おだやんです!
8日かけてシバラヤからナムチェまでやってきたおだやんとちょく。エベレストトレッキング9日目は休養日!日本人が作ったという絶景ホテルまで散歩に行きました!
エベレストビューホテルまで散歩
【Day9】11月27日(晴れ)高度順応日・Namche Bazaar(3440m)→エベレストビューホテル(3880m)往復
9日目のこの日は高度順応のための休養日。
これからどんどん標高を上げていくから、ところどころで休養して体を酸素の薄い高度に慣らしていかないといけない。
実は、高度順応をするにはただ宿でゴロゴロしていてもダメ。疲れてるから本当はゴロゴロしたいのに…
その標高に体を慣らすためには、その標高で軽い運動をしたり、もしくは今いる場所より少し標高の高い場所まで散歩したりする必要があるらしい。
そこで、昨日ここで会った屋久島カップルに「ナムチェでの高度順応にちょうど良い」と聞いたホテル・エベレストビューに行ってみることに!
景色が良いらしいとのことで、ウキウキしながら9時に宿を出た。
いきなり牛が通せんぼ。
ナムチェは狭い路地が入り組んでいて、現地の人の暮らしを間近で見られるから面白い。
昨日モモを食べたレストランの前で見つけた可愛い子犬に再会。
我々は犬好きだから犬を見るたびにナデナデ。
エベレストビューホテルはナムチェから440m登ったシャンボチェの丘の上にある。
ナムチェの東側(谷に背を向けて右側)の道を登っていく。
後ろを見るとナムチェから1番よく見える山・コンデリ(6011m)がドーンと見えた。
ナムチェから少し上がると道も急になってきて少しキツイ。
でもこの日の荷物は貴重品と水とカメラだけだったから、楽だった。
ポーター付きのトレッカーってこんな楽をしてるのか!羨ましい。
少し上の方でトレッカー渋滞が起きていた。
お金持ちっぽいインド人らしきおじさんが、買ったばかりなのか汚れひとつないウェアと靴を履いて、ゼェハァ言いながら登っていた。
昔ここに来た時は東アジア人が西洋人しか見かけなかったけど、インド人にも人気になってきたのかな。
ちなみにエベレストエリアのトレッカーは、人によってはナムチェまで、またはエベレストビューホテルに泊まって終わりという人もいる。
さらに中には、カトマンズからナムチェのヘリポートやシャンボチェの空港まで直接飛んできて、エベレストビューホテルに泊まってまた飛んで帰るというお金持ちもいるそうな。
金持ちは次元が違いますな…
さて、標高は3500mを超えてきた。
酸素も地上よりは少し薄いため、あんまり無理をすると息が上がる。
またもやトレッカー渋滞。
結構登ったところでナムチェの村が一望できた。
見えている建物はほとんどがロッジかホテル。屋根の色は何で青と赤と緑だけなんだろう。
この村に運ばれるペンキの種類がこの3色しかないのかも知れないし、もしくは景観を損ねる色は禁じられているのかも。理由が気になる。
急な坂を登り終えると、なだらかな斜面に出た。
そこから少し登って谷沿いの道に出ると・・・
エベレストが見えた!
「ちょく!見てほら!エベレスト!」
「どれだよ笑」
どれだよ!と思ったみなさん、どれがエベレストか分かります?
上の写真の、ほぼ中央。稜線から少し飛び出した三角形の山がエベレスト!
よりアップにしてみた!
エベレストは、左の黒い岩山の右から連なる稜線から少しだけ突き出た山。
ちなみに一番右端に見える尖った山は、アマダブラム(6856m)。ネパール語で「母の首飾り」という意味で、多くの人に"このエリアで一番美しい山"と言われているんだとか。
そんな絶景を眺めながら断崖絶壁の道をひたすら進む。
下を見ると足がすくむ…
もう少しでホテルエベレストビュー!というところで、前方から日本語が聞こえてきた。
日本人女性とガイドが楽しそうに話してる。日本語を話せるガイドってすごいな!
と感心してたんだけど、彼女たちとそのガイド集団とはその後何回も会って仲良くしてもらうことになる。
絶景!ホテルエベレストビュー
ナムチェから2時間で目的の”ホテルエベレストビュー”に着いた。
もう内装に置物と全てがゴージャス!よくこんな豪華なホテルをこんな標高に建てたもんだ。
廊下の窓から見える景色が絵みたい。
このホテルにゆかりある、亡き人への寄せ書きが彫られていた。
早稲田大学探検部OB会と書かれていて、中央には早稲田の魂とあった。
“〇〇の魂”なんて付ける痛々しい大学を俺は他に知らない。でも痛々しいまでに早大生は早稲田が大好き。
だからたくさんの学生が校歌や応援歌を3番まで歌える。よくイベントや飲み会の〆として、高田馬場駅前や大隈講堂前で校歌や紺碧の空(応援歌)を肩を組んで大合唱するんだけど、これがものすごく楽しい。ちなみにカラオケに校歌と応援歌が入ってるのが何気に自慢だったりする。
二人して学生時代のことをしみじみ思い出した。
レストラン部分は広くて綺麗。
3880mの山中にバーカウンター?!
