おだやんです!
アルゼンチンから北上し、世界一周19カ国目となるパラグアイへとやってきたおだやんとちょく。首都のアスンシオンへとやってきたパラグアイに来た最大の目的である「イグアスの日本人居住区」へと向かいます!
パラグアイのバスはゴー☆ジャス
ゴージャスって変換しようとしたらゴー☆ジャスが一番上に出てくるんだけどどういうことだ。
まずはパラグアイの首都アスンシオンのバスターミナルへ。

イグアスの日本人居住区まではバスで4時間半ほど。シウダードデルエステ(Ciudad del Este)行きのバスに乗り、途中41コロニアルという場所で降りる。一人65000グアラニー(=1176円)。

なにこのフワッフワのシート!しかもかなり広いし。4時間1200円のバスにしてはゴー☆ジャス!
何だこの辞書は。普通にゴー☆ジャスって言いたいだけなのに全部ゴー☆ジャスになるよ。助けて。

出発したバスは、まずおつまみとしてエンパナーダが出てきた。肉入りのパイです。

まあ1200円のバスだからこんなもんだよね。
って、ええ??!!

お姉さん「何が飲みたい?」
おだやん「え?有料?どうせお高いんでしょ?」
お姉さん「無料よ」
おだやん「ビールでおなしゃす。コーラもください。」
お姉さん「コーラは奥さんの分ね?」
おだやん「違います。どっちも僕のです。彼女のオーダーは知りません。」
ちょく「ぶっ殺すぞ」

パラグアイ、ゴー☆ジャス!
イグアス日本人居住区がまるで昭和の日本
イグアスの41colonialという場所でバスを降りると、そこが日本人居住区だった。
地図でいうとこんな場所にあります。
地名からも分かるようにイグアスの滝に割と近い場所です。
この日本人居住区は国道から見た感じはただの3km四方の集落にしか見えない。宿にチェクインして、さっそく街へ繰り出す。道路や家の作りは日本っぽくなくて、普通のパラグアイの農村部な感じ。
このイグアスの居住区は日本人が切り開いた集落で、現在は700名近くの人が暮らしているそう。
どんな場所なんだろうと思いきや・・・
いきなり道路で懐かしい看板を発見!

田舎でよくある小学生の標語の看板だ!
普通なら「夢いっぱい 元気にはばたけ 遠賀(おだやんの九州の地元)の子」とかになるんだろうけど、イグアスの子ってのがなんとも不思議!
さらに街の中心部に行くと・・・
!!!!!

大きな鳥居を発見!

神社があると思いきや、普通の公園だった。日本の公園にだってこんなのないのに・・・
この日本人居住区、日本以上に日本っぽい!
さてお次。これ、何の建物だと思います?

これ、実は「イグアス農協」。
もう完全に日本の田舎を完コピしてる。日本人が作った居住区だから当たり前なのかもしれないけど・・・・ちなみに横に大きなスーパーがあって、手作り納豆とか味噌とか売ってました。
さらに驚くのは街の見た目だけじゃありません。普通に入ったパラグアイ風の文房具屋でも・・・

店員であるパラグアイ人のお姉さんは完全な日本語を話します。流暢すぎて脱帽。
しかも店先には日本っぽいパンとか、唐揚げ弁当が!

あとで食べたけど、めっちゃ美味しかった。日本のスーパーのお惣菜よりも美味しかった。
ラーメン竹下
この居住区がすごいのは街の雰囲気だけじゃないんです!この日本人居住区を日本人居住区たらしめているのが日本食レストラン!

