おだやんです!
エジプトのカイロにやって来たおだやんとちょく。
この日は、エジプト観光の王道ピラミッドへ行ってきました!そして噂のピラミッドが見えるKFCにも!
詐欺師や面倒臭い人も沢山いましたがピラミッドは想像を上回る感動でした!でもなぜかあの有名人のせいで敷地から追い出されることに・・・
詐欺から始まるピラミッド観光
この日はいよいよカイロ観光の目玉、ギザのピラミッドへ!
Nasser(ナサール駅)からピラミッドに行くには、まずLine1で2駅北のAl Shohadaa駅に行き、そこでLine2に乗り換えて9駅先のGiza(ギザ駅・ピラミッドの最寄り駅)へと向かう。
地下鉄構内は割と綺麗。落書きだらけで物騒なニューヨークの地下鉄とは大違い。やっぱりイスラム圏って民度が高い気がする。
30分ちょっとでGiza駅へ!
この時はまだ「イスラム圏だから郷に入っては郷に従えの精神でスカーフしなきゃいけないんじゃね?」ということでちょくはずっとスカーフを巻いてた。
溢れ出るマトリョーシカ感(しかも一番最後の小さいやつ)が否めない。
Giza駅に着くと出口が2つあって、どこに行けばバス乗り場があるか分からなかったので駅構内で人に道を聞いていたら、ある男性が「バス乗り場まで案内してあげるから付いておいで」と案内してくれた。
男性はエンジニアの仕事をしているらしい。エジプト人があまりに優しすぎてちょっと感動!
大通りまで連れて行ってもらったんだけど、そこにはバスもミニバンも見当たらない。
おかしいなと思って周りを見渡していると、その男性がこう言ってきた。
「ところで君たち。メインのピラミッドは人がかなりいてあんまりオススメできないよ。みられるピラミッドも少ないし。でも別のローカルな入り口があって、僕ならそこに案内してあげられるけど、行ってみない?」
なにこの急展開。
別のローカルな入り口があると聞いて、旅人として「お?普通の人が行かない場所なんて面白そうじゃん!」と思ってしまったけど、この男性は終始、普通のピラミッドの入り方を否定してたから怪しいと感じた。それにさっきから携帯ばかりチェックしてる。
お、お前、詐欺師だな!その手には乗らないぞ!
「そんなことよりも普通のバスに乗りたいからバス停の場所を教えて欲しいんだけど」
「でもさっきも言ったように、普通の入り口に言ってもつまらないよ?それよりもローカルな入り口を・・・一人100ポンドでいいから」
「興味ないから行きません。」
「ローカルな入り口を・・」
「行きません!」
男性の誘いを振り切り、駅の方に戻ってバス乗り場を探したら駅の反対側出口にすぐバス乗り場があった。ギザ駅では英語が流暢で向こうから話しかけてくる男性にはご注意を!
バスはほとんどがピラミッド行き。6人くらいの客引きが一斉に寄ってたかってきたから面倒だった。でも手前のバスから埋まっていくみたいだったので手前のバンに乗った。
Giza駅からピラミッドまでは7kmの距離で、ひとり5ポンド(=35円)。
バス内のお客さんはみんな男性で、これはこれで怖い。身ぐるみ剥がされるんじゃ・・・と思ったけど大丈夫だった。
しばらくすると、建物の隙間からピラミッドの先っちょが見えた!
すげぇ!!!ここからあの高さで見えるってかなり高いことになる!
バス降り場からさっそくピラミッドが見えた。
でけぇぇぇーーーー!!
何この大きさ。予想以上にデカいぞ!
これ実際に見ないと大きさは伝わらないけど、細長いタワーと比べて横にも大きいからものすごく巨大に見える。
もう敷地内に入る前から感動してた。
このエリアには観光客用のラクダも。
ゲートで入場券を買う。
ひとり80ポンド(=560円)。
安い…安すぎる!ほぼワンコインで世界遺産に入れるとは…
ちなみにここは世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡」の一部で、ギザのピラミッドと呼ばれる場所。ギザとはここの砂漠(地区)の名前です。
ここの名物はもちろん三大ピラミッドとスフィンクス!
