おだやんです!
気がつけば今年も終わり。子どもの頃は年末年始といえば、夜ふかしが出来て美味しい食べ物がたくさん出てきて、お年玉ももらえてと一年の中でも一番好きな季節でした。
ちなみにおだやんの好きなおせちの具は数の子で、毎年年が明ける前に全部食べ尽くしてよく怒られていました。
さて、タンザニア中部の街イリンガで色鮮やかな市場に行ったり、おしゃれなカフェに行ったりと女子力を高めたおだやんとちょく。
合計6泊もしたイリンガを後にし、いよいよタンザニア最後の街、マラウイとの国境近くのムベヤへと移動します!
イリンガからムベヤへ
朝ごはんを作って食べ、7時すぎに宿を出た。

イリンガは良い街だったなぁ。
正直何もない街なんだけど、エジプトから観光地ばかり通って南下して来た我々にとっては、何もない事が逆に良くてのんびり出来た。
イリンガでは観光地に見られる西洋化されたアフリカでなく、普通のアフリカ、本当のアフリカを見つけられた気がした。

バスターミナルに向かう途中見かけたカラフルなおばちゃん。大阪のおばちゃんが霞むくらいのインパクトだ…
アフリカの女性って流行に流されずに自分が着たいもの・着たい色を着るって感じがして本当にオシャレだと思う。
イリンガのバスターミナルに到着!

バスターミナルには朝から賑やか。
ムベヤ行きのバスが出るイリンガのバスターミナルはここ。
チケットはターミナルの前に並ぶオフィスで買う必要があった。

このCHAULA HIGH CLASSと書かれたオフィスでムベヤ行きチケットを12,000シリング(=615円)で購入。
でもハイクラスなバスはどこにも見当たらない!

「ハイクラスのバスはどこですか?」
「ハイクラスはこっちだよ」
イリンガの人たちは本当に優しい。アルーシャやモシのバスターミナルにいる、お金のことしか考えてない客引きたちとは大違いだ。
案内されたのはこのバス。

おお!割とハイクラス!
アフリカを長く旅してるとこのレベルでもハイクラスに見えてくる。
だってエチオピアなんてファーストクラスって書かれたバスが事故車ですか?ってくらいにボロかったからな…
車内の様子。

座席はかなり硬め。もう慣れたけど。
バスは8時に出発した。
途中の村々で乗客が乗り降りする度、バスに物売りが近寄ってくる。

こんな風に窓の外で目線の高さでお菓子やら果物を見せられると、つい買いたくなる!
焼きとうもろこしをモリみたいな棒に刺して売り歩く青年。

あれ硬いけど美味しいんだよな〜硬いけど。
そもそもタンザニアのバスターミナルで売ってるものの中で一番マシだから買って食べるだけで、日本で売ってたら絶対買わないけど。
でもこういう微妙な食べ物も後々良い思い出になりそうだな。
ムベヤ着
15時半頃にムベヤに到着した。

ここはムベヤの街の中心地にある中央バスターミナルではなく、ムベヤ中心地から5kmほど離れた郊外の「ナネナネバススタンド(Nanenane Bus Stand)」。地図は一番下にまとめて載せています。
このナネナネバススタンド近くにはwifiがあるようなちゃんとした安宿は無い。でもマラウイとの国境(カスムル)行きのバスはこのバスターミナルからしか出ない。だから利便性は抜群。
それにムベヤの中心地に泊まった場合、翌朝ミニバス(30分400シリング)でこのバスターミナルまで移動するのは面倒だし、ムベヤに特に用は無いのでこのバスターミナル周辺に一泊だけして翌日すぐにマラウイに抜けることにした。
他の旅人からの情報ですが、ムベヤの中央バスターミナルからマラウイ国境行きの直通バスは無いとのこと。客引きはあると言ってくるそうだけど、それは全て詐欺だそうです。マラウイ国境行きバスは全てナネナネバススタンドからしか出ません。
さっそくお目当の宿に向かう。

こんなへんぴな田舎までくるとさすがに外国人は我々だけ。だこら地元民の視線が一挙に集まる。でも人々からの視線にもさすがに慣れてきた。
宿に行く前にバスターミナル前の食堂で休憩することに!

