マラウイ湖の秘境チズムル島へ!アフリカ人って効率とか考えないの?

おだやんです!

ムズズからチズムル島へ行くべくフェリーが出発するンカタベイで1泊したおだやんとちょく。この日はいよいよマラウイ湖に浮かぶ小さな島・チズムル島へと向かいます!

カタベイ→チズムル島のしんどい船旅

この日は超早起き!なんと3:50!

フェリー乗り場までのタクシーを4:15にお願いしているので急いでパッキングする。

 

真っ暗な中タクシーでハーバーへ。

降り際、タクシーの運転手がお釣りがないと言ってきたので仕方なく多めに渡す。無いわけねえだろボケぇぇ!!

小船でフェリーまで近づいて乗船するんだけど、この小船も有料。最初に話しかけて来た小舟の船頭のおっさんがかなり酔っ払っていて1000クワチャと言われてぶん殴りたくなった。

隣のボートに乗り直し1人200クワチャ(=30円)でフェリーへ。

こちらが今回乗るチャンボ社のフェリー!

ちなみに昼間に撮った写真だとこんなフェリー。

朝4:30にも関わらず人で一杯。現地人しかいない。たくさんの物資と人でごった返していて足の踏み場もない。人や物を踏みながら乗船。床にも人が寝ていた。

そしてみんな私たちが珍しいらしく、めちゃくちゃ見られて凄い視線。チケットは乗ってからしばらくして船内で払う仕組みだった。

 

チズムル島とンカタベイを結ぶフェリーは全部で3社あるので情報を上げておきます。

チズムル行きフェリーinfo

Chambo(チャンボ)社
・木曜朝5:00ンカタベイ発
・朝8:00チズムル着
・料金3050Kwt
Ilala(イララ)社
・火曜&金曜の朝6:00ンカタベイ発
・朝9:00チズムル着
・料金2300Kwt
Malungu社
・月曜朝8:00ンカタベイ発
・13:00チズムル着
・料金2500Kwt

 

さて、この乗船時が酷かった。

何がひどいって秩序がない事!

島へ運ぶ大量の物資、乗客、乗客の荷物、いろんなものが飛び交い、倒れ、踏んづけられる。そしてみんな我先に乗船しようとしたり、荷物を積み込もうとするから積み込み開始から1時間以上かかってて、結局30分遅れの5:30に出航した。

譲り合ってみんなで協力すれば、積み込みなんてすぐ終わるのにな。

 

よくよく考えたら日本人は凄いよ。

譲り合って、みんなで協力

これはなかなかできない事だと思うよ。まさに「One for all, all for one.」って言葉がしっくりくる。

 

中国でもインドでもアフリカでもみんな逆だもん。

我先に、奪ったもん勝ち

One for all的に言うなれば「All for me, this is mine!!」って感じ。本当、秩序とか無いよね。

 

もう乗船で疲れ切ってしまったのに、船内もかなりキツかった。

まず湖なのに揺れが凄い。グワグワ揺れる!!

ちょくは早々にダウンして、2階の狭いデッキで風に終始当たってた。

俺は最初1階の客室にいたんだけど、まず一人に割り振られたスペースがA4用紙2枚くらい。

狭すぎ!

だから当然誰かの体とか足とか、荷物とかバナナとかトマトとか卵とか鶏とかと重なるしかない。

おっさんの汚い足が俺の膝の上にあったり、野菜売りのおばちゃんと背中合わせで座ったり。とにかく狭くて体勢を変える事ができないから3時間身体中の筋肉がツリそうになるのをじっと堪えた。

3時間してようやくチズムル島が見えてきた!

奥に見えるのは湖の対岸。左端にちょっとだけリコマ島が見えている。

それにしてもチズムル島、思ったよりかなり小さい!

なかなか秘境感漂ってますね。

秘境好きにはたまらない!

 

悲惨な下船

さて、問題はここからです。

乗船や積み込みよりも下船の方がもっと酷かった!

人をかき分け乗り越え、上陸用の小船に乗らなければならない。

なんだけど降りるよりも先に乗ってくる人がいて全然前に進めない!!

