おだやんです!
南極ツアーまでの間、ワークアウェイという制度を使ってホームステイをすることにしたおだやんとちょく!ワインの産地カファジャテで、これからゲストハウスを開業するご夫婦の元でホームステイをしたのですが、前回の仕事編に引き続き、今回はその生活について!
アルゼンチンでのホームステイって一体どんな感じ?
ホームステイ生活編
半年後にAirbnb(民泊)開業に向けてゲストハウスを建設中のご夫婦の元でホームステイを始めたおだやんとちょく。
暮らすことになったのは建築中のゲストルーム・・・え
まだベットや家具はもちろん揃ってないし、冷蔵庫とか洗濯機が置かれた物置状態だった。とりあえずエアーマットをもらってそこで寝ることに。
ホームステイってこんな感じでしたっけ。
まあこういうサバイバル的な暮らしは全然大丈夫だとして。この土地は何が大変って・・・
砂。
砂がすごいんです。
それも超細かい砂。
ワインの産地だけあってほぼ砂漠みたいな場所だから、部屋の中に毎日細かい砂が溜まっていく。その掃除が本当に大変だった。
「日本ってジメジメして嫌よね〜地中海性気候がいいわ〜」なんて言ってるそこの人!
砂、まじで辛いんです!ジメジメがいかに素晴らしいことか、初めてわかった気がした。毎日砂だらけになるか、ジメジメでカビだらけになるか。俺はカビの方が断然マシ。そのくらい砂って面倒。
だって履いても履いても風に乗ってどこからともなく侵入してきてベットや服が砂だらけになる。
ああ先が思いやられる・・・・
まあ寝床があるだけ良いですよ。
次なる問題はトイレ。そもそも部屋にトイレがない!あるのは母屋だけ。
しかも母屋のトイレも壁がまだ取りつけられていないから、いろいろ丸見え(笑)
トイレを使うときは「トイレ使いまーす!」と言ってベニヤ板をズルズル移動させて即席の壁を使って用を足す。好きなときにトイレが出来ないってちょっと大変だったな。
ちなみに我々が暮らしていた部屋にはホームステイを初めて3日目にようやくトイレ本体がやってきた。とりあえず便器がやってきただけで、設置はまだ先だということで、ただただ便器が部屋に置いてあるだけでした。おい!(部屋のトイレは最後の1週間で使えるようになりました)
ちなみにシャワーは?というと、外で水浴びでした。
フェルナンダ(奥さん)が「まだシャワーがないから、コンロでお湯を沸かして水で薄めてトイレで浴びてね」と言われたんだけど、まずお湯を沸かせるコンロが母屋にしかなくて火力も弱いし、トイレが一つしかないからそこでお風呂を浴びると独占しちゃって気まずい。ちなみになぜトイレかというと、唯一排水溝があるから。
結局ホームステイ三日目ぐらいからお湯を沸かすのが面倒になり、わざわざトイレで浴びるのも面倒になり、外の手洗い場でキンキンに冷えた水でシャワーを浴びるようになりました。毎日昼間になると外で水浴びをする謎の日本人二人組・・・。
普通のカップルなら彼女の方が「私こんなの無理!温かい湯舟がなきゃイヤ!」とか言って発狂するかもしれないんだけど、我が家のちょくはタンクトップにステテコで「クゥ~、凍えるぜ!!一気に浴びるぜ~!」と物おじせず豪快に水浴びをしていて、我ながらたくましくなったなぁと成長を感じました。
トイレ、お風呂、寝床・・・なかなか不便だけどすぐに適応できたのは、この旅で鍛えられたからでしょうか。ちなみにここでの生活にはもちろんテレビやwifiはない。思っていたよりもサバイバルなホームステイに最初は困惑したけど、その辺はネパールで1ヶ月山にこもってたから慣れててよかった。
さて、食生活というとこんな感じ!
作ってくれるのは基本的にご主人のフューリオ。奥さんのフェルナンダも料理できるけど、担当はフューリオなんだとか。
いつもいろんな料理を作ってくれた。
別にアルゼンチンの料理とかじゃないらしく、余り物でできる創作料理なんだとか。
ランチは基本的に外で食べる。
最高!
夜ご飯はよく一緒に作った。
母屋もまだ建築途中で、キッチンとダイニングは夫婦が仮の寝床にしているゲストルームを使った。ものがごちゃごちゃしてて、そういうの嫌いなおだやんとちょくは後日超絶整理整頓しました。
時には一緒にパンを作ったり。
一緒に買い物に行ったり。
おかげで野菜の名前はだいたいスペイン語で言えるようになりました!
餃子を作ったり!
なぜか餃子にもチーズ。
中でもお気に入りの料理は、ザパジートという野菜を使った料理。
ザパジートはきゅうりとかぼちゃとズッキーニの合いの子みたいな緑の野菜。
生でも炒めてもすごい美味しいんです!
