貯金が尽きそう!さあ、どうする?

おだやんです!

3泊4日の絶景トレッキングを終えたおだやんとちょく!これからパタゴニアを脱出して南米をさらに北上していくのですが・・・

なんと旅資金が尽きそうなことが発覚!一体どうなる?

貯金がわずか・・・

フィッツロイを巡るトレッキングから帰ってきた翌日、先に進まず一旦宿で休養をとることに。

宿では本を書きながら旅をするアメリカ人グレッグと仲良くなった。

昔は超絶ワルで、ありとあらゆる犯罪に手を染めていた彼はど底辺から頑張って抜け出し更生したそう。そうした生き方を自伝にしたところ本が売れて一躍有名になったんだとか。昔の姿が想像できないほどすごい良いやつだった。笑

それにしてもなんだよ・・ありとあらゆる犯罪って・・・怖くて聞けねえよ・・・(笑)

 

さて、休養日に夫婦で今後のスケジュールを立てるべく、久しぶりに恐る恐る口座の旅資金を確認する。

「こっちと足して・・・残りは・・・」

「いくらあるの?120万円くらい?」

「え、ヤバっ」

「え?いくら?」

「50万円・・・」

「え?!!?!?!」

 

・・・

 

一瞬2人で固まる。

もちろん南極上陸クルーズで二人で110万円も使ったことが大きいんだけど、まさかここまで減っていたとは・・・・実は記録を見たら南アフリカのレンタカー旅でかなりお金を使っていて、その後も南米で毎晩お肉にワインと贅沢ばかりしていた。

これじゃ南米を最後まで北上できない

どうしよう・・

旅の終わりを決める

最初は貯金が50万円って聞いてびっくりしたけど、実は俺もちょくもそこまで焦りはしなかった。むしろなぜか俺もちょくも笑いが込み上げてきた。

それはこの旅を経てお金の本質みたいなものを掴みかけてたから。

 

日本にいると節約思考・貯蓄思考になりがちだった。「高いから・・」「勿体無いから・・」とお金を使わない言い訳ばかりをさがしてた。

旅の序盤でもとにかく節約して出来るだけ長く旅をしよう、出来るだけたくさんの場所に行こうとしていた。

でもこの旅で出会った人(とくにヨーロッパの人)は本当に人生の時間の使い方が素敵だった。彼らは我慢なんてせず好きなように生きていた。決してお金のためには生きてはなかった。

そうだ。お金はなくなってもまた稼げばいいんだ。いくら貯金があっても病気をしたり死んだりしたら意味がない。お金は自分が捧げた時間を他のものに手っ取り早く交換できる券にすぎない。

何よりも大切なのは『時間』だ。それも大切な人と過ごす時間。お金や仕事のせいで時間を犠牲にしちゃいけないんだ。

 

そんな考えのもと、ちょくと二人でもう一度二人の残りの旅を考えてみた。

そもそも南米を北上したいのか?でも何がしたいか何も浮かんでこない。ペルーにはマチュピチュがある。みんな南米に来たらとりあえず行くけど全く興味が湧かない。

もう考えずに「とりあえず」という人生はやめにしよう。行きたいか行きたくないかだ。

じゃあ自分たちが本当に見たい景色は何か、過ごしたい時間はどんなものか。突き詰めたらたったの2つだけだった。

ウユニ塩湖オーロラ

よし、ウユニを見てカナダに飛んで旅を終えるんだ。旅の終わりが見えてきたらなぜか気持ちがスッキリした。

エルチャルテンからサンティアゴへ

今後の旅のルートが決まったので一気にチリの首都サンティアゴまで総距離2500km、2泊3日の大移動を開始!

まずはアルゼンチンのバリローチェまで夜行バス。バリローチェまでは一人13,000円。

旅の終わりが見えて、夫婦ともにスッキリした。

外の景色を見るよりも次の人生を考えることが多くなったかも。

晩御飯が配られた。

もうこういうスナックいらない!りんごとかでいいんだけどなぁ・・

翌朝もバスはひたすら大自然の中を駆け抜ける。

配られた朝ごはん。

昨晩と全く一緒じゃねえか!笑

とくに右上のチョコパイが美味しくなくてカバンに溜まっていくんだけど・・・

山が多かった景色は次第に平野っぽくなっていく。

夜21時すぎにバリローチェに着いた。

タクシーで適当なホテルへ。バスターミナルからは500円もしなかった。

街でバックパッカーを見つけて着いて行ったのはマンションの中にあるゲストハウス。

満室で予約なしでは泊まれなかった。この時間から宿を探すのは面倒だな・・・

地図を見てゲストハウスを数件回って22時すぎにやっと一軒の宿にチェックイ。

これが泊まった宿「Puduゲストハウス」。

夜遅く着いて朝早く出たので寝ただけだけど、the普通の宿だった。

この日もすぐにタクシーでバスターミナルへ!

