フィッツロイで3泊4日の絶景トレック(前編)史上最高のキャンプ

おだやんです!

南極クルーズを終えてウシュアイアから南米北上中のおだやんとちょく。ペリトモレノ氷河のお次は、パタゴニア最後の名所フィッツロイ!

フィッツロイとセロトーレという二つの名峰を3泊4日かけて巡るトレッキングはまさに絶景の連続!

そんな内容を2記事に分けてお伝えします!まずは2日かけてフィッツロイのふもとのポインセノットキャンプ場まで!

最高のトレッキング、始まる

ずっと楽しみにしていたフィッツロイトレッキングをする日がついにやってきた。

今回のフィッツロイトレッキングのコースにはいくつかコースがあった。

1・フィッツロイまでの日帰り往復コース
2・近くの名峰セロトーレも巡るコース
3・公園をぐるっと周るコース

そんな中今回選んだのは2のフィッツロイとセロトーレという二つの名峰を巡るコース!

地図でいうとこんなルートです。

参考タイム
A→B・・・2時間
B→C・・1時間30
C→D・・50分
D→E・・4時間
E→F・・20分
E→A・・4時間

標高はAが標高400m、B・Cが標高350m、Dが標高700m。

2泊3日でも可能なコースですが1日にたくさん歩かずに景色を楽しみたかったので3泊4日かけることに。

トレッキングスタート

1日に歩く距離はかなり短いので10時半と遅めに宿を出た。

いざ、出発!!まずは街の外れにあるトレッキングコースの入り口へ。

このちょくのたくましい背中!どこからどう見ても山オンナ!ちょくはこの旅で本当にたくましくなったなあ・・

なんかマットが二つあることでちょくにたくさん持たせてるように見えるけどおだやんもちゃんと持ってますから・・・

街の外れに出発ゲートがあった。

街の端っこにトレッキングコースの入り口があるなんてワイルドな感じで良いよね。

さて、フィッツロイトレッキングは本当に今まで経験したトレッキングの中でも最高なんだけど、いくつか理由がある。まず一つ目はなんと入場料がかからないこと!

ネパールでのエベレストトレッキングやチリのパイネトレッキングは入場料が取られるけど、出入り自由!なんて最高な場所なんだ!!!!

ということでトレッキングスタート!!

雲ひとつないトレッキング日和で気持ちいい!!

ゲートをくぐって山の斜面を登り始める前に給水ポイント発見!

フィッツロイトレッキングが最高な理由その2は山の水が飲んでも安全で美味しいということ!山水って雑味がしたりするけどここの水はスッキリしてて軟水なのか?は定かじゃないけど本当に飲みやすくて美味しい!というか山水にすらグルメ批評を始めるとか俺は末期かもしれない・・・

ここでのトレッキングが最高な理由はまだまだたくさんある!

三つ目の理由は最初からすぐにいい景色が見られること!

スタート1時間もせずにこの景色ですよ!普通山登りとかトレッキングってキツい峠を越えないと絶景が見れなかったりするけどここは違う。いや〜本当に気持ちのいいトレッキング!

 

他にもここでのトレッキングが素晴らしいことが!それはゴールとなるフィッツロイが常にチラッと見えてること!

ネパールとかパイネ国立公園は、お目当の景色が最後まで見えないからモチベーション維持が大変だった。

だけどこうやって目標となる山が常に見えたら、どこに向かってるかも明確だし歩いててすごく楽しい!

 

途中、同じようにブログを書きながら世界一周してる前田夫婦に遭遇!

奥さんの方はなんとおだやんも転勤してた北海道の釧路にゆかりがあるそうで、なぜか地球の裏側の山の中で釧路トークで盛り上がりました(笑)地球って狭い!ちなみにウユニでも再会しました!

 

さて、1時間のお昼休憩を挟んでこの日泊まる予定のキャンプ場・カプリ湖に到着!

なんとまだスタートからまだ3時間しか経っていません。歩いたのはたった2時間だけ!