地元で一番有名な「ラーメン竹下」というお店に行ってみました。
普通においなりさんが売られてる。

しかも美味しい!
そして名物のチャーシューメン、25000グアラニー(=425円)。

う、うまい!!!
何よりもスープがちゃんとしたスープで、日本の名店くらい美味しい。
正直普通日本食レストランって8割くらいが「まあ日本で食べたほうが美味しいかな」って感じなんだけど、ここは別格!
実際ブラジルからわざわざこのラーメンを食べに来るアジア系移住者も多いらしく、この日も遠方から来ていた方々で満員だった。
しかもこんなものまで。

アイスあずきバー!3000グアラニー(=54円)。もちろんあの有名なあずきバーメーカーのやつ。まさか日本から仕入れてるの?でもだったらこんな価格で売れないハズ。
でもこんな細部まで日本っぽいとは・・・・
本当に美味しいラーメン屋だった。
さらに街中にはこんな看板も。

確かにここには日系人だけでなく日本人とのハーフ、クォーターが多いから、みんな日本語は堪能。日本で仕事すればいいお金になるよね。
ラーメン岡村
日も暮れ始めたので、とりあえず外出してまたもやラーメンが食べられるというお店へ行ってみた。

ここは本当に地球の裏側パラグアイですか??
お店の中はスナックみたいなつくり。

店員もお客さんもみんな日本語。それにこの九州の田舎にありそうなスナック感。普通に焼酎とか置いてある。
聞いてみると、ここは日本人居住区の人たちの夜の憩いの場となっているそうで、みんなそれぞれのグループで話をしたり、家族で晩御飯を食べたりしていた。
すごい昭和感。
さて、とりあえずラーメンを頼んだら、付け合わせにタケノコの浅漬けが出てきた。

懐かしさに涙が出そう。
そして塩ラーメン。

なんか、昭和の味がした。昭和62年生まれで昭和の味知らないけど。なんというか、本格的な味というよりは、おふくろの味って感じ。
ここで不思議に感じたことがあった。それはここの居住区の人たちの話し方。
決してバカにしてる訳じゃないんだけど、見た目は日本人なのに、生まれながらにスペイン語がメインになっているから、なんというか日本語がカタコトっぽい。話しててすごい不思議な感覚になる。
しかも店員さん(たぶん日系3or4世)とお客さん(日系2世)の会話ともなると、最初は日本語で話すんだけど、盛り上がってきて段々スペイン語と日本語が混じって不思議な言語に。
完全に昭和の日本っぽいスナック風のお店で、見た目は完全に日本人なんだけどスペイン語&日本語混じりの言葉を話す人たちに囲まれながら、昭和っぽい味のラーメンを食べる。
この不思議な感覚は、一度味わってほしい。
日本で暮らしていると「外国人」とか「白人黒人」とか「おお!英語話してる奴がいる!」なんて、ついつい「自分たち」と「外国人」を頭の中で分けてしまう。島国の閉鎖性がもたらすものなのかもしれないけど。
でもここで、この感覚を味わうと、なんか人種とか見た目とか言語とか、どうでも良くなる。
パラグアイ、なんか思ってたよりも深いぞ。
うどんが食べられる福岡旅館
別の日には、うどんが食べられるという福岡旅館へ。

見た目も内装も日本っぽさはないんだけど、普通の日本人のおばちゃんが出てきた。
「はい、メニューです〜決まったら教えてね〜」
メニューも完全に昭和な感じ。

お?鍋焼きうどんの文字が!
このお店はおだやんの出身と同じ福岡出身の旦那さんがやられているそうで、メニューには福岡名物の鍋焼きうどんが!懐かしい!
ざるうどんと鍋焼きうどん、餃子を注文!



どれもお袋が実家で作るような懐かしい味。
お腹いっぱいになりました!
どの店でも感じたことなんだけど、味の良し悪しという意味でなくどの食堂の味も昭和で止まっている。これが本当に不思議だった。
日本でお店をやっていると、味の流行とかお客さんの世代交代なんかでお店の味も、良くも悪くもイマドキになっていくのかもしれない。でもここの食事は、おそらく日系一世たちの味の記憶を頼り作られているからか、どこで何を食べてもお袋のお味に感じる。
移住してきた日本人たちは、日本の心を忘れないよう日本で暮らす日本人以上に自分たちの記憶を、形や雰囲気、味に変えて次の代に受け継ごうとしていた。それが、全てが昭和でストップしているような不思議な感覚に浸れる不思議な場所を作り出しているんだな。
イグアスの日本人居住区は、昔の古き良き日本がそのまま残った場所でした。南米旅行に行った際は、是非!
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