ヨガの聖地リシケシュの街を散策!ヨガって何なの?

旅に出てからすでに14ヶ月が経過。

ここ1年、日本語は基本的にちょくとしか話さず、そもそも夫婦って以心伝心で、会話をしても色々「アレコレ」と省略するので最近他の日本人と話す機会があると、まともな日本語が出て来ません。おだやんです!

さて、ネパールのポカラからインド北部、ヨガの聖地リシケシュへとやって来たおだやんとちょく。さっそく街を散策して来ました!

ヨガの聖地

リシケシュに着いた次の日。早くヨガ体験をしたいけど長い移動で疲れ過ぎていたし、それに心の準備も出来てなかったのでまずは街を散策する事に!

日本人宿「キイロイ家」は街の中心部「ラクシュマンジュラ橋周辺」から少しだけ離れているから、中心部に行くには細く入り組んだ路地を通って行く必要がある。

この街に到着してから、オレンジ色の服を身にまとった修行僧をよく見かける。

彼らはサドゥーと言われるヒンドゥー教におけるヨガの実践者や修行僧だそう。

サドゥーは特定の住所を持たず寺院や路上、森や河原で野宿をし生活している。人々からの施しのみで暮らす彼らは、それぞれ自分なりの修行を行っている。仏教でインド国内を放浪しているサドゥーはなんと推定で2000万人ほどいるそう。中には服すら着なかったり、身体中にペイントをしたサドゥーもいるのだそう。

彼らは特にヒンドゥー教において聖なる川とされるガンジス川沿いの聖地(バラナシやハリドワール、リシケシュなど)に集まっている。だからこのリシケシュにも沢山のサドゥーを見かけるんだって。

なんか写真撮るのがはばかられる。

「聖者を目指して禁欲しながら修行に励むサドゥー、仙人みたいでカッコいいな」なんて考えてたらバイクに乗ったサドゥーが道端行くお姉さんをナンパしてた。

女性は明らかに「え?ちょっとやめてください」って感じで避けててちょっと笑ってしまった。

実は俺のおばあちゃんが尼さんで、子どもの頃毎週のようにお寺に行く機会があったんだけど、子どもながらにお坊さんってものすごく優しくて、誠実で、聡明でいかにも徳を積んだ聖職者ってイメージを持っていた。

でもインドで聖職者のイメージが変わった。なんと言うか、僧侶ってこんなに人間臭くていいんだ?!って思うほどフランクで親近感が湧く。

さて、中心部に近付くにつれてだんだんヨガの看板が増えてきた。

そもそも俺はヨガについてほとんど何も知らない。体が柔らかくなるエクササイズ的なものとしか捉えていなかったんだけど、本来のヨガの意味をリシケシュに来て初めて知った。

ヨガのことをあまり知らない人のために軽く説明しておきます。

ヨーガ(ヨガ)とは
ヨーガ(ヨガ・yoga)は、古代インド発祥の伝統的な宗教的行法で、心身を鍛錬によって制御し、精神を統一して古代インドの人生究極の目標である輪廻転生からの解脱に至ろうとするものである。

1990年代後半から世界的に流行している、フィットネス的な「現代のヨーガ」は、宗教色を排した身体的なエクササイズとして行われているが、「本来のヨーガ」はインドの諸宗教と深く結びついており、バラモン教、ヒンドゥー教、仏教、ジャイナ教の修行法でもあった。

ヨーガはインドの諸宗教で行われており、仏教に取り入れられたヨーガの行法は中国・日本にも伝えられ、坐禅となった(禅宗の坐禅とヨーガの瞑想は必ずしも同じというわけではない)。wikipediaより

 

調べて見ると、ヨガの起源はなんと、およそ紀元前2500年前にまで遡るらしい!

その時の日本なんて「この土器、縄の模様にしてみたんだけど、どう??オシャレじゃない??」みたいなこと言ってた時代だったのにね。すごいよインド。

日本には806年に空海により伝えられたんだけど、現在流行している健康法としてのヨガは戦前にアメリカ経由で入ってきたものでインドから直接入ってきたものじゃ無いのだそう。一時はヨガを取り入れた宗教団体オウム真理教が原因で、世の中のヨガのイメージが悪化したんだけど、最近になって再び流行しつつある。

さて、そんな長い長い歴史を持つヨガの聖地リシケシュの街の中心部にたどり着いた。

通りの両脇に服屋、お土産や、食堂がズラっと並ぶ。外国人観光客はチラホラ。

道路の真ん中を歩く牛はもはやインドの日常。

大好きなココナッツ屋。1切れ10ルピー(=17円)で、お腹が空いた時におやつ代わりになってちょうど良い。

インドでは女性はごく普通にサリーを来て歩いている。

その国の人が、ごく普通にその国の民族衣装を着て生活する。こう聞くと「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれないけど、日本で和服を着ている人はごくわずか。

和服って洋服に比べたら不便に思えるけど、こういう時に「日本人としての誇り」が俺には無いなあと思い知らされる。もちろん外見や服装だけが誇りじゃ無いんだけど。

日本に帰ったらもっと和服を着ようと二人で話しながら歩いた。

 

