ちょくです!
昨年「上級麹士」という資格を取りました。外国人向けに「正しい日本食を伝える料理教室」を開きたいという夢があって、現在準備中です。
さて、『南アフリカ&ナミビア15日間のレンタカー旅』中のおだやんとちょく。南アフリカから初のレンタカー国境越えでナミビア入りし、世界第二位の渓谷・フィッシュリバーキャニオンまでやってきました。
ここから一気にナミブ砂漠へ!と思いきや、おだやんがまさかの高熱を出してしまう・・・。
寝ても覚めても絶景!世界第二位の渓谷を堪能
フィッシュリバーキャニオンで目を覚ましたおだやんとちょく。
朝目覚めて、「ちょっくら渓谷見に行くか」って見に行った景色が世界第二位の大渓谷という贅沢。
昨日見た夕焼けも綺麗だったけど、空気が澄んだ朝の渓谷も格別。
日本にいたときは『ナミビア=砂漠』というイメージしかなくて、どこもかしこも砂漠なのかな~なんて思っていたんだけど、実際に訪れてみると渓谷があって川があって、すごく魅力的。
砂漠地帯ということで乾燥しているけれど、だからこそ、そこに流れる川って貴重で美しいなあと思う。
エジプトから始まったアフリカ縦断旅も半年が過ぎた。
最初はビクビクしていた私たちも、いまではサクッと火を起こして自炊をし、テントで寝るのも日常に。気が付けばアフリカ旅にも慣れてきた。
でもやっぱりアフリカで見る様々な景色には毎回息を飲み、驚かされ、事あるごとに「人間は地球で生きてるんだなあ」っと思いハッとさせられる。
アフリカ、来て良かったなあ。
凸凹ドライブとアフリカらしい野生動物
昨日は初めてレンタカーで国境を越えるという大イベントを難なくこなし、今のところ順調にレンタカー旅は進んでいる。
一つ懸念することがあるとすれば、ずっと運転しているおだやんの疲労感。実はちょくの免許がこのレンタカー旅の直前に切れてしまったため、今回のレンタカー旅で運転できるのはおだやんだけ。ただでさえ異国で運転するのは緊張を伴うのに、それに加えて砂漠地帯や凸凹の未舗装道路を運転するのはかなり疲労が溜まるはず。
おだやんの疲れがたまらないように、運転以外のことはなるべくちょくがやるようにしているけれど、やっぱり運転って疲れるよね。どうにか15日間、元気に旅が出来たら良いなあ・・・。
フィッシュリバーキャニオンを後にし、今日も果てしないオフロードを突き進む。
「うう、目が~疲れる~はううう~」
「石!穴!よけろ!うおー!」
このオフロード、凸凹なうえに、たまに大きな石がある。タイヤがパンクしないように極力それらを避けるようにして運転していくんだけど、同じ色合いだから目が疲れるし、なにより果てしない。
この果てしない道を、凸凹と石をひたすら避けて運転するんだからそりゃあ疲れる。二人して「左に石!」「右側に穴!」という具合に声をかけあって進んでいく。
「石!穴!」
「ぐおおおーハンドルがきかないいい!」
「あああ、石!穴!」
「もう目があああ、石!穴!はいい!」
「うおおお、石!穴!ダチョウ~~~!!!」
「石!穴!ダチョウ!え、ダチョウ?!」
野生のダチョウが現れた。
あまりの出来事すぎてダチョウゾーンをそのまま通り抜けちゃったんだけど、急いでUターンして車を止めて観察。「好きな時に好きな場所で止まれる」ってレンタカー旅の醍醐味だね。
それにしても野生のダチョウって・・・。さすがアフリカ!
