【保存版】世界一周旅行の前にすべき12の準備(旅の計画/手続き/保険etc)

夫婦で世界一周旅行中のおだやんです!

よく「世界一周に行くには何から始めたらいいの?」という質問をされます。そこで僕たちが世界一周の旅に向けて行った準備を12の項目でまとめてみました!

1.行きたい場所をリストアップ

まずは何と言っても「どこに行きたいか」を決めることから始まります。毎日本屋で絶景本や地球の歩き方を読み漁ったり、ネットで他の旅人のブログを読んだりして、どの国で何をしたいかというイメージを具体化させていきます。気になった場所ややりたい事はどんどんメモしていきましょう!

この時、ベストシーズンを調べておくのもかなり重要です。「現地に着いてみたら、冬はバスが運休していてたどり着けなかった」ということも多々ありました。せっかくならベストシーズンに行きましょう。

行きたい場所とベストシーズンを調べた時の記事↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/season-list/”]

 

そしてリストアップしたら、そのリストに優先順位を付けることを忘れずに!旅の途中、時間や予算、緊急事態など様々なことがきっかけで何かを諦めなければならない場面が必ず出てくるからです。そのためには「自分が何に興味があって、どんなテーマの旅にしたいか」を考えておくのも重要です。

僕たち夫婦の旅のテーマは「自然、絶景、秘境、野生動物」です。そうしたテーマに基づいて、夫婦で行きたい場所ランキングを作ったりもしました。記事はコチラ↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/place-ranking/”]

 

2.旅のペースを決める

行きたい場所のリストアップが終わったら、次は「旅の予算決め」と言いたいところですが、最初に予算を決めてしまうのは本当にナンセンスです。お金の面から旅を計画してしまうと必ず妥協しなければいけない場所が出てきます。それよりもやりたい事をやれるようにペースや期間を設定し、それに向けて貯金をしていく方が後悔のない旅になります。

旅のペースとはどういうことかというと、例えば同じ1年間の旅でも

A:1カ国1週間滞在×50カ国=1年

B:1カ国1ヶ月×12カ国=1年

と人によってペースは様々。「弾丸旅行でも構わないから沢山の国に行きたい派」 or 「行ける国の数は少ないけど1つの国をじっくり観光したい派」か、どちらのスタンスを取るかによって旅のルートや予算が大きく変わってきます。

 

旅の途中こんな旅人に出会うことがありました。

「この国に来て思いがけず◯◯をやりたくなった!でも2週間ビザしか取ってなくて出来ない・・」

なんてもったいない。仕事を辞めて(大学を休んで)出発する世界一周。そんな一世一代の大イベントを「時間がない」という一言で片付けて後悔するのは本当に元も子もありません。やりたい事が思う存分できるように余裕のあるペースを設定しましょう。

最近は大学を休学し、世界一周航空券を使って3ヶ月〜6ヶ月という短期間で世界一周をするパターンも増えているようです。「弾丸旅行でも構わない」と割り切ってしまえばそれもアリかもしれません。

でも「各国での滞在期間は1週間だけ、訪れるのは首都のみ」というのはちょっと寂しい気もします。なぜなら1週間の滞在だと、移動の準備・移動による疲れを考慮すると実質楽しめるのは5日ほど。風邪でも引いた日には計画が全て台無しです。

それに長期で滞在したからこその発見・出会い・感動だってあるんです。僕たち夫婦は8カ国目のネパールには2ヶ月半滞在しました(内トレッキングが計40日間)。世界一周中の滞在期間としてはかなり長い期間ですが、他の国では味わえなかった感動や人々との交流が盛りだくさんな旅になり、最後には「長期間いて本当に良かった」と心から思えました。

3.旅の期間を決める

次は旅の期間決め。期間設定をする際に重要なのは「後悔しない期間設定」です。

 

前述の「1.行きたい場所リスト」と「2.旅のペース」をもとに、自分の世界一周にはどのくらいの期間が必要かを決めましょう。通常、世界一周をしている人の旅の期間はだいたい1年間前後。3ヶ月という弾丸旅行をする人もいれば、中には5年間というツワモノもいます。

もちろん旅の期間は旅の途中に変わることもしばしば。1年じゃ足りないから2年に延長!と言ってる世界一周ブロガーも少なくありません。ただ海外保険に入る関係でも最初の期間設定は重要です。

ちなみに僕たち夫婦の旅の期間は2年間。行きたい場所を考えると1年じゃ足りないけど、3年じゃ子ども育てるのが遅くなると考えて2年に設定しました。

ただ、将来再び社会人として社会に復帰したいのであれば旅の期間は2〜3年くらいが限度なのでは?と感じます。それ以上長く旅を続けている人を見てきましたが、そういう人は「もう普通の勤め人には戻れない(戻る気も起きない)」という人がほとんどです。

