究極のグルメ!ステレンボッシュでワインペアリング体験(後半)

ちょくです!

南アフリカのステレンボッシュで「ワインペアリング体験」をして人生が変わった、おだやんとちょく。

今日はさらなるペアリング体験を求めて3つのワイナリーへ!

ワインペアリングで広がる世界

南アフリカのステレンボッシュはワイナリーがひしめくワインの生産地。

ここでは数々のワイナリーでテイスティングならぬ「ペアリング」というものが楽しめるということでやってきたんだけど、これが想像以上に最高でステレンボッシュ移住を考えるほど。

ペアリングとはワインと食の組み合わせのこと。

このAワインにはまろやかなエビのスープが合う、このBのワインにはずっしり濃厚なチーズパスタが合う、このCのワインにはスパイスの効いたチキンが合う・・・などなど「このワインにはこの食事が合うよ」というものをプロが厳選し提供してくれる。

お恥ずかしいことに私たちはこれまで「肉には赤ワインだろ」「チーズにはとりあえず白ワインだよね」というザックリな知識しかなかったから、このペアリングという文化を知って食の扉が開いた。そりゃもうパカーンッと。

特に私はあまりお酒を飲まないタイプで、ワインも「言うてもお酒でしょ」という感覚だったから(お酒好きの皆さんすみません)、今回のペアリング体験では常識を良い意味でぶっ壊された。

今回私たちが体験したのは「美味しいワインを飲む」ということではなく「相性の良いワインと食べ物を一緒に楽しむことで、それらがどちらもより一層美味しくなる」ということ。1+1=2ではなく、1+1=5という感覚を体感し、相乗効果とはこのことか!と納得した。

そんなわけでワインペアリングの虜になったおだやんとちょく。

これからさらなる食の扉を開くべく、様々なワインペアリングを体験する!!

ピザペアリング「Brenaissance Wine & Stud Estate」

まずやってきたのはピザとワインのペアリングが楽しめるBrenaissance Wine & Stud Estate。

今日も宿からひたすら歩いてワイナリーへ向かったけど、周りを見渡しても歩いている人は皆無。やっぱり田舎の方は車社会なんだなあ。

私たちはネパールでエベレストトレッキング街道を1か月かけて歩いたから、夫婦でひたすら歩くことにはもう慣れっこ。当時朝から晩までただひたすら歩き、たわいもない会話をし続けた経験が、今ではどこへでもどこまでも歩き続けられる自信に繋がっているのかも。

そんな風に思っていたら着きましたよエントランス。

この前のワイナリーでも思ったけど、ワイナリー農家って儲かるんだね・・・。お金持ちオーラが凄い。

お目当てのワインペアリングを提供するレストランは、ワイナリのど真ん中にあった。

ここは結婚式でも使われることがあるそう。たしかにワイナリーでの結婚式って最高かも!と思ったんだけど私たちはもう結婚式は終わっているから、銀婚式をワイナリーでやろうかな~。

店内は半テラス席になっていて風が心地よい。オープンと同時に入ったからまだお客さんはチラホラ。

真昼間からワイナリーでワインが飲めるなんて贅沢だな~!

早速ピザペアリングを注文すると、4種類のワインとそれぞれに合うピザがやってきた!

ピザ&ワインペアリングは一人185ランド(=1450円)!

写真だとわかりにくいけど、ピザは縦に2切れずつで4種類。左からジェノバソース、オリーブ、アボカド、チキン。

これが、どの組み合わせも美味しい!

とにかく美味しい!

ワイン4種類ピザ4種類で1500円以下って本当に破格だし、クオリティがお値段以上過ぎてヤバイ。語彙力がないことを恨みたいぐらい最高だった!

このペアリングは体験しないと本当の良さが分からないのが難しいところ。左の白ワインは酸味があって~って文章にしたところで、やっぱり飲んで食べてみないと分からない。

でもひとつ言えるのは、めちゃくちゃ良い!ってこと。

この顔みれば幸せ度と満足度が分かるはず。

あーもう、銀婚式はまた南アフリカに来よう。そうしよう。今決めました!

