デング熱!インドネシアで11日間の入院生活(前編)

ちょくです!

インドネシアで高熱が出て、おだやんが病院に連れていってくれました。そして始まった入院生活inインドネシア!

前回までの話はこちら
[blogcard url=http://backtothe-nature.site/2017/02/hospital-semarang/]

 

一人じゃなくて良かったと思った日

インドネシアに到着して早々、高熱と関節痛に苦しんだ私。カリムンジャワ島は目の前なのに・・・!

悪化してはいけないと、おだやんがその日のうちに保険会社へ連絡→病院予約→タクシー手配と、色々テキパキやってくれた。お粥やお茶を小まめに作ってくれて、数時間おきに熱を測って記録してくれた。

正直そのときの私は熱と関節の痛みでうーうー唸ってるのがやっとだったので、本当におだやんがそばにいてくれて良かった・・・。

今回デング熱にかかって、日本では感じない不安をたくさん感じました。

「身体が痛くて辛い」「なんの病気なの」「治るんだろうか」「私はどうなってしまうんだろう」

身体的な辛さと答えのでない不安は負のスパイラルを生み出して、気持ちは沈んでいくばかり。そんなときに、おだやんがずっとそばで励ましてくれて応援してくれて、本当に心強かったし救われた。

もし、一人だったら・・・。

身体的にもだけど、多分精神的にも相当苦しんだと思う。気持ちの面がどんどん弱っていくのが自分でもわかったし、このとき感じてた「辛い怖い不安」っていう感情を吐き出せないのが一番辛いと思うから。

弱り切った時に、一番信頼できる人が身近にいるって、それだけで少しホッとして安心できる。そして夫婦だから全力で頼れる。今回病気にって、改めておだやんと二人旅できて良かったなってすごく思いました。

おだやん、ありがとう!

初めての海外入院生活

さて、点滴をして病室へ。とってもキレイな病院だから部屋も期待を裏切らない!ビューティフォー!

ふかふかのベッドに、目の前にはテレビ。しかもWi-Fiは史上最強に早いという・・あれ?めちゃくちゃ快適じゃないか(笑)

まあ、このころはテレビを観る気力も携帯をいじる気力もないんだけどね。

この日から四六時中点滴をすることになったので、トイレも点滴をガラガラ引いていきます。ヨロヨロ。

トイレから戻ってきたら、おだやんが私のベッドに寝っ転がってカメラを構えて待っていた。

「ちょく~こっち向いて笑って~」

って・・おい!笑えねえ!!

どうやら病院についてホッとしたようです。うんうん、迷惑かけてごめんね。

病名発覚!11日間の入院生活スタート

入院中診てくれた先生は、ちょっと太っちょで優しい先生。

実は初診で「下痢」と診断されたんだけど(前回の記事参照)、なんか腑に落ちなかったので血液検査をお願いしていた。その結果が出たらしい。

先生「血液検査の結果が出たよ~」

おだやん「病名はなんですか?」

先生「デング熱」

おだやん&ちょく「えっ」

先生「イエース」

いやいやいや、デング熱って・・・。

インドネシアでは結構ポピュラーな病気のようで、先生はデングだったね~って感じでした。日本でいう、インフルエンザみたいな感じなのかな?

っていうか血液検査して良かった。

ということで、この日から11日間のデング熱闘病生活スタートです。

デング熱ってどんな病気?

そもそもデング熱ってなんぞや。

デング熱はウイルスを持った蚊に刺されることで感染する病気。2~14日間の潜伏期間を経て発症するみたいです。私の場合、インドネシアに来てすぐに発症したから、多分だけどタイで刺された蚊が原因だと思う。

症状は38~40°の高熱と、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が人によって現れる。肺炎のような気管支系の症状は出ないけど、関節の痛みは激しいことで有名で、英語では別名「Break Bone Fever(骨折れ熱)」と言われるほど。

ちなみに、私の場合は40°近く高熱が出たのと・・・

とにかく関節痛!

誰だい、Break bone feverって別名つけたの。それね、天才だと思う・・・!本当、適格なネーミングセンスだと思います。だって本当に痛かったからね、関節。音は全然しないけど、もし音声付けるとしたら「ボッキボキのバッキバキ」だった。

デング熱ウイルスは4種類あると言われていて、違う種類に感染すると重症化することもあるそう。だから一度かかったら、とにかく蚊には要注意。あんな小さい虫に刺されて重症とか、御免だ!!とは言え、致死率はインフルエンザよりかなり低い病気らしい。

ちなみに治療薬はないので、ひたすら点滴で治療。血小板の数値が下がるので、血小板を増やす薬などで身体を整えていきます。というわけで、11日間も入院することになったのでした。

「グアバ」でデング熱を撃退せよ

デング熱のメインの症状は高熱と関節痛。私は発症してから2日くらいこの症状に苦しんだけど、薬のおかげですぐ収まった。熱は平熱に戻り、関節痛も軽減された。

がしかし、まだ一つ、デング熱の症状が。

それは血小板の低下。

血小板は低下すると出血しやすくなるのと、出血した際に血が止まりにくく&固まりにくくなるらしい。だから熱が下がっても、この血小板の数値が正常値になるまでは退院できない。なんてこった!

