ちょくです!
タンザニアの楽園と言われる、ザンジバル島に滞在中のおだやんとちょく。
今日はずっと行ってみたかった「スパイスツアー」へ!
馴染みのあるスパイスがどうやって実をつけているかこの目で見て大興奮!!
スパイスツアーへ
2017年5月26日
現在滞在中のザンジバル島は美しいビーチが一番の見どころ。
特に島の北部にあるヌングイビーチは一番美しいと言われていて、私たちもたっぷり6日間楽しんだ。でも実はこの島、海以外にも見どころがあるんです。
実はザンジバル島はスパイスがたくさん育つスパイスの楽園!
そしていろんな種類のスパイスをこの目で見て・触って・味わえる、というなんとも魅力的なスパイスツアーというツアーが人気なんだそう。なんだそれ、楽しそう!!
というわけで、私たちもストーンタウンに戻るやいなや、早速「スパイスツアー」に申し込み。
お値段はひとり27,500シリング(=1,414円)で、車での送迎・午前中のスパイスツアー、昼食込みという内容。
ツアー自体は毎日運行している見たいだけど、人が多い方が安くなるみたい。私たちはストーンタウンで安いツアー会社を探し歩いて、一人27,500シリング(=1414円)まで交渉した。
・・・
やってきました、スパイスツアー当日。
宿にスタッフが迎えにきてくれて、車へと向かう。

車を見てびっくり、日本の中古車だった(笑)

介護老人保健施設「つくも苑」さんの車でスパイス農場へと向かう。
タンザニアには日本の中古車をよく見かけるんだけど、一番よく見かけるのが介護系の車な気がする。


車で2〜30分で、ジャングルなような場所に到着!!
あまり畑っぽくないんだけど本当にここにスパイスがあるのかな。ガイドと一緒にジャングルの中を進む。

今回のメンバーはオーストラリア人のおばあちゃん、ヨーロッパ人の男性二人、私たち夫婦二人で計5人。
今は雨季だから人が少ないけど、繁忙期は20人ぐらいのグループをぞろぞろ連れて案内するみたい。少人数の方がじっくり説明も聞けるし質問もできるから雨季も案外悪くない!
ねえ知ってた?スパイスの実
生い茂った森の中を進み、いよいよスパイスツアースタート!

ここからガイドが次々と登場するスパイスを手にとりながら説明してくれる。
まだ実がなっていないスパイスもあったけど「あのスパイスってこんな風に育ってたんだ!」という驚きが満載。
これから様々なスパイスを紹介するんだけど、せっかくなのでクイズ形式で。
あんなスパイスやこんなスパイス、あなたはいくつ分かるかな。
スパイス《1》
まず最初に目に入ってきたのは、柔らかそうな葉をつけた木。

この葉を揉むと、結構強めの香りがする!

そして、若い葉は噛んでみると苦味がありスパイシー。


ピリピリするー。葉っぱにこんなに味があるなんてすごい。
葉っぱの写真しかないけど、実際にはこの木になる「実」が有名なスパイス。まだ時期ではないので黄緑色をしていたんだけど、細長いのが特徴。
さあなんでしょう。
このスパイスの正体は・・・
クローブ!!!
クローブって木になるんだね、知らなかった!ちなみにお店でみるクローブは乾燥させもので、強く甘い香りをしている。日本食では使わないけど、海外ではチャイやカレー、ヨーロッパではポトフに入れるのが定番なんだって。
スパイス《2》
お次はお花が咲いているこの植物。


花が成熟すると8〜18センチの卵型の実をつけるんだけど、その「実」がまさに、あの有名なスパイス。清涼感のある香りで、インドではチャイやカレー、中東ではおもてなしの際にコーヒーにも入れる。
このスパイスは・・・
カルダモン !!!
カルダモンの実は見れなかったけど、カルダモンのお花ってこんなに可愛かったのか。そもそも花咲かすってこと自体しならかったから衝撃だった!
スパイス《3》
お次はこの植物。

実は土になっているので、ガイドさんが穴を掘って採ってきてくれる。

お、これは!!!