家族で経営してる小さな食堂で、4人姉妹が元気に出迎えてくれた。


アフリカの子どもってなんでこんなに可愛いんだ!

黒人の赤ちゃんはツヤツヤテカテカムチムチで目もクリクリしてて、理想的な赤ちゃんの条件を全て満たしてるからこんなに可愛く感じるんだと思う。

そして抱き上げると、誰もがきっとちょくみたいな表情になる。本当に可愛い!
ムベヤの宿「Mwana Kaka Guest House」
調べておいた宿はナネナネバススタンドから徒歩5分の場所。

こちらが本日の宿。オレンジ色が目印の「Mwana kaka Guest House」。(地図は一番下)

実は最初、他の旅人の情報をもとに「Anani Guest house(アナニ ゲストハウス)」というこの街の宿に向ったんだけど、地図上でAnani Guest houseがあるべき場所にこの宿があった。名前が変わったのかも。

室内はなんというか狭い部屋に小さなベッドが置いてあるだけ。

ダブルと言って通されたけど絶対ダブルじゃない。
wifiはありません。

もちろんお湯も出ません。
長居はしたくないけど1泊だけなら我慢できる、そんな感じの簡素な宿です。
タンザニア最後の夜に感じたタンザニア人の優しさ
夕方になって早めの晩御飯を食べに行く。

仲良くなっていたので昼に行ったバススタンド前の食堂へ。

昼間にここで会った可愛い子ども達に会いに来たんだけど、さすがにこの時間にはいなかった。

フライドポテトが無造作にガラスケースに押し込まれている。これもアフリカならでは。
さて、タンザニア名物のチップスマヤイがあったので注文!一皿2000シリング(=100円)。

フライドポテトを卵でとじただけのシンプルな料理なんだけど素朴で美味しい!
もう一つは安定のワリニャマ。こちらも一皿2000シリング(=100円)。

この店のワリニャマも美味しかった!
この2品はどのお店で食べても安定して美味しいのでオススメ!!
というかタンザニアで食べたローカルメニューは結局このチップスマヤイとワリニャマの2種類だけ。他にどんなローカルメニューがあるんだろう・・・・
食事をしていると、後ろの席でこの店の家族が食事を始めた。何を食べているんだろうとちょっと覗くと・・・

ご主人が家族のご飯を分けてくれた。

豆の煮込みとベイクドポテト。

それにチキンスープ。
これが見た目とは裏腹に美味しかった!

晩御飯を分けてもらえるなんて思ってもなかったし、それにこの家族は笑顔で優しく晩御飯について説明してくれた。スワヒリ語でよく分からなかったけど、もてなそうとしてくれる気持ちが伝わった。
思えばケニアからタンザニアのアルーシャに着いた日、ストーカー並みにしつこい客引きに付け回されたせいでタンザニアの第一印象は最悪だった。その次に移動したモシの街でも客引きのしつこさは酷かった。だから我々はタンザニアという国に嫌気がさしてた。
でも最後の最後でタンザニア人の優しさに触れられて良かった。危うくタンザニアに悪い印象を抱いたままタンザニアを去るところだった。
おそらくタンザニア滞在中に実際にはたくさんのタンザニア人に優しくしてもらっていたに違いない。ただタンザニア人は面倒だという思い込みで心を閉ざしていたから、その優しさに気がつかなかったのかもしれない。
人々の優しさに触れて、二人して久々に和んだ夜だった。
続く!
ムベヤの地図
❶Nane Nane Bus Stand
❷Mwana Kaka Guesthouse
❸ローカル食堂
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