アタカマ発ウユニ行きツアー(前編)天国と地獄を一度に体験

おだやんです!

ウシュアイアから南米を北上中のおだやんとちょく。パタゴニアのパイネ、ペリトモレノ氷河、フィッツロイを巡りサンティアゴを経由して前回チリ北部のアタカマに到着しました。

さて、ここからは2泊3日かけてボリビアのウユニ塩湖へ抜けるツアーに参加!標高5000m以上の山々が連なるアンデス山脈を超え、途中景色や温泉、そして乾季のウユニ塩湖を楽しみながらウユニの街へと向かいます!

ウユニ抜けツアーの始まり

ツアーは前回JANAJ PACHAというツアーオフィスで一人45,000チリペソ(=7,500円)で申し込みました。

そしてツアー当日の朝、宿の前にピックアップに来てくれた。

これに乗ってウユニに行くわけではなく、まずはウユニまで乗る車が集まる集合場所へと連れて行ってくれるそう。まずは街の外れにあるチリのイミグレで出国手続きを済ませた。

さて、今回の2泊3日のツアーは「アタカマ発のウユニ行きツアー」。もちろん周遊でなく片道ツアー。

ルートとしては1日目にすぐにボリビアに入国し、1〜2日目はアンデスの高原地帯を駆け抜けて3日にウユニ塩湖を巡ってウユニの街まで総距離500kmを走り抜けるもの。

ツアーに必要なもの
①ボリビア通貨
このツアーに必須なものはボリビアのお金ボリビアーノ(通称ボリ)。ボリがないと結構困る場面があった。ウユニの街に着くまでホテルでのシャワー代や展望スポットへの入場料として合計100ボリ(=1,600円)もあれば足りる。途中ビールなどの飲み物が飲みたい方はもっと多めに必要かも。

②高山病薬
このツアーでは初日序盤でに標高を一気に2000mもあげるので高確率で高山病になります。ウユニの街まで行ってしまえば回復しますが、1、2日目の夜はかなりキツイです。薬はアタカマの街やウユニの街の薬局で買えます。

 

まずはピックアップバスで砂漠を走り、ボリビアとウユニの国境付近へ向かう。

このアタカマの街からボリビアとの国境に行くまでの30分ほどで標高は一気に2400m(アタカマ)から4500m(国境)に上がる。

通常、標高3000m以上では1日に標高を500m以上上げることは急性高山病になるため危険だと言われている。大丈夫かな・・・

途中、モコモコした生き物がいた。

多分リャマかな?

この地域にはアルパカ、グアナコ、ビクーニャ、リャマと似たような生き物がたくさんいる。どれも首が長くてモコモコ気味でよく見ないと見分けが付かない。違いを知りたい方はこちらが参考になるかと。アルパカ、リャマ、ビクーニャ、グアナコ・・・。違い、見分け方は?

 

そして大きな山の麓にあるボリビアのイミグレに到着。ここですでに標高が4500mほどあるらしい。絶対高山病にかかる気がする・・・

入国手続きを済ませたあと、ここで初めて6人グループに振り分けられ、自分が乗る車とドライバーを案内された。

こんなランクルに乗ります。日本人学生2人とフランス人カップルと同じグループに!

まずは出発の前にここで簡単な朝ごはんが出た。

うん、普通!

変な鳥がうろうろ。

なんかマヌケな顔・・

この辺は砂漠地帯だけど、案外いろんな生き物がたくさんいる。

これは・・・犬じゃないよね?ジャッカルとか

調べたらどうやらアンデスフォックスみたい。でも溢れ出る犬感・・・

朝ごはんを食べて荷物を積んだらいよいよ出発!ドライバーはこちら、ウィルフレード。

すごく優しいおじさんです。

少し進んで、お次は国立公園のゲートへ。ここで入場料一人75ボリ(=25ドル)を支払います。ドルでもボリでも支払えます。

そしてすぐに緑のない山と湖が広がる世界へ。

30分走れば次の湖が見えるってほどたくさん湖があった。スペイン語ではラグーナと呼ぶそう。

ラグーナがあるたびに車を降りて写真を撮ったり休憩したりとちょっとした自由時間が会った。

車が止まったら、他の車も同じタイミングで止まった。実はこのツアーは5台くらいの車で一つのツアーグループを組んで一緒に移動するそう。

ここは天国

大きめのラグーナで休憩!これは絶景!

