ちょくです!
ついにナムチェまで戻ってきたおだやんとちょく。ただいまナムチェー!
そしてここからはトレッキングも終盤!残り5日間!歩き切るぞー!
いつかまた会う日まで
【Day26】12月14日(晴れ)Namche(3440m)→Chapleng(2660m)
朝ごはんを済ませ、宿のお母さんにハグでお別れ。
Day8〜10でもこの宿にお世話になってるんだけど、その時は夫婦ともに体調不良で心配をかけた。あのとき頂いた「ダイコン」(大根おろしに醤油をかけたもの)は今でも忘れられない母の味。

「またいつでも戻ってきてね」
そう言うお母さん。でもナムチェにはもう一生来ないかもしれない。それでも「また来るね、元気でね」とお別れする。また会えますように。
お母さん、ありがとうございました!
・・・
今日もとっても良い天気!

日差しが眩しいぜー!
ナムチェの街に光が差し込む。今までの息苦しさもなく、快適な出発!

馬に石を投げるのは可哀想?動物との接し方の違い
宿のすぐ下には、ちょっとした空き地がある。いつもは隅っこに動物が繋がれていて、日中は子どもがよくサッカーをして遊んでいる場所なんだけど・・・

朝は動物たちが独占していた。


ヤギ、羊、馬、犬が仲良くご飯。
食べているのは人間の残飯。ご飯に菜っ葉の切れ端とか、余ったダルスープがかかっている。美味しそうにむしゃむしゃ。

そんな中、脱走を図ろうとした馬がシェルパさんに追いかけられていた。馬に負けず劣らず足の速いシェルパ族。
しかも、めっちゃ豪速球で石を投げつける!ちょちょちょ!い、痛いって!
そういえば、トレッキング中驚いたのは、動物との接し方。
ネパールの山の中では、動物は家畜。動物はともに生きるパートナーであり、仕事をしてくれる大事な生き物。
例えば荷物を運んでくれたり、お乳を絞ったり、卵を産んだり、食肉になる。畑や家を荒らすネズミをやっつけてくれる。
生きていく上でとても重要な存在だけど、それ以上でもそれ以下でもないからそこに情はない。だから「この猫の名前はなんですか?」って質問をしても「は?名前なんてないよ」って返答が多い。
一方、私にとって動物は「可愛い」「癒し」な存在で、石を投げたりするのは「可哀想」と思ってしまうし、名前もつけたくなっちゃう。でも逆に「動物を可愛がる」って山に住むネパール人にとっては謎なわけで。
こういうことって頭では分かっていても、目の当たりにしないと実感ってわかない。絶景を見に行こう!と始めたトレッキングだけど、景色以外にもこういう発見や学びがあって面白いなーと思う今日この頃です。
・・・
さて、ナムチェには4匹の子犬がいて、とても可愛い。(ここでも可愛い可愛いと触るのは私たちだけ・・・)馬や羊の足の間をテケテケ歩いて蹴飛ばされないかとヒヤヒヤする。


朝の何気ない風景。

今は「可愛いー」って思うだけだけど、私も将来は羊やヤギやニワトリを「生活のパートナー」に迎え入れたい。大歓迎したい。

ちなみに、足が黒い羊たちはニーハイソックス(懐かしい!)を履いているみたい!

さようなら動物たち!逞しくあれ!
そして、ナムチェ村ありがとー!

はー、一昨日までレンジョパスを越えて大自然にヒィヒィ言っていたのが遥か昔のよう。

村をでる途中、家々の軒下にはお香が置かれていた。
乾燥させた特殊な草を入れていて、朝になるとどこの家庭でも見られる光景。最初は不思議な香りだな〜と思っていたけど、26日も過ぎると日常の香りになった。バイバイ、ナムチェ。
ぶっ壊れた靴
ナムチェ村を出て暫く歩くと、おだやんが突然声をあげた。
「うお!ちょく、キレイな鳥!」

おお!めちゃくちゃビビッドな青い鳥発見!
頭と首回りは鮮やかな水色とオレンジ色で、こんなにキレイな鳥初めて見た。
トレッキング後半は来た道を戻るからそこまで感動や発見はないかなーと思っていたけど、最後まで楽しい!そういえば1日として同じ日はないな。濃厚だ。
・・・
途中、おだやんの靴がいよいよヤバくなってきた。