見た目は完全に生姜!!
でも割ってみると・・・

鮮やかなオレンジ色!
しかも指につくとなかなか落ちない〜!本来は乾燥させて使用するらしいんだけど、切りたては汁気があってフレッシュそのもの!かじるとやや生姜っぽさあり。日本では飲みすぎた時に飲むあの「ドリンク」で有名。
このスパイスは・・・
ターメリック!!!
ターメリックって粉末でしか見たことなかったけど、見た目がまんま生姜で笑ってしまった。ちなみにターメリックは英語名で、本来はウコンというそう。乾燥させず健康食品的な意図で使用するのがウコンで、乾燥させてスパイスとして使用するのがターメリックなんだとか。
スパイス《4》
お次は木になっている、この実。

下から見ると、まるで星のよう。

東南アジアに行ったことがある人なら分かるだろうこのフルーツは・・・
スターフルーツ!!!
タンザニアではカランボーラと呼ばれているスターフルーツ。輪切りにすると可愛い星型になるトロピカルフルーツです。
スパイス《5》
お次はこれ!!

葉が細くて、まるで稲のような見た目。
ちょっと、揉むだけですごい香り!!

これはタイのスープやトムヤムクンでおなじみのエスニックなハーブ。タイ料理では欠かせない必須アイテムです。
この葉は・・・
レモングラス !!!
レモングラスはタイ料理のほかハーブティーにもよく使われているので、スパイスやハーブに馴染みがない人でも取り入れる機会が多い気がする。とにかく体に良いそうです。
スパイス《6》
次はフルーツ。木になっているところを、棒を使って採ってくれます。

思ったよりもデカイ!!メロンか!!

分厚い皮をむいて切り分けると、中はまるでピンクグレープフルーツのよう。

このフルーツは何かと言うと・・・
ポメロフルーツ!!!
味はまんま、グレープフルーツ。でも甘くて美味しい!!実は日本にある「ブンタン」は江戸時代にポメロが伝来し、自然交配などにより派生した品種。へー!
スパイス《7》
まだまだスパイス、続きます。
お次は木になっている、このヘロヘロした植物。

香りを嗅いで見るとすごい!!

香水みたいな香りで凄く良い匂い!!なんだこれは!!!
この正体は・・・
イランイラン!!!
イランイランはアロマオイルなどによく使われていて、女子のハートを鷲掴みする香りが特徴。変に加工した甘ったるい香りじゃなくて、THE花!って感じのナチュラルなお花の香りがする。甘く優雅な香りから、シャネルの香水にも使われているそう。
スパイス《8》
お次はこの木。

葉をちぎってみると、こんな感じ!!

こちらはインド人の必需品、多分インド人なら即答できるやつ。
この葉っぱは・・・
カレーの葉!!!
カレーリーフと言われるこの葉は、まさにカレーを作る際に入れる葉。香りはスパイシーなんだけど、乾燥すると香りや風味は落ちるそう。生で買いたいけど、日本ではあまり売ってなさそうだなー。
スパイス《9》
お次はこちら。

先っぽになっている、この実。

まん丸で可愛いこれは・・・
マンゴスチン!!!
マンゴスチンは黒くなってからが食べごろ。実を割って食べる東南アジアのトロピカルフルーツでその味から「果物の女王」とも言われているフルーツ。
スパイス《10》
お次はこの立派な木。

ガイドさんがナイフを取り出して木の皮を削ぎ出し、もらったのがコレ。
おもて。

裏。

木の皮のスパイスと言えば・・・・
シナモン!!!
ぱっと見普通の木でビックリしたよ。通常シナモンの木は4年で食べごろなんだそう。切り方のコツとしては円形に切ってはダメで、皮は3〜4週間で生え変わるんだって。ちなみにフレッシュな皮は噛むと甘い味がした!
スパイス《11》
一見インゲンのようなこれも、スパイス。

ヒントは乾燥させると黒くなること!!
このスパイスは・・・
バニラ!!!
ツル科のバニラ、こんな風になっていたんだね。バニラはデリケートなスパイスで、天日干しはダメで日影必須なんだそう。
スパイス《12》
次はこの実。


