おだやんです!
アフリカ縦断の旅4ヶ国目タンザニアでサファリ起点の街アルーシャにやって来たおだやんとちょく。アルーシャに到着早々、大金を払ってサファリツアーに申し込みました!
●《前泊》雨季だとサファリはこうなる?念願のタンザニアサファリは最悪の雨スタート(この記事)
●《1日目》雨季でも晴れた!壮大なセレンゲティをサファリカーで爽快に駆け巡る
●《2日目》セレンゲティで爽快朝サファリ&ライオンのオス同士が遭遇するとどうなる?!
●《3日目》死ぬまでに行きたい最後の楽園!ンゴロンゴロで絶景サファリ
さて、この日からいよいよセレンゲティとンゴロンゴロを巡る2泊3日のサファリツアーの始まり!まずは前泊のためマニャラ湖近くへ行くんだけど・・・なんだか天気が・・・
不安に満ちたスタート
2017年5月5日
この日は、翌日から始まる2泊3日のサファリツアーの移動&前泊日。
朝起きてワクワクしながらベランダに出て外を見ると・・・・

雨・・・
ええぇぇーー!!!!!!!
念願のサファリ当日に・・雨?!!昨日はあんなに快晴だったのに・・・
「やっぱり雨季にサファリをするんじゃなかった」と後悔する。
サファリは(ちょくの)この旅でやりたいコトTOP10に入っているほど楽しみにしていたイベント。そんな一大イベントの初日が雨スタートなんて・・・と朝から二人して凹む。
とりあえず朝ごはん。

日本人バックパッカーがよく泊まるこのアルーシャバックパッカーズは朝食付き。

素朴な味の豆シチューにフライドポテト、チャパティ。フルーツも一応あった。
朝ごはんの味付けがあまりに素朴だったからますますテンションが下がってくる・・・特にちょくのテンションの下がり具合はハンパじゃない。
「やっぱりこの時期に来たのが間違いだった。それに天気予報をちゃんとチェックしてから申し込めば良かった・・・はぁ・・(半泣)」
これはマズイぞ!これまでの経験から嫁のテンションの急降下はブチギレる前兆と言えるので朝から必死にちょくを励ます。
「たぶん明日から晴れるよ。サバンナの天気は変わりやすいって地理の先生が言ってたような気もしなくもないし(でまかせ)。それにセレンゲティは高原で雲より上にあるから雨降らないよ(適当)」
「ずっと雨だったらどうしよ・・・(半泣)」
「大丈夫大丈夫。ほら、外にある変な車見て元気出して」

「は?変な車?一体どこに変なくる・・」

「え?何あれ・・笑。でもおかげで楽しくなってきた・・笑」
「(良かった、笑ってくれた・・)」
宿の隣のガソリンスタンドに停めてあったアフリカらしくない日本の中古車がちょくを笑顔にしてくれた。
ツアーの車が昼の12時に宿に迎えに来てくれるので晴れることを願いながらパッキングをした。
・・・
前金(半額)は昨日払っていたので残りの半額、およそ100万タンザニアシリングを何度も数えた。

こんな札束数えたことないから楽しかった(笑)
ひとり5万円もするサファリ。ケニアだったら半額、ボツワナだったら日帰りで3000円。果たしてこれは高いのか・・・安いのか・・・
・・・
10時のチェックアウトから2時間ほど宿のエントランスで待機。
するとまたもやちょくがメソメソし始めた。

「やっぱりちゃんと天気予報見てからツアーを組むべきだった!もう!おだやんのせいだ!この旅で一番楽しみにしていたイベントなのに!泣」
「(何度メソメソしたら気がすむんだコイツは)大丈夫だよ晴れるよ(棒読み)」
(ふむ、これはマズイな・・・よし!適当に励まそう!)
「こう考えたら?将来また来るとして、今回は下見ということで!下見なら雨でも気にならなくない?」
「し、下見・・?ま、また来るだって・・・??そうだね!楽しみになってきた!次はいつにする?来年?!いや来月?!(((o(*゚▽゚*)o)))」
最近ちょく(嫁)の取り扱い方法が分かってきました。
ちょくがテンションを取り戻した頃、宿の前にピックアップの車がやって来た。

サファアリにしては小さい車と思うかもしれないけど、実はこの車は前泊地への移動用車。もちろんサファリ本番は天井が開く大型ランドクルーザー。
ちなみにこれから向かう前泊地では3泊4日ツアー組(この日彼らはマニャラ湖近くの国立公園でサファリ)と合流することになっていて、ツアーグループは全員で15人ほどだそう。
乗った車はまずアルーシャの大型スーパー・ナクマットに寄ってくれた。

