アルゼンチンで3週間のワークアウェイ(仕事編)

ちょくです!

南米・アルゼンチンを旅しているおだやんとちょく。

アルゼンチンのサルタで美味しいものを食べてエネルギーを蓄えた私たちが次にやってきたのは「カファジャテ」。カファジャテはワインの名産地と言われている地域なんだけど、私たちはWORK AWAYという制度を使ってホームステイをするためここにやってきました!

本日は実際に私たちが体験したWORK AWAY《仕事編》について書いていこうと思います!

WORK AWAYで3週間のホームステイ体験

WORK AWAYを利用してアルゼンチンの田舎カファジャテにやってきたおだやんとちょく。

WORK AWAYとは「ボランティアが仕事をする代わりにホストが無料で宿と食事を提供する」というマッチングサイト。2002年にヨーロッパから始まったサービスで、年間費29ドルで世界中のホスト先を訪問することが出来る。

「働く代わりに宿と食事を無料で提供してもらう」というと、仕事?技術が必要?大変そう?と思ってしまうけど、実際は仕事というよりお手伝いという感覚。「一日4~5時間、ホームステイ先でお手伝いをする」という方がしっくりくるかも。

このWORK AWAY、今では184か国に36000件、そのうち日本には161件のホストがいる。ホストは登録さえすれば誰でもできるので、もちろんこのブログを読んでいるあなたもいつでもホストになれちゃうのが魅力。

ホストがお願いする仕事は千差万別で、家事、子守、動物のお世話、ゲストハウスの手伝い、農業の手伝い、学校の補助と多岐にわたる。中には「語学向上のために話し相手になって!」というものもあるからビックリ。実際に私たちも「こどもたちに日本語を教えてほしい」というリクエストメッセージをもらったことがあるので、本当になんでもあり!

今回私たちは数あるホストの中から「Airbnb用の家作りを手伝ってほしい」という夫婦のもとで3週間お世話になることに。書いてあった仕事内容やプロフィールはこんな感じ。

「壁を塗ったり、木を削ったりしてほしい。未経験者でもOKよ!」

「カファジャテはワインの名産地!お手伝いのない日はワイナリー巡りもできるよ」

「フェルナンダは英語が話せる!もちろんスペイン語の練習もできるよ」

「仕事はそこそこに、異文化交流しましょう!」

私たちは「学びがある」「異文化交流できる」「休日も充実」という条件のもとホスト先を探していたからピッタリ。すぐにメールをして受け入れが決定、パラグアイから数日かけて(途中サルタで休憩して)カファジャテまでやってきた。

WORK AWAYがなかったらカファジャテには来ることがなかっただろうから、こういうご縁って面白いよね。ここからはこの家で3週間ホームステイしながらやった仕事内容や、仕事デーの過ごし方について書いていきたいと思います!

《初めての家作り》塗装せよ

ホストのフーリオ(夫/アルゼンチン人)とフェルナンダ(妻/ブラジル人)夫妻は第二の人生の地としてこのカファジャテを選び、Airbnbをはじめるためにまったくゼロの状態から家づくりをしているんだそう。

Airbnbをはじめるために家を自作中のアルゼンチン夫婦宅にホームステイ

来てみると、家は「やっと骨組みが出来た」というような状態。

何から手を付ければいいやら・・という感じだけど家作りは初めてだし技術もないので、まず私たちが担当したのは初心者でもできる「塗装」。

汚れても良い洋服で、壁をぬーりぬり。

窓の内側もぬーりぬり。なかなか家の塗装ってやる機会がないからうれしい。塗る前に色がついてほしくない箇所をマスキングテープで保護したりなど、いつか役立つ知識も身に付いた(気がする)。

合間にホストのフーリオと一緒にハイチーズ。60歳のフーリオはやさしいおじいちゃん感がある。

ひたすらぬりぬりして、壁をきれいに塗り上げた!

ムラのない美しい仕上がりに達成感!フーリオとフェルナンダもビューティフル!って喜んでくれてうれしい!

《初めての家作り》壁にドリルせよ

お次はこちらのキッチン。コンロ下とシンク下に棚を作るため、ドリルで穴を開けるという作業。

こんな道具を使って、キュイーンとねじ穴を開ける。

初めてこういう工具使ったんだけど、楽しい!そしてあっという間に壁に穴があいてビックリ。ちょくはまた一つ技を獲得!!

「家に穴あけてほしいんだよね~」という人がいたらぜひご一報ください。穴だらけにしてあげますよ!!

《初めての家作り》チェーンソーを使いこなす!

このワークアウェイで、おだやんはまさかのチェーンソー技術を習得。

大工の経験はないんだけど、実家が解体屋さんで子どものころから作業場でお手伝いをしていたおだやん。ちょっとコツをつかんだら、あとはチュイーーン!という音をたてて起用に気を切ったりやすりをかけたりしてました。

もちろん職人さんからしたら素人作業ではあるんだけど、物覚えの速さはさすが。今まであまりこういった作業が出来るボランティアがいなかったらしく、ホストの夫婦も「タカ、すごいわ!」と喜んでくれた。

木をやすりにかけると木くずが飛び散るからおだやんはいつも真っ白に。なかなかさまになってる!

《初めての家作り》風呂場を完成させる大仕事

さて。で、切ってやすりをかけた木は何に使うの?

