カジランガ国立公園からニュージャルパイグリへ〜大騒ぎの夜行列車

おだやんです!

カジランガ国立公園でエレファントサファリ&ジープサファリでサイを飽きるまで見た、おだやんとちょく。いよいよカジランガを離れ、ネパールへと大移動開始!

カジランガからグワハティへ悪路再び

サイも思う存分見れたしご飯もおいしかったし、大満足だったカジランガ国立公園。

サファリと茶畑しかないカジランガだけど、なんやかんや楽しくて結局4泊もした。

荷物をまとめて次の国ネパールを目指す!まずはグワハティ駅へ移動!

3日間、ご飯を食べに行く度に歩いた茶畑ロード。

両側が茶畑になっているこの道は景色が最高で、歩くだけで楽しかったんだけど、歩くのもこれで最後。こんな素晴らしい場所に来れて良かったなあ。

さて、バスに乗る前にいつものレストランで早めのランチ。

ネパールまで大移動するからパワーを付けなきゃと思って豪華にゆで卵とカレーとチリチキンを注文。

おやつにポテチも買って全部で240ルピー(=360円)

これがすごい美味しかった。ちょくのこのかぶりつき方を見れば、どれだけ美味しいか分かるはず。

店のイケメンお兄さんともお別れ。

ちょくはこのお兄さんを見る度に目がハートマークになってました。

食後にレストランの向かいにあるレストラン前をウロウロしてると、ちょうどチャイを沸かしてた。

美味しそうだったから1杯飲む。美味い。

大通りで待ってると、12時ちょうどにグワハティ行きのバスがやってきた。1日にたくさんのバスが走ってるそうで、待ったのは30分くらい。手をあげてバスを止めて乗車。

グワハティまでひとり250ルピー(=375円)

座席狭めのローカルバス。

行きと同じように路面のバンパーに減速せずに突っ込むから、その度に衝撃でお尻が浮く。インド・ネパール間のバスも中々の悪路だけど、この区間も結構しんどい。ちょくは小さくて軽いからぴょんぴょん跳ね上がって大変そうだった。

そこそこの悪路でも寝れる自信があるけど、これはさすがに寝れない!

車窓から何度か公園内のサイが見れた!揺れは酷いけどサイが見れたから良しとしよう。

途中何度か休憩で停りつつ、バスは17時半にグワハティのバスターミナルに着いた。

 

でも駅までは遠い。

ターミナルの出口では、オートリキシャの客引きがあまりにもしつこかった。めげずにミニバスを見つけ駅へ移動する。ひとり30ルピー(=45円)

とりあえず駅前の食堂でターリーを食べて腹ごしらえ。

夜行列車でニュージャリパイグリへ

夜行列車のチケットを買いにグワハティ駅へ。

夜だけど治安は問題ない。とりあえず窓口で当日券を購入。

グワハティからニュージャリパイグリ駅までの当日券はひとり130ルピー。この後3等寝台の車内で追加の寝台料金をひとり200ルピー払ったから合計で330ルピー

直前にならないと停車するプラットホームが決まらないのはめんどくさい。

構内のアナウンスはインド訛りの英語で、スピーカーの音もかすれてて聞き取りにくい。なので何度も電光掲示板を確認しに行った。

22時に遅れることなく列車がやってきた。

入り口近くはトイレがあってとても臭い。これが地味に辛い!

大騒ぎの車内

当日券しかない人は空いてる席を取って、乗務員に追加料金を払う仕組み。

2等車はだいたい空いてないので、いつものように1番安い3等寝台に乗り込み空いてる席を確保し、その後乗務員に追加料金を払い、その席を我々のものとした。

しかし一安心したのもつかの間だった。

 

1時間後、別の停車駅で大量の乗客が乗ってきて、その中のインド人女性との間で席を巡って大騒ぎになった。

以下インド人の発言はヒンドゥー語なので推測

インド人女性「あれ、あたしの席そこなんだけど!」

俺「え?」

停車してすぐの車内は、大きな荷物を持って席に移動する大勢の乗客でごったがえしてる。そんな中女性は我々に向かって大声で叫び続けた。しかし言葉が分からないし英語も通じない。