スパークリングワイン専門ワイナリー「JC Le Roux」

お次はスパークリングワイン専門のワイナリーへ。

徒歩で移動できる距離ではなかったのでヒッチハイク。ステレンボッシュはあまり車がビュンビュン走っている場所ではないのでうまくいくか心配だったけど、すぐに一人の男性が快く乗せてくれた!

小学校の用務員をやっているという男性。

「子どもたちが可愛くて可愛くてたまらないぜ!」と、職場での話を色々聞かせてくれて盛り上がった。子どもたちの話を話す男性の笑顔が素敵すぎて、本当に子どもが好きなんだなあ~仕事が好きなんだな~ってほっこり。私たちがワイナリーを巡っているという話をしたらおススメも教えてくれて本当に良い人だった。

アフリカでヒッチハイクってちょっと怖いかも?と思ったけど、車を持っている人はそれだけでそこそこ収入がある証なので全然問題なかった。

心優しい男性と別れ、少しばかり歩いて次なるワイナリーに到着。

ここは「スパークリングワイン専門店」。リングワインを作っているワイナリーはあるけれど、専門店は珍しい。

オシャレな店内の中にはズラッとスパークリングワインのディスプレイ。

ここではオリーブとスパークリングワインのペアリング、ヌガーチョコとスパークリングワインのペアリングの2種類から選べるとのこと。せっかくなので1つずつ注文。

おだやんはオリーブペアリング120ランド(=950円)。

5種類のスパークリングワインとそれぞれにあったオリーブ!

そしてちょくはスイーツペアリング110ランド(=850円)

おだやんとはちょっと違うスパークリングワイン5種と、5種類のヌガーチョコ。

ねっとり甘いヌガーがシュワっとするスパークリングワインと合う~!

ボトルも置いてくれるから、ズラッと10本のワインに囲まれながら試飲。なんという贅沢・・・!!!

スパークリングワインの飲み比べなんてしたことがなかったから、とても新鮮。1本1本違う日に飲んでしまうと違いって分かりにくいけど、一口ずつ順に飲んでいくと自分の好みが分かってくるのが面白い。

「あ、私ってこういうワインが好きなんだ。」

いっぺんに試飲して分かったこと。

やっぱり味の記憶ってなくなっていくからその場で違いを知るって大事なんだな~と思った。

そしてペアリングでは試飲プラス食事とのコラボレーションも楽しめるのが最高に良い。

私生活でワインを買ってそれだけを飲むってことはないから、どういうワインがどういう食事に合うかってことを知れることがすごく勉強になった。これからの自分たちの食生活に反映できる知識をここで知ることが出来たのが一番の収穫!

しかも面白いことに、ソムリエが提案する組み合わせ以外で飲んでみるとこれが微妙に合わないんだよね。やっぱりソムリエが提案する「コレ!」っていう組み合わせが一番美味しい。ワインの美味しさも食事の美味しさも、どっちも増す不思議。ソムリエって凄いし、食の奥深さを知った瞬間だった。

うう~ん、ワインペアリング最高~!

スパークリングワイン専門店を出たら、今日はもう一軒!!

ほろ酔いで良い気分のまま、ヒッチハイクで次なる目的地を目指す。

今回の方は近くの飲食店勤務という男性。

「ヘイブラザー!乗ってけブラザー!」ってめちゃくちゃ気持ちの良い男性で、車内ではワインペアリング最高!ステレンボッシュ最高!という話で盛り上がりとっても楽しかった。

ヒッチハイクって乗る側もドキドキだけど乗せる側もドキドキだと思うんだよね。外国人ならなおさら。だから快く「おお、日本人か!乗ってけよ!!」って言ってくれるのが本当に嬉しい。

おだやんは学生時代、東京から福岡に帰省するときよくヒッチハイクで帰っていたらしいんだけど(ツワモノ‥)、乗せてくれる人はみんな良い人だと言っていた。今私たちは車を持っていないのであまりヒッチハイカーを乗せる機会ってないんだけど、そういう機会が巡ってきたら快く乗せてあげたいと思う。私たちがしてもらったことを、未来の誰かにしてあげたいな。

