ケニアのヘルズゲート国立公園で自転車サファリ&キャンプ!最高の29歳の幕開け

ちょくです!

ナイロビからバスで2時間のナイバシャ湖に滞在中のおだやんとちょく。

ここで私は誕生日を迎えて29歳になりました!(タイムラグがあるので実際は7ヶ月前ですが・・)

そんなめでたい日は、ナイバシャ湖からすぐのところにあるヘルズゲート国立公園で自転車サファリ&キャンプをしに行きます!

自転車でサファリが出来るヘルズゲート国立公園

2017年4月23日

ケニアの首都・ナイロビから2時間バスに揺られてやって来たナイバシャ湖

まずはナイバシャ湖のほとりにある「フィッシャーマンズキャンプ場」に2泊したけど、暑くもなく寒くもなくちょうど良い!まだギリギリ雨季に入っていないみたいで、今の所ない雨の心配もなさそう。今回はいろんなキャンプ場を転々として、合計で10日間キャンプする予定!

キャンプ生活の朝は薪拾いから始まります。

ナイバシャ湖エリアは合計で5箇所のキャンプ場に泊まったんだけど、このフィッシャーマンズキャンプ場が一番木が落ちていた。木がないと火が起こせないから、これは超重要。

火をくべるのが楽しくてハマる。

フィッシャーマンズはナイバシャ湖にあるキャンプ場の中で一番有名なキャンプ場。

人も一番いたしケニア人にも人気で家族づれが多かったな。カバは夜になったら絶対見れるし、街灯があるからちゃんと観察できるのが良い!

ただ週末は結構混み合っていて、賑やかな雰囲気でファミリー向けのキャンプ場という感じ。ゆっくりのんびりしたい私たちにはちょっと賑やかすぎたかな。

・・・

さてこの日は私の誕生日。

ということで近くにあるヘルズゲート国立公園(hell’s gate national park)にサファリに行くことに!

なんとこの国立公園、徒歩or自転車でサファリができるという珍しい場所!

普通サファリというとサファリカーでガイドに案内されながら巡るっていうイメージだけど、ここはなんとガイドなしで自分たちだけで散策できるらしい!草食動物しかいないからこんなことが可能なんだって。

早速キャンプ場で自転車をレンタルして、出発!

自転車レンタルは1日1台450シリング(=480円)

荷物が多いのは国立公園内のキャンプ場に一泊するから。日帰りで楽しむ人も多いみたいだけど、せっかくならキャンプしたい!誕生日はシマウマとキリンと寝るんだ!!

国立公園内はレストランがないので、事前に食料調達。

買ってる間の、子どもたちの視線がすごい。しかもちょっと距離を置きながらガン見。

・・・私は珍獣か?

彼らにとってはキリンやシマウマよりもアジア人の私の方が珍しいのかもしれない。

国立公園に入ったら目一杯サファリを楽しみたいので、夜ごはんも朝ごはんも火を使わないで済むサンドイッチ。

パンや野菜を買い込んだら、ヘルズゲート国立公園へ!

ヘルズゲート国立公園の料金表
・入場料ひとり26USドル
・キャンプ代ひとり20USドル
・自転車持ち込み料2USドル
料金表はKenya Wildlife ServicePDFを参照。

自転車サファリをしてキャンプまですると合計するとひとり48USドル!

入場料は24時間有効なので私たちは昼の12時に入園して翌日昼12時まで丸っと24時間滞在することにした。日帰りの場合は朝6時(確か)に合わせて朝一から入って、夕方の閉園まで楽しむのが良いと思う。

これが国立公園の全体図。

この看板の右下に日本人の名前があってビビった。書いたのは日本人・ヨシヒコサワベさんだそう。なぜここに日本人・・

さて、この国立公園にはゲートが3つあるんだけどナイバシャ湖からはエルサゲート(Elsa gate)が一番近い。

キャンプ場は3つあって一律料金。宿泊する場合は入場料を払うときにどのキャンプサイトに泊まるか決めないといけないので、私たちは受付のお姉さんが「一番景色が良いからオススメ!」というナイブルタキャンプサイト(Naiburta camp site)にした。

エルサゲートから一番近いからすぐに荷物をデポジットできたし、唯一丘の上にあるキャンプ場でとっても見晴らしが良かった。結果的にこのナイブルタキャンプサイトは大正解!もし泊まるならナイブルタオススメです!

