ちょくです!!
2か月前にラストミニッツ(キャンセル待ち特価価格)で南極クルーズに申し込み、出発までの一ヶ月間はワークアウェイ(お手伝い兼ホームステイ)をしながら過ごしたおだやんとちょく。
思い切って南極クルーズに申し込んだあの日から2か月。ついに・・南極に・・・
上陸だ―――!!!!!
3・ここはペンギンパラダイス!?夢にまで見た南極上陸(この記事)
南極への思い
ついにこの日がやってきました。まさか私たちが南極に行く日がくるなんて、世界一周に出発する前も世界一周中も、こんな日がくるなんて思わなかった。
もともと南極は行ってみたかった場所。実は世界一周のために貯金をしていた社会人時代、貯金を頑張ろうという意味を込めておだやんにこんなものをプレゼントしたこともある。

南極は世界一周前に2人で作った「行ってみたいところリスト」にももちろん入っていたけれど、でもやっぱりほかの場所に比べたら各段にお金がかかるしハードルが高すぎるのが南極。だからなんとなく「夢だけど今回は無理かな」と勝手にブレーキをかけていた。
でも南米旅が始まる直前になって「南極に行くか行かないか」が夫婦の会話にポロポロと出始めた。今回の旅で行っちゃいけない理由はないし、口座残高を見てもまだ全然行ける余裕はある。突然現実味を帯びてきた南極だけど、でもなぜか踏ん切りがつかないのはやっぱり二人で100万を超える大きな買い物だったからかな。
でもある日、おだやんがいつものように「行きたいな、行きたいけれど、難しいかな」とまるで俳句を詠むようにポツポツ話し始めた。「おいおいどこのポエマーだよ」と心の中で呆れたと同時に、そもそもこんなことで悩んでいること自体がバカらしく思えてきた。
「行きたいな、行きたいけれど、高いかな・・・」
「行きたいな、行きたいけれど、老後かな・・・」
「行きたいな、行きたいけ・・」
「うあああ!!行きたいところに行くために貯金をして仕事を辞めて世界一周に出たんじゃないか!今回は難しいとか無理って誰が決めたんだ!もはや行かない理由が見つからない!行くなら今だ!っしゃ、行くぞ!!!!!」
「お、親分・・・!」
自分で言うのも変だけど、土壇場での思い切りの良さはおだやんよりも私の方があるかもしれない。決断してしまえばあとは早い。とんとん拍子に話は進み、気づけば船に乗っていた。
今思うのは「本当に今回の旅で南極クルーズに参加して良かった」ということ。船に乗って南極を目指している間、一切後悔はなかったし、それ以上に南極という未知との遭遇に今まで感じたことのないワクワクが体中を支配していた。
何をするにも遅いことはないけど、それ以上に、早いに越したことはない。南極に行く決心をしたことでずっとあったモヤモヤが吹っ切れて、「この旅は、この人生は、やりたいことをやりつくすぞ!」という気持ちが一層強くなった。もしかしたら「後悔だけはしないように生きなさい」って南極が教えてくれたのかもしれないな。
南極に初上陸する記念すべき日
船に乗って航海を初めて3日目、早くも南極初上陸することに!船の先に見える島に上陸します!


クレーン車でゾディアックボートを下ろし、まずはクルーメンバーが島に上陸できるかどうかを視察に行く。

もうね、視察に行くクルーたちが鼻血が出るほどカッコいい!海猿感(見たことないんだけど)が凄いわけですよ。勇敢な戦士オーラが凄いんです。
視察から戻ったクルーから「島上陸OK!」が出た!
「うおおおお、ついに南極?!」
「おだやんとちょく、南極上陸??」
「え、意味不明なんだけど・・・!!」
「もう脳みそが現実に追いつかないいいい!!」
さぁさぁさぁ、防寒具に身を包みいざ南極へ!

あー、もう信じられない!

ゾディアックボートに飛び乗り、いざ、南極へ!!!
南極上陸!そこはペンギンパラダイス
ゾディアックボートでブイーンと海を突き進む。
ボートは結構速くて冷たい風が顔に突き刺さる。帽子はもちろんだけど、ネックウォーマーみたいな口を覆えるものはマスト。ゾディアックボートはアフリカ・モザンビークのダイビングでたくさん乗ったけど、あの時はまさか南極でもゾディアックボートに乗るとは思わなかったなあ。
ドンドン島に近づいていくんだけど、あの、黒い点々はもしや・・・?!

ゾディアックボートはあっという間に島に到着!
到着するとそこはゴツゴツした岩の塊、そして上の方にはなんと緑色の植物!

南極って雪と氷だけの世界だと思っていたけど、その下はちゃんと島なんだね!岩やジャリでゴツゴツしているのも植物があるのも、来てみなければ知らなった世界。南極がぼんやりした存在からグッとリアルになっていく!!
そして、ついに、
南極に足を踏み入れたー!上陸ーー!!!!

思わず踊っちゃうよね!写真ぶれるよね!
この興奮が伝わりますか・・・!!!
そ、し、て!!!
すぐ隣を見ると、ちょっと、待ってええええ!!!
さっそくペンギン!!!

