おだやんです!
カイロで人生初のオペラを堪能し、その後カイロからダハブ行きのバスに乗り込んだおだやんとちょく。
いよいよエジプトに来た一番の目的地ダハブへやってきました!
砂漠と海が接する街・ダハブ
カイロのバスターミナルを夜の11:46に出たバスはすぐにシナイ半島に入った。
この辺りから軍による検問が増え、夜中に何度か起こされて本格的な荷物検査を受ける。
検問が厳しいのはシナイ半島でたまにIS(イスラム国)の分派によるテロが起きているため。(危険なのは内陸部と北東部)検査が厳しいのは仕方がないけど、ぐっすり眠てるところを起こされたので、眠すぎて目が開かない。もう許して。
夜中に起こされてバスを乗ったり降りたりするのは割と大変だった。
寝不足気味で迎えた朝、窓の外を見ると紅海が見えた。

海が見えたのは明け方だけで、バスはその後ずっと砂漠地帯を走る。

舗装された道路以外、本当に何も無い。火星みたい。

何も無い砂漠の中に、急に建設中(廃墟?)のアパート群が現れる。

周りに本当に何も無いので不気味だった。
その後も度々軍の関所を通過。その度に身分証のチェックがあった。

軍の人たちはまさに臨戦体勢。写真は無いけど、車がやってくる度に大きな機関銃を車に向けていた。

朝、1回だけサービスエリアで休憩があった。缶ジュースを買う。

これが7ポンド(=49円)って絶対ぼったくられている気がする!それとも単に俺がエジプトの物価をまだつかめていないだけなのか・・・
だって美味しいサンドイッチが1つ2ポンドで買える国なのに!
バスの外にカッコいいエジプト人男子が見えた。

インド・中東あたりの青年ってイケメンが多い!個人的には欧米人よりもイケメン率高い気がする。
それにインド・中東の人は、彫りは欧米人並みに深いのに加えて、何よりも愛嬌のある表情をしてる。
あれ、なんで俺イケメンついて熱弁してんだろ。しかも、最近ちょくに対してたまにオネエ系な喋り方にもなってしまうし。
なんか目覚めたのかな?
朝9時頃にダハブのバスターミナルに到着。

面倒な客引きをかわし、とりあえず紅茶を飲んでリラックス。

宿までは乗り合いタクシー(ピックアップトラック)で向かう。最初50と言われたけど、交渉して二人で30ポンド(=210円)。物価を考えたら少しボラれてる気がする・・・
2月半ばのダハブは日本の3月並みの気温。Tシャツじゃちょっと寒いけど、空気は乾いていて、涼しく、荷台に乗っていると風が気持ちよかった。

トラックの荷台にはしゃぐちょく。

「風が気持ちいいーー!!!トラックの荷台とか初めて!」
「そう?俺小・中学の時、親父の軽トラの荷台に乗って通学してたよ。」
「何そのインドみたいな通学。笑」
「え?その言い方どいひーなんだけど?」
「だってこの前も、小学生の時に自分で釣った魚をその場でさばいて天ぷらにしておやつに食べるって言ってたし。おだやんはいい意味でインド人みたいだよ。」
いい意味でインド人!
ちょっと嬉しいかも!ナマステ!
「でも川に鍋とコンロ持って行って釣ったハゼをさばいて天ぷらにしたら激ウマだよ?キャベツ太郎の100倍美味いよ?」
「え?何それ原始人?臭そう・・・」
「原始人は天ぷら作らんだろ。でもその川、たまに上流の工場から泡とか変な色の油が流れてきてたけどね。」
「その毒に侵されて変人になったんだね。かわいそう・・」
ちょくにイジメられ、しまいにはちょくが飲んでいた水をズボンにこぼされてびしょ濡れに。

