ちょくです!
ズワイの街でアフリカハゲゾウにビビったり、宿の庭でアイドル級に可愛い鳥にメロメロになったりと、この街を堪能している私たち。
でもズワイは鳥だけじゃない!カバもいるらしい!
ということでカバを見るボートツアーに参加したら、この旅初めてのぼったりくりに合いました・・・。
疑いもなくツアーに参加することを決めた
2017年4月1日
これはカバツアーの前々日の話。
私たちは湖畔を散策していて、大きなアフリカハゲゾウと恐る恐る写真をとったりしながら一日を楽しんでいた。

ここで、ボートツアーをしているというアベさんという男性に出会った。
彼との出会いはこちらの記事↓
[blogcard url=”http://backtothe-nature.site/2017/11/walk-ziway/”]
彼はとても親切で話しやすい人。
「ズワイ湖にはカバが生息していてボートツアーでカバを間近で観察ができる」と、いろいろ教えてくれた。さらに、カバの他にもズワイ湖にはバードアイランドという島が湖の中心にあり「カバと野鳥をセットで見れるんだぜ!」とのこと。
カバ、見たい・・・。
動物好きの私。この世界一周の旅で一番楽しみにしていたのはアフリカ大陸のサファリだった。動物園の檻の中に入った可哀想な動物ではなく、雄大な自然の中でのびのびと暮らす野生動物を見るのをとっても楽しみにしていた。
そんなときに出て来たカバツアーの話。まだアフリカに来てから野生動物を見ていないから「野生のカバ」がとても気になる。普段はこういう話には慎重だけど、ふつふつとカバ欲が・・・!
お値段を聞くと、1時間ボート貸切で二人で750ブル(=3750円)。
一人1800円ちょいか!この値段、混乱するー!
なぜ混乱するかというと、日本の感覚で考えると安いけどエチオピアの物価を考えると高いから。混乱混乱。
普段だったらこういうとき、事前に相場を調べているからぼったくられているか判断できるんだけど、このズワイの街はマイナーすぎて情報が一段と少ない。このカバツアーに関しては一切情報がない。
今までどれだけ旅の先人たちのおかげで相場がわかっていたかをひしひしと感じる・・。
あーもー、この値段が定価なのかぼったくりなのか、全然検討がつかない。でもカバ見たい。参考になる材料がないからもう勘で行くしかない。でもカバ見たい。この旅で鍛えた勘をフル回転!!頑張れ私たちの勘!!やっぱりカバみたい。
一生懸命、相場を予想する。
うーんうーんうーん。
その後、おだやんとじっくり話して、「カバを見よう!」と決断。
わーいやったー!
理由は「この街の一番の観光名所なら見ておこう!野生のカバみたい!二人でカバを堪能して3750円なら安い!」という感じ。
カバは早朝に見れる確率が上がると言われたので、翌日に早朝に待ち合わせすることにした。その後も、彼は湖畔を案内してくれたり、オススメのお魚料理(ピラティア)を紹介してくれて、終始フレンドリーだった。あー、カバ楽しみー!!
がしかし・・この決断が大間違い。
かなりがっかりして落ち込むことに。
うう・・・。
カバボート当日の朝、異変に気づく
カバボートに乗る当日の朝は、とっても清々しかった。
「これからカバに会える!野生のカバ!嬉しい!!!」
前日からワクワクしすぎてどんな服を着ようかまで迷ってた。洋服3着しか持ってないけど。

アベさんとの待ち合わせ場所に到着。
ここでちょっとずつ異変に気付く・・・
お会計をするためにお金を出して渡したら、パパッと取られてそっけない。え?昨日はあんなにフレンドリーだったのに?そんな奪い取るようにお金を取らなくてもいいのに。しかも、ポケットにサッとしまってそれっきり。
なんだか不審なので、領収書を貰っておこう。
「ちょっと待って、領収書ちょうだい。」
「え、ああ・・えーっと。」
なんか、様子がおかしい。明らかによそよそしい。
怪しい怪しい怪しい〜〜!
この時、ちょっと「ぼったくられたかも」と思った。でもそうだとしても、私たちはこの金額に納得して今回のツアー申し込んだ。だから万一ぼったくられていても、内容が充実していれば良いんだ。そうだそうだ。
それにカバに罪はない。これからカバに会うのに、お金のことなんて気にしていたらだめだ!
気を取り直して、湖畔へ。

ブルーのチェックシャツを着ている男性が今回のぼったくり疑惑の男・アベさん
ボートに乗り込む。


これから野生のカバに会える・・ドキドキ。
期待外れなバードアイランド
ボートの周りには鳥が。さすが鳥の多いズワイ。

ボートは順調に進み、まずはバードアイランドを目指す。
バードアイランドはズワイ湖の真ん中にポツンとある小さな島。島と呼べるほどの大きさではないけど、ここには鳥がたくさん住んでいるんだって。外敵がいないから繁殖し放題なんだとか。
ボートにはエチオピアの国旗が風に揺られて綺麗。

と、ここでまた違和感を感じる。
アベさんはガイドのはずなのに、ただ座ってボートの運転手とくっちゃべっている。お金を渡した直後から態度が急変したし、ガイドなんてする気さらさらない。
これはぼったくりの残念ツアーだ!
もう確信した。(そして後日本当にぼったくりと知る)
でもそれだけじゃ悔しい。どうせお金は払っちゃってるんだし、ガイドならガイドらしく、ガイドとやらをしてもらおうじゃないか。ねえ、アベさん!!!
「ねえ、アベさんはガイドなんでしょ?喋ってないでガイドしてよ」
「え、あ、ごめんごめん。えーっとこの湖はウンタラカンタラ・・・鳥がいて、カバがいて・・・」
「鳥は何種類いるの?」
「えーっと、100種類・・くらい・・かな」
「カバは何匹いるの?」
「えーっと2ファミリーいて、ちょっと詳しくは分からなくて」

おい、コラ、アベエエ!!
信用してしまった私たちが悪いんだけど、ああ、なんで信用してしまったんだああ!!!くそおおお!!!
多分、アベさんがガイドなのは本当。この周辺の人と繋がりがあるし、何よりツーリズムオフィスに常駐していたし。おそらく普段はエチオピア人旅行者相手に商売をしていて、たまに来る外国人旅行者には料金を上乗せしてツアーに誘っている気がする。
はー、どれだけぼったくられたかは不明だけど、なんだか腑に落ちないなー。
それでもツアーは平和に続行。
そんなこんなでバードアイランドまでやって来た。

おおー、これがバードアイランドかー。

「鳥の島」というぐらいだから、いろんな種類のカラフルな鳥たちがいーっぱいいるのでは?!と妄想してたんだけど、ここに主にいたのは・・・
鵜。


いや、鵜は悪くない。鵜は悪くないんだ。
私たちが過剰に期待すぎちゃっただけで・・・だって宿のお庭には可愛い鳥がたくさんいるし、町全体にアフリカハゲコウが飛び交ってるし、それ以上の鳥がここにはいるんじゃないかって、勝手に期待しちゃって・・だから・・
ガックシ_| ̄|○
結局目視できる鳥の種類は3種類。

なんかちょっと切ない。
カバ!カバ!カバがいた!
今回のボートツアーは、カバが主役。
そう、カバが見れればいい!気を取り直していこう!バードアイランドからカバが多く見られるという場所までボートを走らせる。
たまに小さな手漕ぎボートに遭遇するんだけど、彼らは魚を釣っていた。

「そろそろカバがいるはず」というガイドのアベさん。
「あ!いた!」

え?!どこ?!どこ?!
ゆーーーっくりボートは進み、
はっっ!!

カカカカカバ!!!

いた・・・
本当にいた・・・

これでカバに会えなかったら一部返金してもらおうと思っていたけど、本当にカバがいた。

街の真ん中にある湖にカバ。
これぞアフリカ!これぞエチオピア!!

実はカバってちゃんと見たことがなかったんだけど、耳が小さくて可愛い。
あー、カバが目の前に!嬉しい!!

でも正面から見ると結構ブサイク。

カバのイラストって結構可愛いのが多いから実物がこんなにイカツイとは思わなかった。
ちなみに目・耳・鼻が一直線にあるのは、水面で周囲を観察しながら呼吸をしやすくするためらしい。

カバ皮膚が弱いくてすぐに乾燥してしまうから、日中は水中に入って皮膚を守っているそう。ずんぐりむっくりしたボディを見たかったけど、いつか見れるかなあ。
カバに大興奮し、大満足。こんなにカバを見たことってなかったから嬉しい!
帰り道は、ペリカンがたむろしている岩場を横切る。

口をパッカーーーンと開けたペリカン。

いや、お見事です。
そんな感じで、ボートツアーは終了。1時間の約束だったけど30分で切り上げようとしたら指摘したら45分になった。まあでもカバも見れたし満足。
でも、ツアー自体は最後の最後まで腑に落ちなかった。
「違うところで降ろしてもいい?」
「え?」
「いやー、乗った場所に送ってあげても良いけど、ここが本来のボートの発着場所なんだよね」
「美味しいご飯屋紹介するから、ここで降りてもらっていい?」
「はあ・・。」
断る気力もない・・というか、会話している間に発着場についちゃったよ。

美味しいご飯屋っていうのも、前回紹介してくれたピラティアだった。

「前もピラティアを紹介したけど、ここのピラティアも美味しいよ!」

うん、わかったよ・・・。
もうなんか、アベさんの言葉をそのまま受け入れられない。でも彼は怖じけず会話してくる。久々のお金持ってそうなアジア人だから、彼的には逃すわけには行かないんだろう。
「あ、そうだ。森を散策するツアーもあるんだけど、どう?」
「はい?絶対行かないけど。」
「そ、そうか。じ、じゃ、またね!!」
はああ・・・。こうしてアベさんは消えて言った。
カバに会えたのは嬉しかったし大興奮だったけど、ちょっとスッキリしない。実際はいくらなんだろうなあ。
ああ・・切ないなあ。
でも、これで終わりたくない!
ということで、この後反省会をして、またカバを見に行く?!
続く!
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