豪華さが予想以上!
大きな窓からの眺めがすごい。
これもう絵としか思えないよね…
久々に感動!
外にはテラス席もあってたくさんのトレッカーがランチやカフェをしてた。
メニュー。ジャパニーズランチセットが目玉メニューらしいけど、$25もする。貧乏旅中の我々には高すぎて手が出せないけど食べてみたい…
カフェメニューはそこまで高くはなかった。
本当にいい眺め。人気なのかテラス席はほぼ満席だった。
エベレストビールとホットレモンを飲みながらエベレストとアマダブラムを眺める。
エベレストを見ながらエベレストビールを飲む…最高すぎる!!!
最高すぎてちょくの顔が、ビールを飲み干した後のおっさんみたいになってた。
サラダが安かったからサラダを注文したんだけど、かなり美味しかった。グリーンサラダ、オススメ!
ここからはエベレストは小さくしか見えないけど、絶景を見ながらお茶ができるから最高!人気な理由が分かる。
ここで日本人の4人のご婦人たちと仲良くなった。申し訳ないのですが、勝手に「おばちゃんズ」と呼ばせていただきます…お許し下さい!
おばちゃんズは本当に元気いっぱいで心も体も若々しかった。
凄い人たちで、内2名が日本の百名山に全て登っていた。
百名山に全て…どういうことだ。
俺のお袋くらいの年代なのに…どういうことだ…
しかもバックカントリースキーもするそうで「雪山なんか朝飯前よ〜ウフフ」なんて言いそうなオーラが漂っていた。
本当に素敵な方々で、ずっとおしゃべりしてても飽きない。そしていつも笑顔でおそらく誰よりもこのトレッキングを楽しんでいるように見えた。
それに、彼女たちのガイドも凄い人で、エベレストにも2度登り、過去には札幌のアウトドアショップで働いたこともあるという日本語ペラペラのネパール人だった。奥さんも日本人だそう。
彼が持つツアー会社の名前は「Nireka Adventures(ニレカアドベンチャーズ)」
おばちゃんズが参加していたこのツアーが本当にオススメなものだった。
24日間くらいの日程でルクラからカラパタール、チョラパスを越えてゴーキョ、レンジョラを越えてルクラまで帰るという、ほぼ我々と同じコース。
でも豪華さが桁違い!
・ポーターが数人
・日本食が作れるコックが2人同行し、朝は納豆とかトロロとか日本と変わらない食事が出てくる
・厳しい峠を越える時はテント泊。
・ロッジ泊の時もテント泊の時も毎朝洗顔のためのお湯がタライに入って出てくる。
どれだけ金持ちのツアーなんだ!
と思いきや意外とそこまで高くなくて、日本からヨーロッパ周遊10日間ツアーとか南米ツアーに参加するくらいの値段だった。つまり社会人なら誰でも払える額。
お金はあるけど体力や経験値が…なんて心配な人はそこのあなた!
このニレカアドベンチャーのツアーがオススメですよ!
日本食食べながらトレッキング…羨ましい限り…
天空の道
おばちゃんズと楽しい時間を過ごしてナムチェへと戻る。
雲が谷から上がってきて、山と空だけだった単調な景色が幻想的なものへと変わっていく。
雲と同じ高さで空を歩いてるみたい。
記念にツーショット。
いつもケンカしてばかりだけど、こういう感動的な光景を前にすると
「感動を共有できる人がそばにいて良かったな」って思う。ひとり旅だと写真撮って終わりだからなんか寂しいよね。
楽しくなってナムチェまでは手を繋いで帰った。
中学生と間違われる
ナムチェに戻り学校の前を通った。
すると10歳前後の学生がちょくに話しかけてきた。
「キミ、グレードはいくつ(何年生なの)?」
「え?グレード?えっと28歳だよ」
「・・・え?」
「・・・え?」
「(大声)みんなー来てー!この人こう見えて28歳だってー!!!!!」
なんとちょく、12歳くらいと思われたみたい。
しかも結婚してると言うと、周りの学生たちはさらに大騒ぎし始めた。
確かに…同級生にも見えなくもない…
学生たちと仲良くなると、学校に来なよ!と校内に連行されるちょく。
自己紹介し合うと面白いことに…
ほとんどの学生の苗字が「シェルパ」だった。シェルパ族って苗字にシェルパが多いのは知ってたけど、ここまで多いとは驚き。
10人中7人がシェルパだった。
シェルパ族のシェルパさん。これ日本で言うと山田族の山田さんみたいなことだよね?