右からクフ王(世界最大)、カフラー王(世界2位)、メンカウラー王のピラミッド。合わせて三大ピラミッド。
ピラミッドに向かう途中にはラクダ乗り場やお土産が並ぶ。
アジアの国々でこういうお土産屋があってもこれまで見向きもしなかったけど、エジプトとなるとなぜか欲しくなる。
欲しい…ツタンカーメンを玄関に飾りたい…
そう言えば子どもの頃、ツタンカーメンをツタン仮〜面っていう仮面だと思ってたなぁ。
ピラミッドはまだまだ遠い。
右からクフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッド。
ピラミッドに近づく前にまずはド定番のスフィンクス!
と思ったら、その場にいたおじさんが写真撮ってあげようか?と言ってくれたので頼むことに。
なんだよ、ちょくだけかよ!俺らのツーショットじゃないのかよ!しかもカメラ奪われたよ。
でも、おじさんなかなかやるじゃないか!
おじさんからいろいろ指示が飛ぶ。
この時気がついた。あ、これお金請求されるやつだ・・・引っかかっちゃったわ・・・大丈夫かな・・3000円くらい請求されたらどうしよ。
でもおじさんはいろんなアイデアを元にいろんな写真を撮ってくれる。
プロなだけにこんなトリック写真、自分たちじゃ思いつかない。
それにしてもスフィンクスにパンチとか、おじさんネタ切れなのかな?
最後はちょくとスフィンクスのキス写真。
ちょっと、初めてキスする中学生みたいな顔になってる!
これ、はたから見たらバカみたいに見えるから恥ずかしい・・・笑
さて、たくさんの写真を撮ってもらった後、案の定お兄さんから「チップをくれないと殴るぞ」と脅された。
そんなこと言わなくても払うつもりだったのに!
殴ると言われてとちょと腹が立ったから少なめに20ポンド(=140円)だけ払った。それでもおじさんは結構満足げだったし、140円でこんな写真撮ってもらえたと思えば俺たちも満足だった。殴るなんて言わなきゃ2ドルくらいあげたのにな。
スフィンクスを間近で見るにはまず石でできた建物を通る。
ここを出るとスフィンクス!!すごい人混みだった。
スフィンクス、思ったよりも小さい。
スフィンクスは神話に出てくる、ライオンの身体とファラオ(王)の顔を持った神聖な存在だそうです。
なんか思ったより小さくてガッカリだった。でもちょくと比べると大きく見えるけど。
ツーショット。
二人の中で、スフィンクスにメガネをかけるのが流行る。
昔トリビアの泉でやってたけど、スフィンクスの目線の先にはケンタッキーフライドチキンがあるらしい。
後でわかるんだけど、そのKFCがすごい絶景ポイントでした。
想像より遥かにデカいピラミッド
スフィンクスの次はいよいよピラミッドへ!
デカい!
歩いているとラクダ乗りのおじさんがかなりしつこく「ラクダに乗らないか?」と勧誘してきた。5分くらい付いてきたと思う。
エジプトはよく旅人の中で「(客引きが)三大ウザい国の一つ」と言われてるんだけど、ピラミッドに来て意味が分かった気がする。我々も久々に客引きをウザいと思った。街中んエジプト人はみんないい人ばかりなんだけどな・・・
それにしてもデカい!
遺跡や建築物に興味のない俺でも、さすがに感動するレベル。
カフラー王のピラミッドは、このさらに右にあるクフ王のピラミッドに次いで世界で2番目に高いピラミッド。
でもピラミッドが立っている地形の関係で、3つの中では一番高く見えるそうで、実際一番高く見えた。
こっちがクフ王のピラミッド。
クフ王よりも真ん中のカフラー王のピラミッドの方が傾斜が急でカッコよく見える。
この巨大なピラミッド、高さ130m以上っていう見た目も凄いけど、それより何が凄いって
これが4500年前に作られたこと。
やばい。
しかもね、14世紀にイギリスのリンカン大聖堂という教会が建てられるまで約3000年間ずっと世界一高い建造物だったらんだって!