もはや散歩レベルの短さ!まぁそういうペース配分を自分たちで選んだからなんだけど、1日10時間もトレッキングしてたエベレストトレッキングがいかに過酷だったか思い出した。

さらにここから2時間歩けば明日泊まる予定のフィッツロイの麓のキャンプ地まで行けちゃうんだけど、あえてここに泊まることにした。

エルカラファテで買った2500円のテント。

寝る分にはなんとか大丈夫だけど、入り口が小さくて入る時にサーカスっぽい動きをしなくちゃいけない。

足から入れてクネクネ体をねじ込む。

このキャンプ場は街まで2時間、フィッツロイのふもとまでも2時間と泊まるには中途半端な場所なので泊まってる人はほとんどいなくて静かだった。

さて、時間はまだ3時すぎ。

とりあえず夕方まで山を眺めてぼーっとする。

こういう暇な時おだやんとちょくはいつも将来の話をする。お互いの理想を語ったり、自分の考えをぶつけたり、議論をしたり・・・こうした時間のおかげで話さなくても相手の考えが分かるようになった。

よく「今何を考えてるでしょう?!」「今やりたいことはなんでしょう?!」とお互いにクイズを出し合うんだけど、お互いだいたい一発で当てられるようになった。

「今何を考えてるでしょう?」

「え?晩御飯でしょ」

「え?なんで分かったの?!読心術?」

「え?だってさっきからお腹グーグー鳴らしてるから・・」

「はっ!!」

『話さなくても相手の考えが分かる』なんてカッコ良く言いましたが、二人とも考えてることは9割が食べることです。

そんな食いしん坊がさっそく料理をはじめました。

山での自炊って楽しい!

牛肉のトマト煮!

この景色を見ながら晩御飯なんて最高すぎる!!

キャンプ場からの景色がいいのもフィッツロイトレッキングが最高な理由の一つ。

なんでキャンプ飯って何食べても美味しいんですかね・・・

それにしてもこのキャンプ場はバックパッカーにとっての穴場かもしれない。入山料もかからないしキャンプ代もかからない。だからお金のない旅人は街のゲストハウスに泊まらずにここに泊まればいいと思う!テントと燃料さえあれば生活できるし、食材は2時間かけて街まで買い出しに行けばいい。

実際そういう欧米人もいました。だって食費しかかからないもんね。笑

 

さて、晩御飯の後も景色を見ながらゆっくり過ごす。

パタゴニア・フィッツロイを巡る3泊4日の絶景トレッキング

夜9時過ぎでもこの明るさ。

フィッツロイの背後に夕日が沈んでいった。フィッツロイは先住民族の言葉で『チャルテン』と呼ばれる。「煙を吐く山」という意味だ。

その呼び名通り、煙を吐いているように見える。でも今回の1番のお目当はフィッツロイの朝焼けだから、明後日の朝は煙を吐かずにいて欲しいな・・・

夜10時、就寝。

10時なのに明るすぎる!

アイマスクがないと寝れなかった・・・

 

2日目・絶景トレッキング

2日目の朝もゆっくり起床!朝ごはんを食べてテントを畳んで出発!

二人の荷物はこんな感じ。重たそうだけどそうでもない。衣類とか寝袋がメインだから10kgちょっとって感じかな。

分かれ道があったけど、どっちに行っても次のキャンプ場に着く。

常にフィッツロイが見えそうな左を選んだ!

ここのトレッキングコースって登りが全然ない。これもこのトレッキングが最高な理由!山に入る時とフィッツロイの展望スポットに行くまで以外は基本的にフラット!!登りがないから多少荷物が重くても平気なので、食材にこだわって食べ物をたくさん持ってきた。

森の中も花が咲いてたりして雰囲気良いい!

森を抜けるとフィッツロイ!

どんどん近くなっていく。強風が吹いてていつも雲に覆われてるけど・・

ものすごく大きな鳥が飛んでいた。翼長は2mは超えてた気がする。

「ピィ〜〜〜〜ッ」って山中にこだまする高い鳴き声。コンドルかな?

川沿いにどんどん進んでいく。

水も綺麗!

景色良し、水も安全、登りもない、お金もかからない!