正解はこちら。

お風呂場の枠!

実はここはホストが「風呂場の枠どうしたら良いかなー、もう分からん任せた!」と言って丸投げされた場所(笑)

「ノープランでここまで進めたの?!どういうこと?!」とビックリしつつ、自由にやって良いならやってみよう!と本来ゴミになってしまう小さな木のピースをパズルのように組み合わせてお風呂場の枠を作ることに。

パズルが得意なおだやんが木をきれいにカットしてやすりをかける。それをちょくがさらにサラサラになるよう目の細かいやすりで削り、ねじ穴を開ける。

地球の裏側で夫婦共同作業。まさか一緒にふろ場の枠を作る日が来るとは、一体全体人生って何があるか分からないよね。

木に一度色を塗り、ノリでくっつけ、ネジを締める!

そして木と木の間、木と浴槽の間には、水が漏れないようにゴムパッキンをきれいに敷き詰めていく。

ネジ穴にもパテ(と呼んでいた)を塗りこんで乾燥させたのがこちら。

これだとパテがトゲトゲザラザラで肌さわりが良くないので、全体が滑らかになるように余分なパテを削り落して目の細かいやすりですべすべに仕上げていく。

キレイになったら色を重ねていく!

黙々と塗る。ぬりぬり。

このあとには水が染みてこないよう防水の塗装を塗って完成★

いやー、ゼロからイチを作り出すって楽しい!

《文化の違いに戸惑った話》ランチからのシエスタ!

WORK AWAYの定めるお手伝いの時間は一日4~5時間なんだけど、それはあくまで推奨の話。実際のところはホストとボランティアが納得すれば結構自由。

今回私たちがお世話になったフーリオ&フェルナンダ夫妻はかなりゆったりした夫婦で、午前中作業(3~4時間)したらあとは自由にどうぞー!みたいなスタンス。私たちは家づくりにハマって楽しかったので午後もちょっとやったりしてたけど、中には5時間以上こき使ってくるホストもいるみたいなのでホームステイ先選びは要注意です。

3週間のホームステイ中、ランチはいつも家の庭でピクニック。

メニューは簡単に作れるパスタやサラダ、パンなどなど。やっぱり外で食べるお昼ごはんは美味しい!汗をかくほど暑くないし、午前中身体を動かして家づくりしているからよりお昼がおいしく感じられる。

ただ一つだけ困ったことが・・・それがお昼を食べる時間。大体食べ始めは14時で遅いときでは15時頃になることも。ちょっと遅いんだよね。

これはこの家に限らず南米全体に通じるところがあるんだけど、結構朝が遅いので昼もずれ込む。私は規則正しい生活が好きなので、二人に合わせて不規則な生活になるのがちょっと困った出来事だったな。

でもさらなる困ったはここからですよ、奥さん。

そう、そうです。

お昼休憩文化「シエスタ」!

スペインの植民地だったアルゼンチンはスペインのお昼休憩文化「シエスタ」が浸透している。お昼休憩自体は賛成だし、日中有無を言わさずアクセク働く日本人からしたら素晴らしい文化だと思うんだけど、ちょっと困ったことがある。

それは・・・

「夜ごはんが遅い」こと!

大体この家では昼食後~18時前後までがシエスタ。下手すればもっと遅くまで・・という時もあり結構長め。その間は基本自由に休憩なんだけど、フーリオとフェルナンダは昼寝をしていることが多かったかな。休憩後18時~20時ぐらいまでまた作業をし、大体夕飯は早くて21時、遅くて23時ということも。

ざっと一日の流れを書き出すと、

10時・・・・起床・朝ごはん
11~14時・・仕事
14時・・・・お昼ごはん
15~18時・・シエスタ
18~20時・・仕事
22時・・・・夜ごはん
25時・・・・就寝

という感じ。なんというまったりゆったりリラックススケジュール!

お昼は大体12~13時、夕飯は大体18~20時という感覚で29年間(当時)生きてきた私たちにとって、このタイムスケジュールは衝撃的だったし、何より29年間刻んできた体内時計をすぐにシエスタ時間に切り替えられるわけがない。シエスタ自体は嫌ではないんだけど、夜ごはんが遅くなるのがキツかった。

私たちと言えば、そんなに長くお昼寝することが出来なかったので自転車を借りて街へ繰り出したり、ブログを書いたりしてシエスタを過ごした。

いつでも乗っていいよ!と貸してくれた自転車。超パンクしてたのでまずは修理(笑)

シエスタの時間に開いてるカフェへ。観光地だからか、いくつかのカフェは開いていた。

真面目に勤勉に規則正しく・・・そんな教育を受けて育った私たち日本人。一方地球の裏側では休憩することに全力をささげている人たちがいるという衝撃。

夜ご飯が遅くなるのは避けたいけど、もっと「休憩する」ことに重きを置いてもいいなとシエスタを経験して思った。そして人生にとって何が大事なのか、そんな本質が見えた気がした。このことを身をもって感じられたのは、やっぱりホームステイを通じて現地の人と一緒に寝食を共にしたからだから、そういった意味ではこのWORK AWAYは本当に意義のあるものだなーと思ったのでした。

さて、ここまでが《仕事編》!

次の記事ではさらに生活を掘り下げた《生活編》をお届けします!

 

続く!

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