周りにいた英語が話せる人も

「お前ら降りろ!」

「お前らのチケットを見せてみろ!」

と叫び始めた。

そう言われても当日券に乗務員がシート番号をペンで上書きしたものしか無い。

「それは無効だ!」

おそらくそんな事を言ってるのだろうか、叫び声は止まない。相手が外国人だったためか車両全体が大騒ぎに。

騒ぎの中、騒ぎと関係のない夫婦が我々の事を罵りはじめた。すっこんでろ。

「あなたのチケットを見せてくれ」

そう言ってチケットを見せてもらったけど、どこにシート番号が書かれてるか分からないから、その女性の事が信じられなかった。

「我々もお金を払ってこの席を確保した。とりあえず乗務員を待って話をつけてもらおう」

そんなことを言っても無意味だった。最初は「他に席は無さそうだし、ゴネればどうにかなるだろう」なんて思っていたけど、たぶんこっちに非がありそう。

それもそのはず。乗務員は予約システムを見れる端末なんか持っておらず、座席表をもってるだけ。叫んでいる女性は正しいのかも知れない。なんか無駄にゴネて悪いことしたなあ。

なので席を明け渡し、ごったがえす車内で荷物担いで再び空き座席を探すことに。

2人並んだ席はどこにもなかったけど、30分以上探し回ってようやく1人のおじさんに頼み込んで隣同士の席を確保できた。

やまない中国人蔑視

そんななか我々を罵っていた夫婦は最後まで「チャイニーズうんたら」と我々が前を通るたびに睨み続けた。

《日本人を見て「中国人のクソッタレ」と非難する》

どこから突っ込んでいいか分からないけど酷い差別であることには違いない。

そう言えば、カジランガのサファリ中でも、我々の姿を見たインド人がすれ違うジープから「ファッキンチャイニーズ」と罵ってきた。

今いるアフリカでもそうだけど、中国人はよく思われてない。というかバカにして良い対象だと思われてるかのよう。なぜなら「日本人です」と言うとみんのコロッと態度を変えるから。

中国人に間違われることは何も問題ないし何も思わない。

というのも我々にとってスウェーデン人とノルウェー人の違いが分からないように、きっとインド人にしてみたら東アジア人に見えるんだろうし、それは良いとする。

許せないのは中国人への蔑視。それは日本国内のネットを見ても同じ。中国人蔑視をする人に言いたいのは

「あんた中国の何を知ってんだ?行ったことあんのか?」ということ。

「中国で何かが爆破した!」みたいなネット上のトンデモニュースか、中国人の観光客団体しか見たこと無くてイメージで差別してるんだろうか、理由は分からない。

テレビやネット上での《悪いイメージ》を真に受けて、他国を心の中で差別するごく少数の日本人にも同じことが言える。それに例え中国で中国人に嫌なことをされた経験があったとしても、中国人を差別していい事にはならない。

中国、良い国なのになあ。

我々夫婦は中国を旅中、大勢の中国人に助けてもらったし、これまで15ヶ国くらい旅しているけど助けてもらった回数が1番多い国は中国だった。だから中国も中国人も大好き。

そういう経験もあって中国人差別に対して非常に腹が立つ。

むしゃくしゃした気持ちと蒸し暑さで、なかなか寝付けなかった。

・・・

早朝、列車はニュージャリパイグリ駅に着いた。

昨日の大騒ぎと蒸し暑さがウソだったかのような、涼しくて爽やかな天気だった。

・・・

さて、ここからジープに乗り込み8ヶ国目となるネパールへ向かう。しかしまたもやトラブル発生!

続く!

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1 個のコメント

  • アーヤ より:

    おだやんさん、ちょくさん、はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。いつも臨場感溢れる記事で世界の広さを実感させられております。今回コメントを残したいと思ったのは、中国の方への差別について。おだやんさんたちのおかげで中国の魅力を知ることができましたし、おだやんさんたちが感じていらっしゃる憤りもすごく理解できます。私もその国が好きで人が好きな人種のことを表面的な部分だけで差別されるのは理解できません。ただ、一つお伝えしたいのは、旅行者の行いがその国の評価になってしまうということ。私はずっと旅行業に携わりここ数年モルディブを販売しています。実際何度も足を運んでいますが、中国の方のマナーは決していいとは言えません。危機に瀕しているサンゴの上に立ったり、ビーチにいるカニを捕まえてポットで茹でて食べたり、バスローブのまま海で泳いだり、美しい海に何度も痰を吐いたり。。空港でも並ばずに横入り。私が15年前にフランスにいた時は日本人もまだ海外に慣れておらずマナーがなっていなかったので、かなり差別され軽視されました。でも現在は礼儀正しい国民ということで、逆に親切にしていただくことが多いです。そして私も日本人の評価を下げないよう、その国のマナーを守るようにし、そして日本の文化を伝えるよう努力しています。中国の方もどうかそのマナーを学んでいただきたい、そして中国の良さを世界に伝えていただきたいと思います。おだやんさんたちの旅行記を拝見していると、マナーを守ること、親切であること、壁を作らず人に歩み寄られているのがすごく伝わります!これからも日本人の代表として秘境を旅されて下さい。これからもブログ応援しております。

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