おだやんです!
飛行機を使わずにシバラヤからエベレストトレッキングをすることにしたおだやんとちょく。バスでシバラヤに到着した翌日、いよいよ30日間のトレッキングがスタート!山あり谷ありの絶景トレッキングの始まりです!
スタートの朝
【Day1】11月19日(晴れ)Shivalaya(1770m)→Kinja( 1630m)
スタートの朝は6時に起床。まだ外は薄暗く、かなり気温が低い。厚手のダウン無しじゃ歩けないほど。
二人で「う〜さむい」とか言いながらパッキングを済ませてリビングに降りた。
この宿には他にもシェルパと呼ばれるネパールの山岳民族の行商や荷揚げの人たちが泊まっていて、朝ごはんを食べていた。
我々もヌードル(150ルピー)とチャイ(30ルピー)を頼む。
温かさが染みる・・
見た目は微妙なんだけどごく普通のカレー風味のインスタントヌードルだった。
・・・
さて、宿を出て準備体操を済ませて歩き始める!
我々が予定しているトレッキングのコースは、こんな感じ。
バスで行ける最終地点・シバラヤ(標高1770m)
→エベレストに一番近い村・ゴラクシェプ(5170m)
→エベレストを眺める丘・カラパタール(5545m)&エベレストベースキャンプ(5364m)
→過酷な峠・チョラパス(5368m)
→美しい湖が広がるゴーキョ(4790m)
→過酷な峠・レンジョパス(5360m)
→シバラヤ(実際に帰りはPhaplu[パプル]というバスが通る村から帰る)
エベレストトレッキングでは3パスという3つの峠(コンマ・ラ、チョ・ラ、レンジョ・ラ ※「ラ」はネパール語で峠の意)を越える過酷なコースがあるんだけど、我々はチョラパスとレンジョパスの2峠を越える2パスのコース。
もちろんずっと登りという単純なコースじゃなく登ったり降りたりを繰り返さなければいけない。さらには高山病という問題もある。
どれだけ過酷なトレッキングになるか分からない不安半分、ワクワク半分な感じでトレッキングスタート!
自分は学生時代にもエベレストエリアの山・イムジャツェ(別名アイランドピーク・6160m)に挑戦したり、北米最高峰デナリ(別名マッキンリー・6190m)を2週間かけて単独登頂したことがあってなんとなく山には慣れていた。
でもちょくにとっては人生初のトレッキングとあってルンルンしていた。
・・・
そういえば、学生時代の二人の初・お泊まりデートもテント泊の山登りだった。季節は雪の降りしきる11月、登ったのは山梨にある日本で二番目に高い山・北岳(3193m)。
アウトドアのアの字も知らないちょくに「山登りは楽しいよ〜」なんてごまかして一緒に登ったんだけど、あまりに過酷だったのかちょくは下山中泣いてた。
当時、俺が初めての(最初で最後の)彼氏ということもありお泊まりデートをしたことがなかったちょく。だから「お泊まりデートってこんなに過酷なものなのかなぁ・・みんなこんな事してるのかなぁ・・」なんて思ってたそうで、今では笑い話になっている。
・・・
ルンルン気分のちょくは調子に乗って「行くぞっ!俺についてこいっ!」なんて言って歩き始めた。
「道、分かるの?」って聞いたら「うーん、わかんない」だって。おい。
シバラヤから歩き始める場合、トレッキングコースに入るまでの道が非常に分かりにくい。この時は地図なんて持ってなかったから、ひたすら村の人に「ルクラはどっちだ」と聞いてコースに入った。
いきなりキツイ坂で汗が吹き出した。でも脱ぐと凍えるほど寒い。
15分くらい登るとシバラヤの村が一望できた。
トレッキングコース上ではたまに分かりやすい矢印を見かける。
幼少期からよく親父と山登りをしてた俺からすると「トレッキングのためにわざわざトレッキングポールなんて買うのは馬鹿らしい」と思う。だから杖は道中で手に入れていく。
民家の前に落ちていたちょうどいいサイズの杖。民家のおばちゃんに聞いたらもらえた。1本GET!
民家の前にいた子供たち。
こんな可愛い顔しながら「Give me Sweets(お菓子ちょうだい)」と連呼してくる。きっと前に外国人トレッカーにお菓子でももらったんだろう。
それにしてもネパールキッズ、めっちゃ可愛い。
トレッキングコースの看板。
シバラヤからルクラまでのトレッキングコースは「Gaurishankar保全地域」の一部になっていて入域料(ひとり2000ルピー)が必要。
歩いてると目の前に人だかりが。
なんか村の集会みたいな感じだったけど何の集会かは分からなかった。
しばらく進むと倒壊した家があった。
これは2015年の4月に起きたネパール大地震の爪痕。
首都のカトマンズはすでに復旧してたけど、山の中、とりわけメジャーでないこのトレッキングコース上の村々は復旧が進んでいないみたいで、何件も倒壊している家があった。
ここに住んでいた家族はどこに行ったんだろうか・・
シバラヤから5時間ひたすら登って2740mのデオラリ峠を越えた。けっこう辛い。
ここを降りて次の村・バンダル(2194m)で昼飯を食べようと思い斜面をひたすら下る。辛い。
バンダルの村に着くと面白いものを発見!これ何か分かります?
