アフリカではほとんどの国で「ニーハオ」と挨拶されます。おだやんです。
最初は「俺は中国人じゃない!日本人だ!」と突っ込んでいましたが、最近は面倒になり「ニーハオ」と返しています。
「日本って経済大国だから知名度はアジアの国々の中でもかなり上だろう」なんて思ってたんですが、アフリカでは中国企業がインフラ整備を担っていることが多いため、アジア人=中国人という認識が広まっています。
肝心の日本の認識はというと“アジアのどこかにある車が有名な国”程度。他に日本について知っていることを聞くと、結構な割合で「カンフー」「ジャッキーチェン」と言われる始末。
まぁ、ウルグアイとパラグアイ、ウガンダとルワンダ、スウェーデンとノルウェーが同じに見えるように、所詮他の大陸の国の違いってそんなものなんですかね。
それでも、せめて「どこの国出身?」と聞くのが外国人に対するマナーだと思う今日この頃です。
・・・
さて、エジプトからエチオピアの首都アディスアベバにやってきた、おだやんとちょく。
この日は、ついに世界一不味い主食と有名なインジェラを初体験!そしてマラリアの予防薬を買いに行きました!
本当にインジェラは不味いの?
ついにエチオピアにやって来た!
エジプトはアフリカ大陸にあって中東だけど、スーダンやエチオピア以南は黒人が暮らすいわゆるアフリカ諸国。
もちろんテレビで見て知ってはいたけど、やっぱり実際に肌の黒い人たちが暮らす国に来ると、改めて「同じ人間なのにこうも見た目が違うのか」と驚く。そして街を歩いているとアジア人は本当に浮く。
たまに「おい、見ろよ。アジア人だぜ!」と珍獣を見るような目で指を刺されたりジロジロ見られたりする。
「すごい見られるね。」
「でも遠賀町(俺の地元の福岡の町)で黒人が歩いてたら、やっぱりみんな指差すと思うからエチオピア人の気持ち分かるわ・・」
エジプト以上に“違う世界に来た感”があって、不思議な感覚になる。
・・・
さて、エチオピアと言えば多くの旅人から「飯がマズい」と不評の国。
中でもインジェラという主食の評判は「酸っぱい雑巾みたい」と最悪。
酸っぱい雑巾って・・・さすがに、ねえ。そんなわけないよね??
その真相を確かめるべく、さっそく泊まってる宿の下にあるレストランへ!
インジェラ&シロセットと具入りインジェラを注文。(エチオピアの公用語は英語なので英語通じます)
インジェラはイネ科の穀物・テフの粉を水で溶いて発酵させたもの。
見た目が噂通り、タオルというかスポンジというか・・・雑巾!!!
一口食べると・・・
酸っぱい。
食感はスポンジ。
これは酸っぱいスポンジだ。
どことなくかすかに穀物の香りがしなくもないけど、これは酸っぱいスポンジだ。
本当に・・これが・・・国民食なのか・・・
海外の知らないグルメを味わうことが好きな我々夫婦は、できるだけその料理の良い所を見つけるのが得意なんだけど、こればかりは長所を見つけがたい。
インジェラは通常付け合わせのおかずやシロというソースにつけて食べる。
インジェラ単体で食べるのは結構苦痛だけど、シロと一緒に食べれば激マズって訳でもなかった。本当に酸っぱいスポンジだった。
でもこれだけは無理!というのがこれだった。
簡単にいうと、インジェラの中にトマトソースであえたインジェラが入っているもの。
酸っぱいスポンジの中にトマト味の酸っぱいスポンジ。
残すのは申し訳ないから頑張って食べるんだけど、これだけは無理だった。ごめんなさい。
外国人にとっての納豆ってこんな感じなんだろうなと思った。
でもこのインジェラに使われている穀物・テフはグルテンフリーな上に栄養価が高いため、キヌアに取って代わるスーパーフードとして注目を集めている穀物だそう。
つまり健康にはめっちゃ良い訳ね。やっぱり納豆みたいな感じか。
テフはほとんどがエチオピアで生産されているんだけど、ボリビアの主食でスーパーフードのキヌアが、人気が出すぎてボリビア国内で入手できなくなった現象を避けるため、エチオピア政府はテフの輸出を禁止している。このスーパーフードが世界に広まることはしばらく無さそう。
マラリアの予防薬を買いに行く!