このフルーツみたいな実は、中の種子を割って粉末状して使うことが多い。
このスパイスは・・・
ナツメグ!!!
ナツメグも粉末でしか見たことがなかったから、思っていたよりも大きいことにビックリ。割ると中には実が一つ入っていた。日本では肉の臭み消しとして、ハンバーグに入れるのが多いよね。
ここでガイドから面白い話が。
現地でナツメグは「大量摂取するとハイになる」と言われているらしいんだけど、それを島の女性たちは利用しているんだって。ザンジバル島の女性はシャイで、気になる男性がいるとナツメグジュースを飲みまくってハイになって踊るらしい!なんだそれ、かわいいな!
よーく調べてみると、確かにナツメグは過剰摂取すると思わぬ副作用がでるらしい。その一つがマリファナに似た幻覚症状。おお・・そりゃ確かにハイになるわ。
ちなみにタンザニア人はこのナツメグをマッシュポテトや野菜炒め、ドーナツに使うらしい。
スパイス《13》
お次はこちら。

注目すべきは、植物の生え際!!わかりますか?

手にとってみると、こんな感じ。中に黒いツブツブが入っている。

小さい緑の実で、黄色くなったら採取するこの小さいスパイス。
これは・・・
オールスパイス!!!
オールスパイスの名前の由来は、シナモン・クローブ・ナツメグの3つをミックスさせたような香りがするから。てっきり、複数のスパイスを混ぜたものかと思っていた・・・。これも学び!
スパイス《14》
次はみんな大好きなアレの原料。

木になっているこの実。

まだほとんど緑で熟れていなかったけど、ガイドが熟れたやつを持ってきてくれた。
ナイフでカットすると・・・

うわ!ライチのような白い実が出てきた!

これをさらに割ると、中には紫の種!!!

これ、全国的に愛されるあのスイーツの原材料。
これは・・・
カカオ!!!
チョコレートの原料のカカオ、初めて見た!興奮!
恐る恐る食べてみると、中の紫の部分はとても苦くて全然チョコレートっぽくない。一体どうなったらこれがチョコレートに変化するんだろう。謎だ。
このカカオの実はタンザニアの子どもの好物。白い実をそのまま口に入れると、確かにライチっぽい甘酸っぱさがほんのりあって美味しいかも。そのまま周りの白い部分をチューチュー食べて、紫の部分は噛まずに捨てるのが食べ方。
ちなみに実がオレンジ色になると生で食べられるそう。
スパイス《15》
お次は可愛らしいお花みたいな、これ。

東南アジアではおなじみのトロピカルフルーツ。
これは・・・
ランブータン!!!
ランブータンは実が赤くなると食べごろ。赤い状態はよくタイやベトナムで見たけど、若いのは小さくて緑色していた。食べごろの時にスパイスツアーに参加すると、こういうフルーツももれなく食べられるそう。うー、残念!
スパイス《16》
次は、この木。

小さい実がポツポツ付いている。

この実は赤くなったものを摘んで加工すると、あの有名な飲み物になります。毎朝飲む人もいるはず!
答えは・・・
コーヒーの実!!!
日本でも日常的に飲まれているコーヒー。実はこんな実なんだね。
スパイス《17》
お次はちょっとランブータンに似ているこれ。

割って見ると、真っ赤な実が!!!

この謎の赤い実は・・・
リップスティックツリー!!!
こんなの初めてみた!
これは味はなく主な用途は着色。タンドリーチキンに最適なんだそう。タンドリーチキンのあの赤い色は、実はこの実だったんだね。ちなみに昔は天然の口紅として女性に愛用されていたんだとか!現代ではオーガニック染料(アナート染料)としても使われているみたい。
スパイス《18》
これは誰もがわかるやつです。

ターメリック同様、根っこ部分がスパイス。
切って見ると、こんな感じ。

そう、これは・・・
ジンジャー!!!
そうか、生姜もスパイスだったか。そうかそうか。ターメリックと見た目は似ているけどピリリと辛い!
スパイス《19》
お次はこのずんぐりむっくりしたやつ。

