ちょくです!
ナイバシャ湖からさらに足を伸ばし、オロイデン湖までやって来たおだやんとちょく。
ここで泊まった「オロイデンキャンプ場」が私たち史上最高でした!!!
朝から猿に泣かされる
2017年4月25日
ここ最近はケニアから2時間離れた場所にあるナイバシャ湖エリアでキャンプ生活中の私たち。
極悪都市ナイロビは治安面で四六時中ビクビクしていたし、ビーチリゾートのワタムはオフシーズンで不完全燃焼だったからここ数日間は毎日が楽しくて楽しくて仕方ない!
もともとキャンプが大好きな上に、キリン、シマウマ、カバなどの野生動物まで見れるなんてケニアのキャンプ場は素晴らしすぎる。キャンプ好き・動物好きはケニアに集合するべし。
さて、昨日私たちはナイバシャ湖の隣にある小さなオロイデン湖にやって来た。(移動の記事はこちら)
このオロイデン湖がとにかく穴場で最高。
芝生がめちゃくちゃ綺麗でフッカフカで、湖も木などの障害物がなく美しい。人も全然いなくて、ほぼ貸切状態という素晴らしい場所!
でも本当に最高な理由はもっと別にあるんだけどね。読み進めてもらえればわかります。マジで最高なんです。
・・・
さて、朝起きたら綺麗な朝焼けが。

オロイデン湖に反射する木々が美しい。

ファー気持ちいー!っと伸びをして、コンタクトをつけるために洗面所へ。(目が悪いんです)
前かがみになって鏡を覗き込み、コンタクトをつけようとしたら・・
「ん??」
なんか背中に視線を感じる。
誰かが、私をじーっと見ているような・・
なんだろうと思い、鏡ごしに背後を見る。
すると・・・・
猿3匹。
なんか囲まれてる。
しかも私が逃げ腰になるとそれを良いことに牙をむき出しにして、
「シャーーー!」
「ッッッヒイイイイ!!」
怖い!!全速力でダッシュする!!!
するとあろうことか、猿が追いかけて来た!!!
ちょちょ!!
朝から怖い!!!!!
そして、
ズテーーン!!!
テントに向かって猛ダッシュしてる途中、足がもつれて盛大に転ぶ!!!
後ろには猿が!もうわけもわからず泣きながらテントに駆け込む!!!
「うわああおだやあああん!!!!」
寝ているおだやんを叩き起こし、しがみつく。その後おだやんが猿を追い払ってくれたんだけど、あまりの恐怖体験にテントから出られなくなった。
ちなみに襲ってきたのはこのタイプの猿。

確実にこの旅一番の恐怖体験。本気で震えが止まりらない。まさか朝から猿に泣かされるとは・・・。

膝小僧は盛大に転んだ跡がしっかりと残ってた。

このステテコ、わかる人にはわかるやつ。お気に入りの高島ちぢみのステテコ。悲しい。これも旅の勲章なのか。
おだやんに慰められながら、どうにか立ち上がり朝ごはんを作る。

座り方が酷いのは言い訳するといつでも立ち上がって猿と戦えるようにガニ股。足元には石と木の棒。
朝ごはんを作ってる横を数匹の猿が通るたびに足が震える。
もう完全にトラウマ!
バナナとブランデーでバナナジャムもどきを作り、朝ごはんはフレンチトースト。


見た目は悪いけど美味い!
でもよりによってこんな日にバナナ。猿の大好物やんけ(イメージ)。最後までビクビクの朝ごはんでした。
奇跡!カバの日光浴、ピンクに染まる体
オロイデンキャンプ場は芝生が豊かだから動物がたくさんやってくる。

今まで泊まったキャンプ場の中で、断トツに芝生の質が良い。キチンと手入れしているのが分かる。
そして朝ごはんの時間が終わると自然と猿も森へ帰っていった。あー怖かった。
ホッと一息ついて湖をポケッと眺めていたら、湖から何かが出てきた。

なんだ・・・?

