エベレストトレッキング8日目(Monjo→Namche)涙の登りと人生を変える日本人との出会い

ちょくです!

うおー!ついにナムチェェエエエ!

トレッキング8日目です!

朝からポップコーン

【Day8】11月26日(晴れ)Monjo(2835m)→Namche(3440m) 

ついに本コースに突入したおだやんとちょく。8日目の朝をmonjoで迎える。

1週間歩き続け、今日から2週間目がスタート。多分こんなに連続で歩いたのは人生で初めてかも。って、まだまだ先は長いんだけどね。

朝ごはんは気になっていたポテトパンケーキバターのせ。

すりおろしポテトが練りこまれていてモチモチ。でも味があまりない。

でもバターは自家製っぽくて美味しい!ネパールの人ってなんでも作り出しちゃうから尊敬する。

あとはおだやんの大好きなポップコーン。

そう、何を隠そうおだやんはポップコーン好き。あとコーラも。欧米か!

さて、パクパク食べていると昨夜お話しした凄い日本人3人組も食堂にやってきて、朝から登山トーク!

私は全然ついていけなかったけど、本当に凄い方達だった。最後に名刺を頂いてお別れし、8:30出発!

それにしてもmonjoの宿は良かったな。部屋に充電器あるって神!カメラの充電をフルに出来て良かった。

サガルマータ国立公園に突入!

出発して少し歩くと「サガルマータ国立公園」のチェックポイントに到着!

門をくぐるとなんだか立派な建物が。

ここで国立公園のパーミッションを支払います。

こちらが料金表。

SAARC っていうのは、南アジア地域協力連合のこと。南アジアにおける比較的緩やかな地域協力の連合で、現在の加盟国はインド,パキスタン,バングラデシュ,スリランカ,ネパール,ブータン,モルディブ,アフガニスタン。

この国の人は半額で国立公園に入れるんだって。

日本人の私たちは、other nationals でひとり3390ルピー。

カトマンズで作ったTIMSとお金を渡すと、エントランスの許可証をホチキス留めしてくれます。

あ、因みにガイドがいる場合は、こういう手続きは全てお任せでオッケー。

同じタイミングでパーミッションを取っていた周りの登山客は大体ガイド付きだったんだけど、みんなイスに座ってのんびりしていた。

ガイドがいない場合はこういう手続きも全て自分たちで行うから休む暇なし。と言ってもTIMSとお金出して、何個かの質問に答えるだけだけどね。質問は、いつ下山予定か、とか、どんなルートを回るか、など。

さて、パーミッションを取り終えてクルッと振り返ると2人の荷物が。

左がちょく、右がおだやん。

見て分かるとおり、今回ほとんどの荷物をおだやんが背負ってくれた。ペースの作り方、山の歩き方も都度教えてくれて、もうガイド兼ポーター兼旦那ってぐらい、色々してくれた。

実は6日目の4時間の登りも、私が疲弊しないように楽しい話を振ってくれていたらしい。優しい。

おだやんとエベレストトレッキングに挑めて良かったなぁ。最高の旦那だと思う。

さて。さてさてさて。

パーミッションも取り準備は整った!

ここからがほんとにほんとのエベレストトレッキング街道だぁーー!

怪物シェルパ族

パーミッションを抜けて少し下る。

すると、長〜い橋が出現。

ルクラ以降は荷運びの人とトラッカーが増えて、人とすれ違いながら渡る。

私が渡り終え、てっきりおだやんが後ろから続くと思って振り返ったら。

振り返ったら!!

ドアが歩いてる!!!

目をゴシゴシ。

いや、よく見たら木の板。

って、そんなのどうでも良くって!

シェルパの方々、凄すぎない?!

もう、見ていられないくらい、こうやって人力で物資を運んでいくのです。

目線は常に前を向いてただ黙々と、一歩一歩踏みしめるように歩いている。

凄い。怪物級。なんの種目はわからないけど絶対オリンピック出れる。

彼らが運んでいるのはトイレットペーパーとか、コーラとか、ビールとか、乾麺とか、トレッカーが消費するようなものばかり。

彼らの汗を見ると、山を登るにつれて物価が上がるのも頷けるし、安くしろー!なんてとても言えない。

山の中で不自由なく食事にありつけるのは何と言っても彼らのおかげ。感謝の気持ちを持って山を登ろうって改めて思った。

シェルパ族の皆さんありがとう!

