日本では辛いもの好きだなんて言ってましたが、もう二度と公言しません。おだやんです。
北京で出会った日本人パッカーの大久保君と、北京から四川省の成都(Chengdu)まで28時間かけて列車でやって来た我々。激辛ランチと、初めてこの世に麻婆豆腐を売り出した店「陳麻婆豆腐店本店」に行ってきました !
成都の学生街でランチ、激辛の洗礼
良い感じのゲストハウス「Mrs.Panda Guesthouse」 にチェックインしたあと、ゲストハウスのスタッフから「近くに大学があって、その近くに安くて美味い食堂が点在してる」との情報を仕入れる。
大久保君と3人でゲストハウス近くにある学生街にランチへ。
成都市の中心部の少し下。地図でいうとこのへんです。
店がいくつかあって、どの店もメニューに載ってる食べ物の写真が真っ赤。どう見ても辛そう。
そのうち安そうな一軒に入る。
ちょくは青椒肉絲(チンジャオロース)のせご飯、15元(=240円)。
俺は宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)のせご飯、15元を注文。
この宮保鶏丁は、四川ではメジャーな料理で、鶏肉とピーナッツの唐辛子炒め。
店員に「辛くする?」って聞かれたので辛いもの好きとして反射的に「辛いの大好きです!」と中国語で答えてしまう。しかしここが四川省だという事を思い出して後悔・・・
食べてみると・・・
辛っ!
美味いけど辛い。
お口直しにチンジャオロース食べるんだけど、口の中が燃えていて味がしない。体に良くないレベルで辛い。まあ食べれないレベルでは無いけど辛い。チンジャオロースが3人のオアシスとなる。
四川では辛く無いオアシス的な食べ物を同時に注文しておく必要があると学んだ。(この学びが逆にこの後悲劇を生むのだが…)
汗だくになりながらなんとか完食。いきなり激辛料理の街の洗礼を受けた。
ちなみにここの女将さん
美人!
美人すぎて写真撮ってしまった。40歳超えてるらしい。マジか。
後で知ったけど、四川省は中国でも多くの美人を輩出する省らしい。街を歩くと、色白な美人を多く見かける。辛い料理と美人って関係あるのかも?
元祖・麻婆豆腐の店「陳麻婆豆腐店」へ
昼に激辛ランチで胃がもたれたせいか、19時を過ぎても腹が減らなかった。でもとりあえず成都に来たなら行ってみたい店があった。
この世に初めて麻婆豆腐を売り出した店「陳麻婆豆腐店・本店」
その昔陳さんというお婆さんが始めたことが名前の由来らしいこの店。世界的にも激辛料理で有名な四川省。その省都である成都市の激辛グルメを牽引していると言っても過言じゃないのが「陳麻婆豆腐店」。
激辛ランチでもたれた胃痛を隠しながら、店に行くことを渋る嫁と大久保君を何とか説得。歩いて店へ。ちなみに店は成都市のほぼ中心にある。成都市の中心にある「四川科技館」の少し上。(地図は一番下に載せています)
道に迷っても紙に「陳麻婆豆腐店本店」と書いて町の人に聞けば、かなり有名な店なのでみんな教えてくれます。
店の外観。店は21時までやっている。
ちゃんとした雰囲気のレストラン(ネットで調べると、外国人と分かったら高いメニューしかない二階席に案内される事があるそうです)。
一階の中央の席でさっそく注文。
まだこの時は余裕の表情。
まずはこの店のイチオシメニュー「麻婆豆腐」を注文。そして麻婆豆腐が辛すぎた時に備えてオアシス的な食べ物を頼むことに。メニューを見て明らかに辛く無さそうな食べ物を選ぶ。
ひとつはキュウリの浅漬け。
もうひとつはネギのせ牛肉うどん。
そして白米も。
麻婆豆腐が運ばれてきた。
麻婆豆腐25元(≒400円)
唐辛子&花椒の匂いがすごい。しかもグツグツいってる。
恐る恐るひとくち・・・
やっぱり辛い!