二つに増えた・・・

って、カバアア!!!

カバは夜行性と聞いていて昼はノーマークだったから心底ビックリ。

のそのそと陸に上がるカバ氏。

今までは夜に観察してたからあまり隅々まで見えなかったんだけど、日中は凄い!ハッキリ見える!
クルッと後ろを向いて見せたお尻が究極に可愛い。

動物のお尻ってなんでこう可愛いのだろうか。

一挙一動が遅いカバ氏。次に何をするかと息を殺すように見ていると・・・
ハムッ。

ムシャア。

ムム?

「なんだお前、見ない顔だな。」

「草うめえぞ。」

ふおおおお、草食べた!草!!
この草、実はこのキャンプ場の芝刈り後の草の塊。お主、これを狙ってたんだな!さすがだ!
しばしカバのご飯タイムを見ていたら、後ろから続々と現れるカバたち!

一体何匹いるの?
ま、まさか、全員上陸?

ザパーという水の音とともに、次々と陸に上がってくるカバ。

なんだこれは!興奮が抑えきれない。
目の前でカバが動いて草食べてムシャムシャしてる!いや、正確にはゴキュゴキュか。歯で草をすりつぶしてる感がすごい。ゴキュゴキュ。
そんなカバたちを電気柵越しに見る。

幸せーーーー!

ポケットに入っているのはトイレットペーパー
でもこれでは終わらない。
食後はまた湖に戻ると思いきや、ご飯タイムを終えたカバたちが思い思いに休み始めた。

同じくキャンプ場に泊まっているケニア人男性も目を丸くして見守ってる。

「オーマイガ!ファッキンクレイジーだぞこれは!カバは夜行性なのに、日中陸に上がるなんてアメイジングだ!これは凄い!」
そう小声で言いながらスマホでめっちゃ写真撮ってる。ケニア人でも興奮するこの光景。本当に貴重!!
ここで働くスタッフ曰く、このキャンプ場にはここを縄張りとする6匹のカバが毎日日向ぼっこをしにくるそう。他のキャンプ場では日中カバが現れることはまずほとんどないらしいので、このオロイデンキャンプ場はかなり珍しい。
ガチで穴場!!
もしケニアで1泊2日のキャンプをするなら、ナイバシャ湖を通り過ぎてオロイデン湖をオススメしたい。いろんなキャンプ場に泊まったけど、こんなに贅沢にカバが見られるのはこのキャンプ場だけ!
ケニア人と二人でカバを見つめる。

人間の視線もお構い無しに、むにゃーって横たわるカバ。

場所はテントの目の前。凄い。

その後もゆっくり陸に集まり、気づけばカバが団子状態に固まっていた。

カバ団子。

たまに寝返りを打ったりして、目がトロンとしてて、もう抱きしめたい。

顔くっつけてスヤスヤ寝るなんて、どんなアイドル?KBA48さんですか?


時間が経つにつれ、徐々にカバの身体がピンク色になっていた。え、熱中症?!大丈夫?!冷やさないと!!!
完全に火照ってるようにみえるんだけど、これ実は「血の汗」と呼ばれるピンク色の粘液。

カバの皮膚はとてもデリケートで乾燥や紫外線に弱いらしい。そこでこのピンクの粘液を体から出し、乾燥や雑菌の感染、日焼けを防ぎ、皮膚を守っているんだって。
粘液はアルカリ性で乾燥すると皮膚表面を保護する優れもの。「皮膚が弱い」という体質に合わせて進化した結果何だろうけど、素晴らしい。
それにしても寝方が可愛いのなんの!

ピンクに火照った(正確には粘液にまみれた)カバたち。口元に鳥さんいますよー。あーもう可愛いなあ。
ずっと見てたら、ぬわっ、あくびした!

