おだやんです!
宿も道路もない秘境村・ダルミジャにやって来てお目当の温泉に入ったおだやんとちょく。温泉の後は、村でホームステイをすることに!
心温まるホームステイ
村の青年、ロケンドラとドンクマルに案内してもらい村の露天温泉に入ることが出来た。川の氾濫で壊れかけてはいたものの、温かい温泉だった。
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谷底にある温泉から再び山道を登って村へと戻る。
さて、この村には宿がない。
宿難民の我々にロケンドラはすかさず「僕の家族が住む新居は離れた場所にあって遠いから、お母さんが住む実家に泊まっていきな」と案内してくれた。
「もてなす事が当たり前」
ネパールでは昔から山を行き交う商人や旅人をもてなす習慣があると聞いたことがある。でもそんな習慣以上のものをロケンドラやドンクマルから感じ取れる。
久々のお客をもてなしたくて仕方がない!とウキウキしているよう。
断崖絶壁の道から村への案内から始まり、村から温泉へ連れて行ってくれ、しまいには実家への招待・・・
夫婦ともに何度「サンキュー」と言ったかわからないくらいサンキューを連呼した。本当に感謝感激雨あられでございます。ロケンドラ、ありがとう!!
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「さあさあ、ウチに入って!さあさあ、マットを敷いたからここに座って」
そんな手厚いもてなしに、最初は日本人らしくどことなく遠慮していた我々夫婦。
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隅の方で遠慮がちにモジモジしていたら彼が
「もっとくつろいでいいんだよ!自分の家と思って!さあ!」と松岡修造みたいな熱い視線と口調で遠慮を解きほぐしてくれた。
「さあさあ、おやつのポップコーンを作るからちょっと待っててね!」
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年下とは思えないほどの対応に「自分だったらこんなに手際よく人をおもてなしできないなぁ」とちょっと恥ずかしくなった。
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おやつにポップコーンって欧米か!と思うけど、ネパールではどの村でも自家製ポップコーンが食べられている。
ここでネパールって素晴らしい!と感動したことが。
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トウモロコシの芯がなんと
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薪代わりになること!
何でも無駄にはしない山村の知恵に夫婦ともに感動。
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ちょくもポップコーン炒りに挑戦!
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そして完成。
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味付けは塩のみで、素朴で美味しい。
バターギトギトのポップコーンも好きだけど、将来子どもに食べさせるなら断然こっちの方がいいなと思った。
こういう暮らしいいなあ・・・
さらにネパール版焼酎のラクシー(ロキシー)も出てきた。ちょくは飲めないから俺だけご馳走になったんだけど、ラクシーって本当に家によって香りや味がかなり違う。
この家のは本当に飲みやすくて美味しかった。あまりに美味しくて4杯くらい飲んでほろ酔いに・・
子どもたちと遊ぶ
俺がドンクマルたちとラクシーを飲み交わしている間に、ちょくはこの家に集まってきていた村の子どもたちと遊んでいた。
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一番右がロケンドラの姪っ子でこの家に住むラクシュミちゃん。
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ナマステ〜のポーズ。
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家のすぐ前に学校があって、グラウンドでは男の子たちがバスケに夢中。
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家の前を通る村の人たち。
ほろ酔いの俺も合流してみんなで遊ぶことに。
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みんな鼻水タレまくりでいかにも子どもって感じがして可愛い!
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この旅で発見した絶対子どもにウケるカメラ遊びをしてみた!
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シャッタースピードを下げて、シャッターを開けているウチにわざと顔をブラす。
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このブレブレの写真が子どもにものすごくウケる!(万国共通で、8歳くらいまでなら心を鷲掴みにできます)
みんなもやってみて!というと・・・
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ブルブルブルブルッ!(子ども)
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ブルブルブルブルッ!(28歳)
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もうこの自分たちのブレた写真を見ると楽しくて仕方がないみたいです。笑
そんな感じでブルブルして遊んでいると、一人の少女のお父さんが迎えにきた。
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父「おい!家に帰る時間だぞ!」
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娘「ヤダヤダ!」ブルブルッ!!
父「コラ!言うこと聞きなさい!」
娘「ヤダヤダヤダヤダ!」ブルブルブルブルッ!!
抵抗しながらも写真のためにブルブルし続ける娘と、ブルブルする娘を引っ張るお父さんがコントみたいだった。
晩御飯はもちろんアレ
日も暮れて晩御飯の時間に。
ロケンドラは自分の家に帰ったんだけど、ドンクマルは英語が話せると言うことで付き合ってくれた。
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ロケンドラの実家に、この家とは関係のない俺ら夫婦とドンクマルがいる。なんか不思議。
ドラえもんで例えるなら、のび太不在の野比家に、通りすがりの旅人夫婦とジャイアンがお邪魔している感じ。
ドラえもんで例えてしまったことでなんか余計に不思議な説明になってしまったけど、この時思ったのはこの村にはいい意味で家と家の間に垣根がないということだった。
村人が突然フラっと家にやって来て、勝手に居間に上がり込んでおやつを食べてまたフラッといなくなる。
日本人の感覚からすると「え?!ちょっと待って!」ってなるけど、この村のみんなは家族みたいな関係だった。
みんなで子どもの面倒をみて、みんなでおやつを食べて、みんなで協力して生きていく。
日本をはじめ、先進国が失いかけている古き良き社会。こっちの方が幸せな気がするんだけどなぁ。
・・・
さて、おばあちゃんはせっせと晩御飯の支度中。
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料理するおばあちゃんを横目に孫のラクシュミちゃんとカメラとライトで遊ぶ。
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猫。
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ドンクマルが描いた星。
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チョウチョ。
この日のメニューはもちろんダルバート。
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おばあちゃん特製の自家製チリペースト。美味しそう!