食後はマラリアの予防薬と治療薬を買いに街へ。
エチオピア以南のアフリカではマラリアに感染するリスクがあるからエチオピアに来たらすぐに買いに行こうと決めていた。
マラリアの予防薬や治療薬は何種類かあって、強さや副作用の酷さで好みが別れるそう。
マラリア予防薬
メフロキン→1週間に1錠服用。吐き気、悪夢、鬱などひどい副作用あり。青年海外協力隊を派遣するJICAが推奨している。ドキシサイクリン→1日1錠服用。
マラロン→1日1錠服用。安心安全だが値段が高い。
マラリア治療薬
コアルテム→マラリア発症24時間以内に4錠、8時間後に4錠、2日目、3日目に1日2回4錠ずつ服用。
ネットで調べた薬局に手当たり次第入ってみることに。
1軒目はGumeri Pharmacy。(この記事で紹介したお店の場所は記事一番下に載せてます)
この薬局は予防薬兼治療薬にもなるメフロキンの値段が一番安く、1箱(1人20日分)156ブル(=780円)ドキシサイクリンは値段が他よりも高くて、コアルテムは置いてなかった。
次にライオンファーマシーへ。
メフロキンは1箱181ブル(=905円)、コアルテムは24錠で288ブル(=1440円)。
1年前に買ったという旅人のブログ記事を読んで行ったのに、ドキシサイクリンとコアルテムは処方箋無しじゃ売れないと言われた。
でもこの店には蚊除けジェルがあったので5つも購入!
後日談だけど、この蚊除けジェルはめちゃくちゃ効くって訳じゃなかった。
続いてインターナショナルファーマシーへ。(地図は一番下)
ここではメフロキンは1箱174ブル(=870円)、ドキシサイクリンはヨーロッパ製のが1錠9.5ブル(=47.5円)で韓国製のが1錠2ブル(=10円)だった。
なのでドキシサイクリンだけを買う。
薬によって、続けて飲める限度があるので、マラリアのリスクのある地域を抜ける時だけ服用することにして、以下の量を買った。
予防薬
・メフロキン1人1箱(6錠入り・6週間分)
・ドキシサイクリン1人60錠(30日分)(後日、エチオピア南部の街コンソでコアルテム〈治療薬〉を1人1箱〈24錠入り〉を買いました)
ちょくは旅の前半でインドネシアでデング熱にかかり辛い思いをしたせいで、蚊に刺されることに神経質になっていたし、ましてやマラリアは死ぬ可能性だってあるからなおさら蚊には気をつけていこうと思う。
帰り道、工事現場に漢字が書かれてるのを発見!
中国の建設会社が工事をしていた。
通りの周りには中国人作業員がたくさんいた。現地の人はこういう光景を見てるから、街ゆくアジア人=中国人と思うんだろうね。
エチオピアの首都アディスアベバは標高の高い場所にあるから暑くも寒くもなくちょうど良い!でもこの日は5kmくらい歩いたからさすがに喉がカラカラになった。
カフェで休憩。
エチオピアの物価は東南アジア並みに安い。でもインド→エジプトと移動してきた我々にとってはまあまあな値段だった。
老舗のエチオピアコーヒー屋・トモカコーヒー
この日のお目当はもう一つあった。
それはコーヒー!
