ムベヤからマラウイのカロンガへの国境越え!こんな所に日本人親子が住んでいた?!

ちょくです!

年末年始は「年末年始特集」と題して普段の旅ブログを離れていましたが、今日からまた再開です!

タンザニアのムベヤから秘境マラウィへ入国!

いよいよマラウィ編スタートだああ!

VISAが高いマラウイは、行く価値はあるのか

今日はタンザニアの国境沿いの街・ムベヤから国境を超えてマラウイに入国する日。

そもそもマラウイという国がどこにあるかというと、ここ。

タンザニアの南にあって左右をザンビアとモザンビークに挟まれた小さな国。

正直、このマラウイに行くかどうかは二人で散々悩んで何度も話し合った。なぜなら運の悪いことに数年前にVISAが値上がりしたばかりだから。

以前は3ヶ月無料だったのに今では30日で75ドルという高額VISAに。3ヶ月無料から30日で75ドルに変わったのはかなり大きい。

私たちの旅は世界の秘境と絶景を巡る旅。サファリや火山など絶対に見たい絶景がそこにあるならお金はいくらでも払うけど、そういうのがないマラウィに75ドル払って入国するのはためらってしまう。

でもモザンビークに行きたかったこともあり、そのためにはマラウイを通った方が手っ取り早い。

 

さて、どうしよう・・。

調べてみるとマラウィは

The warm heart of Africa(アフリカの暖かい心)」

というキャッチフレーズがつくぐらい、アフリカの中ではとても暖かい国として有名らしい。ちょうど東アフリカを縦断する際真ん中に位置することから、東アフリカ縦断の癒しスポットとして知られている。

ちょうどアフリカ旅に疲れてきていたところだし、もかしたら予想外にすごく良い国かもしれないし。行かない後悔よりも、行って後悔する方がまだマシだよね。うんそうだよね。アフリカの暖かい心にちょっと触れて見たいしね。

ということで

マラウィ行き決定。

ええい、こうなったらThe warm heart of Africaの実力、見せてもらおうじゃないか!

 

さて、私たちが選んだ南下ルートは下の地図をご覧ください。

普通バックパッカーは赤いルートで南下して行くんだけど、私たちは青いルートで南アフリカまで入り、そこからナミビアやジンバブエに出入りすることにしました。

ムベヤから国境の街カスムルへ

朝ごはんは昨日も行った家族経営の食堂へ。

ちょうどグツグツ煮込んでいたチキンスープとドーナツ二つを注文。

ここはファミリー経営の食堂で家族みんなが暖かい。

タンザニアは観光地ばかりを巡ったせいか、たくさんの客引きが騙してきたりストーカーしてきたりぼったくったりしてきたことで、正直タンザニアの印象はあまり良くなかった。だから最後の最後に暖かい家族に出会えて良かった!

 

さて、今日は約5週間滞在したタンザニアを出国しマラウイに入国。アフリカもこれで5ヶ国目。

今日の移動はムベヤから国境の街・カスムルを経由してマラウィのカロンガへ向かう4時間半コース。

ムベヤ→カスムル(国境・3時間半)

ナネナネターミナルからカスムル(国境) までは定価5000〜6500シリングが言い値。

※中央ターミナル付近に宿泊の場合はまずナネナネターミナルに行く必要があります。中央バスターミナル→ナネナネターミナルは所要時間30分、400シリング。

《※注意※》中央ターミナルからカスムル(国境)までの直通バスはありません。客引きはあると言うけど全て詐欺!

朝ごはんを済ませ家族に別れを告げたら、目の前にあるナネナネバスターミナルへ。

乗るのはカスムル(国境)行きのバス。

定価が5000シリングと聞いていたのでどうにか交渉し、ひとり5000シリング(=257円)で乗車!

道中は田舎の風景が広がっていてのどか。

途中、葉っぱやお花で装飾された車を発見。

結婚式なのかな?それにしても飾り方がワイルド。

道中は特に揺れることもなく、外の景色をポーッとみていたら3時間半で国境の街・カスムルに到着。

降りた瞬間ドバーッと客引きが押し寄せて面倒だったので、商店で適当に飲み物を買ってブレイクタイム。

こういう時に焦ったり会話をしちゃうとロクなことがないのでとにかく人目につかない隅っこで休憩する。アフリカ旅3ヶ月を経て、こういう場面の対処の仕方は上手になってきた気がする。

周りの客引きが諦めて散ったところで、移動再開。

今回の国境越えは徒歩!

タンザニアの出国スタンプをもらったら橋を渡って国境を超えるんだけど、徒歩での国境越えはネパール・インド間以来2回目かも。

とっても平和な空気が流れるこの橋、全然国境越えの雰囲気がない(笑)

バックパックを背負っているのは私たちだけだし、そもそも他に外国人がいない。本当に田舎なんだなーと実感する。

テクテク歩いていると右手にある駐車場に日本の中古車らしき車を発見。

フロントガラスをよく見ると、あれ?日本語?

