アディスアベバから鳥とカバの街Ziwayへ!疲れるアフリカのバス移動【宿情報あり】

ちょくです!

エチオピアに来てからかれこれ15日。

今日はアディスアベバを出て、Ziwayという街へ!

バス乗り場に行くだけで疲れる

2017年3月30日

エチオピアに来た最大の目的・ダナキルツアーを無事に終え、北部の町メケレからエチオピアの首都アディスアベバに戻って来たおだやんとちょく。

アディスアベバで泊まったWutoma Hotelの窓からの風景

ダナキルツアーが結構過酷なツアーだったから、ここでは疲れを取るために3日間ゆっくり過ごした。そしてここでこれからの作戦会議。

エチオピアの見所はいくつかあるけれど、日本人旅人にメジャーなのは北部のダナキル砂漠と南部の少数民族巡り

私たちは「ダナキル砂漠でエルタアレ火山を見ること」がこの国に来た最大の目的だった。一方少数民族にはあまり興味がなかったので行くつもりはない。あわよくば道中ちょこっと遭遇できれば良いかなという感じ。

エチオピアの首都アディスアベバは国のちょうど真ん中に位置していて、東西南北どこへでもいける。ダナキル砂漠を巡り十分満たされた私たちはこのあとどこへ行くか全く決めていなかった。

さて、これからどうしよう。このまま一気にケニアに南下することも可能だけど、それではちょっと味気ない。地図をよく見ると、南下する際に通るメインロード沿いに湖が点在しているのに気づいた。

黒い円で囲っている場所が湖が点在する場所

ケニアに陸路で南下するにはArba Minch(アルバミンチ)という街を経由する必要がある。ならば、この点在する湖のうちの一つに行ってみよう!

この複数の湖の中ではAwassa(アワサ)湖がダントツ有名で観光地なんだけど、せっかくなら違う湖を攻めてみたい!ということでアワサより北にあるZiway(ズワイ)湖に行くことに!よーし、決まり!

アワサに比べると全然情報がないけれど、行けばきっと楽しいだろう。何もなくても湖でまったりできればそれで良い。うおー楽しみだ!

・・・

さて、出発当日の朝。

おだやんはエベレストトレッキングの時に激安で買ったノースフェイスの偽物シューズを捨てた。

エベレストトレッキングでは歩き始めて一週間で壊れた靴。靴はやっぱりちゃんとしたものを買わないとダメだね、って教訓になりました。それにしても底の作りが簡素すぎ!

いやー、これこそ「安かろう悪かろう」だわ。この出来事以降、旅中に安いものを見つけてもすぐに飛びつかなくなりました。

まず徒歩で向かうのは、ミニバス乗り場。

今日の移動はミニバス(市内をメインに回るやつ)に乗って長距離バス乗り場へ行き、そこから長距離バスでZiwayまで向かう感じ。乗り換えは一回だけだから、そこまで大変ではなさそう。

ミニバス乗り場。明確な看板はない。

ということで、まずはミニバスでアラデからマルカートへ向かうんだけど・・・

これが厄介だった。

ミニバスは集金係のお兄さんが車体をバンバン叩きながら行き先を叫んでやってくるんだけど、なんて言っているか全くわからない。ウラアアアーって何かシャウトしてる。しかも、バスが到着するや否やドワーッと客が入り口に押し寄せて、揉みくちゃになりながら乗り込んでいる。市内バスに乗るだけなのに、いちいち激しい。

しかも「このバスはマルカートに行きますか?」って聞いている間に車に人が突進して行くから、マルカート行きとわかった頃にはもう入り込む隙間がない。ウロウロしてよそ見をしていると、体の大きなおばちゃんにヒップアタックを食らう。

これは・・・戦いだ。

私たちは到着したミニバスがどこ行きか聞くのをやめて、「マルカートに行くお客さんを探してその人が動いたら一緒に動く」という作戦に出た。この戦いはスタートダッシュが命だから。

早速マルカートに行くというおばちゃんを見つけ、一緒に待機。そしておばちゃんがバスにダッシュした瞬間・・・

私たちもダッシュ!!!

「ちょく、右奥だ!」

「ああ!おばちゃんに潰される!」

「負けるなあああ!」

バスに駆け寄り、おばちゃんのおしりにも勇敢に立ち向かい、どうにか乗り込むことに成功。

なんか、すごいエネルギー使うんですけど・・・

さっきスタートダッシュでお世話になったおばちゃんに「私たちもマルカートに行きたい」と伝えたら、なぜか車内の乗客が「あのチャイナはマルカートだ」みたいな共有をし始めて、マルカートに着いた途端「おい、チャイナ!ここだぞ!」って一斉に声をかけてくれた。さっきまで激しいバトルを繰り広げてたのに優しい。ミニバスは二人で3ブル(=15円)。

バスを降りると、そこは巨大市場。

なんでも揃うマルカート。

とても大きい市場で迷路のよう。このマルカートの近くに長距離バス乗り場があるはずなんだけどな・・・マルカートが広くて全然わからない。

どこー!