「この恨み・・・ダイビング中、水の中で覚えてろよ。水の中では俺の方が強いんだからな!」
「お前は魚類か。」
ギョギョッ!
さて、タクシーはダハブの中心街へ。

予想以上に小さな街に見える。

でもダイビングショップがちらほら。
10分ほどで宿に到着!降りるとタクシーの運ちゃんが写真撮ってとせがんできた。

写真に映る笑顔がいかにも「ボッタくり大成功!イェイ!」って感じでちょっとムカついた。
泊まるのは日本人に人気の宿「Seven Heaven Hotel」。

ダイビングショップが併設されてて、屋上に日本人が営む日本食レストランもある!完璧!
部屋はドミやエアコン付きの個室、ファン付きの安い個室と色々あって、もちろん最安のツインルームにした。

この屋上のツイン(なぜかトリプル)はなんと・・・

1泊一人30ポンド(=210円)!
何この安さ。
事故物件?夜中にツタンカーメンとか出るヤツ?
だってインドより安いって凄いよ。最初値段聞いた時、相手の英語が間違ってると思って2回も聞き直したほど。
ダハブ、最高すぎる!!!
宿「Seven Heaven」の場所
さて、部屋に荷物をおろして、さっそく街を散策することに。

宿の裏手は海沿いの通りに繋がっているから嬉しい。
海沿いの通りにはレストランやお土産や店がずらっと並んでいる。



オフシーズンだから人も少なく、客引きもいないから居心地抜群!
ちょっと進めばすぐに紅海が見渡せた。

宿近くの橋から反対側を見ると、すぐ砂漠が迫っている。

砂漠と透明の海が接する街。これまで行ったどことも似ておらず、不思議な気分になる。

紅海は世界でも有数の透明度を誇る海で、シーズンには透明度が40m(40m先まで見えるってこと)にまでなるため、ダイブスポットとして有名!

ダハブ最安と言われる韓国人経営のダイブショップ・オルカ
だから通りの砂漠側にはいくつものだいぶショップが軒を連ねていた。
対して通りの海側はほとんどがレストランかカフェになっていて、どの店もオープンテラスのすぐ下が海になっていて雰囲気良さそう。

とりあえず一番混んでた店に入った。

もちろんこの店も座りながら海が見渡せた。

しかも店内から海に入るための階段まで。

シーズンじゃないけど、それでも透明度30mはありそうな透明さ!

足を入れるとけっこう冷たい。多分ウエットスーツなしだと1分も泳げない気がする。シュノーケリングをしている人もいたけど、寒そうだった。
この店、素晴らしいのは海が近いことだけじゃない!
大好きなモヒートがある!

オレンジジュース(30ポンド)とモヒート(45ポンド)
海を眺めながら飲むモヒートは最高!
しかし1杯315円。
宿代より高いってどういうことだ・・・
でも1杯315円でも構わない!
だって!

こんなに!

猫に!

まみれられるんだもの!
片手にシーシャ、片手にモヒート、膝に猫、目の前には海。

俺の4大好きなものを一遍に味わえる店は世の中にそうないと思う。
昼飯に頼んだピザ45ポンド(=315円)。

チキンコフタ(鳥のつくね)のプレート65ポンド(=455円)。

ピザは普通だけど、チキンコフタは激ウマだった!
でもこの1回の食事でダハブの宿代換算で3日分が消えたことに!
贅沢しすぎだ。
でもそんな贅沢品のコフタを、自分が食べる量をセーブしてまで猫にあげてしまう。

だって猫が喜ぶ顔が見たくて・・・

この後4匹の猫が集まってソファーの上で暴れ出したせいで、ちょくが怖いと泣いてしまった。
「もうすぐ29歳なのになんで猫に泣かされんなし」
「だって!猫がシャーってしたんだもん!ほんとだもん!嘘じゃないもん!」
「でもたかが猫だよ?」
「その”たかが猫”に500円近くするコフタをあげる奴はどこのどいつだ!お前のせいで猫が集まって興奮したんだ!責任をとれ!ハラキリだ!」
その後、ヤケになって好きでもないシーシャを吸い始めるちょく。