もしそれ以上長く旅をしたいのであれば、逆に社会復帰するのはもったいないので、旅を仕事にする(旅ブロガーや写真家)のもアリかもしれません。

4.ルートを決める

旅の期間が決まったら、いよいよルート決めです。この辺りから予算が絡んできます。

ルート決めは「リストアップした場所を線で結ぶだけだから簡単じゃん!」と思うかもしれませんが、実は難しい作業。どのような移動手段(空路or陸路)を使うかによってルートは様々で、さらには行きたい場所のシーズンを考慮すると「アフリカが先かヨーロッパが先か」という選択も必要です。

ここで大切なのは「最初に細かく決めすぎないこと」です。旅の途中で他の旅人から行く予定の無かった国をオススメされて行きたくなる、なんて場合もあり得ます。

なので東アジア→東南アジア→南アジア→アフリカ….というように地域単位でのルートを決めておき、細かいルートは次の3〜4カ国くらい先まで決めておくという柔軟性を持っておいたら方が楽です。(世界一周航空券の場合は細かく決める必要があります)

そして予算や治安、ペースを考慮して「東南アジアはゆったりと陸路で回る」「東南アジアからインドへは空路で」「中米から南米へは治安が悪いから空路で」など地域間の移動と、行った国内での移動手段はイメージしておきましょう。ちなみに世界一周でメジャーなのはアジアからヨーロッパ、アフリカ、北米、南米と回る「西回り」です。

※ルート決めの際にひとつ注意点。2015年にアメリカで施工されたテロリスト渡航防止法により、2011年以降にイラン・イラク・スーダン・シリア・リビア・ソマリア・イエメンに行った人(行く人)は、現在アメリカへの入国が厳しくなっています。それらの国に行った後にアメリカへ入国する場合にはVISA免除プログラムが通用しないため、どこかでアメリカビザを取得し、さらにはアメリカ領事館での面接が必要になってきます。(在日米国大使館・領事館HP・ビザ免除について→https://jp.usembassy.gov/ja/visas-ja/visa-waiver-program-ja/

5.予算を決めて貯金する

次は、みんな気になる「お金」について。1年間いくらで世界一周ができるかの目安を、旅のレベル別に並べてみます(あくまで目安です)

レベル1:貧乏旅(年間100万円以下)
ゴキブリが出るような最安の宿に泊まり、食事は庶民食堂。物価の高い国ではカウチサーフィンで宿を確保して食事は自炊。ダイビングなどのアクティビティはもちろん、お酒もタバコもあまりやらない貧乏旅行。学生がなけなしの貯金で旅に出るイメージ。でもこのレベルが現地に溶け込めて一番楽しかったりする。

レベル2:普通の旅(年間100万円〜)
世界一周をしている旅人に一番多いレベル。宿は基本ドミトリー(共同部屋)で、国をまたぐ移動は基本陸路。お湯が出ない宿にも泊まる。たまにオシャレなレストランにも行けて、アクティビティも少しできる。ただ物価の高い国には長期期間いられない。バックパッカーを体験したことのない人(両親など)から見ると貧乏旅にも見えるレベル。

レベル3:ちょい豪華な旅(年間200万円〜)
食べたいものを食べて、現地ツアーにも思う存分参加できる。宿は個室で清潔、シャワーからはちゃんとお湯も出る。トリップアドバイザーにのってる有名なレストランに行ったりもできる。普通の社会人が海外旅行をするレベルのイメージ。

レベル4:豪華旅(年間400万〜)
定年を迎えた老夫婦が豪勢に旅をするイメージ。ホテルも中級以上のシティホテルかそれ以上。移動は常に飛行機。現地でも日本語ツアーに参加する。

これとは別に、旅の準備費用として道具購入費(10〜20万)海外旅行保険代(月1万〜)、予防接種代(5〜10万)がかかってきます。

そして貯金。自分で稼いだお金で旅に出ることが重要です。その方が旅先でお金の使い方を吟味するので、良いお金の使い方ができます。

オススメなのは銀行での定期預金。僕たち夫婦も社会人時代それぞれ定期預金をしていました。最初は月3万でしたが、社会人4年目には月10万円&ボーナス5カ月分を全額貯金していました(結婚式費用も含む)。なので結婚式費用も含めると2人で4年間で800万くらい貯めました。社会人が本気を出せば年間1〜200万は貯まります。貯まらないなら転職しましょう。

せっかく世界一周の旅をするのなら、なるべく妥協することなく行きたい場所に全て行けるように貯金をすべきです。旅先で後悔するくらいなら、せめてもう半年貯金をしてから旅立ちましょう。

6.出発日を決めて身辺整理(出発4ヶ月前)

ここまでくれば準備は3分の1終わっています。貯金計画と相談しながら出発日を決めて、その日に出国できるようにやる事リストを作ります。例えば会社に退職願を出したり、家や車を引き払ったりする準備を始めます。また長期間会えなくなる両親や友達に沢山会っておきましょう。

僕たちは出発の2カ月前に会社を退職、出発の2週間前に結婚式を開きました。

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7.病院に行く(出発3ヶ月前)

非常に重要なことです。特に海外旅行保険の効かない歯医者に通って虫歯の治療、親知らずの抜歯を終わらせて起きましょう。虫歯が多いと最低2週間はかかります。

また「コンタクトを持っていくのは大変」と感じるのであれば、レーシック手術を検討しても良いかもしれません。

8.予防接種を受ける(出発3ヶ月前)

