ちょくです!
モンゴル・ゴビ砂漠の街、サインシャンドを満喫したおだやんとちょく。
さて再びモンゴル・サインシャンドから中国・北京までの陸路移動です。
国境越えにかかる費用
時間はかかっても良いから低予算で移動したい派の私たち夫婦。
モンゴルと中国を直通で結ぶ列車もあるけど2万前後と高いので、我々は深夜列車と寝台バスを乗り継いで移動します。
【2泊3日の国境越え(一人分)】
①サインシャンド→ザミンウード(列車)
金額:5000トゥグリグ(約278円)
所要時間:4時間(深夜発、朝着)
②ザミンウード→国境越え→二連浩特(バス)
金額:800トゥグリグ(約45円)
所要時間:40分
③二連浩特→北京(バス移動)
金額:220元(3520円)
所要時間:12時間(夕方発、早朝着)
合計3843円/一人!!
歓喜の金額!!
時間はベラボーにかかるけど格安で国境を越えられます。時間はあるけど金はねぇ!なんて人にはうってつけ。
寝台バスは1人一台ベッドがあって爆睡出来るので、案外疲れないし車窓を眺めながらゆっくり移動するのも案外悪くないものです。
私たちが通過した詳しい道のりをご紹介します!
サインシャンド→ザミンウードへ
ついにサインシャンドを出る時がきた。
乗るのは深夜2:49発の夜行列車。目的地はザミンウード!!

深夜にもかかわらずお見送りをしてくれたアノカちゃん。
列車で食べてとお土産までいただいてしまった。私が18歳だったころ、こんなにしっかりしていただろうか・・・
ありがとう、また会う日まで!!
お別れをしたあと、出発30分前には列車に乗車した私たち。
私たちが乗る列車は一応寝台列車なんだけど、乗車してみると私たちの寝る場所がない。というのも、ウランバートルから乗ってきた人が既に寝ていてベッドは満席だった。人の足元にちょこんとお尻を滑らせるのがやっとなくらいの状況。
とりあえず、おばちゃんがグゥ〜と寝息をたててる足元にどうにか座ってみる。
もぞもぞっと動くおばちゃんに「あ、すみません」という自分がなんか日本人だなぁ〜と思えて笑えてくる。
こんな状況じゃどうやっても寝れないので、先ほどアノカちゃんから貰ったボーズ(モンゴルのギョーザ)と自家製キムチを2人でつつく。ボーズはなんと、おばちゃんの手作り。皮もモチモチで美味しい。
そして、車内に充満するキムチ臭。
みんな寝てるし良いかなと思ったけど、結構強烈でした。なんかすみません。
お尻が半分席から落ちそうな状態で、お袋の味を堪能。ごちそうさまでした!
朝方には起きた人が降りてきてベッドが空くので数時間睡眠をとり、

予定通り7時過ぎにザミンウードに到着!
モンゴル→中国、国境を越え!
モンゴル国境の町、ザミンウード。
モンゴル-中国間の国境は徒歩での通過が認められていないので、ジープかバスを探して国境を越えます。
ただ、ここでひとつ注意しなくてはいけないのがジープ!国境で入国審査をしている間にどこかへ行ってしまうケースが多いそう。そうなると国境を挟んで2台のジープに乗らなくてはならないので割高。トータル1時間もない距離を2台もジープ乗り継ぐなんて馬鹿げてる。こういうとここそ節約していきたい。
ということで、私たちはバスを選択。
列車を降りるとすぐに駐車場が見え、バスが停まっている。ここはバスの停留所があるわけではなく、客引きが人を集めて満席になったら出発するスタイル。ぼったくられたら嫌だなぁ〜と思ってたけど、乗っていたのはみんな現地の人で金額を聞くと同じだったので安心。
出発して国境まで、ものの5分。すぐそこです。歩けたら良いのにな〜。
ただ、午前中のこの時間は列車から降りた大勢の人が国境に向かうので道路が混雑。
すぐ目の前は国境なのに、バスで待機する時間が30分近くありました。