この童顔でシーシャ吸うと危ない人にしか見えない!
お義父さんが悲しむからやめなさい!
そんな感じでふざけて笑い合い、楽しい午後を過ごした。
エジプトグルメ界最強の店「キングチキン」
夜も晩御飯を求めて適当に街をぶらつく。

海沿いは高いと分かったので、ちょっと陸側の繁華街を攻めてみることに。
いかにも中東!って感じ(どんな感じだよ)の雑貨屋が並ぶ。

この店には死海の塩スクラブとか海藻入り石鹸とかお香とかスパイスなど女子が好きそうな商品がたくさん売ってた。
インテリア雑貨を売るお土産も。


カイロでもそうだったけどエジプトには香水屋が多い。

カイロの香水屋は大手のブランド物ばかり売ってたけど、ここの香水は手作り感のある小さな瓶に入れて売られていた。なんか小説に出てきそうな雰囲気。
さて、店を決めずに歩いていると1箇所だけものすごい人で混雑している店があった。

「KING CHICKEN」という店。後でわかったけどダハブでは超人気らしい。
メニュー。

グリルハーフチキン、コフタ、タジンなどの肉料理にサラダやパンが付いてくるセットがお得そうだったので、それを注文した。
注文を終えたら可愛いヤツらが近寄ってきた。

「オマエ、ワカッテルヨニャ?オレ ニク タベタイ」
く、くそう・・・俺が猫好きだと知って近づいてきたな!でも大事な肉はあげないぞ!

「ココデ マッテル」
は、はい!肉あげます!全部あげます!
料理が運ばれてきた!

タジンミートセット50ポンド(=350円)とハーフチキンシシケバブセット55ポンド(=385)。
タジンミートにもチキンにも、それぞれサラダ、スープ、フライドライス、タヒーニ(ゴマのペーストソース)、野菜煮込みが付け合わせで付いてくる。

このボリュームで一人400円以下って信じられない!!ハーフチキンセットに至っては350円だし。
安っ!
しかもどれも超絶に美味しいし、特にチキンはホロホロでジューシーで、ピタパンに挟んでタヒーニをかけて食べると天にも昇る幸せだった。
この店、エジプト最強の店に認定!!というかこれを350円で出せる訳が知りたい。店の地下で奴隷が働いてるとしか思えない。
King Chickenの場所
食べわると、猫への餌付けタイム。

骨が大量にあるから餌付けも楽しい!
1匹だけ態度も体もデカい猫がいた。

ここの主みたいだから「皇帝」と呼ぶことにした。

「皇帝」だけ動きがスローで強そうなんだけど可愛い。毛並みも一番綺麗なので皇帝、推しメンに決定。
ああ、こんなに沢山の猫に囲まれて俺は幸せだ。
この日以降、1週間に4回はこの店に通うことになった。
帰りはちょくの要望でキングチキンの向かいにあったスイーツ屋へ。

エジプトらしくない店内。

若いエジプト人カップルが開いたばかりのお店だった。チーズケーキがオススメのようだったので1つ買う。

チーズケーキ25ポンド(=175円)。ちょくは昔ケーキ屋で働いてたこともあるくらいスイーツが好きなんだけど「このチーズケーキは美味しい」って何回か通ってたほど。
コスパ最強のレストランに美味しいスイーツショップ。ダハブはコスパ世界一な気がする。
だってダハブでは宿代が1日210円で、朝昼には1つ15円の激ウマサンドイッチ2つずつ食べ、夜は毎晩この店に通っても、ダハブでの生活は1日一人たったの620円しかかからない!!
それに!!ダイビングに関しても1ダイブ1800円ほどだから、毎日1本潜っても2500円以下!
これは数々のダイバーや旅人が沈没するのも納得できる。
ダハブはダイビングライセンスの取得費用も世界で一番安いし、ダイビングをする人、そしてライセンスを取りたい人には本当にオススメです!今後物価が上がっていくかもしれないので、行くならお早めに!
さて、お次はいよいよダイビング!楽しみだ!
続く!
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