実は太陽光による湯沸かし器!
ガスなんか通ってないネパールの山の中ではどこでもこれが大活躍してた。
バンダルの村で途中分岐をどっちに行けばいいか分からなくなって入ったロッジで昼休憩。
この時、時間はすでに14時くらい。前の村で昼飯を食べるには早すぎてここだと遅すぎた。昼飯をどこでも食べられるわけじゃないから時間を読むのが難しい。
重い荷物を背負っての峠越えは予想以上にきつかったから、コーラが飲みたくて飲みたくて仕方がなかった。高いんだけどちょくに頼んでコーラ500mlを注文!
コーラ1本200ルピー(=200円)・・高い・・
ランチは卵ベジライス250ルピー(=250円)
ネパール人って料理が美味い。決してスパイスが効いた大味って訳じゃないんだけど、素朴で美味しい。
ここから今夜泊まる予定のKinja(キンジャ・1620m)まで、ひたすら谷を降りていく。
11月半ばをすぎて冬が近いこの時期は天気も良くて、日中は暑くも寒くもなくてちょうど良い。
この谷、斜面の草が風になびいて、谷底からは川の音も聞こえてきて歩いていて気持ち良い。
ゆるやかな下りで始めの峠越えに比べたらとても楽。これぞトレッキング!って感じの道だった。
谷を下っていると前方に小さく2人のトレッカーが見えた。彼らもおそらくKinjaに泊まるのだろう。
日も暮れかけた頃、Kinjaの村に着いた。明るい内に着いて良かった・・
初日から昼食時間を入れて10時間も歩いた。あれ・・こんなはずじゃ・・笑
この村にもチェックポイントがあってTIMSチェックとサインをさせられた。
シーズン終わり間近の村には誰も歩いておらず、最初に見つけた良さげな宿「 Kinja Riverside Gusethouse」に泊まることに。宿代はツイン1泊200ルピー(200円)。
宿に入ると欧米人トレッカーが3組、5人もいて驚いた。
フランス人カップルのクリス&エミリー。イギリス&スペイン人カップルのトムと???(名前忘れた)、そしてネパール人ガイドと2人でトレッキング中のオーストラリア人のチャールズ。
彼らとはこの道中なんども再会することとなり、良き友達となった話はまた後日。
部屋の様子。エベレストのトレッキングコース上にあるロッジの部屋はどこもこんな感じだった。
元山岳ガイドだという宿のご主人は優しい人で、お湯が入ったバケツシャワーを無料で提供してくれた。シャワーなんて浴びれるとは思ってなかったから嬉しかった。浴びた後、超絶に寒くなったけど。
ちなみに宿の看板には「 Free Wifi」って書いてあったけど、もちろん使えなかった。
晩ご飯。おだやんはミッスクカレー300ルピー(300円)
ちょくはダルバート350ルピー(350円)
10時間も登ったり下ったりを繰り返してたからご飯が本当に美味しく感じた。
そして7時には眠くなって、二人ともすぐに深い眠りにおちた。
都会を離れて早寝早起きの生活も悪くないと思ったトレッキング1日目だった。
使ったお金
【朝食】チャイ&ベジヌードル2つずつ(300Rs)
【昼飯】卵ベジライス2つ(500Rs)、コーラ500ml(200Rs)
【晩飯】ミックスカレー(300Rs)、ダルバート( 350Rs)、ホットレモン(40Rs)
【宿代】200ルピー(Kinja Riverside Guesthouse)
この日の日記
※トレッキング中につけていた日記を毎記事の最後につけていきます。
おだやん
意外と登山で辛い。峠を越える。辛い。次は下り。昼飯の時間の計算が難しい。一眼が重くて意外に撮るのが難しい。あと欧米人トレッカー速すぎ!飯が美味い!!よく寝れる!!
ちょく
人生初のトレッキングスタート!最初の登りで辛い。あれ?これ・・・トレッキングじゃなくて登山じゃね?後半は緩やかで楽しい。2組のカップルと同じ宿だった。
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※エベレストトレッキング記事を一覧にまとめました。下記リンクから全記事をご覧いただけます。
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