予想外の登りに涙

ナムチェまでは永遠に登り。横を流れる川が透き通っていて美しい。

2本目の橋。

渡ると美しい谷と川。天気が良くって最高の眺め。

そしてまた橋。真横に川が流れているから、そりゃ橋も増えるよね。

ここまでもこれからも、ずっと登り。川が見えなくなってきて、道もずっと石段。

シバラヤ〜ルクラ間よりは道が広がり、石段も整備されていて歩きやすくはなっているんだけど、こんなに登るとは思っていなかった。

「ルクラ以降は楽」と聞いていただけに、悪い方向に裏切られてしまいどんどん疲労感が増していく。

誰じゃ、楽って言ったやつー!

ナムチェまでゆっくりまったり登って昼には到着♪ という理想はガラガラと音を立てて崩れ、

私は泣いた。

無言でシクシク泣きながら歩く。期待しちゃった自分が惨めで辛くて涙が止まらない。

周りの人はみんなセスナ機で飛んできたようで、まだ1日目か2日目しか歩いてないから楽しそう。

なのに私ときたら「8日目から楽になるって聞いてたのに、なぜこんなに辛いの・・」と、静かに泣いた。

登山経験豊富なおだやんはそんな私を見かねてスニカーズを差し出してくれた。余裕っぷり凄い。

さすがおだやん、長年一緒にいるだけあって、私が悲しんでいるとかの対処法はバッチリ。

私はスニカーズを食べたらコロッと元気になり(笑)、ナムチェバザールのチェックポイントに無事到着!!

チェックポイントでまたTIMSを提示して、いよいよナムチェバザール!!

今回のトレッキングの中で一番大きい街、ナムチェバザール。

なんでもあると聞いていたけど、果たしてどんな場所なのか?

ナムチェバザール到着!

チェックポイントからまた少し登り。ついにナムチェバザールに到着。

長かったよ・・今日は涙のトレッキングだったなぁ。

そして街に到着してビックリ!

さ、さ、栄えてるー!

いままで数軒しかない「村」だったのに、ここは間違いなく「街」。

ここまで栄えてるとは思わなかった。

そして、

ここまで来たぞー!歓喜のポーズ!

ナムチェの街を進んでいくと驚きの連続。

まって、まってまって。

噴水。

「North Face」ナムチェ店。

ひょぇー、すごい。

こんなに栄えてるとは・・・。

標高3440mとは思えない。

ほんとに何でも揃ってる!

人生を揺るがす?日本人カップルとの出会い

まだお昼を食べていなかったので、バッグパックを持ったままご飯屋を探すことに。

ナムチェには高そうなカフェも沢山あるけど、あまりお金をかけたくなかったのでローカルなお店へ。

お店の名前すら読めない。

緑と白の布のれんを潜って店内へ。

小さな小さな食堂でメニューもない。陽気なお母さんに「何がある?」って聞いたら、凄く面白い答えが返って来た。

「何でもあるわ!あなたの食べたいものなら何でも作れるから何でも言ってね。ダルバートでもパスタでも、モモでもピザでもどんとこいよ!」

おお。凄い注文スタイル。

そんなわけで、ベジチョウミン(野菜焼きそば)とフライミートモモ(肉入り揚げ餃子)を注文。

これが・・・美味い!

さすがは毎日キッチンに立っているお母さん!器用にモモの生地をこねて包んで揚げて。うーん、最高!

とそこに、日本人カップルがご来店。

こんなローカルなお店に入る日本人…只者ではないぞ。しかも男性はネパール語を喋っている!謎すぎる。

よく見ると一度トレッキング中にすれ違ったお二人。話しかけると気さくな方たちで、年も同じくらい!

