おだやんです!
温泉巡りトレッキングから帰ってきてポカラで美味しいものを食べながら、再び始まるインド旅に向けてグータラ三昧のおだやんとちょく。
この日はおだやんの大学時代のサークルの友達で、ポカラに住むネパール人マヤの息子の誕生日パーティーへ行ってきました!
誕生日プレゼント選び
ポカラに着いてすぐ、12月末にも訪ねた大学時代のサークルの後輩マヤ。
日本人のお母さんとネパール人のお父さんを持つマヤは、日本から連れて来た日本人の旦那さん、息子と娘、さらには両親と日本人のおばあちゃんの4世代でポカラに住んでいる。
そんなマヤから、トレッキングを終えた直後に「息子の4歳の誕生日パーティーに来ない?」と連絡が。俺は可愛い息子のハルト君と娘のアカネちゃんにまた会いたくて、速攻で「行かせてください!」と返事をしていた。
当日の午前中、ポカラの街のおもちゃ屋を回ってハルト君への誕生日プレゼントをウキウキしながら探した。
俺にとって子どもにプレゼントを自分で買って渡すのは初めてのこと。そんな俺は一人でぶつぶつ言いながら気になる商品を店員さんに取って見せてもらう。
俺「子どもと言えばボール!とりあえずボールください!」
俺「いや安易すぎる。すでにボールくらい持ってるか。店員さん、やっぱり車のおもちゃで!」
俺「(車触りながら)いや待てよ。車とか親戚とかお父さんと被るな。やっぱりあの剣のおもちゃ下さい」
俺「(剣を振り回しながら)いやいや剣とか与えたら攻撃的な子どもになるぞコレ。逆にペンとか?ペンは剣よりナントカって言うしな・・
俺「いや、俺が子どもの時別にペンとか欲しくなかったな。もうあのピンクのプリキュア的な魔法のステッキとか?」
ちょく「いやそれ女の子用だから」
俺「ぐぬぬ・・よし、もはや現ナマにしようか!世の中、愛より金だという事を早めに・・」
ちょく「オイ」
難しすぎるだろコレ!!!
日本のみんながどんなものあげてるのか気になる。
それでも時間をかけて考え、家族や親戚のプレゼントと被らないモノ、かつ参加者の中で一番ハルト君の心を鷲掴みできるようなモノを導き出した。
ハルト君の心を瞬時に鷲掴みするであろうプレゼントは
卓球ラケットとピンポン球セット!
ちなみにこれは俺が子どもの時から大人になった今でも大好きなもの。
たぶんこれ10年くらい愛用してくれるんじゃないかな!
そんな期待とともに、プレゼントを持って足早にマヤ家に向かった。
マヤ家での誕生日会
「よっ!」とまるで我が家のようにマヤ家にあがりこむ。
ネパールの正装に身を包んだマヤと娘のアカネちゃんが出迎えてくれた。なんかゴージャス!
この日はたまたまネパール全土でお祝いする祝日だったそうで、着くやいなやとある食べ物が出てきた。
乾燥して潰したお米に黒い蜜をかけたもの(左)と、いろんな種類の芋をふかしたもの(右)。
この2つはこの祝日に、どの家庭でもお祝いとして食べるらしい。日本でいう年越しそばとか正月の雑煮みたいなものかな?
そして他にも続々と茶菓子が。
あまりの美味しさにすでにお腹いっぱいに。
お菓子を食べた後、ネパールのお祝い事の際にはとある儀式をするとのことで、マヤのお父さんが我々夫婦をテーブルに呼んだ。
テーブルには器に入った黒と白のお米が。
これを・・・
なんとおデコにピトッ。
これがネパール流のお祝い時の儀式。
そしてさらにビックリする事が!
おもむろにポケットから札束を出して数え始めた。
聞いたらその場にいる人にお年玉みたいに配るんだそう!
おおおおお!お金もらえるなんてお年玉みたい!貧乏バックパッカー歓喜!お小遣い程度のお金をいただきました!