降りる人優先という日本人的マインドは一切通用しない。ドンドン押されて、もみくちゃにされる。

 

ここは譲っていたらきりがないので、こちらも全力で体当たりしながらずりずりじりじり進む。席には人が座り、通路には物資が山のように積まれているので、全部踏みながら。

途中、「トマト踏んでるー!」「俺の手を掴め!」「チズムルで降りたいー!」とワーワー言い合いながら周りに手助けしてもらいながらミニボートへ。我々がキャンプ用に持ってきた15個の卵はリレー式で運ばれてきた。運動会の競技みたいに息があってる。

ちょくだけ先にミニボートに乗ったんだけど、俺はなかなか降りられなくて焦った。

ようやく小舟までたどり着いた。

小舟についても今度は俺も含めてみんなで乗船組の手伝いをする。おばちゃんをみんなで持ち上げたり、荷物を荷揚げしたり。

そんな中、フェリーに乗っている人に対して島の人がミカンやバナナを売りに来る。そしてフェリーに乗っているみんなはムチャムチャとミカンを食べ始め、皮はポイっと湖に投げ捨てる。

みんなが荷揚げや下船に悪戦苦闘してる中、頭上をミカンの皮やバナナの皮が飛び交う。それもかなりの数。

おい、いい加減にしろ。

 

すでに停船してから1時間半以上が経った。

みんなバカなの?

すると同じことを思ったのか、船長が出てきてみんなをまくし立てた。

「お前ら!急げ!時間はとっくに過ぎてるぞ!」

船長の檄が飛ぶ。さすが船長!!かっこいい!!

ってあれ・・・船長・・・・

その手に持っているのは・・・・

チュッパチャプス?!?!?!

え?なに、すげえカッコいいこと言ってた時、チュッパチャプス咥えてたの?

↑この神妙な面持ち、これチュッパチャプス味わってただけなの?

でも船長のおかげで再びほのぼのとした気持ちに戻れた。

 

停船から1時間半以上が経過して、ようやく最後の荷物が船に運ばれた。

時計は11時前になっていた。

よし、これでようやく着岸できる!

いざ、チズムル島へ上陸!

水面を見ると、湖はかなり透明だった。

これは潜ったら楽しそう!

よし、思いっきり楽しむぞ!

 

チズムル島唯一の宿

チズムル島には1軒だけ宿がある。港で船を降りたら岸沿いに左へ200mほど行けばすぐに見つかる「Wakwenda Retreat」という安宿だ。

オーナーはリコマ島に出かけているそうで、現地のスタッフが暖かく出迎えてくれた。

ここは白人男性のオーナーが25年間ずっと経営しているそうで、多い時には20人のスタッフを抱えていたほどの人気ゲストハウスだったよう。だけどVISA代が値あがったこともありここ最近はしばらく客がいた気配がない。

すごく寂れた宿に見えた。

ドミトリーもダブルもあるようだったけど、テントが一番安いし、何よりテントが一番蚊に刺されないから迷わずテント泊!

宿info

・ドミトリー7ドル
・テントひとり5ドル
・トイレシャワー共同(ハエ多い)
・シャワーは水
・wifiなし
・一応ジュースとビールが買える

 

宿はここしかないので選択肢はありません。

庭に生えている大きなバオバブの根元にテントを張った。

それにしても超デカイ!!

しかも中に空洞がある!のぞいて見ると・・・

中には人が3〜4人は入れる広さ!昔は実はこの中に小さなバーがあったらしい。木の中にバーだなんて洒落乙!

空洞の上の方を見上げると・・・

なんかいる・・・・

え???!!

フクロウ??!!
ミミズク??!?

すげえ。アフリカにもいるんだ。

 

賑やかな自炊

さて、着いたのがちょうど昼だったのですぐに自炊を始める!

ちょくは優秀だから、3日先までは作るものを綿密に決めて、無駄の無いように買い物をしている。この野菜たちはどんな料理に化けるんだろう。

これはリビングストーニアのキャンプ場で作った菜箸。これがあるとかなり便利!

自炊を始めると、すぐに島の子ども達が集まって来た!

時間が無いときは定番のツナパスタ!

サクッと食べて、まずは広い宿の敷地を散策!