ピラミッドやばい。
4500年前って言ったら日本は縄文時代で「ドキヤイタ。コンドハ、ナワノモヨウ、ツケテミタ。カッコイイダロ。」なんてやってた時代だよ?まだ高床式倉庫倉庫すら無かったんだよ?
やばいやばい。ピラミッドやばい。
ピラミッド見るまで建築物とか遺跡とか人工物に全く関心がなくて、万里の長城すら「へぇ〜すごい」くらいにしか思ってなかったんだけど、ピラミッドは違った。久々に人間が作ったものに感動した。
近づくにつれてますます、いかに巨大か分かってくる。
ほら!ちょくと比べるとこんなに大きい!(実は下の写真にちょくが隠れています)
どこにいるかというと・・・
ここ!!
ちょく(143cm)と比べたら1つ1つのブロックがどれだけ大きいかが分かる。
クフ王のピラミッド上部には、ピラミッドを滑らかに見せる化粧石がわずかに残っている。
昔の状態が気になる。昔はツルッツルだったんだろな。
ラクダとピラミッド。
ラクダ乗りのおじさん。
さて、ピラミッドを間近で見ていると面倒臭い人がたくさん寄ってくるから大変。
まずは俺の首にいきなりアラビアンなスカーフを勝手に巻きつけてきた青年。腕をがっしり掴んでチップ払えと脅して来たから、ムカついて彼と掴み合いになったほど。
そして馬に乗った警察の2人。1人が遠くにいて我々に「ピラミッドに触っていいよ〜」っていうから触ると、ピラミッドの足元にいるもう1人が「ダメなんだぞ!金払え!少しでいいから。20ポンドでいいから。お金ちょうだい。お願いだよ」って言ってきた。無視し続けたら去って行った。
みなさん、気をつけてくださいね。
でも嬉しいことも!
それは恒例の「あなたの奥さんと一緒に写真撮らせて!」というもの。
このピンクのお姉さんは「キャー!やったわ!撮ってもらったわ!!キャー!」ってな感じでもの凄い喜びながら去って行った。
敬虔なイスラム教徒のマダムにもお願いされた。
目以外を隠すのは超厳格なイスラム教徒の女性の証。こういう姿の女性の笑顔を見たことなかったから和んだ。
「次は私の子ども達とも一緒に写ってちょうだい!」
なんでちょくってそんなに人気なの?!普通にカワイイだけが理由だったら他にも可愛いアジア人はいるはずなのに。
実は老若男女全員が反応する超絶フェロモンが出てるからとか、前世が10回連続で蟻だったから神様が哀れんで今世はスーパー人気設定にしたからとか、いろいろ推理してみた。
もしくは俺と並んでると相対的にちょくが超絶可愛く見えるからかもしれない。
子供「見てパパ!あの男、鼻毛ボーボーで超キモいよ!」
パパ「そうだな。でもそれに比べて隣のお嬢さんはかなり可愛いじゃないか!ほら、一緒に写真撮ってもらいなさい。」
子ども「写真撮って〜」
う、うるせえ!
そんな可愛いちょくとピラミッドのトリック写真をどうぞ!
最後、変な画像が紛れてた・・・ちょくってなんでも断らないから芸人っぽい。
いや〜ピラミッドっていろんな角度から見て、トリック写真も撮ってと飽きない!夫婦でこんなに人工物に興奮したの初めてかもしれない!ピラミッド最高!
あの有名人のせいで追い出される
ピラミッドをもっと違う角度から見たいからピラミッドの周りを回ってたら、急に警官の数が増えてきた。
なんか事件でもあったの?
警官だけじゃなく耳にイヤホンつけてるSP的な人たちもウロつき始めた。ざっと数えて30人以上はいたと思う。
何があったか聞いても誰も教えてくれない。そしてこれからピラミッドを回ってお土産売り場の方に戻ろうと思ったら、警察に「ピラミッドの方はもう近寄れない。あっちの出口から出て行け。」と言われた。理由を聞いても首を横に振るだけ。
なんなんだ!こっちは金払って来てるのに!