お金をもらえると分かり、なんかニヤニヤしてしまった29歳無職。
・・・
マヤ&りゅうさん夫婦は仲良くご飯の準備中。
仲睦まじくていいね。
本日の主役
さて、お父さんとの儀式を終えた頃、奥の部屋から本日の主役、この日4歳になったハルト君がやってきた!
以下、妄想入ってます。ちなみにハルト君とは英語と日本語を混ぜて会話してます。
ハルト「お前たち、よく来たな!」
俺「この度はおめでとうございます!私めも嬉しゅうございます!スーツ姿がよくお似合いで!さあさあ、とりあえずサブプレゼントとして、この風船をどうぞ」
ハルト「風船か。膨らませばいいんだな?」
俺「はい!膨らますとある文字(Happy Birthday)が浮かび上がるのでございます」
ハルト「こうか?(プゥーッ)」
ハルト「あれ・・・」
ハルト「おいワレ、これ全然膨らまんやんけ。どうなっとんねん。」
俺「すみません。私は簡単に膨らませられたんですが・・この風船めが不良品なんですね、きっと。」
ハルト「もうええ、風船なんか子ども騙しの遊びは終わりや。まだ親戚も集まらんし、もっとワイを楽しませんかい。さもないと、お前がこのスーツだとしたらならば・・・」
ハルト「こうやってッ」
ハルト「こうなるでッ!」
俺「ヒイッ!!それだけはご勘弁を!さあ、ではボールで遊びましょう」
〜10分間ボールで一緒に遊ぶ〜
ハルト「ボール遊びも飽きたのう。ワレ、次はどないするんかい」
俺「どうしましょう・・・」
ハルト「はよ考えんと、この鋭い花の茎をな」
ハルト「こうやって、お前の首にブスーッと刺したるさかいな」
俺「ヒイッ!!ご容赦くださいませ!で、では私めの妻の膝の上にお乗り遊ばせませ」
ハルト「おぉ、これは悪ぅないのぉ。お前の嫁はんの膝の上、なかなかええモンやのぉ」
ハルト君はもちろんこんな喋り方も発言もしないけど、このくらいふざけていろんなコトを言い合いながら遊んでました。
パーティーの始まり
親戚の皆さんも集まってきていよいよハルト君の誕生日会が始まった!
ハルト君楽しそう!そして可愛い!
まず誕生日ケーキが運ばれてきた。
ハルト「めっちゃ豪華なケーキやんけ!!」
ハルト「オカン、ワイの好物わかっとるのぉ!」
ハルト「もうええんか?食べてええんか?」
でもケーキの前にまずは写真撮影会。
ケーキをお預けされたのに、笑顔でカメラ目線!出来すぎてる!俺なんて子どものときケーキが出てくる前に冷蔵庫から盗み食いしてたわ…
それにしてもマヤの親戚の女性陣はマヤとそっくりで、しかもみんな美女。
ネパールってインドと同じく美女多い気がする。
親戚の子どもたちとハルト君。いとこ同士かな?
ハルト君が楽しそうなのが嬉しくて仕方がない、竹中直人にちょっと似ているマヤ父。
そして可愛いマヤの母方のおばあちゃん。なんと、おばあちゃんはご高齢になられてからポカラにやってきて家族と一緒に住み始めたそう。笑顔が本当に素敵な方だった。
マヤの家族写真。みんな幸せそうで何より!
ハルト「ワレ、さっきからなかなかええアングルで写真撮るのぉ!」
ハルト「でもお前、一つ大事なコト忘れてせえへんか?」
俺「へえ、何でございましょう」
ハルト「お前とのツーショットや。言わせんな恥ずかしい!」
一刻も早くケーキを食べたいに違いないのに、見た目が浮浪者の29歳無職とも笑顔で接してくれるハルト君。なんて出来の良い息子なんだ!そ
ついにプレゼントタイム!ハルト君の反応はいかに!