こちらがロケンドラ家のダルバート!
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めっちゃうめえ。
このブログを見ている人は「こいつらネパールで毎日ダルバート食ってんな」と思うかもしれないけど、ネパール人の晩御飯は基本的に毎日ダルバート。嘘みたいだけど本当の話。
俺も最初は毎日はさすがに飽きるんじゃ・・・なんて思ってたんだけど、日本で言うところの「煮魚定食」がいろんなバリエーションがあるのと同じで、材料の豆の種類、おかずに使う肉や魚と組み合わせは無限だし、ダルスープのスパイス加減も変えられるし全然飽きない。
もちろんお代わりしないと「え?美味しくなかった?それとも病気?」と思われるので限界までお代わりし続けました。
ご馳走でした!
・・・
食後、ラクシュミちゃんがキッチンで宿題。
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ライトの灯で勉強だなんてなんて偉い子なんだ・・・と思いきや。
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すぐにおばあちゃんのスマホに夢中になってしまう。
こんな何もない秘境でも、時代の波には抗えないようです。
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今夜の寝床は、いつもおばあちゃんが寝ているベッド。ロケンドラ家の皆さん、本当にありがとうございます!
歩き疲れたし、温泉にも入ったし、お腹いっぱいで今にも倒れそう・・・
おやすみなさい・・・
・・・
「さあ、タカ(英語圏でのニックネーム)行くぞ」
「え?」
「時間だ!」
「え?なに?」
これはまさか・・・
男たちの酒宴
俺だけドンクマルに「飲みに行こう!」と連れ出され、月明かりの中、友達の実家に向かう。
そこには待ってました!と言わんばかりに友達3人と、その家の両親が待っていた。
「ウチのラクシーはどうだ?美味いだろう!そうだろう!ハッハッハッー」
なんて言いながら、そこのご両親が自家製ラクシーを熱燗で出してくれた。
ダルバートの食べ過ぎで胃にはあと100mlくらいしかスペースが無かったけど、みんなの好意を断れず学生時代並みにゴクゴク飲んだ。ラクシーって飲みだすと止まらないくらい飲みやすい。
そして炒った豆とグランドアップルというフルーツがおつまみに出て来た。
このグランドアップルが謎すぎる食べ物だった。後日、別の記事で詳しく説明しますが、見た目はサツマイモ、中身はオレンジ色の大根、食感はリンゴ、味は柿という謎具合。
あまりに不思議がってたらお土産にごっそりくれた。
ラクシーを5杯くらい飲んだかな?もうフラフラな感じだし、みんなも家を出る準備をしていたから「そろそろ帰る時間かな?」と思って「今日はありがとう!」なんて言ったらみんなに一斉にツッ込まれた。
「ええ?何言ってんだ!これからだぞ?」
「ええ??!」
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村が寝静まった時間に、村の男子4人と村の商店へ。
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商店を酒場代わりに使ってるって感じだった。
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我ながら顔が疲れてる。
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外国人が村に泊まりに来たのがかなり珍しいのか「今宵は酒宴じゃ〜!!」って雰囲気だった。
男子の一人が「おばちゃ〜ん!いつもの〜!」って何かを注文。
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とてつもなく辛いポップライスが出て来た。
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ネパールでメジャーなツボルグビールを10本以上空けたと思う。
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一緒に飲んだメンツ。
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この中で唯一名前を覚えているドンクマル。
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日本でモテそうなイケメン。
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青ジャージの彼の弟は日本で働いているそう。右の強面の彼は俺よりちょっと年上で、「俺まだ独身なんだ・・・」ってボヤいてた。
正直酔いすぎてあんまり記憶に無いけど、とにかく楽しかったのだけは覚えてる!
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飲み会が終わったのは12時近く。彼らはお酒もタバコも何もかもおごってくれた。
こんな風に男同士の飲み会を開いてくれて、一緒に楽しもうとしてくれたことが何よりも嬉しかった。
・・・
地図アプリにも出てこないし、道路も通って無いし宿も無いダルミジャ村。
興味本位で来てみた我々を、村総出で歓迎し、もてなしてくれた村。
間違いなく、この旅で一番感動し思い出に残る場所のひとつとなった。
またいつか戻りたいなあ。
・・・
さて、次回は秘境温泉巡りトレッキング記事の最終回。翌朝もダルミジャ村にておもてなしが続きます!
続く。
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