靴がぶっ壊れた。
「あーもー歩きにくいー!」と、黙々と修復作業するおだやん。
歩いている途中に拾った紐で固定するんだけど、すぐに壊れる。そのたびに修理するんだけど、果たしてこの靴は持つのだろうか・・・。
そして、ナムチェからの下山では、外国人トレッカー以外に村人も見かけた。
12月末から3月頭は冬でオフシーズン。この時期はお客さんも来ないのでロッジ経営者たちは村を出る人が多い。トレッカーに紛れて下山する村人たちは、やっぱりみんな速い!
おばちゃんたちはいつもと変わらない格好でセーターにスカートなんだけど、足元だけはスニーカー。そんなミスマッチ感が面白いし、アウトドアメーカーのウェアに身を包んだトレッカーよりもプロっぽく見える。
しかしまー、みんなポチャっと太っているのに早くてビビる。山で生まれ育った人は毎日が高所トレーニングだもんね。凄いなぁ。
・・・
行きでは地味にキツイ登りだったけど、帰りはとても快調!!
行きに見かけた木で帰りも遊ぶ。

小石を投げて、木の割れ目に乗ればグッドラック!というもの。
行きでは大体みんなやっていて、少しだけここで渋滞していたなぁ。
歩いている途中、後ろを振り向くと雪山が奥の方からヒョコッと見えた。

数日前まであの雪山に囲まれ、氷河に滑り、薄い空気でゼーハー言っていたなんて、もはや信じられない。夢だったんじゃないかな。うん、そうかもしれない。そうに違いない・・・。
ここから先は緑に覆われた山々に囲まれたトレッキング。

久々にみた、物資を運ぶ人。

彼らは重さに加え横幅もあるから、左右ぶつからないように歩かないといけない。ただ歩くだけではなく、頭も使っているのがすごい。山にあるロッジの壁もベッドもイスもテーブルも、彼らが人力で運んだと思うと感服です。
そんな下山中、おだやんの靴がまた壊れたので、

長い紐でスーパー補強。
不恰好だけど、見た目なんて気にしれられない!
がっちり固めたつもりでも、それでもやっぱり30分後にはバラバラに・・・ああ、やっぱりカトマンズの偽物シューズはダメだ。カトマンズの偽物シューズは絶対に辞めた方が良い!!
おだやんは靴が壊れて歩きにくくてちょっとムスッとしているけど、それでもペースが変わらないのはお見事。
登りはめちゃくちゃしんどかったのに、下りってあっという間。

雪解け水の川が勢いよく流れていて、周りには森が鬱蒼と茂っている。

黙々と歩き、ジョサレ村を通過し、国立公園の入り口まで戻って来た!

ここでまたTIMSを提示し、管理者がパソコンに打ち込んでいく。
チェックポイントでのTIMSの提示は重要。遭難者を早期発見できるように管理しているからキチンと申告すべし。
新婚旅行にはエベレストトレッキングがおすすめ
国立公園を出て、のどかな景色広がる道を歩く。

田舎って言葉がしっくりくる、ほのぼのとした風景。
それでも普通の田舎と違うのは、後ろにひょっこり雪山が見えるところ。

朝起きて洗濯物を干してる時に、
「ああ、今日も雪山がキレイねぇお爺さん」
「そうだねぇ婆さん」
って会話したいなあ。
この村の人はそんな会話しているのかな。いや、もはや山なんて日常すぎて目もくれないのかな。

さて、歩いているときは、相当キツイとき以外は夫婦で会話することが多い。
くだらない話から、将来の真剣な話まで、つらつらと話せるのが夫婦トレックの良いところ。
特に新婚夫婦だと、将来どんな家に住みたいか、どんな風に生計を立てていくか、子どものこと、住みたい場所、老後の過ごし方、って具合に、話題は盛りだくさん。未来のことをたっぷり議論できるから、新婚旅行にトレッキングは本当にオススメできる。
もちろん精神的に限界になってくると私みたいに爆発したり、お互い嫌な部分も見えてくる。
でも、それを乗り越えてこそ夫婦!!
笑いあり涙ありケンカあり、ついでに峠も氷河も共に乗り越えれば、この先長い人生でどんな夫婦の危機に陥っても、乗り越えられる気がする。
甘いバカンスも良いけど、過酷な試練を乗り越える方が、夫婦生活にとっては意味があるものになりそう。
というわけで、「新婚旅行にエベレストトレッキング」いかがでしょうか!
幸せ!子犬のいる宿
2人でいかにエベレストトレッキングが新婚旅行にオススメかを熱く語り合ったところで、チェプルンに到着!
ここはルクラのすぐ手前の村。セスナ機で帰る人はここには泊まらずにルクラの村まで行くんだろうな。
さて、ここの宿の魅力はただ一つ。