写真撮影とケーキタイムを終え、ついにプレゼントタイムがやってきた!俺が考えに考えて選んだ「卓球道具」にハルト君はどう反応するんだろう。
まずはハルト君のおじいちゃんから。
やっぱりプレゼントタイムが一番嬉しそう。
家族や親戚から続々とプレゼントがハルト君に渡されていく。
おじいちゃんのプレゼントは車の形のおもちゃを入れる箱だった。
さすがおじいちゃん!おもちゃだと被る可能性があるけど、おもちゃを入れる箱をプレゼントするなんて!そういう手があったか・・
いろんなプレゼントをもらっては、ひとつずつ試しに遊んでみる。
俺は子どもの時、欲しいものなんて買ってもらえなかったから羨ましい。
そして、やってきました!!!
俺があげた卓球セットの反応は!?
どうだ?!
・・・
ちょ・・・
反応が露骨すぎる・・・笑
なんか…ごめんね…
でもでもハルト君!今はつまらないおもちゃに見えるかもだけど、将来きっと役立つから!
例えば大学のサークルで温泉旅行行って「卓球台はあるけどラケットが無い!大変だ!」ってなった時に、ラケットを懐からスッと出したら
「ハルト先輩素敵!抱いて!」みたいにならないとも限らないからさ!いやたぶんならないけどさ!
ハルト君、誕生日おめでとう!
プレゼントを渡し終えるとマヤ特製のいろいろネパール料理てんこ盛りプレートやカレーが出てきた!
もう全部が非常に美味しかった!マヤありがとう!
・・・
さてハルト君はというと、お父さん?に貰ったレゴのスポーツカーの組み立てに夢中。
カタコトの日本語で「コレ、ドウスルノ?」って聞いてくる感じが可愛い。
卓球セットの件のお詫びに一生懸命手伝わさせて頂きました。
完成させてニヤニヤが止まらないハルト君。
やっぱり男の子には車のおもちゃとかが良かったのかな…
ハルト「卓球とかマジで無いから。来年はちゃんと車買って来いよ?」(※妄想です)
なんかそう言われてるような気がしたので、いつかもう一度リベンジしようと思う。
やっぱりハルト君のことを一番分かってるお父さん(とマヤ)からのプレゼントには、どう足掻いても敵わないのだと悟りました。
ハルト君、最後にもう一度。
誕生日おめでとう!!
そして招待してくれたマヤとご家族の皆さん、本当にありがとう。
後日、もう一度家におじゃましていろいろご馳走になったり、要らなくなった荷物を日本に送ってくれたりと、ポカラ滞在中にはマヤ家にはかなりお世話になりました。
そして(普通の旅人はマヤのダルバートなんて食べる機会が無いから、他のブログ記事にはタカリバンチャというお店のダルバートが一番って書いたけど)本当はマヤのダルバートが一番美味しかった。
ネパールでの滞在2ヶ月半の中で食べたダルバートの中で一番美味しいって相当な料理の腕だと思う。すごいよ。
さらに、マヤ家ではチャパティの焼き方やダルバートの作り方を教わったり、経営している素敵なゲストハウスに泊まったりといろんな経験をした。
マヤとはまたすぐ会えそうな気がしたから、あっさり別れを告げ別れた。
マヤ、本当にありがとう!育児は大変だろうけどお幸せに!
ネパール旅の終わりに思う事
2ヶ月半、長かったネパール旅ももう終わり。
これまで絶景とか秘境とか、視覚的な美しさ・感動を求めて旅をしてただけなんだけど、ネパールだけは違った。
合計42日間、ヒマラヤの山々をトレッキングして、太古の昔と変わらないネパール人ののどかな暮らしを見る度に「お前は何のために生きてるの?」と誰かに問いかけられているみたいで、常に心を揺さぶられた。
そして世の中から隔絶された山の中から、忙しかった日本での社会人時代の事を思うと不思議な気持ちになった。
なんかもっと、こう、
自然に囲まれて太陽と共に起きて、動いて、疲れて、食って、早めに寝る!
そんなシンプルな生活の方が人間らしいと思ったし、少なくともそういう生き方が自分には合ってる。そんなことをネパールが再確認させてれた。
ネパール、本当に来て良かった。
この国で出会った皆さん、ありがとう、そしてまた会う日まで!
・・・
次からヨガの聖地、インド北部のリシケシュへの大移動が始まります!
続く!
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