チョコレートペアリングができるワイナリー「BLAAUWKLIPPEN」

ブラザーとハイタッチで別れたあとは、チョコレートペアリングが出来るワイナリー「BLAAUWKLIPPEN」へ。

ステレンボッシュは基本的にどこを見渡しても美しい。ワイナリーがある場所ってどこもこんな感じなのかな。

天気は良いし景色は良いし2軒ペアリングしてほろ酔いだし・・もう気分は最高。今ここで死んでも悔いなし!!という感じ。

「ねえおだやん。人生に迷ったり、苦しかったり、もう生きてるのやだな~って思うことが仮に将来あったらさ、死ぬ前にまたステレンボッシュに来ようよ。」

「いいね。まあ俺は繊細だからあるかもしれないけど、ちょくは図太いからないんじゃない?」

「なぬ。いや、あるし。毎日あるし。」

「ぷぷぷ。それ、毎日ステレンボッシュに来たいだけなんじゃないの?」

「うっ。そんなことないボッシュ。」

「実はあるボッシュでしょ。」

このころ、ステレンボッシュに完全に恋をしてしまった私たちは語尾に「ボッシュ」を付ける遊びが流行っていた。くだらないんだけど、めちゃくちゃ流行った。(夫婦限定)

「これ、ごみ袋に入りきらなくて捨てれんボッシュ。」

「もうお腹一杯。これ以上食べれんボッシュ。」

「眠いんボッシュ。腹減りボッシュ。」

うーん、くだらない・・くだらなすぎる・・でも夫婦ってこんなもんですよね?くだらない語尾とか話し方とかあだ名とか、流行りますよね?え、うちだけ?ええ?本当に??みなさんどうなんでしょうか・・。

さて、美味しい空気を吸いながら冗談を言い合って、本日最後のワイナリー。

ワイナリーをはしごするなんて幸せすぎる~!!!

ここが提供しているのはワインテイスティング、チョコとワインのペアリング、そしてカナッペとワインのペアリング。

私たちは来る前からチョコペアリングをしたいと決めていたので二人同じものを注文!実は数々のペアリングの中でも一番楽しみにしていたから、ワクワクするー!

そしてチョコとワインのペアリングが登場!

下にひいてある紙にはワインの説明とチョコの説明それぞれが書いてあるのでわかりやすい。大体どこのワイナリーもこういったシートが必ずある。チョコレート&ワインテイスティングは一人120ランド(=950円)。

左からロゼワイン、赤ワイン、赤ワイン、レイトハーベスト白ワイン、レイトハーベスト赤ワイン。私はレイトハーベスト(果実の糖度が高くなるまで収穫を待ち、糖度を残した状態で発酵を終了させた甘口ワイン。食後のデザートで出てくることが多い)が好きなので、嬉しい!!

今回はお姉さんが付きっ切りで説明をしてくれた。お店が空いていたからかもしれないけど、都度質問できる環境は素晴らしい。

5種類のチョコレートは中にトロっとしたフィリングが入ったタイプ。

このチョコを一口かじり口の中で溶かしていく間にワインを口に含む。チョコとワインを口の中で転がして、双方の味を融合させていく・・・

う!!

うまぁぁぁい!!

これはステレンボッシュに来る機会がある人は絶対に訪れるべき!!

チョコレートが体温で溶けそこにワインが入ることで生まれるマリアージュは未知の世界。私は渋いワインは単体では飲めないんだけど(渋すぎて顔が梅干しみたいになる)、チョコとワインを一緒に口に含むと渋みが消え、チョコの甘味も緩和され、めちゃくちゃ美味しくなる。ワイン単品で飲むよりも、チョコ単品で食べるよりも、「一緒に」口に含むことで生まれる新しい味わいが口にいっぱいに広がる。まさに1+1=5の世界。

これがペアリングか・・・!!!