さあ、12時ジャストに門をくぐりついにチャリンコサファリスタート!

動物が近いぞ!チャリンコサファリ!

ついに始まった自力サファリ!

29歳をこんな素晴らしい景色の中で迎えられるなんて感動的!

走り進めると、早速木の下に動物発見!!

なんだなんだなんだ!

うお!シマウマ!

ちょっと何涼んでるんですか?!

って反対側もおおお!

普通にいるーーーー!!

シマウマが普通にいすぎてビビる。しかもかなり近い。シマがはっきり見えすぎて肉眼で模様の本数数えられるくらい近い。

っていうか「自転車漕いでたらシマウマがいた」ってどういう状況?すごくない?

車サファリはガイドさんがいてお任せコースだけど、自転車サファリは自分で動物を探しに行くのが探検家っぽくて良い!!

シマウマをもっと観察したい気持ちをグッと抑えて、まずはキャンプ場へ行きテントを設置。

ナイスビューすぎる。

今後人生を振り返っても、29歳の誕生日は別格かもしれない。動物たちが祝福してくれる誕生日なんて、ライオンキングのシンバかよ!(ちょっと違う)

目をこらすと、草原に点々が。

シマウマがたくさん。きっと「誕生日おめでとう」って言ってくれているはず。(勘違い)

テントも張ったし、キャンプサイトからの景色は最高だし、いよいよ本腰入れて公園を回るぞ!

さあ、飛び出せ野生動物!

じっくりまったり最高サファリ!

テントを張って荷物も軽くなったし軽やかに自転車を漕ぐ。

すると早速出ました、野生動物!

イノシシー!!!

水飲んでる。ごくごく。子どももいる。可愛い。

去り際のお尻がなんともチャーミング!

お次は・・・

ガゼル!!

正確にはトムソンガゼル。ツノがかっこ良くて凛としてる。寿命は12年らしい。

そしてまた自転車を漕ぎ進めると、またあのシマシマが目に飛び込んできた。

シマウマー!!!

ああ、こんなに近くにシマウマ!すごい!道路に鎮座しているなんて、まるでインドの牛のよう!

ちなみにシマウマの顔、正面から見たことあります?

こんな感じです。

おでこってそういう模様になってたんだね。へえええ!

近づいても全然逃げないから、一定の距離を置きながらじっくり観察。

フルボディ。

顔アップ。美しい。

お尻アップ。引き締まってる。

シマシマ。

子どももいる!

子どもは毛が茶色いんだけど、ふわふわしてて可愛い!!

大人に比べて毛が細くてフワフワ。キリンみたいな色合いで可愛らしい。はああ、抱きつきたい!

シマウマと別れたあとは、バッファローがお出迎え。

ツノがセンター分けみたいでお茶目。

牛みたいにのっそりしてて全然怖くないんだけど、この国立公園では一番の危険動物らしい。係員のお姉さんからも「バッファローには近づかないこと。もし近くにいたら遠回りしてね」って言われたくらい。

ちなみに毎年200人以上の死者を出しているバッファローがどれくらい怖いかというと、あだ名が「黒い死神」。

え・・・。

よし、逃げよう。

とまあバッファローにビビりつつ、こんな感じでサイクリングしながら動物たちと触れ合う。サイクリングロードは一本道で前も後ろもひたすら絶景。

楽しい。めっちゃ楽しい。

拙い言葉で申し訳ないんだけど、本当に楽しい!!!

だってサイクリングしてたら動物が飛び出てくるんだよ!!シマウマが目の前を横切るんだよ!!どういうこと!!!ああああ楽しい!!!!伝わりますか、この感動!!!

