ちょくです!
列車とバスを乗り継ぎモザンビーク島までやってきた、おだやんとちょく。
この日は、衝撃の!値段の!!伊勢海老!!!のお話しです。
モザンビーク島の朝
朝はゲストハウスで朝食が出たので、それで朝ごはん。

紅茶、パン、バナナ。
結構質素な内容だけど、何もないよりはマシかな。バナナがアフリカっぽいミニサイズのやつで、これがねっとり濃厚で美味しかった。
天気が良かったので二階のテラス席で食べたんだけど、そこがまた良くて。植物がちょうど良い日影を作ってくれて、そばでは猫がゴロゴロしてる。なんてのどかなんだろう。

ルビーゲストハウスのリビングはくつろげる感じで悪くない。

でも私たちはもっと安いところを探して宿を移動することに。
パッキングを済ませ、バックパックをかついで外に出る。

初めてこのバックパックを背負ったときは「こんなの背負って歩けない!!」とギャーギャー言っていたけど、1年もたつとヒョイと持ち上げて3キロでも4キロでも余裕で歩けるから人間ってすごいよね。
アフリカの子どもは朝から元気。



そういえばアフリカで「ちゃんとした玩具」で遊んでいる子って見たことない。みんなタイヤとか空き缶とか石とか、そういうもので遊んでる。
子どもが自分で考えて玩具を作り出し遊んでいる様子を見ると、それも良いなあって思う。

いつも思うけど、アフリカの子どもたちはいつも元気いっぱいで、「貧しさ」というものを一切感じない。
アフリカ旅では物質的豊かさ=幸福度ではないということを本当に毎日感じるなあ。
2軒目の宿 CASA DE LUIS
そんなことを考えているうちに、目的地CASA DE LUISに到着。


こっちの方がダブルルームが安いので移動したんだけど、結果的に移動してよかった。
私たちが宿泊していた間誰も来なかったから貸し切りだったし、キッチンも使えるし。あまり宿をコロコロ変えるとそれはそれで疲れるけど、今回は正解!





場所はここ。
なんやかんや、この宿には5日間くらいお世話になりました!
ポルトガル支配の歴史を感じる
宿に荷物を下ろしひと段落したらお散歩へ。ただあてもなくブラブラと歩く。

宿に荷物を置いた日(移動日)は基本的に予定を入れず、ゆるっと街を散策することが多いけど、これが長期旅行の良いところな気がする。毎日毎日予定を詰め込むと疲れちゃうからね。
街を歩いていると西洋風な建築物が。

これは病院。

モザンビークはポルトガル植民地時代の影響が色濃く残っている国で、今では母国語もポルトガル語。アフリカ人がポルトガル語を喋っている姿や、西洋建築が街にある様子は違和感でしかないけど、そう思うのは私たちが旅行者だからであって、モザンビークで暮らすアフリカ人にとってはごく当たり前のことなのかもしれない。
でもやっぱり違和感あるよなあ・・。
そしてその違和感を感じるたびに、なんだか心がモヤモヤして悲しい気持ちになる。
部外者が「その国らしさ」を語るのはおこがましいけれど、アフリカ縦断で実際に見てきたアフリカ諸国とモザンビークはどこか違う。そしてモザンビークの「アフリカらしさ」は昔々にポルトガルが奪いもう戻ってこないと思うと、ただただ悲しい。
でも一方で、暮らしの中にアフリカらしさもある。



お母さんが赤ちゃんを背中に乗せて、布でおんぶする姿。アフリカではよく見る光景。
ビーチには子どもがたくさん。


ただ「支配って悲しい」と思うのではなく、この気持ちを無駄にしないようにしていきたいな。
日本もこの100年でどんどん西洋化し、食文化、衣服、いろんなものが変わっていて、ともすれば「日本らしさ」も危機的状況。100年後には「日本らしさ」も絶滅してるかもしれない。
だからこそ、これからはより一層日本人である誇りとアイデンティティを失わずに大事にしていこうと思う。
「イセエビ」探し
せっかく島に来たので今晩のおかずは海鮮が良い!
昨日食べたレストランにラゴースタ(LAGOSTA、ポルトガル語でロブスター・伊勢海老)というメニューがあったので、私たちのお目当てはイセエビ。
ちなみに今イセエビとロブスターの違いをググったら、ロブスターってオマールエビのことなんだね。そこら辺の違いをよくわかってなかったけど、ここ、モザンビークで取れるのは「イセエビ」です!
出典:http://www.hotlobster.jp/html/page12.html
自分たちでイセエビ調理出来たら最高だよね!
ということでイセエビが買えるところを村人に聞き言ってみることに。

教えてもらったのが、ここ。
MERCADO DE PEIXE。ポルトガル語で「魚市場」。

入ると魚介のにおいがモワッ!決して良いにおいではない・・・(笑)
けど置いてある魚はまだピチピチ生きてる!