これ、「ダレス」って書いてあるよね?!

「ダルエスサラーム行き」っていう意味で書いてあるのかな。なんだか面白い!

あまり国境越え感がない橋を渡りマラウィ側のイミグレでVISA代ひとり75ドルを支払い入国手続き完了。

あっという間にマラウィ。

こんにちはマラウィ!

カスムルからカロンガへ

移動はまだ終わりじゃない!

今日はここからカロンガという街まで行きたいんだよね。本当はもっと先のムズズって街まで行きたいのが本音だけど、新しい国で夜到着は避けたい。そんな訳でここから1時間のカロンガを目指す。

まずは地元感溢れる路地で両替。

闇両替(正規の両替所ではない)だけどなかなかいいレートで交換してもらえた。むしろアプリで調べてたレートより良い値段だった。まさかの両替で得したパターン。

さて今日から通貨はクワチャ!なんか可愛い!クワチャ!

 

両替を終えてウロウロしていたら、客引きに声をかけられてカロンガ行きの車を発見!

しかも改造された軽ワゴンじゃない!フワフワの座席・・・!

料金はひとり1000クワチャ(200円)。

車窓からは一面黄金に輝く畑が見えた!

お米かな?アフリカでもお米作ってるの?

さて、約1時間のドライブで今日の目的地カロンガに到着。

久々のふわふわ座席で癒された〜。アフリカのバスやミニバンはどれも椅子が固いからとても贅沢に感じた。日本じゃ普通のことも、ここじゃ贅沢!

なぜここに日本人?!

さあ、ここからが問題・・・。

実は私たち「宿は現地で探せばいっか」と思っていたんだけど、探せど探せど宿がない。

商店のおじさんに聞いた方角に少し歩いてみたけど、ホテルがありそうな気配はゼロ・・・。

こりゃ野宿か?野宿なのか・・?

そう思いかけた時・・・

「もしかして、日本人の方ですか?」

自転車に乗った日本人女性に声をかけられた・・・!!

え?!

なぜここに?!

日本人?!?!?!?!

話しかけてくれたのは、ここカロンガに住んでいるという日本人親子Tさん一家。(名前は伏せます)

私たちが「なぜここに日本人?!」と思う以上にそのTさんも「なぜこんな田舎に日本人旅行者が?!」と思ったそうで、声をかけてくれたとのこと。確かに田舎に日本人の旅人がポツンと立っていたらビックリするよね。

写真中央のお母さんはタンザニア人の旦那さんと出会い結婚。しばらく家族で日本に住んでいたらしいんだけど、今年に入ってマラウイに引っ越してきたそう。姉弟の二人はアフリカと日本の血を引いていて、もちろん日本語も現地語もペラペラ。今は現地の学校に通っているんだとか。すごい!

子供達はマラウイに入国したばかりの私たちにマラウイのいろんなことを教えてくれる。

黒魔術っていうのがあってさ。」

「こっちの人はみんな本当に信じてるんだよね。」

「こういう手の動きで(ジェスチャー)ハッハッハーー!ってやるんだよ。」

「く、黒魔術・・・?」

何かの聞き間違い?

今黒魔術って言った?

どうやら二人によると、マラウイの一部の人は冗談ではなく本当に黒魔術を信じているらしい。

そういえばニュースでマラウイ・モザンビーク周辺で黒魔術や吸血鬼の騒ぎがあったとか聞いたことあるけど、本当にあるんだね・・・。

アフリカではいろんなことが予想の斜め上だけど、この黒魔術の話は予想どころかおとぎ話のように聞こえる。世界って広い。

子どもたちと話をしていると彼らが突然「おやつ食べる?」と不思議な実をくれた。何だろう・・・

殻がめちゃくちゃ硬くて、ガンガンコンクリートに打ち付けて殻を破ると中から白い実が!

実はこれ、バオバブの実!

すごい!バオバブの実初めてみたー!

中の実をチューチュー食べて、残った種は捨てるという食べ方。これが酸味があってほんのり甘くて美味しい!

マラウイの子どもたちはみんなバオバブの実が好きなんだそう。ビタミン・ミネラルが豊富で健康にも良くて、なんて素敵なおやつだ!!

さらに「マラウイではこれは食べて!」と教えてもらったのがこちら

オススメされたのはマラウイの紙幣の隅っこにも描かれているチャンボ(chambo)という淡水魚。

チャンボはティラピア系の魚なんだけど、これがクセもなく実にウマイらしい。マラウイといえばマラウイ湖だけど、そこで採れるんだって。それは食べたい!ありがたい情報!

そしてもう一つありがたい情報が。

なんとマラウイは米の生産地として有名で、特に「キランベーロ」という品種がまるで日本のお米のように美味しいとのこと!!