これは・・・
ジャックフルーツ!!!
別名はパラミツ。
スパイス《20》
最後は、超超超おなじみの、あれです。

ツル科の植物なんだけど、実はこんな感じ。

ピリッとスパイシーで、使ったことない人はいないはず。
この実は・・・
ブラックペッパー!!!
胡椒って、ツル科だったのか!!!しかも、ホワイトペッパーもブラックペッパーも、同じ実から出来るんだって。ホワイトの方が手間がかかるから高いらしい。生で食べて見ると意外にも硬くなくてスパイシー!
いやー、驚きでした。
このほかにも、写真はないけどドリアンとアボカドも見せてもらった。
ドリアンはアジアでは人気だけどザンジバルではフィフティーフィフティーらしくて、アボカドはなんと砂糖と食べるのが主流らしい。フルーツとして食べるんだとか。そしてワカモレはキライらしい(笑)
ツアー中はお土産用にバナナの葉で作ってくれた入れ物にどんどんスパイスを入れていくんだけど、気づけばこんなにいっぱいに。

目で見て、嗅いで、食べて、お土産になる!
あー、楽しい!!
あとは、バナナの皮でいろんな工作も作ってくれた。


女性にはカエルのネックレス。

男性にはネクタイ。

最後に、女性にはお花の付いた髪飾りも!

バナナの皮だらけになって、テンション最高潮!
スパイスツアー、とっても楽しくて勉強になるー!!!
お土産コーナーと、驚きの中古車
スパイスの紹介が終わったあとは、最後にお土産コーナーに立ち寄り。

アロマオイルや、

石鹸など。

スパイスがずらり。バナナコーヒーなど、面白いコーヒーもあった。

このあとお昼ご飯を食べに、別の場所へ。
行きでも乗った車に乗り込もうとするとおだやんが大きな声を出した。
「わあああ!!」
「え、なにごと?!」
「ちょ、この車、この住所・・・!!!!」

なんと車に住所が!福岡県鞍手郡宮田町っていうと、おだやんの実家(遠賀郡)のすぐ近く。
「すげえ田舎なのに・・・」
スパイスツアーで学んだ知識が一気に飛んでいきそうなくらいの衝撃で、タンザニア人のガイドに伝えたら笑ってた。
いやー、世界って狭いね!と、二人で爆笑しながらランチ会場へ。
ちょっと残念だったランチ
ランチは近くの食堂へ。

スパイスツアーに申し込んだ時は「スパイスを盛り込んだお昼ご飯が食べられる」と聞いていたのに実際はとっても素朴なタンザニア料理だった。

スパイスについて学んだあとにスパイス料理を食べられると思っていただけに、残念。
もっと人数がいる時は、スパイスたっぷりのビリヤニとかが出てくるみたい。これがオフシーズンの落とし穴か!
スレイブケーブとマンガプワニビーチ
昼食後はスレイブケーブという奴隷貿易に使われていた洞窟へ。入場料は1ドル。
細い階段を降りて行くと・・・

中は空洞になっていてひんやり。ところどころ水たまりがあって天井からもポタポタ水が落ちてくるのが冷たい。奥の方は暗くてジメジメしている。

スレイブケーブは奴隷貿易が廃止されたあとにも奴隷を輸出するために、船が来るまで奴隷を隠しておいた場所。

ここに何百人もの奴隷を監禁していたなんて、信じられない。
・・・
洞窟のあとは、マンガプワニビーチへ。

細い階段を降りて行くと、ビーチが見えた!


私たち以外誰もいなくてプライベートビーチ状態!
各々海に入ったり日向ぼっこしたり。まったり自由に過ごしてスパイスツアーは無事終了。
・・・
今回のスパイスツアーは実際にスパイスを触って、嗅いで、食べることができてとても勉強になった。今までスーパーで売られているものしか見たことがなかったものも多かったから、とっても興味深かったなあ。ザンジバル島のスパイスツアー、オススメです。
そしてザンジバル島は海とスパイスだけじゃないぞ!!!
猿
もいるんだぞー!!!
ということで、続く!!!
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