すると、すかさバスに「塩ミルクティーいらんかね 〜」とおばあちゃんが乗り込んできた。
余ったトゥグリクを使おうと思って買ったら、なにやら丸っこいものがいくつも浮いている。
なんだこれ、結構たくさん入ってるぞ。
正体は・・・
モンゴルの餃子、ボーズ。
そう、塩ミルクティーの中に、マトン肉の餡がつまった餃子が浮いている。塩ミルクティー自体にも油が浮いていて、濃厚さが見てわかる。
寝不足でふわふわしてたけど、一気に目が覚めた。朝からパンチ強すぎだろ、おばあちゃん!!!
塩ミルクティー餃子(ボーズ)入り 4000トゥグリク(223円)
これをミルクティーと言って良いのだろうか?
餃子入りミルクスープじゃないの?という疑問とともに飲む。いや、食べる。
味は・・・不味くはないけどまた食べたい味ではなかった。
そして大出血サービスなのか、めちゃくちゃ餃子入ってるし。ゴロゴロ。余ったトゥグリクが勿体無いから買ったけど、大人しくお菓子とか買えば良かった〜。
さて、衝撃の塩ミルクティー餃子入りを朝ご飯として食べ終わったころ、ようやくバスも動き出し、いざ国境へ。流れとしては手続きのために一度バスから降りてイミグレーションへ行き、スタンプをゲットしたら同じバスに乗り込む感じ。
なぜかみんなダッシュで国境を越えようとするから、ノロノロしてると置いていかれそうになるのでご注意を!
あと、出国するのにこんなチケットが必要でした。

窓口で購入したチケット、10元(160円)
これが何なのか分からなかったけど、パスポートと一緒に提出するみたい。私たちは中国元を出したけど、おそらくトゥグリグも対応してます。
無事イミグレーションを通過しバスで二連浩特に向かう途中、
ふと窓の外を見ると目を疑う光景が。

・・・。
「え、今なんかいた?」
「うん、なんかいた気がする」
「やっぱいたよね」
ちょっと待って、思考が追いつかない
砂漠に恐竜がいる!!!
無限の砂漠に、突如現れた恐竜たち。
車が走っている道路の両脇に、多分50頭以上は見た気がする。数が多いだけじゃない、バリエーションも豊富。
ティラノサウルスとか、トリケラトプスとか、ステゴサウルスとか、ブラキオサウルス・・・まるでジュラシックパークの世界に迷い込んだかのような空間。さらに砂漠が良い感じに雰囲気だしてて、今にも動き出しそう。
そして、
極め付けはこれ。
この道、ダイナソーストリートとか言ってお金とっても良いんじゃない?
そう思えるくらいの迫力。
正直、恐竜博物館より興奮する!恐竜博物館より絶対力入ってる!!
長距離移動は時間かかるし疲れるけど、この光景は長距離移動じゃないと見られない。最後の最後にやってくれるぜモンゴル。大好きだーーー!!!
二連浩特でバスの切符ゲット

二連浩特に到着すると、中国を感じる。なんというか、人の話し方とか、トイレとか。雰囲気が少し変わる。
アノカちゃんが
「二連浩特では絶対にご飯を食べない方が良いよ!マズイから!」
と言っていたので、お昼はカップラーメン。ボソッと「絶対犬の肉だよアレ」と言ってたのが逆に気になったけど。どんだけ激マズなご飯を食べたんだ。(笑)
昼食後、ここで二連浩特から北京にいくバスのチケットを購入!
切符売り場に近寄ると、複数のバス会社が
「俺のバスに乗れ〜〜!」
とたかってきた。ここでまた「ああ、中国に来たんだな」と実感。モンゴルは全然逆引きに合わなかったからね。なんか新鮮。
バスは30分間隔である。
どれも料金は一緒で好きな時間を選べるんだけど、出発時間ごとにバス会社が違うから
「14時発に乗ろう!」
「いや、18時発だ!」
「ばかやろう!16時発だあああ!」
とおっちゃんたちの猛アピールを受ける。どれも大して変わらんだろ!!
私たちは、一番物腰柔らかで
「ベッドバスだよぉ〜〜」
というおじさんの16:30発のバスに決めた。一番信用できそうだったのと、実際ベッドバスを見させてもらって良さそうだったのと、あと単純にあんまり早いバスに乗って早朝に北京に着いちゃうのが嫌だったので。でも、バスステーションで見る限り大体ベッドバスなので、着時間さえ気にならなければ好きな時間帯に乗って大丈夫かと思います。