歯はあまりないけどキバやばい。あんたらキバ隠し持ってたんかい。
むにゃむにゃ寝続けるカバはもう抱きしめたいくらい可愛いんだけど、実はカバって超獰猛。
特に縄張りに関してはかなりシビアで、自分の縄張りに入ってくるものであればそれが肉食獣の王・ライオンでも攻撃する。しかもトロそうに見えて陸では時速40キロも出すらしい。
ちなみにアフリカでは野生動物に攻撃されて亡くなる人がたくさんいるけど、カバによる死亡率がナンバー1らしい。その数なんと年間2900人。おいおい、怪物かよ・・・。

こんなにスヤスヤ眠ってるのに。縄張りだけは入らないようにしないとね。
カバを見ながら食べる唐揚げ丼が幸せすぎる
さて、カバのあまりの可愛さと知られざる凶暴さにドキドキしながら夕飯作り。
私たちのキャンプの楽しみは何と言っても自炊!!
試行錯誤しながら食べたいものを作って、自然の中で食べるのがこの上ない幸せなのです。何を食べようか二人で相談する時間は至福の時。どんな状況でも袋麺でお腹を膨らませるのだけは避けたい。
それにしてもひたすらカバを見まくって、さらにはカバの横で自炊ができるなんて、このキャンプ場は最高オブザ最高。
今日の夕飯は唐揚げ丼。
生姜とにんにくをすりおろしたいんだけど金下ろしがないのでネパール流に挑戦。

良さげな石をピカピカに洗って、すりつぶす!

ネパールの人は日常的にこうやって生姜とにんにくをすりつぶしてて、とっても感動したのを覚えてる。今回は石があまり丸くなかったのとまな板が安定しなかったので苦戦したけど、それでもあるもので工夫して料理するのは楽しい!
しっかり調味料に漬け込んだ鶏肉を油で揚げる・・・

立ちこめるこの香り!パチパチっていう音とこの香りでご飯1杯は食べられる。
火加減も完璧!最近は大中小の木を使い分けて的確に温度調節できるようになってきた。焚き火で料理するの、最高に楽しい。唐揚げも焚き火ってだけで3割り増しに美味しいそう。何より焚き火の匂いが好き。
そして完成した唐揚げ丼!!!

うんまああああ!!!
ケニアのパッサパサのお米は日本米の2倍くらい水を入れるとそれなりにしっとりする。千切りキャベツは商店で千切りの状態で袋売りしているからお手軽。醤油は海外製の中国醤油だから旨味皆無だけど、砂糖や塩で頑張って調整すればどうにかなる。生姜とにんにくはたっぷり。
ケニアでカバを見ながら食べる、唐揚げ丼。

最高かよ!!!
まさか1泊750円で、野生のカバがこんなに見れるなんて思わなかった。幸せ!
夜も出た!ここはカバの楽園だ
日も暮れて、カバも湖に帰っていった・・・

と思いきや、ガッツリ食事タイムに突入。


めっちゃアグレッシブに食べてる。
時折聞こえる「ゴキュゴキュ」「ムシャムシャ」「ブフォ!(鼻息)」がなんとも愛らしい。カバ可愛い。朝からずっと見ているけど、本当に見飽きない。可愛い可愛い可愛い。

しかも、電気柵スレスレまでくるサービス精神。

暗闇にカバがいるのにも慣れたけど、ここは6匹もいるから楽しい。

こんなカバ三昧な生活が送れるとは思わなかったから、幸せだー。
夜はカバの「ゴキュゴキュ」「ブフォ!」を子守唄に就寝。ああ、幸せえええ!!
オロイデンキャンプ場、本気の本気でオススメです!!!
続く!
Oloiden Camp Siteの場所
※唯一このキャンプ場の欠点をあげるとしたら、宿泊客が少ないので猿の標的になりやすいことと、キレイに整備されすぎてて木があまり落ちていないこと。猿に対しては常に警戒心を持って石や木を肌身離さず持ち歩き威嚇する、木はキャンプ場の外に結構落ちているのでそれを拾って運ぶ手間があります。
でもそれを差し引いてもカバがこれだけ見れるので、本当にオススメです!!!
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