な、なんだって?!

美味しいお米、食べたい!

アフリカに来てから食事の大切さや美味しい食事のありがたさを実感中だから、美味しいお米情報はかなり嬉しい。

さっき車窓から「あれ、田んぼかなー」とおだやんと話していたのはまさにお米だったらしく、あのエリアがお米の生産地なんだって。

短い時間だったけど、いろんなお話が聞けて楽しかった!

そして最後に、私たちが「宿を探している途中」という話をするといろんなツテでホステル探しを手伝ってくれて。まさに救世主現る!という感じで夫婦で感動。

そして探してくださったホステルはここから少し距離があるということで、道案内してくれることに!至れり尽くせり!ありがとうございます・・・!

自転車タクシーでホステルへ

移動手段は「自転車タクシー」

マラウイは自転車の後ろに乗って移動する自転車タクシー・通称カーゴが安くて移動手段の定番なんだって。

人生初のチャリンコタクシーだー!

バックパックがあるから重くないかな・・・と心配ていると「問題ないぜ!」と運転手。

確かに心配無用だった!めっちゃスピード出る!!!

これがまた風が気持ちよくて快適!!

タクシーよりもトゥクトゥクよりも好きかも!!!

チャリタク最高!!!!!

お値段は2キロで150クワチャ(=30円)とお財布にも優しい!!

おだやんはお尻が痛くなる〜と言ってるけど、私はチャリタクにどハマりしてこの後もしばしばチャリタクを(一人で笑)使用することになりました。

お世話になった親子。

初めての国ってソワソワドキドキして落ち着かないけど、三人と話してとっても心が安らぎました!

いろんなお話を聞けて、マラウイがますます楽しみになったな!ありがとうございました!

 

さて、こちらが今日泊まるゲストハウス「LWESHA GUEST HOUSE」

お値段はお部屋によって違うみたい。トイレバス共有かどうか、という感じ。

私たちは移動で疲れているということもあって、トイレバス付き3500クワチャ(=700円)のお部屋をセレクト。

おだやんが疲れてるみたいで、ピントが合ってない・・・。

トイレとシャワー。

これも壁にピントが・・相当疲れてたんだね。

なにはともあれ、無事宿が見つかって良かった・・・!

宿info

Lwesha Guest House
ダブル3,500クワチャ(=700円)
・個室のトイレシャワーあり
・シャワーはお湯なし
・wifiなし

 

すごい油で揚げた豚

荷物を置いてひと段落したら、夕食を食べに外へ。

と言っても、ご飯屋がありそうな気配は一切ない・・・。

1軒レストランと書かれたお店を見つけたけど空いてなかった。

道中、酔っ払った男性に「俺の写真を撮ってくれい!イエイ!」と言われ撮影。

写真が気に入ったようで「送ってくれ!」と男性。

「アドレスを教えてくれたらそこに送信するよ」と伝えたら、なんと家の住所を教えてくれた。

「違うよ、メールアドレスある?」と聞いたら「え、なにそれ。ないよ。携帯はあるけど電話しかしない」と言う。

些細なやりとりだったけど、衝撃。

「メールアドレスに写真を送付する」って言う日本では当たり前のやりとりがここでは成立しないことにビックリした。

彼は結構酔っ払っていて結局写真は渡せなかったけど、渡せたら良かったなぁ。

そんなこともありながら辺りを散策していると、人だかりを発見。

木とビニールで出来た掘っ建て小屋。

なにやら揚げ物の香りがする!

そしてここにいる男性陣のノリの良いこと良いこと。

誰もチャイナーとか言ってからかってこないし、みんな気さくで良い人ばかり!

これが「Warm heart of Africa」なのか!感動!!マラウイ好き!!

天井から何かぶら下がってるなーと思ってみると豚の足。

好きなグラム数を言うと、それを素揚げしてくれる屋台みたい!

衝撃なのが、この油!!!

真っ黒!!!

一瞬ためらったけど、でもジュージュー音と良い香りがたまらん!左には揚げバナナも!

ということで、豚500gとバナナ4本を注文。

お皿の淵に塩をかけてくれて、それを少しつけながら食べる。

恐る恐る一口・・・

お?美味しい!!

そういえば、豚なんていつぶりだろうか。ネパールはずっとダルバートだったし、インドはヒンドゥー教で食べる機会がなかったし、エジプトもイスラム圏で食べてないし、そういえばエチオピア、ケニア、タンザニアでも食べてない。

あれ?

もしかして5ヶ月・・いや、6、7ヶ月ぶり??

そんなに食べてなかったのか!

豚も美味しいし、揚げバナナも甘くなくてむしろ芋っぽくて美味しい。

マラウイ旅、楽しくなりそうだ!!

カロンガの地図

バスターミナル
Lwesha GuestHouse
ムズズ行きワゴンの停車場

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