チケットは一人220元(3520円)
北京から二連浩特までのバスに乗った時は180元だったのに、なぜか逆方面は40元割高。
抗議したけど、電光掲示板にも220元って書いてあるから正規の値段っぽい。
現在時刻は13:00。
バスの出発時間は16:30。
バスセンターのロビーで待とうかと思っていたら、物腰柔らかおじさんが
「ここ、待合室として使って良いよぉ〜〜」
とチケット売り場すぐ隣のホテルロビーに案内してくれた。ホテルのロビーはバスセンターのロビーより断然良い!クーラー効いてるし、Wi-Fi繋がるし!しかも綺麗だし!!
ここのバス会社にして良かったー。
二連浩特→北京へ
いよいよ移動もフィナーレ。
あとは寝台バスに12時間乗るだけーー!
モンゴル入りしたときも北京→二連浩特の寝台バスに乗ったけど、その時は
①出発2時間遅れ
②超満員で車内が大混乱
③通路に人が寝る
というトリプルコンボで、出発するまで大分つかれた記憶が遡る。
さあ、逆方面は如何に!
と待ち構えていたけど、拍子抜。時間は予定通りでかつ車内はスッカスカ。
席の奪い合いどころか、モンゴルおばちゃんズが修学旅行並みにウキウキしながら乗車している。

結局ベッドの半分は空席のまま、出発。

バスからの景色は、中国にいるはずなのにモンゴル。

なんとゲルまで。国境付近は二つの国が入り混じっている。
携帯紛失事件
うるさいなと思って目が覚めた。時間はまだ朝の4時半。
到着は7時くらいと聞いていたから二度寝しようとしたら、
「おい、降りろおおおおお!!!」
と、運転手のおっちゃんに怒鳴られた。
なんでやねん、まだ到着してないじゃん!と窓の外をみたらバスステーション。
どうやら到着したみたい。はやっ!!
渋々降りて、駅に向かう。
そして駅について携帯を取り出そうとしたら・・・
な、ない。
携帯が、ないいいいいい!!!!
おだやんと何回も確認するけど、私の携帯がない。どこにもない。
そういえば、寝る時カバンに入れずにフリースの上にポイっとおいて寝たんだった。
寝ている間に盗まれた?いや、叩き起こされて急いで降りたからどこかに忘れたのかもしれない。
携帯はWiFiがあるところでしか使えないけど、調べ物をしたりメモをしたりするのにかなり役立っている。
ないと困るないと困るないと困る・・・
ただ、ここは中国。疑いたくはないけど、盗まれている可能性も高い。
期待はせず、とりあえずバスに戻ろうと来た道をトボトボ歩く。
バスステーションについて、片っ端から色んな人に声をかける。
「携帯!無くした!バス!携帯!無くした!バス!」
乗ったバスの切符とおだやんが事前にインストールしておいた指さし会話帳を駆使して、とにかく色んな人に話しかけまくる。
使わないかと思ってた指さし会話帳、本領発揮。インストールしておいて本当に良かった。
しばらくすると、一人のおじさんが「君が乗ってきたバスはあれだよ」と教えてくれた。
勢いよくバスへ詰め寄る。
「携帯!無くした!バス!携帯!無くした!バス!」
相当うざい奴と思われたに違いない。でもそれぐらい必死。
私の言葉にバスのドライバーのおじちゃんが「ああ!」と言いながら運転席へ。そして携帯を手に取り・・
そう、携帯戻ってきました。
絶対戻ってこないと思ってたのに、案外アッサリと戻ってきました。
「盗まれた」なんて勝手に思い込んでいたけど、自分の不注意で落としただけでした。
自分のせいなのに、人を疑った自分が恥ずかしい・・そして申し訳ない。

携帯戻ってきた記念にドライバーのおじちゃんと一枚。
モンゴルがあまりに居心地良すぎて中国行きたくない〜なんて思っていたけど、この一件で中国の好感度が一気に急上昇!!!
おだやんには「たまたまあのおじさんが優しかっただけだよ」なんて言われたけど、失くしたものが戻ってくるなんてなかなかない。日本で携帯失くしたとき、戻ってこなかったもん。
そんな感じで最後はドタバタだったけど、無事、北京に到着。いよいよ中国の旅が始まります!
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