人に聞いてもみんな違う場所を指差すからまいったまいった。

「あっちだ!」

「こっちだ!」

「いやあっちだろ!」

「嘘つけ!そんなわけねえ!」

もうこの繰り返し。ああ、バスターミナルに行くだけで日が暮れてしまいそうだ。

それでもめげずに人に聞いて聞いて聞いて、歩いて歩いて歩いて、あっちに行ってこっちに行って、どうにかこうにか長距離バスターミナルに到着。

や、やっと着いた・・・

大したことはしていないのに、どうしてこうも疲れるんだろう。アフリカ旅は何か一つイベントをこなすのにとても体力を要する。しかも乗り場に到着したからといって、ホッとは出来ない。

ここからはしつこい客引きとの戦いが始まる!

「ヘイチャイナアア!どこ行くんだ安くするぜ!」

「チケットカウンターに行くのでノーサンキューです」

「アワサか?!アルバミンチか?!安くする!!!」

「だからノーサンキューだってば・・」

客引きは一向に引かない。

どうして?ノーサンキューって言ってるよね?聞こえてるよね?

今までにないくらいミラクルスーパーしつこくて、しかもちょっと小馬鹿にした口調。ノーサンキューって言っているのに全然聞こうとしないし、顔近いし、声でかい。唾かかってる。会話にならないと思って無視しても、ずーーーっとついてくる。

 

これはさすがにストレスだなあ。

さらに大変なのが、外野がうるさいということ。私たちを見つけると子どもみたいにちょっかいを出してくる。とにかく気を引きたいみたいで、大きな声でおちょくってくる。

「カンフーブラザー!アチョチョチョチョ!」

「チャーーーーイナアア!」

あー頭痛い・・・。

もうほっといてください・・・。

それでもどうにかして客引きを撒いて、無害そうなおじさんにチケットカウンターの場所を聞いた。バスの後ろにある建物でチケットが売っているらしい!

とりあえず、人が並んでいる窓口に並ぶ。無事チケット買えそうで良かった・・・。

ズワイ行きのバスはないからアワサ行きを購入!ズワイで途中下車します。

バス代は一人94ブル(=473円)!

そして乗る長距離バスはこれ!ああ、やっとバスに乗れるー!!!

席に座って始めてホッとした・・・!

なにこの安堵感!!

ただ乗り場に行って、チケットを買って、このバスに乗るだけなのに、えらい時間がかかってしまった。当たり前のことが当たり前に行かない。普段使わないエネルギーをたくさん使って疲れてしまった。

これがアフリカなのか!

 

いろんな意味で、アフリカの移動はハードだということが今回分かった。しかも身体的というよりも精神的にくるからドッと疲れてしまうみたい。おだやんはともかく、私はメンタル弱いからどうにかしないと。

ああ、前途多難だ・・・。

車窓から目撃した巨大な鳥

疲れ果てたアジア人を乗せたバスは快調に進み、田舎道に突入したらそこはとってものどかだった。

はー、のどかだなーアフリカって雄大だー。

しつこい人やからかってくる人は苦手だけど、この大自然を目にしてしまうとアフリカを嫌いにはなれない。さっきまでイライラしてたのに、景色を見た途端に忘れてしまう。本当にすごい。

「おだやんはイライラしないの?」

「んー、あんまり相手にしてないからかな」

「私はバカにされるとどうしてもカチンときてしまうよ」

バカにされるとイライラして、優しくされると嬉しくなって、その繰り返しで感情がジェットコースター。だから疲れてしまうんだなー、ちょっと気をつけないとこれじゃ身体が持たないなー。

一人で反省会をしていたら見てしまった。

なんか・・・

デカイ鳥飛んでる!!!

デカ!!!!

あんなデカイ鳥が近くに飛んでたら絶対ちびる。写真だとサイズ感伝わらないけど相当デカイ。

やっぱりアフリカはすごい!これは感情のジェットコースター不可避!!

Bekele Mola Hotelにチェックイン

のどかな景色に癒されてデカイ鳥にびっくりしてたらズワイに到着。

バスの前にあった食堂の人にオススメの宿を聞いて、教えてもらったところへ行ってみた。ここが予想していたよりも良い感じ!良かったー!

泊まるのはBekele Mola Hotel。

場所はここ。

部屋はこんな感じ。

私たちが泊まったのは1泊一部屋200ブル(=1000円)のお部屋。このほかにも新しい部屋だと350ブル、新しいダブルベッド300ブル色々なタイプがある。

「連泊するから値下げして作戦」は失敗したけど、ここは毎日掃除していて使っていない部屋も朝晩換気と清掃をしていて好印象。だから二人で1000円なら良いと思う。蚊帳はあるけど穴が空いているけど、どうにかなるレベル。

トイレやシャワーは部屋内にある。

シャワーは水しかでないけど、エチオピアなので仕方ない。

ここを気に入った一番の理由は部屋の目の前にあるお庭!

この庭が最高!

毎日手入れしていて、道路沿いだけど、ガソリンスタンドの奥だからうるさくない。カラフルな鳥やトカゲがいてとってもピースフルな雰囲気。庭にはイスとテーブルがあるからゆっくりできる!ちなみにここはガードマンもいるので安心。

 

うー素敵な宿!

疲れていたけど、ちょっと心が晴れた!

やっとズワイ着いたぜー!

 

と伸びをしながら空を見上げたら・・・

 

いた・・・

 

いっぱいいた・・・・

デカイ鳥、めっちゃ飛んでる・・・

 

続く!

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