エチオピアは世界でも有名なコーヒーの産地の一つ。
アディスアベバで一番有名な老舗のコーヒーショップが宿の近くにあったので行ってみた。
店内はたくさんの人で賑わっていて、韓国人の団体観光客もいた。
そしてコーヒーの良い香りが店内に充満していて、いるだけで幸せな気持ちになってくる。
天井にはフランスの小説家バルザックの名言がかかっている。
壁には産地を示す地図。
エチオピアの一大コーヒー産地はエチオピア西部の高原地帯カッファ(Kaffa)エリア。実はコーヒーはエチオピアが原産で、コーヒーという言葉はこの「Kaffa」に由来するらしい。
え?てっきりコロンビアとか南米だと思ってた!
さて、この店で一番人気の「コーヒー」と「マキアート」を注文。
老舗なのに1杯60円って安すぎる。
カウンターで出てきたコーヒーはものすごい濃くて良い香り!
一口。
ん!!!!
深みがあって美味しい!
エスプレッソほど濃くないけど、普通のコーヒーよりは濃厚。そして砂糖を入れてないのに、ちょっとだけ甘い香りがする。
これはハマる!!
マキアートも美味しかった!
店内で売られてたコーヒーキャンディも買っておいた。エチオピア関係なさそうだけど・・
店内で仲良くなったエチオピア人から写真撮って!と言われて一枚。
頼んできた割には笑ってくれないのは何でなんだろう・・
それにしてもこの店、アディスアベバに来たら絶対行って欲しい。そのくらい美味しかった。
飯がマズいだけの国じゃなくて良かった・・・!
晩御飯でリベンジをはかる!
エチオピアの宿にはキッチンがないので夜も外食。
昼間にマズい飯を食べてしまったので、夜はリベンジするため美味しそうなご飯屋を探す。
ウトマホテルがあるエリアはアディスアベバの銀座みたいな場所で、お高いレストランやカフェ、バーなどがひしめき合っている。
でもどの店もなんとなくマズそうな雰囲気が漂っている。
とりあえず色々見て回った結果、WOWバーガーというハンバーガーチェーン店へ。
だってチェーン店だったらさすがにマズいなんてことは無いでしょ。さすがに。
それにしてもこんなにチェーン感が無いチェーン店は初めて。
チキンバーガーとビーフバーガーを頼んでみた。
お!!!!
これは!!!!!
まっずううううーーーーッ!!
なんだこれは!
肉がネッチョネチョで超臭い。半分生みたい。
もはや事件だぞこれ。
どうしてこうなった!ハンバーガーなんて誰でも作れるのに、どうしたらこんなにまずく料理できるのか小一時間問い詰めたい。せめてパティをもう少しちゃんと焼いてくれ・・・
本当に二人揃って「オエーーーーッ」ってなった。昼間のインジェクタinインジェラ並みに不味かった。
人生で1日に2回もこんなにマズい飯を食ったの生まれて初めてだわ。
エチオピアでの食べるという行為は「欲求を満たす楽しい行為」というより、「栄養素を胃に詰める作業」。
なんなんだこの国は。
お口直しにちょくの希望でスムージー屋へ。
もう絶対ゲロみたいな液体出てくるよ!やばいよ!
って思ってたら、ごく普通のスムージーで安心した。
コーヒーにスムージーといい、この国は飲み物は大丈夫みたい。問題は食べ物だけだ!
食べ物でこんなにワクワクしない国は初めてだわ・・・
微妙な気持ちで部屋に戻ると・・・
トイレにヤツが!!!
蚊がいるッ!!!
マラリアーーーーーッ!!!!
マラリアの薬を買ったばかりで、マラリアにビビりまくっていた時だったから焦る。あまりの恐怖で長袖長ズボンと全身ガードして寝た。
あとで分かったけど、アディスアベバは標高が高いからマラリアのリスクはほとんど無いみたい。
でもこれから標高低い場所へと南下していくから怖い・・・
続く!
それぞれのお店の場所
1・・Wutma Hotel
2・・Gumeri薬局
3・・Lion薬局
4・・International薬局
5・・Tomoca Coffee
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