「あ、イノシシの家族だ!」

「インパラ走るの速いー!」

「ひいいい、バッファロオオオ!!」

って言いながら、自転車を漕ぐ日が来るとは。

こんなスリリングなサイクリングは人生初めてだよ!!!

そんな感じで進んで行くと、舗装道路に辿り着いた。

ここからはサファリを一旦休憩してもう一つの見所を探検!

Oljorawa George渓谷探検

目の前に繰り広げられるサファリの世界に感動しながら自転車を走らせると、渓谷(george)の看板が出てきた。

渓谷の入り口

実はこのヘルズゲート国立公園、サファリだけでなく渓谷も見所の一つ。

渓谷ガイドもいて、全部見て回ると3時間かかるという結構な見所スポット。奥の方には温泉(手湯のみだけど)もあるそう!

そしてこのヘルズゲート国立公園の名前の由来もこの渓谷。その昔、渓谷の奥から聞こえた風をマサイ族が「死者の声」と思い込み、その先は地獄に繋がっていると信じてヘルズゲート(地獄の門)と名付けたそう。

渓谷も面白そうだけど私たちは渓谷よりもサファリに時間を費やしたかったので、がっつりではなくちょっと景色を見るだけにすることに。

それならガイドはつけなくて良いよねと思って進もうとしたら、まだ若い少年に声をかけられた。

「今見習い中なんだ!お金はいらないからガイドさせてよ」

最初はお金云々よりもサクッと見てすぐサファリに戻る予定だったから断ろうかと思ったんだけど、ちょっと二人で歩いて見たら道に迷ったのでお願いすることにした。

これがガイドをお願いして正解!

渓谷内はあまり看板もなく「え、そこ通るの?」っていう道が多くてとっても分かりにくい。


ガイドを申し出てくれた少年は名前を聞いたけど難しすぎて覚えられず(ごめん)。でもとっても優しくて賢い青年で、彼にお願いして良かった。彼はマサイ族で、このエリア(公園外すぐ近く)には結構マサイ族が住んでいるそう。

この青年、道案内だけでなくしっかりガイドもしてくれる。見習いと言いつつも英語は話せるし知識もあるし、もう次から一人前を名乗っても良い気がする。しかも写真も撮ってくれた!

さらには私たちがジャンプしているところも、見逃さず撮ってくれていた(笑)素晴らしいホスピタリティ!

そのあとも渓谷探検は続く。

「サクッと」のつもりが、いつのまにか結構ハードな感じになってるけど気にしない。優しい青年見習いガイドが毎回手を持ってくれるのでどうにか進む。

ちょっとだけある溝に足をついて、手も使いながら頑張る。

でも後半溝がなくなっていて、どう見ても進めないような状況。

「僕が見本を見せるからね!ほら簡単だよ!」

・・・。

これはサスケ(テレビ番組)かな?

ちょっと難易度が高すぎるけど、うん、私、頑張る。

・・・辛い!!

サスケに出てる人って凄いんだね。尊敬。

こんな筋肉番付けみたいなこともしながら渓谷を進んでいく。あれ、誰だっけ「サクッと」って言ったの。もう腕が・・もげそう・・。

しばらく進むと開けた場所に出た。

このエリアはアンジェリーナ・ジョリーが主演を務めたアクション映画「トゥームレイダー2」のロケ地なんだって。

今は川がちょろちょろとしか流れていないけど、雨季になるとここにゴオオオっと水が流れて、凄い勢いなんだそう。そうやって川が勢いよく流れることで渓谷の壁が削られるから、この渓谷は毎年形を変えるとのこと。

初めて来た私たちにはその違いは分からないけど、毎年ガイドをする人には面白いだろうなあ。

あとここはディズニーの映画「ライオンキング」も参考にした場所らしい。

当初は「サファリのついでに」なんて思っていたけど、映画やアニメのロケ地にもなる有名な場所だったのね。

要所要所で「ここは撮影スポットなんだ!写真撮るよ!」と写真を撮ってくれる青年。指定されるポーズを言われるがままにした結果、面白いポーズになった(笑)

「手を繋いで、両手を開いて、上を向いて!よし、完璧!!」

パシャ

おおう。二人でいるときはこんなポーズで写真撮らないから斬新!