子犬がいること!
実は行きにこの子犬たちに出会い、あまりの可愛さに「帰りは絶対この宿に泊まろう」と話していたのだ。

か、かわええ・・・

膝の上でぐっすり眠っている。きっと来年には大きくなってどこかへ行っちゃうんだろうなぁ。
というのも、この子たちはこの宿で飼われている訳ではなくて、この宿の周りで生きているだけ。家に上がろうとするとホウキで叩かれたり蹴飛ばされたりする。近所の子供には追いかけ回されて引っ張られておもちゃ状態。可哀想って思うけど、別に可愛がってるペットではないから仕方ない。残飯は貰っている模様。
宿自体はとても立派な作り。


午後はずっと子犬と戯れて過ごした。何度も「バレないように部屋に連れて行こう!」って思ったけど、それは子犬のためにもならないし宿の人にも怒られてしまうのでグッと堪える。ぐぬぬ。
外は寒いから心配だけど・・・寒さに耐えるのもネパールで生きるためには必要なこと。
逞しく生きよ!子犬たち!
・・・
夜ご飯を注文するためにリビングへ。宿のメニュー。

ダルバートが400ルピー!
500ルピーを下回ったー!わーい!
子犬がいるから選んだ宿は、室内が何故かとても寒い。なのに暖炉を付けてくれなくて、とにかく震えていた・・・。客は私たちだけで、少し寂しい。

震えながら、帰りのルートをチェック。

このトレッキングで地図が読めるようになりました。記号もマスター!
そして、ご飯を注文したらノートに家計簿をつけるのが日課。ご飯が出るまでに書かないと忘れちゃうからね。

今日は揚げポテトチーズモモと、

おなじみ、ダルバート!

ここのダルは野菜炒めが美味しかったな〜。ダルスープも豆たっぷりだった。ダルスープは本当に家庭ごとに全然違うから面白い。使う豆も多種多様!

食べている間、宿のご家族はテレビに夢中。

何を見ているのかと思ったら・・・
プ、プロレス?!
ご飯後は私たちもしばらく観戦。まさか、山でプロレス観戦するとは思わなかったよ(笑)
・・・
さて、この後もドンドン下山して行きます。明日はブプサまで行くんだけど、なぜだろう、ルクラ以降の道の方がアップダウンが激しくて辛い〜〜。
頑張れおだやんとちょく!(自分で言う)
続く!
使ったお金
【朝飯】パンケーキ&ジャム(290Rs)、チーズトースト(300Rs)、ブラックティー(140Rs)
【買い物】トイレットペーパー(100Rs)
【昼飯】辛ラーメン自炊
【おやつ】ポップコーン(150Rs)、アップルティーSポット(280Rs)
【晩飯】ダルバート(400Rs)、フライドポテトチーズモモ(400Rs)
この日の日記
おだやん
朝靴をヒモで修理して応急処置。すぐに壊れて再びヒモで修理。足の裏のマメが痛くて歩きにくい。昼はベンカー村で辛ラーメン。その後黙々と歩いてチャプルン着。犬のいる宿へ。犬カワイイ。ダウンで温めてあげる。イタズラガキンチョが犬をいじめてた。晩飯の後、みんなでプロレス観戦。
ちょく
朝、宿のおばちゃんにハグしてお別れ。ナムチェのリトル動物園 (羊・馬・犬)をしばし見てから出発。カワイイ。歩いていると暑い。ダウン脱いで歩くが、汗かく。汗なんて久々…。ゴーキョから結構下ってきたんだなあ。今日は行きで見た子犬がいる宿に行こうとしていたが、思ったよりも遠い。なかなか着かなくて疲れた。子犬はカワイイ。ガリガリでちゃんとご飯食べてるか心配。膝の上に乗ってきてスヤスヤ寝てるのがヤバイ!夜は暖炉が付かず寒い。宿の人はテレビ見ててウチラは透明人間みたい。
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