ピチピチと動く魚、新鮮が伝わるー。
一匹で売るってことはなくて、7~8匹が山になっていてセット販売。

がしかし、お目当てのイセエビはないとのこと。
「ガックシ・・」
「もう少し探してみて、なかったらここで魚を買おう」
ということで、もう一度海の方へ。

ラゴースタ・・・ラゴースタ・・・
私たちのイセエビへの執念が通じたのか、ここで奇跡が起きる。
なんと、ビーチにさっきは見かけなかった人だかりが出現!

な、なんだ?!
小さいボートにめっちゃ人が集まってる!!!

近づいてみると銛が何本もあるのに気づく。
小さなボートの上で怒号が飛び交い、魚がどんどん出てくる出てくる。


これは!!
漁に出ていたボートが戻ってきたんだ!!!
すぐさまボートに近づく。もしかしたらイセエビがあるかも!!
とそこで、ボートの周りには3タイプの人がいることに気付く。
①漁師
②銛や道具を回収する身内の人(子どもメイン)
③買い付けの人
そう、買い付けの人がいる!!これは私たちも買えるのでは?!
近くにいた買い付けに来たっぽい人に話を聞いてみると、やっぱりみんな買い付けに来ているそう。どうやら私たちもルールを守れば交渉して良いみたい。
ルールっていうのは簡単で、抜け駆けしないこと。
漁師のドン(一番怖そうで権限もってそうな人だった)に見えないところでコッソリ交渉して魚を買おうとすると、怒られて追い出されるので注意。
説明後、なぜかガッチリ肩組まれて写真をお願いされた(笑)

みんな良い人!
写真を撮っている間に、どんどん魚が水揚げされていく。
魚!

タコ!

それらを取り囲み、買い付けの人と漁師の間で値段交渉が行われる。


「いくらでどうだ」みたいなやり取りをして、しばらくしたら交渉成立、みんな次々と代金を支払って魚を持ち帰っていく。
「いかん、このままだと売り切れちゃう!」
「どうしよう!どの魚を買う!?」
ドタバタ慌てている私たちの横に、大物が現れた。
ドンッ!!

「ちょちょちょく!!!」
「イイイイセエビイイ!!!」
なんと目の前に、めっちゃ大きいイセエビが出現。でかすぎるし生きてるし、なにこれ!!!
もちろん周りにいる買い付けの人々もイセエビに目を向けて買おうとする。やばい、なくなる!!
「ラ、ラゴースタ!!!(イセエビ)」
「クアトローー!!!(4つ)」
と大きな声でお願いすると、おじさんが「どれが良いんだ?」と言ってくれたので指さしてほしいイセエビをチョイス。
計量して重さで値段が決まるので、そこできりの良い数字まで値下げ交渉して・・・
じゃーーん!!!

イセエビ4匹ゲットーー!!!

しかもお値段は・・・・
4匹で1000円!!!!
奇跡か!!!!
両手に2匹ずつのイセエビを持ってルンルンで帰宅。


後姿が謎すぎる。こんなの人生に一度しかなさそうだ。
ちなみにイセエビを直接漁師から買える場所は地図でいうとここ。
といってもキチンとした船着き場があるわけではなく、ここらへんにボートがつくだけだから大体の場所という感じ。
時間も日によってまちまちで、大体16時過ぎぐらい。おそらくその日の天候や釣果によって戻ってくる時間は変わるだろうから、これも目安でしかない。
イセエビ実食!
宿に戻ったらさっそくイセエビを調理。
みよ、さっきまで海にいたから新鮮そのもの!

キッチンのガスコンロはオーナー家族用らしいので炭火で調理することに。
炭ありますか?って聞いたら大量にあった・・(笑)


炭の上にイセエビを設置・・・なんだこの贅沢。


丸ごと炭焼きイセエビは、シンプルに塩とレモンで!


ギャー!!ぷりっぷりっっ!!!

言うまでもなくマーベラスなお味で最高!!!


これで、1匹250円ですよ・・。ミラクル。
そして、殻を割って焼いたイセエビは身をほぐしてトマトパスタに!!!

どひゃー。これもまた美味しい!!!
一食にひとり2匹もイセエビを食べるなんて、こんな贅沢もう来ないだろうな・・。
イセエビ食べたいな、って人はとりあえずモザンビーク島に行くのをおススメします。
続く!!
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