!
途中、警察の検問があるとのことで、我々含めて半分が別のミニバスに乗換えさせられた。

追加でお金をとられることなんてなかった。
足元にはニワトリ。

俺の足をつつくなよ。
そうしてるとモザンビーク島にかかる橋の手前の村に到着。


Lumboという村だそう。
この村にはこの付近で一番やすい宿泊施設(キャンプ場)があるんだけど、やっぱり島の中に泊まりたかったのでここはやめた。
魚の市場が見えた。

ここで次のトラックに乗り換える必要があった。ここから橋を渡るミニバスはひとり10Mt。
人が集まるまで発車しないので待った。
ここでもアフリカっぽい風景。(アフリカっぽいって言ってしまうとアフリカ全体に失礼かもしれないけど)

バッテリーがあがってるってこと?押さないとエンジンがかからない。

ここでは力技で解決することがよくある。
人数が集まったのでトラックに乗って橋を渡る。

大陸と橋の間には全長3.5kmの橋がかかっている。

ここをわたればモザンビーク島!
かつてモザンビークがポルトガル領だった頃に首都が置かれていた場所だ。
島に入ると、他のモザンビークの街とは違っていた。

大通りには西洋っぽい建物、そして大通りから一段低い土地に、ぼろいトタン屋根の家が所狭しと並んでいた。

ポルトガル人がこの土地を占領し、奴隷貿易をしていた頃、現地人は見苦しいという理由で白人と同じ高さに住めず、一段低い土地で隠れて住む必要があったという。
ケニアでもタンザニアでも感じたことだけど、アフリカって本当に悲惨な歴史を辿っている大陸だ。
この純白の教会前で降ろされた。

ヨーロッパでこれを見たなら、綺麗だなと思えるのかもしれないけど、ここではマイナスの感情しか湧いてこない。
白人が占領していなければ、この島にはどんな景色が残っていたんだろう。どんな宗教が信仰されていたんだろう。そしてどんな言葉が話されていたんだろう。
目をつけていた安宿へ向かう。

すぐに子供達に囲まれる。



ちょくの手を掴んで話さない少年。

もちろんこれは宿まで案内するチップ目的。
こんなんでお金をあげるほど甘くはないぞ少年。
俺なんて小学校の時友達から要らないゲームソフトを10円で仕入れて、フリマ出店して1日3万円稼いでたぞ。
安宿Ruby Backpackers
着いたのは一番有名な安宿「Ruby Backpackers」。

ここはナンプラにある同じ名前の宿「Ruby Backpackers」と姉妹店だったんだけど、今は名前は同じでも別経営なんだそう。

ダブルルームは二人で1700Mt(2879円)、ドミトリーはひとり750Mt(1270円)。モザンビークにしては高い。

これが受付&バー。
屋上もある。

これは中庭。

キッチン。

まあ普通って感じ。
部屋。



蚊帳付き、ファン付き。
宿情報
Ruby Backpackers
・ダブル1部屋1700Mt/ドミ750Mt
・朝食付き
・シャワー共同お湯なし
・洗濯可能
・wifiは夕方のみ(遅すぎて使えず)
植民地という歴史
チェックインをして夕方まで街を散策することに。

根っこが枝垂れた大きな木。ガジュマルの木?
さて、このモザンビーク島は歩いていて複雑な気持ちになる街だった。

どこを見てもヨーロッパみたいな景観。




もはや昔のことすぎて、この景観はもはやアイデンティティになっているのかも?

この島の人はどんな気持ちで暮らしているんだろう。

日本もこの時代に西洋諸国に植民地化されてたら、同じことが起こり得たかもしれない。
でも(表面上は)植民地化されずにすんだ日本でもだんだん着物を着る人なんかが減ってる。食事も椅子とテーブルになってる。魚を食べる家が減ってる。
知らず知らずの間に、日本のアイデンティティは失われていってる気がする。
あれ、日本も言葉以外はモザンビークと変わらないじゃんと思った。
日本人としての誇りをもう少し大事にしようと思った。
・・・
町歩きで出会った子供達。

みんな無邪気に駆け寄ってくる。



みんな可愛いなあ。
晩御飯は人気のレストランへ。

小洒落た雰囲気のこのお店は「Restrante Ancora d’Ouro」。

メニューが読めない。
デイビットおじさんも一緒です。

ここモザンビーク島は海鮮が有名だということで海鮮メニューが豊富だった。

頼んだのは海老のカレー425Mt(719円)。

それとツナのステーキ475Mt(804円)。
このツナのステーキがめっちゃ美味しかった。もう変なマグロ食べるくらいだったら、ステーキで食べたほうがマシだと思えるほど。柔らかくて、臭みがなくて、脂が乗っててジューシーで、レモンをかけるとなおさら美味。
この店、リピート確定!
モザンビーク、色々複雑な気持ちになるけど、食べ物が美味しいから良しとしよう!!
さて、このモザンビーク島、この後かなり気に入ってしまい1週間ほどじっくり探検することに。本当にグルメな島だったんです!
お楽しみに!
モザンビーク島MAP
上の印:食べたレストラン
真ん中の印:宿Ruby Backpackers
下の印:バスを降りた場所
こんにちは。初めまして。
なごしと申します。
いつも会社の昼休みに楽しく読んでいます。
ガイドブック等では絶対に見られないであろう写真もさることながら、
その時々の感情が直接伝わってくるようなお二人の文体が
読んでいて本当に面白いです。
帰国されたということで、お忙しいとは思いますが、
くれぐれもご自愛ください。