写真は恥ずかしがるから、サングラスを貸してあげるとノリノリで写真を撮らせてくらた。
どこの国でも子どもは可愛い!
元気いっぱいな子どもたちに元気を分けてもらった。ありがとうシェルパキッズたち!
いつものモモ屋で・・
14時頃にナムチェに着いて昨日行ったローカルなモモ屋へ。
子どもがお昼ごはんを食べてた。
でもお腹いっぱいなのか半分以上残してお母さんに怒られてた。
食べさせてみるちょく。
俺も挑戦するも、走り回って言うこと聞かない…笑
ようやく全部食べ終わってご満悦!
この子本当に可愛いかった!
ここのモモは安くて美味い。
卵のせチョウミンも美味しかった!
チョウミンはインドやネパール版の焼きそば。味もほぼ焼きそば。
wifiが出来るカフェ
ナムチェでwifiが使えるカフェがあると聞いて行ってみた。
村の中心部にあるノースフェイスナムチェ店の真上にある「Trekker’s Paradise」
山の中とは思えない綺麗な店!
メニューもそんなに高くない。
家族に無事を報告しておいた。
ちょくはご覧の通り、たくましくなってますよ!ご心配なく!
壊れた靴を修理する!
靴の裏が剥がれてきたので、カフェの横にあった靴修理の店に修理しに行くことに。
カトマンズで買った安物の靴は、トレッキング開始1週間でここまでボロボロに。
ちょくの靴も同じく。
分かっちゃいたけど、やっぱり靴だけはちゃんとしたモノを履いた方が良いと改めて実感した。
この旅では「安物買いの銭失い」という諺を痛いほど痛感している。
でもこの時は履き潰す覚悟で買ったから仕方がなかった。
1足500ルピーで修理してくれた。
まず樹脂を溶かしてノリにして塗る。
そして太い針で縫い付ける。
すごい手際が良くて仕事も細かくて感心!
ご覧の通り直してもらえた。(でも2週間後にはまた壊れるんだけど)
ちなみに誤解が無いように言っておくと、俺が履いてるローカットの靴は足首の強さに絶対的な自信がない限りオススメしません!
8年前にアイランドピークに行った時はちゃんとハイカットの登山靴を持って行ったんだけど、個人的にハイカットが嫌いでナムチェからアイランドピークのベースキャンプまでクロックスで登った。だってシェルパはみんなサンダルなんだもの…
靴を修理し終える頃、見覚えのある人が歩いてた。
帰りにキンジャ、ゴヤムで一緒だったチャールズに再会!元気そうで良かった!
体調の変化、原因は…?
この日の夜はなぜか食欲がなくてヌードルスープにした。
宿のご夫婦が心配して肉入りお粥をくれたんだけど残念ながら口に合わなかった。
食欲が無いのは高山病のせいかと疑ってた。
高山病は、まず頭痛とともにやってきて、吐き気やめまいがしてくるもの。
高山病かな…でも頭痛はない…原因が分からなかったけど、水分をたくさんとって早めに寝た。
翌日、俺は高山病以上に面倒な病気にかかっていると知った。
続く…
使ったお金
【朝飯】トーストwithジャム(270Rs)、パンケーキwithジャム(290Rs)
【エベレストビューホテル】Everest Beer(400Rs)、ホットレモン(150Rs)、グリーンサラダ(370Rs)、サービス料23%(240Rs)
【昼飯】ミートモモ(200Rs)、ベジモモ(150Rs)、ベジチョウミンハーフ(300Rs)、目玉焼き2つ(100Rs)
【晩飯】チキンヌードルスープ2つ(600Rs)、ゆで卵2つ(250Rs)
【宿代】2人で200Rs
【その他】ブラックティー2杯@wifi使えるカフェ(180Rs)、靴修理2足分(1000Rs)、靴の中敷き2枚(100Rs)
この日の日記
おだやん
高度順応でエベレストビューホテルへ。ビールと眺め最高!早稲田OBが建てたんだね。日本人おばちゃんズのツアーすげえ!コック付き?!昼はモモ屋でモモ。靴修理でチャールズに再会。嬉しい!
ちょく
今日は休みの日でミニトレッキング。ビューホテル、日本みたいな立派な建物。歩いてる時に日本に戻ったら九州に住むのも良いねとおだやんと話す。夢ふくらむ。学校で12歳と言われる。
続く!
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