でも警察の表情からして何か恐ろしい出来事が起こったに違いないと思い、渋々別の出口から敷地を出た。
出口を出ると、敷地の真横に隣接した高級ホテルの前にテレビ局の車両が来ていた。
実はここ、あとで分かったけどエジプトで一番格式の高いホテルで国賓が泊まるようなところみたい。
いかにも中継準備してますな雰囲気で、周りを銃を持った警官が軍隊がウロウロしていた。
これが理由か!首脳会談があって、その後に両首脳がピラミッドを散策するから追い出されたのかも。
気になって警官の一人にダメ元で「誰がくるの?」と聞いてみた。
「メッシだよ。そんなことも知らないのか?」
「メッシってあのサッカー選手の?」
「他にメッシっているかい?ハハハ」
メッシ、お前のせいだったのか。
こっちは金払って入ったのに、まだ90%しか満喫できてなかったんだぞ!なんで今日なんだ!俺の新婚旅行を邪魔しやがって!
と言いたいところだけど、調べると実はメッシはエジプト政府がサポートする医療ツーリズム(C型肝炎治療のためのエジプト渡航)のプロモーターに選ばれていてその関係で訪れていた。
遊びじゃないならしょうがない。
でも中途半端だから最後は噂の絶景が見えるKFCに行ってピラミッド観光を締めくくることに!
別の出口から追い出されたから住宅地を通って入り口へ戻る。
のどかなエジプトの住宅街。
子どもたちの笑顔が眩しい!
そして住宅地に普通にラクダがいるのが面白い!
さて、歩いていると「日本人か?」と白い帽子のおじいさんに唐突に英語で話しかけられた。
「君たち、ジャンボ尾崎って知ってるかい?実は俺は昔、ジャンボ尾崎のキャディーをしたことがあるんだよ!」とおじいさん。
その昔、ピラミッドのすぐ横にあるゴルフ場で開かれた国際大会にジャンボ尾崎が出場した際にキャディーの仕事をしたんだとか。
「ジャンボは偉大な人だったよ・・・」
エジプトの住宅街でおじいさんにしみじみとジャンボ尾崎の偉大さを語られると、「先を急いでるのでさよなら!」なんて切り出せず、「そうそう!ジャンボ尾崎激アツっすよね!スコアとかやばかったっすからね!まじリスペクトっす!」とおじいさんが満足するまで10分くらい話をした。
今日はなぜかスポーツ選手に観光を遮られるな。
絶景KFC
さて、ピラミッドの入り口前にある噂のKFCに着いた。
正確にはKFCとピザハット。物価安のエジプトではセットが300円もするKFCは高級店。
でもここでは300円じゃ安いくらいの景色が楽しめるんです。
それがこちら!
なにこの光景。
ハンバーガー食う背景じゃない。
そしてピザハット客専用の屋上はもっとすごかった!
ヒョエーーーー!!!
この日見た中で、ここからの景色が一番すごいぞ!周りを見渡しても、これほどの大パノラマでピラミッドが見られそうな建物は他にない。
もう一度言いますが、ここピザハットの屋上です。
世界で一番の絶景ファーストフード店な気がする。ちなみにここの屋上はピザハット商品を買った人しか入れません。
しばらく屋上でピラミッドを眺めた。
この巨大な建造物は4500年前からずっとここにある。そう考えると、これまでただの単語として使っていた「歴史」という言葉が、重厚で壮大なものに感じられた。
最初は「有名だからとりあえず行ってみようか?」くらいにしか思ってなかったんだけど、来てみたら想像以上に巨大で感動的だった。
もっと見ていたかったけど、日が暮れそうだったので帰路に着いた。
バスを待っている間もピラミッドが見える。行きのバスを降りた時から帰りのバスに乗る時まで1日中楽しめる素晴らしい場所だったなぁ。
ここには写真じゃ伝わらない感動がある。だから本当に来てよかった!
ブログを読んでくれている皆さん、ピラミッド、本当にオススメです!
・・・
さて、お次はカイロで人生初のオペラを観に行くことに!文化に全く興味がなかったのに、これがまた凄かったんですよ。
続く!
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