さらに進むとリシケシュの名所の一つ、ガンジス川にかかるラクシュマンジュラ橋が見えてきた。

平日にも関わらず多くの人が行き交っている。ちなみにこの橋の配色は知ってる人も多いと思うけど、インドの国旗に使われている3色。

この橋の周辺には猿がたくさんいて、道ゆく人が持つ食べ物を奪うから要注意。

橋の上から見たガンジス川の上流。

そして下流。すぐ下流にはラムジュラ橋というもう一つの有名な橋があって、対岸のエリアとは2つの橋だけで結ばれている。

ここではラフティングも観光の目玉になってるみたいで、たまにインド人を乗せたゴムボートが流れていく。聖なる川でラフティングして良いんだ。笑

奥に見えるオレンジ色の建物はヒンドゥー教の寺院。この寺院の1階には明日以降ヨガを習うことになる有名なヨガ教室「Yoga Vini」が入っている。

そんな事より猿が本当に厄介で全然落ち着いて景色を楽しめない。特にちょくは身長143cmと小柄で基本的に動物に舐められがち。猿も同じで、自分より弱く見えるちょくばかりを襲おうとする。

そんな時、普通なら男性(俺)が女性(ちょく)を守って猿を威嚇し返すんだけど、Back to the Natureをブログタイトルにする我々は違う。

ちょくへの猿威嚇講座を始めた。

「もっとこう、シャーッツって!!」

「シャー!」

「違う!ダメダメ!全然殺気が足りない!殺す気でいかないと殺られるから。Back to the Natureってそういう事だから!」

・・・

「シャーッツ!」

お父さん、お母さん。ちょくは日々、強くたくましくなっています。

 

 

橋を渡ると本格的にヨガの街らしい雰囲気に。

至るところに「ヨガ」の文字が。

各ヨガ教室では1回ごとに受けられる授業から、1ヶ月のインストラクター養成コースまで様々で、ヨガの種類もオーソドックスなヨガからパワーヨガといくつかあり、さらにはヨガの一部である瞑想のクラスもある。

インド国内だけでなく世界中からたくさんの人がヨガを学びに来るこの街では、道ゆく外国人もただ者じゃなさそうな人がたくさんいる。

例えば、上下白い麻の服を着て、ヒゲは10年くらい剃ってない感じで、「ファッションでヨガやってます」って感じではなく「チャクラがさあ」とか「宇宙と一体化するんだ」とか本気で言いそうな人が。なんというか遊びじゃないんだ感が伺える。完全に見た目による偏見だけど。

 

そしてヨガとは切っても切れない関係にあるアーユルヴェーダの施設もたくさん。

アーユルヴェーダっていうと「それって頭にオイルを垂らすスパでしょ?!」みたいなイメージを持っている人もいるかもしれないけど、それはシロダーラと言われるトリートメントのひとつにすぎない。

アーユルヴェーダとは5千年の歴史を持つインド発祥の伝統医学のことで、生活の知恵や生命化学、哲学の要素まで含んでいる非常に複雑で奥深いもの。

 

ヨガやアーユルヴェーダの文字ばかりのこの街には、未だかつて経験した事のない不思議な雰囲気が漂っていた。

「ヨガ=健康」という浅はかなイメージしか持っていなかった俺にとっては、街全体が「さあ!君もヨガを習って宇宙と一体とな理、輪廻から解脱しよう!」と言ってきているように感じて、西洋医学が最も優れていると刷り込まれている俺には奇妙なものにさえ映った。

でも、この街でいろんな事を見聞きするにつれて、西洋医学はもしかするとかなり表面的でその場しのぎな応急処置なんじゃないかとも思えてくる。この街は一体なんなんだ。

 

道中、一軒のお土産屋へ入ってみた。

インド国内からたくさんの人がこの街のガンジス川へ沐浴しにやってくることもあって、数珠やお香とヒンドゥー教関連のグッズがとにかく多い。

他の店でもよく見かけるこの短い木の棒、何なんだろう。

お店の人によれば、この木を手前のお皿でこすって出た粉をおでこに塗るんだそう。何の意味があるかは忘れてしまいました。

 

お昼になったのでローカルな食堂でランチ。店先でドーサを焼いている店に入った。

おじさん、ヒゲがかっこいい!

ドーサはクレープに具材を入れて折りたたむインド料理で、カレーと一緒に出てくる。

香ばしい匂い!

チキンカレーとか包んで食べたい!なんて思うんだけど、聖地であるこの街には肉の持ち込みが禁止されているため肉はメニューにありません。

注文したのはベジドーサ110Rs(=187円)

肉はないけど素朴すぎる訳でもなく、油とスパイスのおかげで美味しい!ちなみに右の白い液体はサラサラのヨーグルト。

「あれ?肉無くてもやっていけるぞ?」って思えてしまう。

リシケシュでは強制的にベジタリアン生活になってしまう。ここで暮らすだけですごく健康になれそうな気がする。肉しか食べないモンゴル人なんて絶対生きていけなそう・・・

・・・

肉好き、酒好きの俺からすると、肉も酒も禁じられたこの街での滞在は拷問にも思える。でもそれ以上にこれまで感じたことの無い独特の雰囲気が漂うこの街に引き込まれつつある。

ヨガ、そして瞑想ってどんなものなんだろう・・

ということで、お次は早速ヨガ体験へ!!!

続く!

コメントを閉じる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA