旅史上No.1の絶景!エチオピア・ダナキルツアー2日目〈色鮮やかなダロル火山編〉

おだやんです!

エチオピア北部のメケレから3泊4日の「ダナキルツアー」に参加中のおだやんとちょく。1日目は果てしない塩湖ともの凄い数のラクダに感動!

1日目の記事はこちら。

[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2017/10/danakil-tour-day1/”]

 

さて、ツアー2日目の目的地はツアーの目玉の一つ!まるで別の惑星のような色鮮やかなダロル火山へ!

ダナキルツアー2日目

朝6時に起床。

昨夜は熱風が吹き荒れてて暑くてなかなか寝付けなかった。暑すぎるからパンツ一丁で寝たら、今度は明け方にかなり冷え込んで凍え死ぬかと思った。

気温の変化が激しい砂漠地帯での野宿って結構辛いんだな…

さすが世界一過酷なツアー!

 

まだ薄暗い中トイレへ。

トイレの場所がこれまたいい加減。

ガイド「トイレは村から少し離れた砂漠だ。ウ○チがたくさん落ちてるから分かるハズだ」

 

 

なんて動物的・・・!!

 

場所が曖昧すぎてみんな「本当に…ここで…いいんだよな?」って感じで用を足してて面白かった。

 

朝ごはんはホットケーキとスクランブルエッグ。フルーツもついてきた。

エチオピアは基本的にご飯が不味いから、素朴なホットケーキか凄い美味しく感じる。少なくともインジェラの150倍はマシだ。

もう毎日ホットケーキで良いや。

 

朝から元気な村の子ども。

こんな尖った石だらけの場所で裸足で駆け回ってるのがすごい。たくましすぎる・・・・

朝ごはんを食べた後荷物をまとめて出発!目指すはダロル火山!

ダロル火山は塩湖の端っこに位置するので、塩湖の中を通って向かう。

朝からなんか暑いなと思ったら、8時の時点で28℃もあった。

さすが世界一過酷なツアー!

日中の気温は何度になるんだろう・・

歴史を感じるキャラバン

さて、塩湖に入るといきなりあるものに遭遇した。

それは凄い数のラクダの列!

街から塩湖の地平線までずっとラクダの列が続いている!

誰もが「す、すげえぞこれは・・・」と息を飲む光景だった。

これは塩を運ぶためキャラバンで、ほとんどがティグレ族という民族。彼らはベルハアレの街から57km離れた塩の採掘現場を4日かけて往復するのだそう。

1つのキャラバンが25頭ほどのラクダを引き連れていて、そうしたキャラバンが何十、何百と続いてる。

空気が霞んでいて写真じゃ伝わりにくいけど、下の写真の地平線までラクダの列が続いているの、分かるかな?

数万頭はいる気がする。

数も凄いけど、ガイドから聞いた情報の中でもっと感動したことがあった。それは、この塩キャラバンが1000年以上もの間、ほぼ毎日続いてるということ。

それを聞いた瞬間鳥肌が立った。ピラミッドもそうだったけど、歴史の厚みというのを生で見られるというのは貴重な体験だと思う。

朝から感動!

色鮮やかなダロル火山へ!

ラクダを見た後はひたすら塩湖を突っ走る。この塩湖の名前はアサレ塩湖。最も低い場所で海抜マイナス120mもあるそう。

天気は残念な感じだけど、地平線まで真っ白な世界はやっぱり見ていて飽きない。

ダナキル砂漠はエチオピア、エリトリア、ジブチの3国にまたがる砂漠で面積はおよそ14万k㎡。北海道と九州を足した面積よりも大きい。元々は紅海だった場所なんだって。エチオピアに来る前にちょうど紅海でダイビングしてたのもあって、めっちゃ「へえ〜」と思った。

そしてここは地球上で最も低く、最も暑い場所の一つ。暑い時には気温がなんと50℃まで上がるそう。ひぇ〜。

1時間以上走ると、遠くに低く盛り上がった地形が見えてきた。

この低い丘のように見える場所が本日の見どころ、ダロル火山!

車を降りて中心部へ歩く。

歩き始めて15分くらいで、遠くに何やら地面が黄色くなった場所が見えてきた。

そして微かに硫黄の匂いも。

 

近づいてみると…

 

 

 

 

 

!!!!!

なんだここ。

鮮やかすぎて目がチカチカするし、硫黄臭で鼻もチクチクする。

でもそんなのどうでもよくなるくらいすごい光景だ!

そして予想以上に広い!

この黄色い場所は他にもいくつか点在してて、一番大きい場所(上の写真)はサッカーコートサイズくらいあったと思う。

さらに凄いのはこの緑色

異次元すぎる。

まるで大量の絵の具を地面にぶちまけたみたい。本当、同じ地球とは思えない。

地中から吹き出す熱された塩水が地表の硫黄やカリウムなど鉱物と反応してこんな極彩色になるんだとか。

この塩水が吹き出して緑色になった部分は毎年、場所や色味が変わるらしい。

ホント、地球ってすごい。摩訶不思議すぎてそれしか感想が出てこない。

地面をよく見ると、ところどころに硫黄の結晶なのか、小さな黄色い粒が散らばっている。

金平糖みたいで美味しそうに見えるけど、ものすごい硫黄の刺激臭がした。

他にもこんな地形も。

このイボイボ、場所によっては何かのキャラクターに見えなくもない。

もっと近くで見ると、細かいトゲトゲした結晶が付いていた。

ちょっと奥の方に進むと、地球とは思えない地形が果てしなく続いている。

まるで火星に取り残されたみたい。

遠くの方にも黄色い硫黄地帯が点在していた。

目の前の景色にただただ圧倒された。これはモンゴルの大草原やエベレストトレッキングで見た光景以上かもしれない。

世界一過酷なツアーと言われてるけど、見られる景色のレベルも世界一だ。

・・・

景色に見とれていると、知らない間にちょくが人気者になっていた。

この日は写真撮影に収まらず、「俺の友達とスカイプで話してくれよ!」とまで言われていた。というかここ電波通じるのかよ・・・笑

 

1時間ほどの自由時間を終えて車に戻る。

行きは後ろを振り向かなかったから気がつかなかったけど、丘の上からダナキル砂漠を見渡した景色もこれまた凄い!

火星感ハンパない。

停まっている車が探査車両に見えて、余計に他の星に来た見たいに思える。

ダナキル、感動。

ここに来るまで10ヶ月も旅をしているから正直、そこそこの絶景には慣れしてしまってたけど、ここは次元が違った。

2日目なのにすでに大満足。来て良かった、ダナキル。

ミネラルワールド

ダロル火山を見た後は、ダナキル砂漠の中にある見所をいくつか回る。

まずは塩の層が隆起して出来た“塩の渓谷”

砂も混じってるけど、基本的に全部塩!

ガイドが何も説明しないもんだから誰かが痺れを切らして言った。

ツアー客「ここはどういう場所なの?早く説明してくれよ!」

ガイド「オーケー。ここはね、塩でできてるんだ。うん。」

全員「見たら分かるわッ!」

こういうちょっとした面白い出来事をきっかけに、多国籍な参加者同士の距離が縮まるのは楽しかった。きっとガイドはあえて笑いを誘ってれたんだと思う。

それにしても参加者の国籍は違えど、ツッコミってどこの国も同じなんだな・・・

塩タワーの次は直径40mほどの茶色い池のような場所。

ここはなんと硫黄泉。地下から硫黄や鉄分を多く含んだお湯がブクブクと湧き出ている。

触ってみるとヌルヌルする。油よりも少しサッパリな感じ。北海道東部のモール温泉を3倍濃くした感じ。匂いは硫黄よりも鉄の匂いが強い。

ガイド曰くこの温泉は美肌効果があるらしく、世界中の化粧品メーカーがサンプルを採取しにやって来るほどだとか。

みんな肌に直接に塗っていた。

超過酷な採掘現場!

その後、再び塩湖を進み次の見所へ。

白くてサラッとした塩湖の中に、突如地面が凸凹した場所が現れた。人とラクダも大勢見える。

そう、ここは塩の採掘現場!

塩のブロックを掘る人、それを長方形に削る人、ラクダに積み込む人とそれぞれ役割があるみたい。

面白いことに、ここでの塩の採掘と運搬には2つの民族が携わっている。

塩を採掘するのはイスラム教徒のアファール族。その塩を近隣の街までラクダで運ぶのはキリスト教徒のティグレ族。

ここでは昔からイスラム教徒とキリスト教徒の共同作業が続いている。2つの宗教はいがみ合ってばかりだと勝手に思ってたけど、みんなが皆そうではないんだね。

ツアー参加者はたくさんいたけど、なぜかちょくだけ体験させてもらえることに。

削る道具は重くて、塩も硬くて1ブロック削るだけでもかなりの重労働だったそう。

重労働に加え、ここはラクダもぐったりするほどの灼熱地獄。

こんな中、彼らは水もあまり飲まず黙々と塩を採掘してた。

まさかこの人、ペットボトル1本しかないの??しかも昼前なのにもう中身は空っぽの様子。俺なんか10分いただけで熱中症になりそうだったのに・・・

周りには塩しかない一番乾いてて一番暑い土地で、少しの水で重労働をこなすアファール人たち。世界で見てきた人種の中でも生存能力はかなりのものだと思う。

最後に綺麗な塩の結晶をGET!