っていうかマサイ族、足長い。スタイル良すぎ。横に並ぶと悲し苦なる。

とまあこんな感じで、小1時間かけて渓谷を探検!

奥の方の温泉までは行かなかったけど、アスレチックみたいに全身使って楽しかったし、渓谷も思った以上に素敵な場所だった。何よりガイドをしてくれたマサイ族の青年がとても丁寧に案内してくれたが良かった!見習いだからお金はいらないと言われて何も払わず別れてしまったけど、お金を渡せば良かったなあ。

最後にマサイ青年と2ショット!

思った以上にハードでスカートが泥だらけ。でも良い思い出になった!

案内してくれてありがとう!

キャンプ場へ戻る帰り道もサファリ!

さあ渓谷も見れたし、またサファリしながらキャンプ場へ戻ろう。

車、シマウマ注意の図。

黒い死神こと、バッファロー殿。

ヒイイ!こっち見た!

正面から見ると耳がビヨーンと垂れてて不思議。耳の毛だけロン毛なんだね。

こちらはインパラ。

ガゼルと似てるけどお腹に太くて黒い線がないのが特徴。警戒心が強くてすぐに逃げてしまうけど、結構いる。

お尻が意外と筋肉質。ムキッ。

イボイノシシは歩くとき尻尾がピーンと上を向く。

ライオンキングのプンバそっくり!っていうかプンバか!

サイクリング中はずっと辺りをキョロキョロしながら動物を探すんだけど、あれはもしや!!

キリンだ!!!

でも遠い!!

上の写真は望遠だから近く見えるけど、実際はもっと遠い!!


うーん、遠すぎるので断念。明日間近で見れると良いなあ。

キリンは残念だけどバッファローを背景にパチリ。

とそこに!

キツネみたいな動物が現れた!!小さいけど、写真中央右下らへんに写ってる!

こいつは・・・

セグロジャッカル!!!

これは貴重すぎる。可愛いけど肉食系なジャッカルは、夫婦仲が良いのが特徴の動物らしい。ほー、見習いたい。

ヘルズゲート国立公園は「人間を襲うような危険な肉食獣がいない」ちょっと珍しい国立公園。草食動物しかいないからこそ自転車や徒歩で自由にサファリをすることが出来る。

アフリカのサバンナを自転車で駆け巡れるなんて幸せ。


たっぷりサファリを堪能して、キャンプ場まで戻って来た。このキャンプ場には私たちの他に1人しか宿泊客がいなかったのでほぼ貸切状態。

目の前のサバンナを見下ろしながら、暗くなる前に夜ごはん!

誕生日の夜はツナマヨ・アボカド・トマトのサンドイッチでお祝い。

火を起こして自炊をするとサファリの時間が削られるのでごはんは簡単なものになったけど、広大な大地を見ながら食べるサンドイッチはとっても美味しい。ケーキはないけど、目の前にはシマウマやバッファローやインパラがテクテク歩いているのが不思議。

今まで経験したどんな誕生日よりも壮大でワイルド!

・・・

夜は星空を見ながら、29歳の豊富とか将来のことを話した。

時折イノシシがタタタッと走る音が聞こえる。懐中電灯を向けると目が光ってホラー級。動物の目って暗闇の中でもギラッと光るからめちゃくちゃびっくりする。こんな経験も旅に出ないと分からなかったことばかりだから、辛いこともあるけど旅に出て良かったなあと思う。改めておだやんには感謝。

まさかケニアのサファリで誕生日を迎える日が来るとは夢にも思わなかった。

29歳は面白い年になりそうだ。

・・・

明日も朝から昼の12時までサファリの予定!

キリンには会えるのか?!

続く!!

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