パタゴニア・フィッツロイを巡る3泊4日の絶景トレッキング

なんだこの最高な場所は!!

スタートして1時間。この景色を見ながらランチをすることに!

いやこっち見ないで景色見なさいよアンタ。

これは絶景って言ってもいいんじゃないでしょうか!

今立っている場所の標高は350mほど。向こうに見えるフィッツロイは標高3359m。その標高差からあまりに巨大に感じる。そして今日も煙を吐いていて神々しい。本当にかっこいい。

こんなにずっと見ていられる山って珍しい気がする。

この日も歩くのは2時間ほど。次のキャンプ場もすぐそこだ。

カモがいた。

こんな大自然で育った鴨肉なんて絶対美味しい。

分岐の看板。

右にいくとフィッツロイと麓のポインセノットキャンプ場、左に行くと3日目に行くセロトーレがある。「LAG」と書かれてるのはラグーナ(湖)の略で上から2番目の「LAG. DE LOS TRES」は湖があるフィッツロイの展望スポットのこと。

右に進みます。

ちょくのこの笑顔でお分かりになると思いますが、本当に気持ちがいい!!!

ネパールでのトレッキングがあまりにも過酷だったから、ちょくの中では「トレッキング=挑戦」みたいな図式が出来上がってたらしく、あまりの快適さにちょくは常に笑顔だった!

フィッツロイの麓の森の中に入ると・・・

2日目の宿泊地ポインセノットキャンプ場に到着!

区画整備はされてないんだけど、流木で区画が仕切られてた。

ここではみんな、落ちてる木や石で簡易的なテーブルや椅子を作ってた。こういうのテンション上がる!!

適当な場所にテントを設営!

ここは全部で30人以上は泊まってたと思う。

テントを立てたら荷物を置いて、フィッツロイの展望スポット『ラグーナ・ロス・トレス(ロストレス湖)』へ明日の下見に行くことに!

上の写真の斜面を登ります。

この斜面がこのコースで唯一キツいところ。

標高は高くないけど、久々に坂を登ったから息が切れる・・・

それでも水と防寒着以外はキャンプ場に置いてきたから体が軽い!

1時間くらいで登り切ると・・・

 

フィッツロイの展望スポットに到着!!!

いい眺め!!

手前にある湖がロストレス湖。

でも下見なのであっさり下山!明日の朝はここから朝日で赤く染まるフィッツロイを見る予定!

頼むから晴れてくれ!!

 

下山中、森の中にこんなコケが。

誰かが穴開けたのかな?怖い・・・

夜の森で見たら絶対腰抜かすわ・・・

 

さて、キャンプ場に戻って晩御飯!

キャンプ場の目の前に川があって、みんなそこへ出てご飯食べてたので我々もそこへ!

水辺の使い方についての注意書き。

「水は飲めるが川で食器は洗うな。洗うなら水を汲んで離れた場所で洗ってね」とのこと。こういう分かりやすいルールって良いよね。

ちょくが料理してる間、俺はマットでゴロゴロしながら景色を眺める。

そんな姿を背後から隠し撮りされていた・・・・

今日はパスタ。

昨日のキャンプ場も良かったけど、こっちのキャンプ場はフィッツロイが目の前!しかも目の前に川が流れてるから、雰囲気抜群!

毎晩こんな景色を見ながらご飯が食べれるなんて、これはもう日本の山好きのみなさん行くしかないですよ、フィッツロイ。

この旅で『気持ちのいい体験ランキング』を作ったとしたら、南アフリカのレンタカー旅と並んでトップかもしれない!そのくらい嫌なことが全くないし、毎分毎秒が気持ちいい。山好きだけじゃなくて自然が好きな人はここが絶対好きだと思うな。

目の前には雄大な山、聞こえてくるのは川のせせらぎ。

本当に優雅な時間が流れてた。

・・・

さて、次回はトレッキング後編!いよいよ朝日で赤く燃えるフィッツロイを見に行きます!続く!

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1 個のコメント

  • 素敵な写真とご紹介、ありがとうございます> <
    壮大な雪山と緑はすごいですね!!!
    めっちゃいきたい!!!!

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