彼らはツヨシさんとカナコさん。2人は屋久島に住んでいて、近々ゲストハウスを経営する予定らしい。

「九州良いよー!このご時世、家賃の高い東京に住む理由なんてないし、自然に囲まれてご飯も美味しい九州はとってもオススメだよ」

・・・確かに。

実はトレッキング中、「日本に帰ったらどこに住むか」って言うのも夫婦で沢山話していたんだけど、なかなかピンとくる場所がなかった。

でも、ツヨシさんカナコさんと話して、「九州に住む」って言うのが凄く夫婦の中でしっくり来た。何かが腹に落ちる感覚を感じた。

うん、九州かも。九州かもしれない。

まさかネパールの山奥で「九州に住もうかな」って思うなんて、人生何があるか分からないね。

これからの人生に大きなヒントを与えてくれた屋久島カップル。

このタイミングで2人に出会えて良かった。

そして、こうやって行く先々で友だちが増えるトレッキング、登りは辛いけどたまらなく楽しい!

マーケットと部屋からの景色

さて、つよしさんが「外でマーケットやってるよ」と教えてくれたので少し覗くことに。

午前中までのようでもうほぼ店じまいしていたけど、色々売っている。

しかも、安い!

めちゃくちゃ安いローカルプライスでいろんなものが買える。マーケットは毎週土曜の午前中のみらしいけど、タイミング合うならオススメ。

私たちはクッキー4つ(120ルピー)をトレッキング中のおやつとしてな購入した!

つよしさんたちは私たちより1日早くナムチェに到着していたので、泊まっていた宿を紹介してくれました。

ロッジだらけで迷っていたので良かった!丘を登って宿へ。

おお!素敵!

宿名はPumori Guest House。

部屋も陽が入って暖かい。

陽当たりは重要!

しかもしかも!

窓からはこの景色!!ひゃー!

ナムチェの街と、山々が一望出来る部屋。「最高」以外言葉が出ない。

街の上の方にあるから階段を登らなきゃ行けないけど、オススメです!

荷物を置いたら、洗濯へ。

村人が大勢洗濯していた水場があったので、私たちも8日間の汗を流すことに!

めっちゃ冷たいけど女性陣は宿のシーツや衣類をじゃぶじゃぶ洗っている。手を見ると、みんな真っ赤に腫れていてあかぎれだらけ。髪の毛を洗っている女性もいる。

繰り返すけど、水、めっちゃ冷たい。

でもこれがナムチェの日常。あんな手になるまで、毎日洗濯を繰り返しているんだな。

私とおだやんは「ひょえー!」「うふぉー!」って、言葉にならない奇声を上げながらゴシゴシ洗いました。

プモリゲストハウスは洗濯物も干せて、陽当たりが良いのでよく乾きます!

何でも揃うナムチェの街

洗濯のあとは、ナムチェをぶらり。

ナムチェ、本当になんでもある。

アウトドアグッズも勢ぞろい!

トレッキング中に「あれ持ってくれば良かったなー」とか「寒いから防寒着欲しい」とかも、ナムチェで解決。

まぁ、ナムチェに置いてあるものもカトマンズ同様偽物だけど。本物が欲しい場合は、正規のノースフェイス店舗があるから安心。

便利だなー、ナムチェ。

・・・

商店の品揃えもピカイチ。

ワイン!ビール!プリングルス!

辛ラーメンもある!

割高だけど、重い荷物を背負うよりここで買えば良かったかも。

電子機器も充実。ミラクル。

SDカードに電池類、イヤホン。

ここは本当に3440mなのかと目を疑うものばかり!

とんでもない忘れ物をしたとしても、大抵のものはナムチェで揃うので心配なし。割高だけど、安心感あるよね。

私たちはここでトランプと地図を購入。

えっ、地図持ってなかったの?!と言われそうだけど、そうなんです、持ってなかったんです。やっと手に入れたぞー!

トランプ大会と夜のナムチェ

夜、宿に戻ってふと部屋の外を見た。

まだまだ先は長いのに、こんなに感動しちゃって良いのかな。

ナムチェの街並みと雪山が輝いてる。

思わずため息が出る。

本当にナムチェまで来たんだなぁ。

部屋は寒すぎるのでリビングへ避難。注文した夜ご飯が出てくるまで、2人でトランプ大会!