1種類ずつ試すたびにビックリするチョコペアリング半端ない。なんだこの世界は。いけない扉を開いちゃった感がすごいする・・美味しくて新しくて今までにない経験。

多分ペアリングって知識と体験の積み重ねで「これだあああ!!」っていう組み合わせが生まれるのかも。様々な1+1を繰り返しとある瞬間に1+1=5が生まれる。簡単には見つけられないけど、ピタッとハマったら最高に美味しいやつ。1+1=2ももちろん美味しいんだけど、1+1=5を体感すると、思わず目をつむって「うう~ん」と唸ってしまう美味しさが口を占領するんだよね。

今回ステレンボッシュでペアリングに出会って人生が各段に豊かになった。食べることがもともと大好きな私たちだけど、この「ペアリング」という概念に出会ったことで常に「組み合わせ」というものを意識するようになったし、料理するときも食材や調味料のペアリングを考えるようになったから。

ステレンボッシュに来てよかったなあ~。

最後は自由に見てって良いわよ、ってことでワイナリーもチラッと見せてもらった。木の樽の香りがフワッと鼻に抜けていった。雰囲気も素敵。

帰り道はただの幸せな酔っ払いとなり、小躍りしながら帰宅。

単純に「美味しいね」って言うのではなく、これからの人生にも活用できる「ペアリング」という知識を知ることが出来たのが、ただただ嬉しい。

ステレンボッシュに来てよかった!

おまけ・自炊 de ペアリング編

ここからはおまけ編。

ステレンボッシュでの私たちの生活は、昼間にワイナリーを巡り夜は自炊をして過ごしていた。昼間に体験したことを少しでも実践したかったのと節約にもなったから。

ステレンボッシュは比較的富裕層の多い地域なので、スーパーの食材も美味しそうなものが豊富にそろっていて自炊も楽しい!

日本ではあまり見ない野菜を買って料理してみるのも、海外旅行の醍醐味だよね。これはバターナッツというカボチャの仲間。

中は鮮やかなオレンジ色でカボチャみたいなんだけどかぼちゃよりもみずみずしい。これはポタージュやポトフに入れたりして食べていました。私は普通のカボチャの方が好きだけど(笑)

クリームパスタ。白ワインとペアリングした!

お肉。こちらは赤ワインとペアリング!

あとよくやっていたのはカナッペ盛り合わせ。これはお手軽だし美味しいしおススメ。

ワイナリーでお気に入りのワインを買って、チーズやオリーブでカナッペ作って、夜もワインパーティー。

ステレンボッシュのスーパーではオリーブやドライトマトが大量に量り売りされていてヨーロッパそのもの。種類も豊富だからちょこっとずついろんなものを買って毎晩ペアリング大会。

あとはおつまみも買ってよくつまんでた。南アフリカらしいおつまみと言えば、「ビルトン」。

これは干し肉(ジャーキー)なんだけど、圧倒的な種類の豊富さで専門店があるほど人気!噛めば噛むほど美味しくて、夫婦でハマったおつまみの一つ。

牛、豚だけでなく、ダチョウとかクドゥ(サファリにいるシカのような動物)など、本当に様々。味付けも硬さも色々あってどれにしようか迷ってしまう。量り売りが出来るから、一本ずつ買ったりして食べ比べできるのがうれしい。

ステレンボッシュではワインとおつまみを買ってゲストハウスで食べるのがささやかな夫婦の幸せ。

夜はほかの宿泊客とワインを飲むことも多かったな。この日はたまたまケープタウンで知り合った日本人と再会したので、ワインパーティ!

この日以外もいろんな国の人とワインを囲んで毎晩楽しかった。ゲストハウスの良いところはこういうところだよね!

ちなみに私たち的「スーパー買ったワインで一番美味しかった賞」はこちら。

ORMONDEというワイン。見つけたらお試しください!

他に行ったお店情報

Bramopton
街中にあるワイナリー&バー。この店で有名なスパークリングワインはボトルで140ランド(=1100円)。そしてELVISという名前のピザにアボカドをトッピング120ランド(=950円)。
Creme de Levain
ジェラート屋。ステレンボッシュは小さな町だけどとっても洗礼されていてオシャレ。ワイナリーだけでなくスイーツのお店もおいしそうだったのでおやつはジェラート屋さんへ。
HUDSONS
自家製ビールが美味しい人気ハンバーガー屋。
SPEK  & BONE
有名シェフが出したお手頃レストラン。南アフリカの超有名シェフが出したお手頃レストラン「SPEK  & BONE」みんなで食べて飲んで、一人130ランド(=1000円)ほど。安い。

・・・

ペアリングで人生変わった私たち夫婦、最後はフルコースで楽しむぞ!ということでお次はレストランでフルコースペアリングに挑む!

 

続く!

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