基本的にサファリツアーでは食事以外に毎日水が支給される(1日1.5L)んだけど、トイレットペーパーやアルコールなどは自分たちで持参しなきゃいけないので必要な人はここで買っておく必要がある。
※ビールを買いたい方へ注意
サファリの車内にクーラーボックスはあっても保冷剤がないので、日をまたいでビール等を保冷することはできないので要注意。
ちょうどシャンプーが切れていたので買おうとするも1種類しかない模様。

店に置いてあった唯一のシャンプーが・・・

ガーリック。
これは一体どういうことですか。頭皮のニオイは臭いで制す的な発想ですか。
坊主の俺は石鹸でいいものの、ちょくの艶やかな髪にはシャンプーが必要だそうでこれを買う他に選択肢はございません。
「俺は石鹸使うからいいや。」
「自分だけズルい・・」
「シャワー後に頭からニンニク臭・・・考えるだけで・・・プクク」
「うるさい。ニンニク臭くなっても私のこと好きでいてくれる?」
「う〜ん、それは無理だね」
なんてやりとりをしながら思い切って購入!
(使ってみたらニンニクの成分が入ってるだけの普通にいい香りがするシャンプーでした)
ちなみにこのスーパー(ナクマット・アルーシャ店)で一番オススメなのは出口の屋台で売っているポップコーン!

作りたてのポップコーンが袋いっぱいに入ってたったの50円ほど。美味しすぎて15分で消えてしまう。
マサイ族が暮らすサバンナ地帯へ
スーパーで必要なものを買い揃えて準備万端!いざ、移動開始!
道中、ドライバーと互いの家族構成や国のことを話しながら進む。

街を出ると窓の外の景色は低木が点在する草原(いわゆるサバンナ)になっていった。

鮮やかな草地や花畑が広がっていたり見ていて飽きない!


さすがアフリカ。
時折雨が降っていたけど景色が綺麗なせいで天気のことはそこまで気にならなくなった。
しばらく進むと草原の中にカラフルな衣装をまとった人たちが見え始めた。

みんな一枚布をまとって1本の杖を持っている。


大人だけでなく子どもたちも腰に布を巻いて棒を持って歩いている。
彼らはかの有名なマサイ族。
テレビでもお馴染みのマサイ族は、儀式やお祭りでジャンプしたり数キロ先まで見える驚異の視力を持っていたりというサバンナに暮らす民族。
ドライバーがマサイ族について色々教えてくれたんだけど、このタンザニア北東部は、今では東アフリカ沿岸部に広く暮らすマサイ族がもともと暮らしていた土地(起源)なんだそう。だから今でもここではアフリカの中でも特に多くのマサイ族が暮らしているんだって。
そんなマサイ族には他の民族にはあまり見られない面白い習慣がある。

それは男は女に種づけする以外に何もせず、家事や子育て・仕事・家造りと全ての労働は女性の役割だということ。男性には性行為を求める権利すらなく、女性が性行為をしたければ食事の際に夫に穴の空いたドーナツを出すんだそう。
性行為のみしてればいいけど、自ら求めることは出来ない。幸せなようで悲しような・・・
さらにドライバーは続ける。
「マサイ族は一夫多妻制なんだよ。あの村が見えるか?例えばあの村には父親は一人だけで10人くらい奥さんがいるんだ。」

嫁が10人?!何その恐怖。
しかも!一番有名なマサイの男性は生涯になんと40人以上の奥さんをもらって100人以上の子どもを産ませたそう。
日本も少子化を食い止めるにはこの手しかないのでは?!なんて思うんですが皆さんどう思います?40人も奥さん(女性からすれば旦那さん)欲しいですか?笑
ちなみに現代のマサイ族において男性が何もしないという習慣はなくなりつつあるそうで、男性は都市部や近隣諸国に出稼ぎに行かずして大家族を養うことは出来ないのだそう。世の中どこも大変だね。
前泊する村に到着
小雨に降られながら15時すぎに前泊地に着いた。村の名前は忘れた。

道路の奥に見えるの壁のように見える丘はアフリカ東部を南北何千キロにも渡って貫く大地の亀裂、大地溝帯(だいちこうたい)。そういえばこのアフリカ縦断旅は大地溝帯に沿った旅でもある気がする。
前泊する宿。