野生のペンギンが現れたあああ!!!
もはや意味不明なんですけど・・・野生のペンギンが現れたよ・・。今ならポケモンの主人公、サトシの気持ちが分かります。これはビックリするわ。
でも、もっともっとたくさんペンギンはいるらしい。ペンギンの大群を見るために、少し小高い丘を登っていく。

みんながお揃いで来ている黄色いジャケットはツアーに含まれていて初日に配られたもの。
実は今回のツアー料金は往復航空券・ホテル前泊のほかに3万円相当のジャケットも含まれているんだけど、これがかなり温かい!中に軽量ダウンやフリースも着込んでいるけど、スキーウェアのようにガッシリしているので安心。
ブーツも用意してくれるので、事前に自分で用意するのはズボン、インナー、帽子、手袋のみ。南極って寒そう!辛そう!何を着れば良いか分からない!って思ってたから、ジャケット支給されるのはありがたい。
さあ、小高い丘をもこもこに着込んだ身体でヨチヨチ登っていく。
そして登った先に現れた光景がやっばい!!!


これぞ、ペンギンパラダイス!!!
尋常じゃない数のペンギン。雪はピンクのうんちでビッシリ。
そして凄いのが、人間に全く動じないので距離感がすごく近い!!!


人間に無関心すぎて、ヨチヨチこっちに歩いてくるレベル。全く警戒せず自然体のペンギンを見れておだやんもちょくも大興奮!!!

わー!ついに夢が叶った!
南極に行くか行かないかずっと迷っていたけど、今思えばなんであんなに迷っていたんだろう。こんなに素晴らしい光景と体験ができるのに、なんで即決しなかったんだろう。
もし今南極に行くか行かないか迷っている人がいれば、ぜひ思い切って行って欲しい!それくらい、自信をもっておススメできます!
二種類のペンギン
今回の南極クルーズで出会えるペンギンは二種類。
まずこちらは、チンストラップペンギン。

正直に言うと、あまり可愛くない(笑)

英語で顎のことをチンというので、チンストラップペンギン。なんて分かりやすい名前なんだ。

こうやって見るとペンギンの目ってすごい小さい。そしてよく見ると体が毛でビッシリ覆われている。チンストラップペンギンは背が低めでずんぐりむっくりしている感じ。
そしてもう一種類が、ジェントゥーペンギン。

こちらのペンギンはくちばしと足がオレンジ色で可愛らしい!ジェントゥーペンギンは皇帝ペンギン、キングペンギンに次いで三番目に大きい。

THEペンギン感!パット見身体はツルっとしているように見えるけど、実際にはこちらもビッシリと毛で覆われていて防寒対策バッチリ。陸ではヨチヨチしているけど、海で泳ぐ速さは36km/hとペンギンの中では一番らしい。


人間を恐れず自然体だからありのままの姿のペンギンが見れるのも、南極の良いところ。

主にオキアミを食べているペンギン、うんちもオキアミ色!

私たちが南極を訪れた12月はちょうど子作りシーズンということもあり、巣を作るペンギンの姿も見ることが出来た。

小石を集めて丸い円を作り、そこに卵を産んで温めるみたい。

そのそばでは交尾をするペンギンも数多くいて、まさに繁殖シーズン真っ只中。南極は訪れるシーズンによって見れる景色が全然違うと聞くけれど、次は小さな赤ちゃんたちが見れる時期に来てみたいなあ。
愛くるしい!よちよち歩きのペンギンたち
南極に上陸して間近でペンギンたちが見れるだけでも夢のような時間。
それだけでも幸せなのに、そのペンギンたちがヨチヨチ歩く姿をずっと見ていられるからもうね、至福のひと時!



歩くときは手を大きく広げて横にちょっと揺れながらヨチヨチ歩き。


たまに転ぶのが!もう!可愛い!!!

写真だけじゃ伝わらないこの可愛さ・・・
ぜひ動画でどうぞ!
はあああ・・・お分かりいただけただろうか、南極の素晴らしさを。もうね、南極はこのペンギンたちを見るだけでも55万の価値ありです!
ボートクルーズで見た氷のオブジェ
ペンギンとの時間を楽しんだら次はボートクルーズ。なんて贅沢!
ボートクルーズではところどころにある流氷を間近でみることができるんだけど、これがまた面白い形をしていて見ごたえあり。

この流氷はラクダっぽいね、とほかの参加者と盛り上がる。もともとは氷山だったものが長い月日を経て小さく小さく変形したんだろうなと思うと面白い。

こちらは大きなトンネル。

海の下がターコイズブルーに光っているのは下の部分にも氷があるから。実際には下の氷の方が上よりも大きいこことが多いみたい。
ボートと一緒に写真を撮るとサイズ感が分かるんだけどかなり大きい!


昔、他のツアー会社のボートがこういったアーチ形の氷山の下をくぐって転覆したらしいので、どんなに安全そうでも下はくぐってはいけないそう。南極の海で転覆って・・・怖すぎ!!!
最後にはなんと野生のアザラシにも遭遇!

ゴロゴロしているアザラシ、可愛すぎる!
ペンギンと触れ合い、ボートでクルーズし、アザラシに癒されるって、なんて贅沢なんだ・・・。とにかく南極を堪能し、船へと戻る。


船に出入りする時は外来種を持ち込んで生態系を壊さないために長靴を洗浄する。自然環境を守っていくって大変だけど大切だよね。
そんなこんなで、刺激的で楽しい南極上陸一日目が終了!
夢のような、いや夢だったんじゃないかってぐらい最高な一日だったな。胸いっぱいのまま夜のディナー。

毎晩フルコースって、もう死期迫ってるんじゃないかってぐらい幸せなんですけど・・。
思い切って参加した南極クルーズだけど、本当に人生変わるような体験ばかりで参加してよかった!
続く!
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