イスラム教と小さな大行進

おだやんです!

デング熱による入院を乗り越え、インドネシアの秘境・カリムンジャワ島へやってきたおだやんとちょく。宿にチェックインしてさっそく島散策へ!

イスラムの国

宿に荷物を置いて、昼飯を食べるところを探しがてら島を散策することに。

島内は民家と安宿以外は何もないのどかな場所。

歩いてると白い民族衣装を着た少年を発見。

インドネシアはイスラム国家。だから男も女も子どももイスラム教の衣装を着てる。

アジアの中でイスラム教が主体の国ってかなり珍しくて数えてもブルネイとインドネシア、バングラデシュくらいだと思うんだけど、何でなんだろうってずっと気になってた。

理由を調べました。ここからは世界史の授業です。

これほどイスラム教が浸透してるのは、別に誰かが布教したとかではないらしい(イスラム教には「布教」とか「宣教師」って概念が無いらしい)

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昔々、ヨーロッパで香辛料の取引が盛んになり始めた時代。

スパイスが高値で売れると知ったイスラム商人たちが、香辛料を求め東南アジア各地に貿易に来ていたそう。

あまりに儲かるからイスラム商人たちが航路を独占したせいで、ヨーロッパ諸国が参入する隙はあまり無く、東南アジアの各王朝はイスラム商人たちばかりと取引することに。

当時、現在のインドネシアには”インドネシア”って国は存在しておらず、島々にいろんな王朝が入り乱れていました。

そしてライバル同士の各王朝はイスラム商人と取引する中で「取引で隣の王朝よりも得したい」なんて考えます。

イスラム商人にいかにゴマをするか考えた結果

「俺らの王朝、イスラム教に改宗した方が得すんじゃね?」ってことで各王朝は次々とイスラム教に改宗していったんだそうです。

その後オランダの植民地支配を経てインドネシアが独立。イスラム教に改宗した各王朝がひとつにまとまった結果、大きなイスラム教国家が誕生した、という訳です。

これがインドネシアがイスラム教国家である理由。

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改宗の理由が気軽すぎる・・お得て・・主婦か。

ちなみに日本で九州だけキリスト教が流行ったのも同じ理由で、他の藩が鉄砲を手に入れてしまわないようキリスト教に改宗して鉄砲を自分の藩で独占したかったかららしい。

場所は違えどみんな考えることが同じで面白い。

ちなみにもうひとつの謎「インドネシアの中でバリ島だけがヒンドゥー教」

これは元々ヒンドゥーの文明が単に東へ広がってて、インドネシア周辺はヒンドゥー教が多かったんだけど、イスラム教に上書きされたかららしい。

宗教って不思議ですね。

外国人と話しててよく「お前さ、何教?」って会話になる時があるんだけど、「何も信じて無い」なんて言ったらすげーめんどくさい議論に発展するから、とりあえず「仏教」って言ってます。仏教徒の皆様すみません。でもおばあちゃんが尼さんだったので一応お教は読めます。

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昼飯はローカルな食堂へ。というかこの島には西洋人経営のピザ屋が1つあるだけで、他はほとんどローカル食堂。インドネシアの食堂でメジャーなのは、好きなオカズを選んでご飯に乗せてもらうスタイル。

見た目的にチキンと卵以外はどんな味か想像できない惣菜だから、とりあえず卵とチキンとインゲン炒め。

これで1皿20,000ルピア(=158円)

そこまで満腹にならなかったから近くにあったバイク屋台へ。

なんかよく分からない肉団子を焼いてたから1本買ってみた。

1本2,000ルピア(=16円)

普通に美味しいつくねだった!

 

小さな大行進

埠頭に行ってみたり島をうろうろしてると、島の中心部から大きな太鼓の音が聞こえてきた。

なんかお祭りでもやってんのかと音がする方向に向かったら、

なんか子どもたちが太鼓やら旗やらを持って行進してた。例外なく全員、何かしらの民族衣装を身につけて。

少年たちの民族衣装がカッコイイ。サイズもぴったりだし、ちゃんと着こなしてる。

そして女の子たちも鮮やか。

そして夫婦の心を射止めたのがこの茶色い少女たち。

なんかマスコット的な可愛さ!

なんか見た事あると思ったら、マトリョーシカに似てる!

横にいるお母さんが大きいせいで、余計マトリョーシカに見えてくる。

こういう伝統を大切にするって良いよね。

でも結局なんの行進なのかは最後まで分からず。楽しそうだったし子ども主体だったからデモではない気がする。まあでも珍しいもの見れて良かった!

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それにしても本当にのどかな島。

そもそも小さい島で車がそんなに走ってない。日本の離島みたいな雰囲気で、ゆったりした時間が流れてる。

この島へのアクセスは容易じゃないから島にいる外国人は本当にわずか。

本当にいい場所に来たな〜と夫婦で話しながら宿へ。

なぜか行く場所行く場所、いいところに巡り会える。それはたぶん、リサーチをしすぎないことと調べ物をネットだけに頼ってないからだと思う。ただひたすら観光客のいない方へ、いない方へ。

でもカリムンジャワの本気はこんなものじゃなかった。

そう、海が綺麗なことを忘れてました。海に行かねば!

続く!

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