ロビーでほんの一瞬だけwifiが使えたけど、Yahooニューストップページを開くのに5分くらいかかるような原始的なwifiだった。
部屋はこんな感じ。


この宿もそうなんだけど、どうしてアフリカの宿の蚊帳は隙間が閉じなかったり穴が空きまくっているんだろう・・・もうこれ蚊帳じゃねーよ。
まあいいですよ。アフリカですから。
そう言えば、アフリカでよく使われる「This is Africa.」というフレーズがある。ニュアンスとしては「ま、ここアフリカだからね。しょうがないよね。」という意味。アフリカ人がよく自虐的に使ってて面白い。
・・・
宿の人から「ここにはプールがあるから楽しんでね!」と言われる。
「わー、そうなんですかー(棒読み)」
雨でテンションが上がらない状況をなんとか打破しようと、無理やりテンションを上げてワクワクしながらプールへ行ってみる。

えーと・・・

プール・・・

クソッ。どうせこういうことだろうと思ったよ。テンションを無理やり上げた俺たちがバカだった。
そうだ、こういう時に使うんだな。“This is Africa.”
晩御飯までかなり時間があるので散策することに。宿の敷地内にはタンザニア定番のアフリカンな絵が売っていた。

宿の隣には学校があった。

子どもがナタを振り回すこの猟奇的な壁画は一体・・・

実はこれ、アフリカで一般的は草刈り方法でナタでがむしゃらに雑草をなぎ倒す姿。
もっと楽な方法あるだろうに・・・
村の子ども達は下校中。

笑顔でちょくの元へ。


アフリカンキッズ恒例の握手。アフリカの子どもって常に笑顔で肌がテカテカしててめっちゃ可愛い!
通り過ぎたスクールバスの後ろを見ると・・・・

「幼児バス」の文字が。
ここでも日本の中古車が活躍してた。
村の大通りを歩いてみる。

アフリカでも東南アジアやインドと同じようによくトゥクトゥク(3輪車タクシー)が走っている。

アフリカではトゥクトゥクとも言うしバジャッジとも言う。
のどかな街。

大通りにはお土産やがズラり。

きっとサファリツアーの中継地点だからだろう。それにしても絵なんてそんなに頻繁に売れるのかな・・・
1軒のお土産屋に面白いものい発見!

バナナ・・・・

赤いバナナ!
噂には聞いていたけど本当にあるんだ赤いバナナ!味は至って普通らしいから買わなかったけど。
大きな木下ではおばちゃんが何か売っていた。

俺の好きな焼きとうもろこし!

俺が知っているタンザニア唯一のストリートスナック。
硬くて焼き過ぎで日本人の感覚からすれば激マズだけど、タンザニアでは東南アジアやインドみたいに気軽に食べられる屋台やスナックがない。だからいつもこれを食べていて気がつけばクセになっていた。
おばちゃんに値段を聞く。
「1本2000シリング(=100円)よ〜(笑顔)」
「え〜、相場は500シリング(=25円)くらいですよね?」
「あんたが一枚上手だったようね〜500だよ。ほいよ。」
しれ〜っと自然に値段をふっかけてくる感じ、さすがです!
国が変われば通貨も売ってるモノの種類も値段も変わってくる。そんな面倒なことにもそろそろ慣れてきた。
今ではどんな国に行こうとも、普遍的な製品(コーラや水など)の値段を比べるだけで他のモノの相場がなんとなく分かるようになった。それに加えて交渉による売買に慣れたことで(そのモノの)自分にとっての価値も考えられるようになった。
これが旅人の勘というやつなのかも。

硬くてお世辞にも美味しいとは言えないけど道端で唯一手に入るスナック・焼きとうもろこし。
日本でならいくら出せますか?
さて、17時頃に宿に戻り3泊4日のツアー組(全員若者でドイツ人1人&オランダ人10人)と合流して一緒に晩御飯を食べた。

パンとスープとおかず4品。

エチオピアのダナキルツアーに比べたらだいぶマシだし、丁寧に料理してくれている感じがあるし、そもそもこんなに種類が出てくるとも期待してなかったから割と満足だった!
合流したツアーメンバーに話の聞けば、彼らはこの日の日中にマニャラ湖近くの国立公園でサファリをしていたそうなんだけど大雨に降られるし動物も見れないしで全然楽しくなかったそうな・・・・
そうだよな・・・雨降ったらサファリ楽しくないよな・・・雨降ったら嫌だな・・・
・・・
さて、明日はいよいよサファリツアーの1日目。大本命のセレンゲティ国立公園でのサファリ&キャンプ。
頼む!!晴れてくれ!!続く!
Alfonso0Mさん
コメントありがとうございます!
そんなに安かったんですか…!それは衝撃です。観光地の物価はどんどんあがっているので、また来年、再来年と少しずつ上がるかもしれません。しかし100ドル…羨ましいです!
ちょくより
25年ほど前に、セレンゲティとンゴロンゴロの2泊3日のサファリで、100ドルだった覚えがあります。物価上昇にビックリです。