旅の調味料にしよう。

街で子どもたちと

塩の採掘現場を見終わったら今日の宿泊地へと向かう。

外の気温は40℃を超えた。

窓を開けるとサウナばりの熱風が車内に入ってくる。もちろん車にはちゃんとエアコンが付いているのでご安心を。

途中、初日にランチを食べた村を通り過ぎる。小さな村なのにイスラム教のモスクとキリスト教の教会が両方建っていた。

平和そうな様子を見ると、うまく共生してるんだろうな。

15時すぎくらいにこの日泊まる大きめの街へ着いた。

泊まるのは住宅地の中にある小さな宿。その部屋にマットレスを敷いただけの寝床。

でも屋根と壁があるだけマシ。この宿ではぬるいバケツシャワーも浴びられた。昨日は風呂なしで砂まみれだったからサッパリした。

ちょっと休んだ後、希望者だけ街の市場を案内してもらえることに。

宿から出てから街の子ども達に絡まれた。

エチオピア人の子どもってこれまで見た世界の子どもの中でも格段に笑顔が可愛い!

大通りに出ると下校中の大集団に絡まれる。

「おい中国人!写真だ!」

「おい中国人!俺の写真も撮れ!」

「おい、中国人!カンフー知ってるか?!」

もう面倒だから中国人になりすますことにした。

アチョー!って言ってカンフーっぽいポーズとると、「おい!こ、こいつ本物だぜ!!」みたいな歓声が起こって俺人気者に。

ちょくはちょくで男の子たちに絡まれてて、一人の女の子が手を引いて助けてくれて模様。

ちょくが子どもにしか見えない・・・

市場の中へ。

野菜やら雑貨やら大体何でも売っていた。

市場の中でも一番人だかりが出来ている場所へ行くと・・・

女性がバーリーという豆のような穀物を炒ったもの売っていた。

美味しそうだったので明日以降のおやつとして1袋買ってみた。袋いっぱいで10ブル(=50円)。

その後も子ども達と遊びながら宿へ戻った。

エチオピアには他の国とは比べ物にならないくらい沢山の子ども達がいる。

そしてみんな元気が良い。

中でも飛び抜けて天使だったのがこの2人!

子どもの写真ばっかり撮ってると、近所の人から「何だあのロリコンアジア人は!」みたいな視線を送られたのでって急いで宿へ戻った。

暗くなって晩御飯タイム。

キッチンを覗くと骨付き肉を煮込んでいた。というか・・・

ほとんど、骨。

ボッタくりかな?

メニューはインジェラとチャパティに、それらをディップする数種類のソース、そして骨。

インジェラが人気なさすぎてかわいそうだった。

俺はメケレで美味しいインジェラに出会ってから、インジェラが嫌いな訳ではなくなってた。

この日の晩御飯は4日間のご飯の中で一番美味しかったかな。エチオピア料理としてはかなり頑張ってる方だと思う。

でもツアーに参加してたアメリカ人のおっさんはインジェラを食べた瞬間トイレで吐いてて、「こんなクソまずい料理食えるか!」ってセリフを吐き捨てて宿を出て行った。たぶん街に食べに行ったんだろう。

確かに異国の料理に慣れていない先進国の人にとっては吐くほど不味く感じるのかもしれないけど、一生懸命作ったシェフが可哀想だし、マナーが悪いなと思った。

食事の後、ガイドリーダーから翌日に控えたエルタアレ火山トレッキングの注意事項についての話があった。

注意事項を話した後、彼が一言。

「約束する。明日は君たちの人生で最高にグレートな絶景が待っている!」

ギョロっとした大きな目で大真面目に凄い約束を言い放った。

これを聞いて尚更ワクワクしてきた。

 

夜、雷雲が宿の真上を通り過ぎて行った。

よし、晴れるぞ!

待ってろエルタアレ火山!

 

今日の猫

宿にいた猫。

毛並みが整っていて超モフモフ。骨をあげたら友達になれた。

 

3日目に続く!

コメントを閉じる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA