おだやんです!
モザンビークの秘境島、モザンビーク島へとやって来たおだやんとちょく。安くて美味しい海鮮を食べて、地元の人たちとふれあい、島ライフを楽しんでいます!
モザンビーク島は地図でいうとここ!
さて、前回はおだやんの30歳の誕生日ということで、お祝いとしてモザンビーク島名物のホエールウォッチングクルーズへに参加したのですが、天候の関係で途中で中止になってしまいました。前回の記事(おだやん30歳の誕生日は全てがツイて無い!モザンビーク島クジラツアーへ)
その翌日、再チャレンジということで再び早朝からホエールウォッチング&無人島シュノーケリングツアーに出発!
クジラクルーズ再チャレンジの行方は
2017年7月15日
朝6時前、急いで朝ご飯を食べ昨日と同じ船着場へ向かった。
まだ日の出前。
この日は昨日参加した美人女医のアンジェリーナに加え、若いオランダ人夫婦も参加していた。
3週間もまとめて休みが取れるなんて素晴らしい。というか日本は本当に休暇の面では遅れすぎだよね。
6時すぎ、ツアーのスタッフたちが物資を持って集まってきた。
そして眠そうなガイド・ジェニートもそんなに遅れる事なくやって来た。
このレゲエな兄ちゃんがジェニート。
日の出と共に、いざクジラツアーへ出発!
出航してすぐ、帆が張られた。
島の最南端には朝日に輝く要塞が見えた。
これは16世紀に建造された「サン・セバスチャン要塞」。今でも当時のままの姿で、要塞の上から真っ黒な大砲が突き出ていた。
ガイドが色々説明してくれるのかなと思っていたけど・・・
やっぱりこのガイドはポンコツで、二日酔いなのか「眠い眠い」なんて言いながら寝始めて、お客さん5人は思わず「え?なにコイツ・・」みたいな顔になった。
唯一しっかり働いているのは、帆を動かして船を操縦する船長のおじさん。
英語が話せるというだけで、頑張って働く船長がこき使われて、グータラガイドが大金を手に入れられる。でも実際世の中そんなもんなのかな。
タンザニアのザンジバル島やマラウイ湖、モザンビークで共通して見られるこの木造の帆船は、どの国でも同じデザイン。汚れた帆は味があってかっこいい。
出航して30分ほど経った時、船長とそのアシスタントが大声をあげた。
「あそこを見ろ!」
まさかクジラか?!
大きな背びれがちょっとだけ水面を横切った!
クジラだ!
そしてまたもや!!
しかも1頭だけじゃない!
3頭はいる!
クジラとの距離がだんだん近くなる!なんと彼らの方から船の方に近寄ってきてくれていた。
なにこのデカさ。
理屈では分かるんだけど、実際に目の前にすると、こんな巨大な生き物が自分の目の前を泳いでいることが信じられない。
紺色の海に黒い巨体がうごめいていている。
そのまま一緒に深海に引きずり込まれそうな感覚がして、恐怖すら感じる。
そして特大サイズのクジラが現れた。
今までのとはサイズが違う。たぶん親クジラ?
何も発言せず、全員仁王立ちでただただクジラを凝視した。皆、完全にクジラの虜になっていた。
10分ほどでクジラは海のそこに消えていった。
すげえ!!!
大興奮!!
いやー来てよかった。まさかこの旅でクジラが見られるなんて思っても見なかったから、本当に嬉しくて興奮しっぱなしだった。
置き去り
クジラの興奮が冷めやらぬうちに、船はランチとシュノーケリングのために無人島へと進み始めた。
ここで一応、今回のツアールートを地図で解説しておきます。
丸一日のツアーで、ホエールウォッチング、ランチ、シュノーケリングが全部ついて一人50ドルでした。
さて、揺れながら無人島へ。
小一時間ほどで、無人島へと到着!
海が綺麗!!!
インド洋の西側、マダガスカルやモザンビークや海の綺麗さで有名らしいとは聞いてはいたけど、想像以上に綺麗。
船から降りる。
ここで撮った、お気に入りの一枚がこちら!
この写真、額装で欲しいという方は是非ご連絡ください。どんなサイズにも対応しますよ!(営業してすみません笑)
さて、水平線の向こうの方にはアフリカ本土が見えた。
無人島ってワクワクするよね。
お昼の時間までシュノーケリングでもさせてもらえるのかな〜なんて思ってガイドに聞いて見たら・・・
ここでガイドがまさかの一言!
「ごめん、シュノーケリングセット忘れちゃったわ」
一同「What’s!!??」
このガイド、ホントくそだ!!
ホエールウォッチング&シュノーケリングツアーだぞ!!ただのホエールウォッチングじゃねーか!こんな綺麗な海でシュノーケリングしねえで他に何すんだよ!それに昨日も大遅刻したくせに!
昨日の俺の誕生日のホエールウォッチングは高波で中止になったから、今日こそはと意気込んでたんだぞ!
クソ!クソ!
しかし!
ガイドからの攻撃は止まらない。
「実はさっき別のお客さんから電話があって、予定がダブルブッキングになってたんだわ。だから今から対応のため俺だけ島に戻らなきゃ行けなくなった。」
ダメだコイツ。徹底的にダメだわ。そもそも謝罪の一言もない。
たぶん彼の予定としては、無人島に俺たちを運び、ランチとシュノーケリングを楽しんでもらっている間に、自分は島に戻って一度別のガイドをこなし、夕方再び無人島に迎えにくるという算段だったのかもしれない。
それは良いんだけど、肝心のシュノーケリングセットを忘れたことが大問題だった。
あーだこーだ言っても何も始まらないので「とりあえず早くシュノーケリングセット持ってこい」と伝えると、彼は船長と2人で島へ戻っていった。
一瞬彼を恨みかけたけど、今を楽しもうと気持ちを切り替えることに。
・・・
お昼の時間まで海岸をフラフラ。
すると1艇の小舟が海岸にやって来た。
こんな無人島に何しに来たんだろう・・・・
そう思って話しかけてもポルトガル語しか通じない。
船を見ると、俺らの昼ごはんの材料になる魚を届けてくれたのだった!
あんまり美味そうな魚じゃないけど、獲れたて新鮮だから良しとしよう!
海岸沿いの草っ原にはかつてここに建っていたゲストハウスの廃墟があって、そこでスタッフたちがせっせとランチを作っていた。
そしてランチの時間になったので、廃墟の中にセットされたテーブルへと向かう。
!!!!
ほほう。ロブスターじゃないか。
おぬし、ワシの好物をちゃんと分かっておるじゃないか。魚だけなんじゃないかと思って、ちゃぶ台ひっくりかえしちゃうところだったよ。
小さいけど、全てを水に流してやろう!
島で漁師から特大のロブスターを食べていたこともあって、それに比べるとこのロブスターは中身スカスカで痩せたものだったけど、無人島という雰囲気もあるし、美味しくいただいた。
(米の炊き方が全然なってなかったけど・・・)
さて、シュノーケリングセットが届くまでの間、やることがないので、みんなでひたすら海岸をフラフラしたり、貝殻を拾ったり、泳いだりして時間を潰した。
普段都会でバリバリ働いてて短期旅行でここに来た人なら、こんなヒマも楽しめると思うんだけどさ。
こちとら1年以上旅してヒマにはうんざりしてた。だから今回はあくまでのんびりじゃなくて刺激的なアクティビティ目的でツアーに参加してるからもうね、ヒマに苦しんだ。
ヒマヒマ!!
「ねえねえ、ちょく!この貝殻、可愛くない?」
「そうだね」
「これも可愛くない?!」
「見て見て!人形を作ったよ!」
「お前は乙女か!」
暇すぎて、不覚ながら乙女チックな遊びをしてしまった。
だってヒマなんだもん。
ヒマ〜
あ〜ヒマ。
結局、いくら待ってもガイドは帰ってこない。
ちょっと!!日が暮れてきたんですけど!!
シュノーケリング出来ないんですけど!いやここまできたら、何が何でも根性でナイトシュノーケリングとかやってやる!!
ムキー!!!!
日が暮れた瞬間、遠くに見覚えのあるヨットが見えた。
ガイドが乗った船だった。
ツアーに参加していた5人で砂浜に立って腕を組み、怒り心頭でガイドを待ち構えた。
でももはや、怒りを通り越してみんな、呆れ顔。
結局彼はシュノーケリングセットなんて持ってきておらず、我々を迎えにきただけだった。
ここでオランダ人夫婦は、このままここでキャンプをするオプションに申し込んでいたらしく、彼らに別れを告げた。
そして彼らを無人島に残し、船は島へ。
もう日は暮れていて、真っ暗な海を戻っていく。
シュノーケリングは出来ず、待ちぼうけをくらい、微妙なバースデーツアーになった。
帰り際、この内容には納得いかないと、ツアー終了後に払うことになっていたツアー代の半額50ドルの支払いを怒って断った。「食事代や人件費を差し引けば二人で50ドルで妥当だ」と理由を言うと、ガイドは気だるそうに納得していた。
今回選んだツアー会社は「Genito Magic Tour」でした。もう一つの「illha Blue」という会社の方が接客対応も親切丁寧だったし、高くてもそっちを選べば良かった。安物買いの銭失いとはこういうことなんだと学びました。
いつもの店でバースデーディナー
気を取り直して、晩御飯!
いつもの店「Restrante Reliquias」で、誕生日なので(翌日だけど)ちょっと豪華なメニューを頼んでみた。
ロブスターのバターソテー。これで2000円ちょっと。
これがめっちゃ美味かった。
この前漁師から買って自分で炭火焼したロブスターの10倍は美味しい!何よりも味付けが最高!バターとレモン、そしてそこに海老味噌をつけて食べたら
超絶品!!
昨日からいろいろとトラブル続きだけど、このロブスターで全て帳消しに出来た。
結果オーライなバースデーでした!
あー、30歳か。
どんな1年になるんだろう。そして旅もちょうど1年が経過して折り返し地点。これからどんな旅になっていくんだろう。
続く!
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