でも絶景なんだけどなんか寂しい感じのする景色。寂しさを感じるあたり、なんかリアルに天国みたいだ。

 

フランス人カップル。

カップル同士だから非常に仲良くなりました。

こんな面白い人たちも。

別の車に乗っていた麦わら三兄弟。短期間だけど兄弟で旅行しているんだって。で、せっかくだからお揃いの帽子を買ったんだそう。こんなに仲のいい兄弟は初めて会ったかも。

標高が高いから空が深い青色で綺麗!

ラグーンだけじゃなく、他には砂漠があったり・・・

さらにはなんと温泉があったり!

絶景温泉!

実はこの一帯は火山活動が活発で温泉が湧いてるそう。大きな温泉が整備されている場所で休憩になった。

ということで水着に着替えて温泉タイム!

気持ちいい!ここまで景色の良い温泉ってなかなかないんじゃ?

やっぱり天国みたいだ。

しかも温泉から遠くに目をやると・・・

遠くにはフラミンゴも見える!フラミンゴが見える温泉って他にあるのかな?

この温泉スポットでランチ休憩。

出だしから連続して天国っぽい景色を見てるだけに、ランチがすごい普通すぎて一気に現実に引き戻される。もっとこう天国っぽい料理を出してくれよ。

でも天国っぽい食べ物ってなんだろうと考えたけど何も思いつかない。

やっぱりうな重とか?

 

さて、ランチ後は別の地熱スポットへ!

地中から泥と一緒に温泉が湧き出している。

日本にもこういう「地獄谷温泉」みたいなスポットはたくさんあるけど、ここは日本と比べて、より殺伐とした景色が広がってる。

温泉卵売れば良いのに・・・

 

道中は景色だけじゃなくてたくさんの生き物に遭遇した。

あれは・・・

ドライバーに聞いたら・・・「ビクーニャだ!いやリャマ・・・グアナコだ!」とのこと。

はっきりしてください。多分グアナコです。

お次は・・・?

もうよく分からない。リャマかな?

地元の人でも慣れてないと一瞬で区別するのは難しいのかも。

 

さてさて、天国っぽい景色はまだまだ続く!

しばらく荒野を走るとこんな場所に出た。大きなラグーナに・・・無数のピンクの点・・・

なんと、おびただしい数のフラミンゴ!

これはすごい景色!!!

本当に天国みたいに非現実的な光景が広がっている。

見ていて気持ちの良い景色ばかり。このツアー、思ってたより良いかも!

地獄の始まり

夕方前に1日目に泊まる村に到着。

この頃から俺もみんなもぐったりし始める。高山病だ。

まさか自分が高山病になるはずがないと思ってたけど、症状は明らかに高山病のもの。

よろめきながら部屋へ。グループみんなで寝るドミトリー。

俺もちょくも顔が腫れてだるくて吐き気もする。

グループの何人かは倒れるように寝込んでしまった。

でもネパールで学んだのは高山病の時は寝ちゃいけないということ。とにかく散歩など体を動かして体を慣らすこと。(一番良いのは標高を下げることだけど)

ちなみに高山病には水分をたくさん取れば良いというのが高所登山の世界で常識になってるけど、実際に科学的根拠は無いのだそう。ネパールでは水をたくさん飲めと教わったんだけどな。

それにしても辛い・・・頭はぼーっとするし全身がだるい。

さっきまで天国にいるみたいだったのに、一気に地獄に突き落とされた気分だ。

ツアーの水事情
ウユニ抜けツアーは値段が安いため快適とはほど遠かった。

シャワー
宿ではお湯シャワーは有料で、1回10ボリ(=160円)だった。何分かは忘れたけど時間制限もあった。そしてシャワーは宿に2つしかないから長蛇の列が出来ていた。

飲み水
日中だと水はドライバーにタダでもらえるんだけど、夜はドライバーが別の場所に泊まるために水は宿で買わないといけない。2リットルペットボトルが10ボリ(=160円)もした。

 

食欲はあまりないけど頑張って食べておかないとな・・と思い夕飯のパスタを食べる。

なんだこのパスタは・・!!