念願のトランプをゲットしたおだやんとちょく。

楽しいー!娯楽だぁぁーー!

幸せすぎてひたすら大富豪をしまくる夫婦。そういえば、付き合う前も大学の仲間とおだやんと大富豪したなぁ。変わってないなぁ(笑)

あーだこーだ言いながら大富豪に熱中していたら、ご飯到着。

この日も2人揃ってダルバート。

ひとつ500ルピー。

ついに500になったかー、と感慨深い。ナムチェから、ぐいぐい物価があがっていきます。

ここのダルバートはダルスープがセロリ風味だったり、ポテトがついたり、人参の飾り切りがついてたり、変わり種。

これはこれで美味しいんだけど、私はノーマルダルバートが好きだなぁ。

夜、部屋に戻ると雪山は暗闇に消え、星空が広がっていた。

街の明かりを見るのも久しぶり。

地上の星も綺麗だなぁとか言いながら、部屋でもトランプをしてこの日も早めに就寝。

明日は先へは進まず、高度順応の日!

楽しみだー!

使ったお金

【朝飯】ポップコーン(250rs)ポテトパンケーキバター付き(200rs)ブラックティー(50rs)ホットレモン(60rs)ゆで卵(200rs)

【昼飯】ミートモモ(200rs)ベジチョウミン(350rs)目玉焼き(50rs)ラクシー(お酒100rs)

【晩飯】ダルバート2つ(1000rs)

【宿代】ツイン一部屋(200rs)

【その他】国立公園パーミッション料2人分(6780rs)マーケットでクッキー4つ(120rs)トランプ(150rs)地図(200rs)

この日の日記

おだやん

日本人3人は凄い人だった。名刺をもらう。モンジョの宿は良い宿だった!部屋に充電あるし。チェックゲート越えて急な坂…キツイ、ちょくが辛そう…誰だよ「ルクラ以降は楽」って言ったの!日本人カップルにモモ屋で再会。宿を教えてもらう。ネパール語ペラペラ!

ちょく

昨日温野菜をくれたおじさんたちは凄い人たちだった。ナムチェまでゆっくり歩いて昼につく予定が、キツイ。泣く。こんなにハードだなんて、誰も言ってなかった。辛い峠越えを終えて、やっと楽になるはずだったのに!くそー!!ヤケクソでスニッカーズを食べる。生き返る。ナムチェ都会。wow。

続く!

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4 件のコメント

  • かなこ より:

    お久しぶりですー^_^カナコです♪
    お二人は今頃順調にアフリカかー!楽しい経験が増えてて何より◎
    私は出産予定日より一ヶ月早く管理入院になって鹿児島の病院でヒマヒマグータラ生活^^;たくさん時間ができたのでお二人のブログも読んでネパールに思いはせたり新しい刺激をいただこうかと、愛読させてもらうねぇ(^^)/ そうそう、ネパール人に習ってお家にヤギが家族入りしました◎笑 
    またお会いしましょー♪よき毎日を!

    • backtothenature より:

      かなこさん

      わーお久しぶりですー!(^^)
      管理入院中なのですね!いよいよ、足腰が強くて肺活量半端ないスーパー赤ちゃんの誕生!私たち夫婦も楽しみですっ!

      っていうか、ヤギ!ヤギ!(笑)
      ああー素敵ライフを実践してるー!私たちも日本に帰ったらヤギ飼いたいので、色々と話を聞かせてくださいね!

      今から屋久島に行くのが楽しみです!お身体に気をつけて!会える日を楽しみにしていますー!(^^)

      ちょく

  • 石井ひろみ より:

    おだやんって、優しくてカッコイイネ!ちょくちゃんもかわいい~人生を変える出会いってあるんだね~感動しました・・・

    • backtothenature より:

      石井ひろみさん

      コメントありがとうございます!人生を変える出会い、予期せぬタイミングであるもんですね。日本での生活が、一気に具体的になって楽しみになりました!

      ちょく

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