大学でロシア語を学んだ私が、モンゴルで「モンゴル語が読めた」話

ちょくです!

 

今日は文字の話。
モンゴルに来てとってもビックリしたことは、初めて訪れたモンゴルでモンゴル語を読めたこと。

 

よ、読める!私、モンゴル語が読める?!

大学の第二外国語ってありますよね。
当時、超適当だった私は「たくさんの人が学ぶ言語はなんか嫌。マイナーな言語が良い」という理由でロシア語を選択。2年間ロシア語を学びました。

 

がしかし、ロシア語って超難しい。
学習する明確な理由があって、情熱もって学べたら上達したのかも知れないけど、私は理由が理由だけに全然ロシア語を吸収できなかった。今思うと、勿体ない。スペイン語にすれば良かった。

 

そんな私も結婚して、旦那と世界一周の旅に出ました。
もうロシア語の記憶なんてほとんどなくて、挨拶と文字が読めるくらい。

 

ああ、勿体ない・・・

スペイン語にすre・・・

 

 

 

そして降り立った1ヶ国目、モンゴル。

CA390504

 

あれ??

 

よ、読める・・・

 

モンゴル語習った事ないのに、なんかスッと入ってくるよ!!

 

 

文字が、文字が読めるよーー!!!

 

そうなんです、なんか良くわからないけど、意味は分からないけど、雰囲気だけど、

 

文字が読める。

 

自分が一番びっくりしました。

もしかして、特殊な能力でも身についたのか?
タイに行ったらタイ語読めちゃったりして??

・・・って、そんなわけあるかいっ!
その後タイに行ってワクワクしながら目を見開いて文字を凝視したけど、一切読めませんでした。

 

モンゴル語は、ロシア語と同じキリル文字だった

なんで私が初めての土地モンゴルで、看板やらメニューが読めたのか。

調べてみると面白いことが分かりました。

 

モンゴル語について(wikipediaより引用)

モンゴル語の表記は歴史的に、縦書きのモンゴル文字(フドゥム、胡都木とも呼ぶ)により表記される蒙古文語が専ら使用されてきた(ただし後述のキリル文字などが出てくるまで、モンゴル文字が全く伝わらなかった地域も存在する)。ソビエト連邦の全面的な支援によって中国からの独立を果たしたモンゴル人民共和国では、1930年代にラテン文字による表記体系が宣伝された時期もあり、1941年2月1日には一旦ラテン文字表記が公式に採用されたが、その2か月後には撤回された。結局、ロシア語のキリルアルファベットに2つの母音字を加えた表記体系をモスクワからの指示で1941年に採用し、言文一致の表記が可能となった。1957年にはキリル文字で書かれた教科書も出版されている。他方、中国内のモンゴル系民族はモンゴル文字やトド文字(英語版)(オイラト語の表記に使用)による表記体系を現在まで維持し、モンゴル人民共和国のモンゴル語とは、文字により分断されてきた。なお、内モンゴル自治区では、文字こそ伝統的なものではあるものの、かつての文語ではなく、言文一致を指向してきたことは注意を要する。ー「モンゴル語」についてwikipediaより

 

ほほう。さすがウィキペディア。

歴史も織り交ぜながら、しっかり「ロシア語」との関係性を教えてくれてる。

ここでビックリなのが、1941年にキリル文字(に2つの母音字e,yを加えたやつ)を採用しているということ。
しかもキリル文字で書かれた文字の出版が1957年って、結構最近じゃん!私、この6年後に生まれてる!

 

文字については、モンゴルではキリル文字のほかに縦書きのモンゴル文字もあるけれど、モンゴル国はほぼキリル文字。モンゴル語は中国の内モンゴルで使用されているらしい。それでもモンゴルを旅して博物館などに行くと、掛け軸や書物の一部に縦書きのモンゴル文字を見かけたりもした。モンゴル文字については、以下。

 

モンゴル文字について(wikipediaより引用)

なお、歴史上モンゴル語の表記には別系統の文字も数種類使用されている。ソビエト連邦の影響下に組み込まれたモンゴル人民共和国ではキリル文字による表記が一般化したが、新生モンゴル国が発足した頃からモンゴル文字の使用が見直されてきている。一時はキリル文字表記からモンゴル文字表記への全面的な切り替えが計画され小中学校での教育が始まったが、一般国民の間では歴史と伝統・文化の象徴と見なされてはいるものの、「モンゴル文字」イコール「話しことばとは無関係の文語」というイメージが定着してしまっており、また横書きができないという(現代においては致命的ともいえる)弱点を抱えていることもあって、いまだ完全な移行にいたっていない。ー「モンゴル文字」についてwikipediaより

 

え、モンゴル文字って縦書きしかできないのか!!
それは確かに・・ちょっと不便かもしれない。でも、英語だって逆に縦書き出来ないしなあ。

 

ちなみに発音についても色々分かって、面白い。
モンゴル語とロシア語とでは、同じ表記をしていても発音の仕方が少し異なるんだって。
私が看板やメニューを見たまんま読んで発音しても通じないときがあったのは、そのためでした。

 

 

こうやって世界を旅していると、些細な発見や驚きがたくさんあって面白い。
そしてその発見を宿に戻ってから調べてみると、どんどん知らなかったことを知れて楽しい。

「だからメニューが読めたのか!」

「だから発音が通じなかったのか!」

って、思える日常がとても刺激的です。

これからも小さな発見を大切にして色々と学んでいけたら良いなと思います。
その学びもこのブログで共有できるように、書いていきます!

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