チリのオソルノ行きの国際バスに乗る。

朝ごはんが配られる。

みんなどんだけ甘いもの好きなの?バナナが欲しい!バナナをくれ!

チリの旅が始まる

国境を超えてチリに入国!チリに入る際は相変わらず検疫が厳しくて生鮮品、乳製品などは一切持ち込み禁止。

なるほど、だからバス車内のご飯は全部乾物だったなのか!

お昼前にはオソルノのバスターミナルに到着!

ここでチリの首都サンティアゴ行きの夜行バスのチケットを買う。

オソルノからサンティアゴまではひとり12,000チリペソ(=2000円)

同じ1000kmの長距離バスでも、アルゼンチンとこんなに値段が違うって不思議だ。エルチャルテンからバリローチェまでは13,000円もしたのに・・・

まさか配られたお菓子が超高級だったとか?

 

チリのオソルノではバスの出発までかなり時間があったので街中を散策することに。

これといって何か特徴があるような街じゃなかった。

でもバナナが安い!2kgで160円。バナナが安い国はいい国だと思う。

大型スーパーの中でランチ。

中は完全にイオンだった。

フードコートで謎の料理を頼む。

あんまり美味しくはなかった・・・南米のご飯って基本的に黄色っぽい気がする。

さて、夕方になって夜行バスへ!

夜行バスもマイル制度初めてくれないかな・・・結構たまると思うんだけどな・・・

席番号を間違って座ってる人たちが揉めてて、南極クルーズで出会った中国人を思い出した。

彼がチリの夜行バスに乗った時のこと。自分の番号の席にはすでに見知らぬ男が座っていて「そこは自分の席だ」と主張すると「代わりに俺の席に座ってくれ」と促されたそう。

諦めて男の番号の席に座るとその後ろの席には男とグルの窃盗犯。その中国人が手荷物を足元に置いたまま寝たところ、その隙にカッターで破られ中身を全て盗まれたとか。

だからどんなに揉めようとも絶対自分の番号の席に座らなきゃいけない。そして荷物は必ず膝の上か預け荷物へ。足元や上の置き場には絶対に置かない事。

南米の窃盗被害の話をよく聞くけどその手口は本当に巧妙なものばかりだし、最後まで気をつけなきゃ。

サンティアゴ到着

エルチャルテンを出発してから60時間。朝9時にサンティアゴに到着した。

久々の長距離移動、疲れた〜。

首都のバスターミナルは巨大で朝からたくさんの人が行き交ってる。

地下鉄でお目当のゲストハウスへ。

地下鉄なんて一年近く乗ってなかった。考えて見たらエジプトぶりだ!

サンティアゴも治安はそこまでよくないと聞いてたけど、そんなに悪そうでもない。

でも大通りから一歩それると、町中のシャッターに落書きが。

ここまでくるとある意味芸術なのかな・・・

日本人がよく泊まる「TALESゲストハウス」へ。

アメリカ人のおじさんが経営しているんだけど、あんまり掃除が行き届いてない感じ。

この宿は料金システムが変わってて宿代は嗜好品の有無で違った。

ドミトリーの金額で言うと、タバコを吸う人・お酒を飲む人は7000チリペソ(=1,200円)、どちらか一つをやる人は6000チリペソ(=1,000円)、どちらもやらない人は5000ペソ(=850円)。

確かに考えられた料金システムだ。

この宿ではチェックインするとおじさんがウェルカムドリンクを出してくれるんだけど、これがやばい。

ギリギリ腐りかけのフルーツで作ったスムージー。おじさん!スムージーはこんなヤバい色してないよ!でも頑張って半分飲んだらめっちゃ美味しかった。

ここのドミトリーに貯金15万円しか無いけど南米来ちゃったテヘ☆って感じの路上ギターで稼いでる日本人がいた。なんてツワモノだ・・・上には上がいるんだな・・・

・・・

初めて旅の終わりが見えた。

終わりが見えると時間が過ぎていく感覚が速くなった気がする。1日があっという間に過ぎていく。旅は本当に残りわずか。最後まで思いっきり楽しんでやる。

続く。

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