俺もちょくもフランス人カップルも飛び跳ねる勢いだった。

 

とてつもなく不味い。

たいがいのものは不味くても黙って食べるけどこれはヤバい。エチオピアのパスタ並みだ。

いつも疑問に思うんだけど、なんでパスタをここまで不味く作れるんろう。茹でて塩をかけたとしてもここまで変な味にはならないハズなのに、何を入れてるんだろう・・・標高が高いから麺が茹で上がってないという訳でもなさそう。問題はソースの方だった。高山病に加えてご飯も美味しくないとは・・・なんて日だ・・・

日本人の学生だけが「普通にウマイッス!」って言ってバクバク食べてた。

2日目・荒野を抜けて

二日目の朝。

高山病は多少マシになった。

朝ごはんを食べて再び荒野を突き進む!

この日最初はワールドカップロックへ。

この岩がワールドカップのトロフィーに似ているため名所になっていた。

昨日のラグーナの壮大さから一気に岩観光になったのでちょっとみんなのテンションが下がる。

人の横顔に見える岩があったり・・・

ラクダみたいな石があったり・・・

窓の空いた壁のような岩があったりした。

みんなが岩にウンザリし始めたころ、ドライバーが迎えに来てくれた。

この後もフラミンゴのいるラグーナを見たり・・・

 

砂漠の中のオアシスまで散歩をしたり・・・

よく分からないテンションになるちょく

野生のネズミ?ウサギ?

岩がゴツゴツした砂漠の真ん中にあるオアシス

 

この乾いた大地を潤す数少ない川を見たりした。

景色よりも人を惹きつける麦わら三兄弟

 

この辺で栽培が盛んなチアシード。

チアシードはスーパーフードとして日本でも高く売れられる。

 

そしてランチで立ち寄った寂しい村。

民族衣装をきたおばちゃんがいました。

三つ編みのおさげにハット、そしてふんわりスカート。

本当に変わった民族衣装だな〜。

ランチ後はリャマを放牧してる場所へ。

遠くから見ると可愛いんだけど・・・

近くで見ると可愛さ半減・・・

ちょっと遠くからモコモコしたリャマのお尻を眺めるくらいがちょうどいいと思います。

 

ウユニ塩湖のすぐ手前までやってきた頃、一軒のカフェのような場所で降ろされた。

なんとここでは珍しいサボテンビールが飲めるそう!

左のジョッキはオレンジジュースです

サボテンビールのカクタスは1本20ボリ(=320円)。

驚いたのはサボテンビールの色!

なんと血のように真っ赤な色でした。

味はちょっと酸味のある普通のビールでした。他にもチアシードとかいろんな原料から作られたローカルビールが置いてあった。

乾いた場所で飲むビールって最高!

 

カフェの近くにブランコを発見。

でもなぜか座る部分が凄く高い。

普通の男性でもギリギリお尻が届かないレベルだから身長145mに満たないちょくには高すぎる様子。

誰が遊ぶんだろう・・・

 

そして夕方にようやく2日目の宿となるウユニ塩湖湖畔のホテルに到着しました。

ここは標高およそ3600mほど。標高が下がったせいで高山病もすっかり治ってみんな元気になった。

翌日はいよいよ念願のウユニ塩湖。楽しみ!!!!

とその前に、泊まったホテルがちょっと変わったホテルだったんです・・・この続きは後編で!

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