ザパジート、日本で売ってないのかな・・・
あと、フェルナンダの故郷ブラジルの郷土料理・フェジョアーダも美味しかった!
豆と豚肉を長時間煮込んだものをごはんにかけて、そこにキャッサバの粉をパラパラかけて食べるんだけど、超美味しかった。
美味しすぎて食べかけの写真しかありません。すいません。
時にはフューリオが焼きそばを作ってくれたことも!
味はともかく、気持ちが嬉しかった!
焼肉パーティも!
アルゼンチン人からすると、肉を薄く切ってチマチマ焼くことが理解できないそうです。
それにしても、ご飯が美味しいホームステイ先でよかった!
慣れないシエスタ文化
一つだけ、どうしても受け入れられない文化があった。
それは「シエスタ」というお昼寝文化。スペイン文化圏で浸透している習慣なんだけど、その文化のせいでアルゼンチン人の生活スケジュールは日本人が困惑するほど全然違うのだ。
前の記事でも書いたけど、一日の生活スケジュールがどれだけ違うかというと
アルゼンチン人の生活
9:00起床
10:00〜13:00仕事
13:00ランチ
14:00〜17:00シエスタ
17:00〜21:00仕事
23:00晩ご飯
コレがヤバイ。本当にこの生活スケジュールだけは最後まで慣れなかった。日本人からしたら不健康極まりない!ちょくなんか、ただでさえ早寝早起きタイプなのに。。。
ちなみにシエスタの時間は銀行もスーパーも、全てが閉まります。慣れないと大変です。
休日はやっぱりアサード
休日には自転車で街に行ったり、ワイナリー巡りをしてましたが(その記事は次回)、一番好きだったイベントはやっぱりアルゼンチン名物のアサード!
アサードは骨つきバラ肉の部位名なんだけど、そこから発展してBBQ自体もアサードと呼びます。このアサードはどこで食べても超美味しいんだけど、このフューリオもなかなかのアサドール(アサードを焼く人の意味)でした!
普通は炭火で焼くんだけど、オーブンでも焼けるそう!
もちろんワインの産地なので赤ワインと一緒に!
このカファジャテの「QUARA」というワインは安くて美味しい地元で有名なワイン。
なんと1本600円ほど。でも本当に美味しい!実際このワインがリーズナブル価格帯の中では一番美味しかった。
アルゼンチンの赤ワインといえば「マルベック」という品種が有名。ワインの中でもかなり渋く重厚な部類で、お肉のために生まれてきたワインと言ってもいいほど肉と合うんです!
う〜ん、最高!
すんげーうまい!
ワインも最高!
別の休日には、大工さんたちと一緒にアサードパーティ!
実はアルゼンチンでは「家の屋根が完成したら大工さんにアサードをふるまう」という伝統があるそう。この日は前日に母屋となる建物の屋根が完成したんだとか!
もちろん、ちゃんと炭火で!
この火加減が本当に難しい。この日は大工さんの若者が焼きの担当で、3時間ずっと炭の前で汗だくになって張り付いていた。
おかげでものすごい美味しいアサードが食べられました!
いや〜楽しかったな〜!
もう肉も美味しいし、ワインの産地だから美味しいワインがめっちゃ安いし、カファジャテでのホームステイ、最高!!!
・・・
こんな感じで、生活インフラは整っていなかったり、シエスタ文化に慣れなかったりしましたが、温かい家庭料理やアサードのおもてなし、夜はお互いの国や文化のことを教えあったりと非常に楽しい時間を過ごせました。
さらに最後の方はスペイン語も少しわかるようになってきて、フューリオとの会話も弾んできたことで相手のことがより知れたのも良かったなあ。
異文化交流のススメ
ちょっと余談になるけど、今回人生で初めてホームステイを体験して改めて異文化に深く触れることの大切さに気づかされた。
日本は島国だからこういう異文化交流ってあまり体験しにくいんだけど、これから日本を背負っていく中学生や高校生には是非体験して欲しいなあ。
そしてよく日本で言われる「グローバル」って言葉の意味を考えたりもした。
今の日本では、求人広告には「求む!グローバルな人材」とか書いてたり、街中には「グローバル人材のための英語塾」とかあったりするけど、グローバルの意味がなんかあやふやで変な解釈をされている気がする。それをみて若い学生たちは「英語勉強すれば良いのか」とか「留学すれば良いのか」みたいに変に誤解をしてしまう。
グローバルというのは自分と相手との違いを理解して受け入れられる、さらにそうした心意気を持って地球規模で物事を考えられる人のことだと思う。TOEICの点数なんて全然関係ない。
ホームステイはそういう「自分と相手との違いを理解して受け入れられる」という部分を楽しく身につけられる体験。だから「グローバル」という響きに憧れる若者たちは、是非ホームステイを体験してみて欲しいなあ。
きっと何かがいい感じにどうにかなると思います。
さて、お次はワイナリー巡りの記事です!続く!
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