予防接種は非常に重要です。

黄熱病、破傷風、A型肝炎、狂犬病、日本脳炎の5種は必ず受けておきましょう。人によっては腸チフス、ポリオも必要かもしれません。国内だと東京の一番安い病院で5種を全て受けると7万円、日本国内の平均だと9〜10万円くらいかかります。僕たち夫婦はA型肝炎以外はタイで予防接種を受けました。

日本でA型肝炎を受けた記事↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/yobousesshu/”]

 

タイで予防接種を受けた記事↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2017/01/yobousesshu-2/”]

 

9.クレジットカード&国際キャッシュカード作成(出発2ヶ月前)

VISAとマスターの2種類を作っておきましょう。実は国際キャッシュカードや両替で外貨を得るよりも、クレジットカードを使って海外のATMでキャッシング(翌月返済)をする方が安く済む場合が多いんです。

そして海外のATMで使える国際キャッシュカード(ジャパンネット銀行や楽天銀行、新生銀行など)も2種類ほど作って起きましょう。国際キャッシュカードでお金を引き出す方が現地で両替するよりだいぶお得です。

僕たち夫婦はクレジットカードはVISAとマスター1枚ずつ、国際キャッシュカードはジャパンネット銀行と楽天銀行のものを1枚ずつ持っています。

10.各種手続き(出発2〜3週間前)

ここまでくれば残す順位はあと半分です。出発の前にやるべきことは、住んでいる市町村役場での海外転出届(出国日の2週間前から可能)、国際免許証取得パスポートの増補です。

1年以上海外に行くのであれば、日本から住民票を抜く「海外転出届」は必須です。この手続きと同時に、前年度分の所得税の支払い(後払いも可)と国民健康保険の一時脱退申請も必要です。

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/sekaitabijunbi-odayan-choku/”]

 

1日あれば国際免許証が手に入ります。アメリカやヨーロッパは車中泊しながらレンタカーで旅をした方がお得です。

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/menkyo/”]

 

パスポートの査証欄が不足しないようにあらかじめページを増やしておきましょう。

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/passport/”]

11.海外旅行保険に入る(出発2〜3週間前)

よく「海外旅行保険に入ってない」という旅人に出会います。独身で完全に身寄りもいない状態なら良いのかもしれませんが、あなたが旅先で重度の病気や怪我、最悪死亡した場合、家族が莫大なお金を払う羽目になり、死んでも死に切れません。

どんなに健康に気をつけていても誰もが病気になります。そんな時気兼ねなくキャッシュレスで現地の病院に行けることはストレスや不安の軽減にもなり、不安が解消されることで行動範囲も広がります。

インドネシアでは嫁(ちょく)がデング熱にかかりました。2週間ほど入院しましたが保険に入っていたので、もちろん支払いは無くキャッシュレスで、專門のオペレーターのサポートもあり入院までは非常にスムーズでした。保険の大切さが身にしみて分かった出来事でした。

デング熱で入院した記事↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/10/dengue-fever/”]

 

それほど大切な海外旅行保険はどこが安くて安心か気になるところです。

数年前までは「世界一周と言えば金子秀人損害生命保険事務所、一択!」と言われるほど、ほとんどの旅人が金子秀人さんの事務所を通じて日本興亜損保の保険に入っていました(緊急時のサービスがすごいそうです)。しかし日本興亜損保の保険料が値上がったせいで、今では金子秀人損害生命保険事務所よりも東京海上日動の海外旅行保険に入った方が料金は安くなっています(金子さんの事務所と各保険会社に見積もりをもらい調べました)。

この海外旅行保険への申し込みは出発の3週間前で十分です。早く申し込みすぎて「病気で世界一周に行けなくなった」場合など、お金が無駄になってしまいます。

12.旅の道具を揃える(出発2週間前)

最後にするべき準備が「旅の道具を揃える」こと。

なぜこの準備が最後かというと、最初の方で道具を買ってしまっても、何かトラブルが起きて世界一周を断念せざるを得なくなるかもしれません。そうなると道具に使ったお金も無駄になってしまうからです。そしてアウトドアグッズなどは新しいものがどんどん売り出されます。できれば最新の道具を手に入れましょう。

持っていく旅の道具たち↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/05/odayan-chokuato1nichi/”]

 

コンタクトの人は大変なんです↓

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2016/04/contact/”]

最後に

12の準備を見て大変そうに見えたかもしれません。でも少しずつこなせばそこまで大変ではありません。なにはともあれ世界一周の準備には計画性が大切です。1〜12の準備は全て、旅に出発する3日前までには終わらせましょう。

また旅人の中には「旅行保険に加入しない」「借りたお金で旅をする」といったギリギリでいつも生きていたい系の人がいます。なんとかなると思っている人も少なくありませんが、そこは大人としてきちんと準備をし、人に迷惑をかける可能性をできるだけ排除した上で旅立ちましょう。挑戦と無謀は似て非なるものです。

これらの準備をきちんとこなせば、その先には楽しい旅が待ってます!

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