疲れの蓄積、マラリアの恐怖
その後も、集落?もしくは調査用の家?のような家を見かけたり、
時折出現する奇妙な岩山にビックリしたりしながらドライブしていく。
基本的には100キロ一本道!みたいな単純明快な道だけど、たまに現れる分岐点。
ずーっと一直線だったのに突然分岐が現れると、「うええ!どっち!どっち!」ってちょっと焦る(笑)
昨日のブログにもあったけど、ナミビアの道路はA~Dとランク付けされている。Aが「超良い!最高!」だとしたらDは「やばい!もはや車の通る道じゃねえ!」って感じかな。ABは舗装道路、CDは未舗装道路。
今回はこの分岐を境にB道路になって快適になった。良かった。
ここまでどうにか運転をしてきたおだやんだけど、実は数日前から体調不良が続いていた。
「うううー、ちょっと休ませて。」
そう言って、ついに後部座席に横になるおだやん。
おだやんはここ数日かなりダルそうで、キャンプ場に到着したら車で横になるということが続いていた。夕飯も「肉!ガツガツ!」というよりはポトフなどのリクエストが多かった。
熱を測ると27.8℃。
うーん、これはマズイ。頭の中で「マラリア」という言葉が浮かぶ。
アフリカでは蚊に刺されることによって高熱が出る「マラリア」という病気がある。日本では聞きなれないけど、熱帯や亜熱帯地域では年間3億人近くの患者が発生しており、約50万人以上が死亡している病気だ。マラリアには熱帯熱、三日熱、四日熱、卵型の4種類があり、そのうちの3つは死ぬ危険性はないと言われているんだけど、ただひとつ、「熱帯熱」という種類だけは、重症化して死んでしまうケースがあるんだそう。
そもそもおだやんがマラリアかどうかは確定してないけど、万が一熱帯熱マラリアだったら・・・?そう思ったらゾッとした。
ちなみにマラリアにかかった場合、一番重要なのは「早期治療」。熱が出てから24時間以内にワクチンを投与しなければ一気に致死率が上がってしまうらしい。ってことは、今から24時間以内に処置できなかったら、おだやんが死んでしまうかもしれないってこと?やだやだやだ。
ふとおだやんをみると、可哀想なくらいグッタリしている。
しかも熱はどんどん上がっていく。
電波の通じないこのオフロードで救急車は呼べない。選択肢は二つあった。
①このまま休ませるべきか
②200km以上先にある首都に急いで病院に行くべきか。
カラッカラの大地を行ったり来たりしながら考えて考えて10分くらいで結論をだした。
おだやんを起こして、首都のあるウィントフックに向かうことにした。もちろん運転できるのはおだやんのみ。
本当は休ませてあげたい。でも、この何もない道のど真ん中で夜を迎えてしまう方がきっと危ない。「あとちょっと頑張ろう」、そう言って首都ウィントフックへ急いだ。
首都についたら速攻で病院へ。
ぐったりおだやん。ひとまず病院に来れて良かった。
このあと採血等々してもらい、「マラリアではない」ということが分かってひと安心。
あああああ・・・良かった・・・。
「マラリアだったら」「最悪の場合」、そんな言葉が道中ずーっと無限ループしていたから、本当に良かった。
安心したと同時に、おだやん一人にこれまで運転してもらってしまって申し訳なく思った。私の免許が切れてなければとか、もっと無理のないスケジュールにすべきだったとか、色々と後悔した。
おだやんはとっても優しいので「ちょくの行きたいところは全部行こう」「俺が運転するから大丈夫」と言って、いつも私の行きたいところ、やりたいことを実現してくれる。自分のことは後回しにして、いつも私のことを第一優先で色々とスケジュールを立ててくれる。最近はそれに甘えてしまっていなかったかな。いろんな後悔がこみあげてきた。
ひとまず首都ウィントフックでしっかり休もう。世界の絶景は逃げない。
・・・
このあと数日間休養して、元気になってからまたレンタカー旅を再開!
ここからはナミビアの絶景を巡る巡る巡るー!ナミブ砂漠待ってろー!
続く!
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