おだやんです!
ポカラから秘境温泉巡りトレッキングを始めたおだやんとちょく。
トレッキング2日目は2016年大晦日、プーンヒルで初日の出を見るために、この日はシーカ村からプーンヒルの麓の村、ゴレパニを目指します!
トレッキング2日目
【Day2】2016年12月31日(曇り)シーカ(ウレリ村の手前)→ゴレパニ
朝、7時前に起床。
いつもなら夫婦ふたりで厳冬期用寝袋を敷いて夏用寝袋を上にかけて一緒に寝てる。でも昨晩は男女で部屋を分けたから、厳冬期用の寝袋はちょくに渡して俺は夏用寝袋で寝た。
厳冬期用の寝袋が無いと、持てる防寒着を全て着込まないと寒かった。
朝、ブルブル震えながらリビングに行き、みんなで紅茶とチベタンブレッドを食べる。
チベタンブレッドは外側はサクサク、内側はモッチリとしたパン。
どのロッジで食べてもだいたい美味しいけど、このロッジのチベタンブレッドは殊更に美味しかった!(正直、朝ごはんはこんな量じゃ足りないんだけど。)
でもこの宿は昨晩食べたダルバートが美味しいから許すこととしよう。
これが泊まった宿、シーカ村(恐らくこの村名)にある「アンナプルナゲストハウス」。
ここのダルバートはネパールに2ヶ月半滞在した中で食べたダルバートの中でもトップ3に入る美味しさだった。
・・・
曇りの中、8時頃に宿を出た。
アカリちゃん(右)とちょく(左)。
ちょくの荷物が少ないのは、俺がほとんど持ってるせいもあるけど、30日間かけたエベレストトレッキングの経験から、今回はさらに荷物を厳選していたから。
ちなみに俺の荷物のサイズはアカリちゃんのザック(水色)とほぼ同じサイズ。
これからトレッキングをお考えの方へ!!夫婦で10日間のトレッキングをするにしても、夫婦合わせた荷物量は上の写真の2人の荷物程度に抑えられますよ!
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さて、この日は日の出スポットとして有名な丘・プーンヒルのあるゴレパニ村までひたすら登らなきゃいけない。
開始早々、噂に聞いていた長い長い階段が現れた。
登り、辛い。
辛いけど女子大生のアカリちゃんがいる手前、弱音は吐けない。
というかユウキとアカリちゃんのペースが早過ぎる。ちょくと何度も顔を見合わせる。
「足が長いっていいよね…」
「でも足が短い方が得する時だってあるじゃん?相撲とかリンボーダンスとか」
「…….」
「無いよね!うん!全然無いよね!短足同士頑張ろうね!」
頑張れ、チーム短足。
長い階段を登り終えるとウレリ村に着いた。長い階段を登り終えた直後でヘトヘトだったのでお茶休憩!
メニュー。
値段はそこそこ。
旅仲間との山旅ってなんか新鮮。
奥のユウキとアカリちゃんの手のサインは、ユウキが発案したピースサイン「山ピース」。彼はこのサインをどうにか流行らせたいそうです(笑)
・・・
ウレリでお茶をした後、、2時間ほど歩いてランチタイム。
いつもなら誰かと旅するって好きじゃ無いんだけど、今回は同世代同士で気があうメンバーで良かった!
注文したのはダルバート、1皿500ルピー(=500円)
ダルバートはおかずの数も豊富で豪華だし、美味しかった。
もうひとつはローストポテト、1つ330ルピー(=330円)。
ジャガイモで作ったパンケーキで、ハッシュドブラウンと呼ぶロッジもあるけど、これも美味しかった。
トレッキングって食べても食べてもすぐお腹が空く・・
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ランチを食べながら同世代同士のこれまでの旅話が尽きた後、みんなの興味は純粋無垢なピチピチ女子大生・アカリちゃんに向くように。
山サーの姫と化したアカリちゃんにアラサー3人からいろんな質問が飛ぶ。
ちょく「その色白肌の秘訣は?!」
ユウキ「俺のことどう思う?」
おだやん「シャンプーは何使ってるの?ラックス?ビダルサスーン?」
アカリちゃん、困らせてごめんなさい。
そんな楽しい雰囲気に身を委ねながら、そして足の疲れを堪えながらゴレパニまで歩きに歩き続けた。
ゴレパニ到着!!
日が暮れかけてきた頃、ようやく日の出スポット・プーンヒルの麓にあるゴレパニ村に到着!
長い登りでみんなヘトヘト…
村には外国人トレッカーのIDとなるTIMSとアンナプルナ入域許可証のチェックポイントがあった。
村にはぱっと見、20軒以上はロッジがあるように見える。
その中で適当な一軒にチェックインした。
我々の他にお客さんは女の子2人だけで閑散としていた。
・・・
この宿で驚いたことが2つあった。
一つは、ここの女将さんが少し日本語が話せたこと。
「少し」とか「お腹空いた?」とか。
2つ目は、他に泊まっていた20歳すぎの女の子(上の写真の赤い服)。
この近くの村出身だそうなんだけど、かつて九州の長崎に住んでたことがあるそうで、日本語がペラペラだったこと。
失礼な言い方だけど、こんな山奥の村の女の子が九州に住んだことがあるのか!!と驚いた。
でもこんな秘境出身の女の子だからこそ、日本に興味を持ってくれて日本語を熱心に勉強してくれたと思うと物凄く応援してあげたくなる。
同じ九州出身としてなおさら、驚きつつも微笑ましい出来事だった。
大晦日の祝い方
さて、夕食のダルバートを食べ終わって4人でソワソワしながら顔を見合わせた。
なぜならこの日は大晦日。2016年の今年も今夜が最後。
「何もないのは寂しいよね」
と、ユウキが道中拾ったツルで縄を編み、花と葉っぱを組み合わせてしめ飾りを作ってくれた。
ユウキのおかげでツルや木の皮から縄が編める事を学べたし、なんて粋な男だと、男ながら惚れ惚れした。
次はいつ会えるか分からないけど、尊敬できる友達に出会えて良かった!
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さて、大晦日、時刻は19時を回った。
秘境にあるこの村のロッジにはテレビもラジオも何も娯楽がない。トランプも1時間ほどで飽きてしまう。
「こんな暇で退屈な大晦日、なんか寂しいよね…」
ロッジも静まり返っている。それもそのはず、実は独自の暦を持つネパールでは12月31日はただの平日。だから村人や女将さんは普通に寝てしまっていた。
誰の発案か忘れたけど、なんかやろう!!としょーもない事を思いつく。
人文字で2017大会
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なぜだろう・・・身長差があってなんかしっくり来ない!
チェンジ!
試行錯誤の結果見つけた、1番「2017」に見えるフォーメーション。
1枚目からの進歩、すごくないですか?!完全に2017にしか見えない!
(ちょくは何もしてないように見えるのは気のせいです)
2017年も進歩ある良い年になりそうな予感がします。
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さあ、年越しを祝うと言っても翌朝は日の出を見るために早起きしなきゃいけない。
なので日本時間で祝って早めに寝ることに。
だけど、日本との時差は3時間15分。
つまり年越しは20:45!
・・・
微妙!すごく微妙!
「20:44になった!あと1分!」
カウントダウンが始まる少し手前でみんなの時計が微妙にズレてる事にそれぞれが気がついた。
「俺あと30秒で新年!」
「え?!ワタシあと10秒だけど?!」
一同「・・・・」
「「明けましておめでとうぉーー!!」」
細かい時間なんて気にする歳でもない。みんなで新年の挨拶を交わし合った。
その後、ふとタバコを吸いに外に出ると
星がとても綺麗だった。
あまりに綺麗だったので、みんなを外に呼び出す。
凍えるほど寒いけど、見とれてしまうほど。
記念写真を撮り終えて、明日に備えて就寝した。
・・・
2016年は、我々夫婦が学生時代から抱いていた世界一周という夢を実現させるため仕事を辞めた年。
就職氷河期にも関わらず、2人ともせっかく第一志望の大企業に入れてたから周りからは反対された。それでも勇気を出して夫婦で初めて大きな決断をした。
それに、手作り結婚式を挙げた年。
半年の準備期間から式当日まで、友達って大切だなと何度も痛感した。
そして何より、世界一周という夢に踏み出した年。
モンゴルから旅を始めて、いろんな事を見て、感じて、学んで、驚いた。
2017年は、丸々旅に費やされる一年になる。
我々夫婦にとってどんな年になるんだろう。
続く。