離れた場所に湖に面したバーがあるそうなので行ってみた。

バーの中。

使われて無い感がすごい。蜘蛛の巣張りまくり。

でもバーの外にはテラスがあって眺めが最高!!

マラウイ湖ってこんなに透明だったんだ。

テラスを湖畔から見た図。上にも下にもいろんなところにビーチチェアーが置いてあっていい感じ。

早く泳ぎたい!

でもちなみにマラウイ湖には住血吸虫という寄生虫がいる。

住血吸虫

住血吸虫とは主にサハラ以南の淡水にいる寄生虫で巻貝を中間宿主として人間の皮膚から侵入してくる病状が進行すると下痢や血便などを引き起こし、さらに放置すれば長期にわたり肝臓などを痛め、また特定の臓器にガンを誘発して死に至ることもある。WHOによれば世界77ヶ国で2億人以上が感染しているとされる。抗吸虫薬プラジカンテルで治療できる。(参考:エーザイ株式会社HP、wikipedia)

 

日本人の旅人は危ない!なんて言っている人がいるけど欧米人は誰も気にして無い様子だった。

俺も気にしない。というかもう入っちゃった。

でも住血吸虫症は女性が発症した場合不妊の原因になると言われているから、ちょくは入りたく無いとのこと。

ちょくって本当に色々調べてマメなんだよね。本当にそういうところ感心する。

俺は入っちゃったけど。

すごい透明で気持ちがいい!!

住血吸虫、俺の体内に入って来れるもんなら入って来やがれ!

 

嘘です。

入った後かなり怖くなって1分で上がりました。

小さな湾の対岸では、近所に住んでいる小さな姉妹が湖で食器を洗っていた。

マラウイ湖はみんなの飲み水であり、漁場であり、風呂場であり、巨大なシンクでもある。マラウイ湖、万能。

この少女たちが歌っている歌を真似したら、仲良くなれた。言葉は通じないけど、こういうの楽しい!

マラウイの夕日

水辺で遊んでたら夕方になったので晩御飯の支度をする為にキャンプサイトへ戻る。

まずは火を起こしがてら明日の朝用のゆで卵を茹でる。

火が安定するまでのエネルギーも無駄にしない!!一石二鳥!!

さて、木のムロの中には相変わらず奴がいた。

フクロウって警戒心強くて巣を放棄して逃げちゃうからそっとしておいてあげよう。

 

料理を始めると、近所の子ども達が冷やかしにやってきた。

ヒャッホー!!
うヘヘッへへ!!
ヘイヘイヘーーーーイ

フォトォーーーー!!!
フォト!
フォトォ!!

よぉ姉ちゃん、何作ってんだい?

ちょカメラ触らせろや

や、やめれ!!やめてけれ!!

っておい!!!

グリーンピースご飯に指を突っ込むんじゃ無い!!!

あのガキンチョ、絶対ハナクソとかほじった指を突っ込んだに違いない。許さん。

この後宿の2匹の番犬が子ども達を追い払ってくれた。

ご飯が出来る頃、ちょうど夕日が落ちていくのが見えた。

そして綺麗な夕焼け。

なんでだろう、マラウイの夕日、夕焼けはどの国よりも綺麗に思えた。

そんな夕日を見ながら晩御飯。

野菜のトマト煮込みとグリーンピースご飯、そして焼きポテト。

うまい。キャンプ場で食べるご飯ってなんでこんなに美味しいんだろう。

 

片付け終わって、二人きり、湖に面したバーのテラスへ。

見上げると、一面の星空。

島には街灯とか商業施設なんてないからすごく暗い。だから星がすごい鮮明に見えた。

いい場所にやってきたなぁ。

 

・・・

さて、お次はチズムルにあるという超巨大なバオバブの木を探しに島を探検!

続く!

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1 個のコメント

  • akakuro より:

    ごめんなさい。
    先ほどタイ編がなかったとコメントしちゃいましたけど、1年前のブログに載っていたんですね。ベトナムのことばかり頭にあってタイは確か行ってなかったよね、と思いながらスルーしちゃいました。復習しないとすぐに忘れちゃいます。
    次回の旅ではよくチェックしますね。

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