でも食べられない辛さじゃない。辛いと同時に痺れる辛さが。
四川料理の刺激は「麻辣(マーラー)」と言って「麻(花椒の痺れる辛さ)」と「辣(唐辛子の辛さ)」の両方を組み合わせて辛さを出す。
だから口の中が痛くて痺れる。さらに熱いので、汗が止まらない。
北京で学んだけど、辛いからといって炭酸を飲むと、舌がさらに痛くなるので水やキュウリを食べるのがオススメ。
とりあえずお口直しにネギのせ牛肉うどんに手をつける3人。
しかし!!
「これネギじゃne#%kd!!」
辛い気体が気管に入り、むせて咳が止まらない。
メニューの写真で青ネギに見えたそれは・・・
青唐辛子でした。
しかもよく見るとすり下ろした花椒がスープに入ってる。麻婆豆腐なんて比にならない刺激。もはや麻婆豆腐がお口直しになるレベル。
その後3人でむせながら食べる中で出た言葉たちを紹介します。
「口で息をしちゃダメだ」
「味がわかんないですね」
「食感しか感じない」
「(ご飯を食べて)うん、美味しい」
そして極め付けは・・・
「(口の痺れで)発電できますね」
大久保君の「発電できますね」という謎の発言をはじめ、到底食事中の感想とは思えない言葉たち。食べないとわからないけど、食べたらわかります。
皆さん、気をつけてください。ここ四川省では一見辛く無さそうな食べ物も予想外に激辛だったりします。
メニューはパッと見、ネギに見える。もっと「唐辛子のマーク」とか付けてよ!
そして、キュウリの浅漬け的な明らかに辛く無いオアシス的な一品も必ず頼んでおきましょう。
陳麻婆豆腐店の感想としては、麻婆豆腐は辛いけど美味しかった。辛さの向こう側に美味さを感じられた。
しかし!
青唐辛子肉うどんは止めておいたほうが良い。味わうとかいうレベルじゃない。食べ物じゃない。罰ゲームとしても到底頂けないレベル。
なんとか麻婆豆腐だけらたいらげ、お会計。
キュウリの浅漬けとゴハンと麻婆豆腐と肉うどんで、合計78元(≒1248円)。
ひとり26元(≒416円)
案外安い!
しかし嬉しいのは価格だけ!悲劇は続く!
店を出た瞬間から胃が痛くなり、ホテルに着く頃には、寒気すら感じるまでに。そしてあまりの胃痛からまともに歩けない状態に・・・
なんとか床に着くも、夜は胃痛と下痢で部屋とトイレを行ったり来たり。辛(から)いし、辛(つら)かった。結果としてかなり寝不足に。本当の激辛料理って、体に良くないんだと身をもって体験した・・・
ここに行かれる際は事前にヨーグルトや牛乳で胃に粘膜を張ってから行くのをオススメします!
「陳麻婆豆腐店」日本にもあるって知ってた?
なんと「陳麻婆豆腐店」、支店が日本にもあるそう。調べてみるとこんなにありました!
・赤坂東急プラザ店
・赤坂アークヒルズ店
・新宿野村ビル店
・横浜クイーンズスクエア店
・たまプラーザ東急店
・名古屋三越ラシック店
日本版HP→http://www.chenmapo.jp/smp/
麻婆豆腐好きな方!支店でもいいから一度は行っとくべき!そのくらいオススメです!
陳麻婆豆腐本店の場所
よさこい友人の母akakuroです。陳麻婆豆腐店の食べる中で出た言葉に大笑いです。これここで食べた人でないと分からないですよね。成都には2回立ち寄り、2回ともこのお店を尋ねました。1回目はご飯を注文しなかったのでひたすら喉がひりひりしました。2回目はきちんと注文し美味しくいただきました。ここの麻婆豆腐ほんと辛いけど、その辛さが後まで続かないんですよね。また食べたい!体調整えて九寨溝楽しんでくださいね。
akakuro様
毎回ご返信が遅くなりすみません!いつも素敵なコメント、ありがとうございます^^
陳麻婆豆腐で出た言葉たち、共感して頂けましたか?!(笑)あの言葉は、食べた人にはきっと「そうそう!」と思って頂けるかと・・・!
辛いけど、旨味が凝縮されているというか、本当に美味しかったです!