そこで始まったのが、血小板数値上げ治療

何をするのかと思ったら・・・

「とにかくグアバジュースよ!」

ドーン。

どうやらデング熱にはグアバジュースが効くらしい。ということで、この日からグアバジュース療法が始まった。毎食後に生グアバジュースが登場。なんか、あまり美味しくない・・・。

「そうか、グアバか。ふむふむ。」

隣にいたおだやんが、グアバが効くと聞いてさっそくコンビニでパックのグアバジュースを買ってきてくれた。彼なりの優しさが炸裂☆

が、しかし。

看護師さんが一喝!

「パックじゃ効かないですからー!残念!」

おだやん、ぶった切られる。ドンマイ。

毎日欠かさず飲んだフレッシュグアバジュース。

1日3杯、11日間入院してたから・・・えーっと、合計33杯グアバジュース飲みました。えっウソでしょ(笑)

さてさて、グアバ戦法はこれだけじゃございません。まだまだ続きます。

こちらは入院中飲んでいたお薬たち。

なんか錠剤色々(説明されたけど忘れた)と赤い粉末。この赤い粉末が、血小板の数値を上げる役割のお薬らしい。

そう、何を隠そうこの赤い粉末・・・

グアバ味。(一応)

水を適量入れて、溶かして飲みます。見るからに不味そうな色。

最初は看護師さんが作ってくれてたけど、後半は自分で作って飲んでました。

味はというと、これがね、もうね、この表情。

うげえー。

この薬もグアバジュース同様、血小板の数値が正常になるまで毎日飲みました。そしてこの入院生活で、一気にグアバが苦手になりました(笑)

優しい看護師さんたち

入院中にお世話をしてくれた看護師さんたちはみんな本当に優しくて天使のようでした。そして美人が多かった。

毎回採血したり血圧図りながら、インドネシア語を教えてくれました。中にはスパルタ看護師さんもいて、ちゃんと発音できるまで繰り返し単語を復唱したり(笑)

インドネシアにきてすぐデング熱にかかって辛かったけど、看護師さんたちのおかげで心が癒えました。

入院中の楽しみといえば!

そう、ご飯!

熱も下がって関節の痛みもなくなり、血小板の数値が上がるのだけを待っていたころは正直言うと暇で。かと言って外には出歩けないのでご飯が唯一の楽しみ。

この病院、ご飯は毎食以下から選べます。

インドネシア料理、西洋料理、麺、お粥。

前日に調理師さんがオーダーを取りに来てくれるので、自分でカスタムして好きなものが食べられる仕組み。すげえ。

そして3食のご飯のほかに、朝5時に紅茶とお水、朝ごはん後におやつも出ます。

つまり・・・

5:00  紅茶と水
7:00  朝ごはん
8:00  グアバジュースとおやつ
12:00 昼ごはん
13:00 グアバジュース
17:00 夜ごはん
18:00 グアバジュース

こんな感じでした。

3~4時間おきに何か食べるか飲んでいる・・・。全然動かないし、ジュースも飲むからお腹もあまりすかないけど、楽しみがこれくらいしかないからもりもり食べてました。

味は、最初はまあまあ美味しかった気がしたけど、後半飽きました。病院食って、そういうもんですよね。インドネシア料理は前半食べてたけど、なんかお口に合わず後半は西洋料理と麺を交互に食べる感じに定着。

インドネシア料理↓(食べかけですみません。中華風野菜炒め、グリルチキン、スープ、バナナ)

インドネシア料理↓(黄色いのはお魚の酸っぱい味付けのやつ、白いのはお豆腐炒め、野菜スープ、スイカ)

お粥セット↓(色々な具材と、真ん中のインドネシア風鶏出汁を入れて食べる。結構おいしい。)

西洋料理↓(ポテトはフライかマッシュかグリルか選べる。ほとんどマッシュ食べてた。写真はフライだけど)

おやつ↓構ヘビーだったので、毎回バナナに変更してもらってました。朝ごはん後にこれは食べられない。)

そういえば、毎食にバナナ、おやつもバナナで、一日に4本もバナナ食べてたなあ。

イスラム教の国なので、基本は鶏肉、たまにお魚。豚は一度も出ませんでした。

付き添いの達人、ベッドをゲット

おだやんは11日間ずーっと、付き添ってくれました。ホテルが近くになかったというのもあるけど、一人で寂しかったのでうれしかった。

最初は寝る場所がなかったので、部屋のソファで寝てたんだけど・・・

それを見た看護師さんが、簡易ベッドを用意してくれました。

これは保険適用外で有料だけどね。でもぐっすり眠れたらしいし、良かった!

・・・ 

こんな感じで、デング熱の入院生活が始まりました。

発症したときは本当に辛くて、ホテルではあまりの関節痛痛みに泣いていたけど、徐々に良くなっていきます。

そして入院生活後半は、退院向けて血小板を増やすのみ!!

 

後編につづく!

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